ハイスクールD×D  十二星座の使徒   作:ミニチュアコンセント

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2話 修業の始まり

リアス部長率いるグレモリー眷属+α(俺)とライザー率いるフェニックス眷属のレーティングゲームが行われる事が決まった日のその翌日。

 

俺達は十日間の間修業することを決めた。

 

ちなみに場所はグレモリー家の別荘でやるらしい。

なんでもその別荘が人間界の山奥にあるそうで、更にその場所のほとんどがグレモリー家の所有地らしい……。

 

リアス部長の実家って超金持ちなんじゃね?

土地まで所有してるってどんだけだよ。

 

まぁ、リアス部長の実家が金持ちなのはいいけど、その修行する別荘に俺達は徒歩で向かっている。

背中に荷物がたくさん入った大きなリュックを背負ってな。

 

俺と木場、イッセーが背負ってる荷物量はだいたい同じだ。

小猫は……俺達よりも二倍はある荷物量を背負っていた。

 

あんな小さい体でよく持てるもんだな。

 

 

隣にいるイッセーがもうへばってるから少し声をかける。

 

「おいイッセー! もう少しシャキっとしろ!」

 

「ぜぇ、ぜぇ……。俺は、これで、精一杯なんだ……よ!」

 

「そう言うなって、リアス部長達が待ってるんだぞ?」

 

俺達の視線の先にはリアス部長達がいる。

朱乃さんは山から湧き出てる天然水を美味しそうに飲んでいる。

 

「ほらイッセー、もう少しで到着だから頑張りなさい!」

 

「ここのお水美味しいですわよ〜」

 

「皆さ〜ん、頑張ってくださ〜い」

 

「……が、頑張ってください!」

 

おっ、もう少しで到着か。

こういう早朝の山道を歩くのも、たまにはいいかもしれないな。

 

「ハルト先輩、祐斗先輩……。競争です」

 

小猫の一言に不敵な笑みを浮かべる。

 

「上等だ!」

 

「僕も受けて立つ!」

 

俺達はイッセーを置いて一気に駆け出す。

 

「ま、待ってくれ……!」

 

イッセーも追ってきた。

 

やればできるじゃん。

 

 

───そして俺達は別荘に着いたわけだが……。

 

「なあ、リアス部長……」

 

「何かしら?」

 

「これが別荘か……?」

 

「えぇ、そうよ」

 

こんなでかいのが別荘なわけ無いだろ。

 

こういうの世間一般的に言えば屋敷だぞ。

しかもプールも付いてるし。

 

「大きいですぅ〜!」

 

「す、凄い……」

 

アーシアとミラナが感嘆な声を出すが、あまりの凄さにミラナは声が出てない。

 

ミラナの反応が当然の反応だと思うぞ?

こんなのが別荘っておかしくね?

 

「さて、すぐに修業を始めるわよ」

 

「すぐ修業!? やっぱり部長は鬼です!」

 

「悪魔よ」

 

それは自分の存在を言ってるのか?

 

まあ、それはさておき俺達はリアス部長に案内され別荘に入っていく。

 

別荘の中は整備されていてきれいだったな。

埃一つないし窓は日の光に当たって輝いてたぞ。

 

俺、イッセー、木場の男子組は一つの部屋に案内され、動きやすい格好に着替える。

 

「ハルト君ってかなりの筋肉質だね」

 

木場が何気に言ってきた。

 

「まぁ、鍛えてっからな。そういう木場だって少しはあるじゃんか」

 

「『騎士(ナイト)』の僕も少しは筋肉つけないとだからね」

 

「ほら『騎士(ナイト)』君からも『筋肉はつけないと』だってよイッセー」

 

俺は嫌な笑みを浮かべイッセーに軽口叩く。

 

「うっせー! 俺だってなすぐにムキムキの体になってやるわ!」

 

そんなすぐにはつけられないがその意気や良し!

着替え終わった俺達は中庭へと出る。

 

最初の修業相手は木場か。

 

 

 

 

 

 

[修業 木場編]

 

 

「はぁぁっ!」

 

「おらっ!」

 

俺と木場は互いに木刀を持ち剣術の特訓をしている。

ちなみに、イッセーとアーシアは朱乃さんから魔力のレッスンを受けている。

 

時間はあまり無駄にできないからな。

 

何度も木刀と木刀が激しくぶつかりあい、俺と木場は後ろへ飛び退く。

俺は木刀を片手で構えながら木場に聞く。

 

「なぁ、木場」

 

「なんだい?」

 

「お前には確か剣術の師匠がいるんだよな?」

 

修業を始める前に聞いたんだが、どうやら木場には師匠がいるそうだ。

で、その師匠に鍛えられてきたと。

 

「うん、師匠も忙しいし最近会えてないけどね。……僕の欠点が見つかったかい?」

 

「いや、その師匠に鍛えてもらっていたからか剣筋はなかなかなもんだ。けど……」

 

俺は高速で木場の後ろへと回り込み、木刀を振り下ろす。

木場は少し反応が遅れるが上手く受け止める。

 

が、腹ががら空きだ。

 

俺は腹に強烈な蹴りをお見舞いする。

 

「ゲホッ!」

 

「俺から言わせれば、お前は意識が剣に行き過ぎだ」

 

木場は後ろの木に激突する。

俺は駆け寄り手を出し立たせる。

 

「いいか? 相手がお前と同じ剣士だとしてもそいつは剣ばかりの攻撃じゃないかもしれない。ひょっとしたら暗器を持ってるかもしれないんだぞ? もう少し思考を柔軟にしろ」

 

「思考を柔軟に……」

 

「それを踏まえてもう一回やるぞ」

 

「お願いするよ、ハルト君!」

 

 

 

 

 

 

[修業 小猫編]

 

 

「えい……!」

 

「おっと」

 

俺は今現在、小猫と組み手に興じている。

 

小猫のパンチを避けたり、鋭いキックを足でガードするが……『戦車(ルーク)』の特性なのか重い。

ノーガードでくらったらひとたまりもないだろうな。

 

ま、魔力で体を覆えば平気だけどな。

 

「当たってください……!」

 

「それは御免蒙る」

 

確かに力強い────が木場と違い目で追える速さだから余裕で避けられる。

 

しかも、俺のペースに乗せられてきてるから尚更だ。

 

「今度はこっちから行くぞ」

 

俺は瞬時に小猫の懐へと潜り込み、威力を最小限に留めた掌底を放つ。

小猫は対応しきれずまとも受ける。

 

「カハッ!」

 

「まだ続けるか?」

 

小猫はその場にペタンと座る。

 

「……参りました」

 

俺もその場に座り、注意点を言う。

 

「小猫、お前は途中から俺のペースに乗せられていたな。最小限に留めた掌底だからその程度ですんだが、そうじゃなかったら内臓にまでダメージがいってたぞ」

 

「……はい」

 

「それと、打撃は中心線を狙って打つんだ」

 

「中心、線?」

 

可愛らしく首を傾けて聞いてくる。

 

「そう、中心線。的確に抉り込むように打つ! そうすれば力は分散せずに一点に集中する」

 

「なるほど……」

 

俺は立ち上がり小猫に言う。

同時に小猫も立ち上がる。

 

「それを踏まえてもう一度やるぞ。それと、相手のペースに惑わされるな。自分のペースを維持しろよ」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

[修業 朱乃編]

 

 

「それではいきますわ」

 

そう言うと無数の雷が俺を襲う。

 

朱乃さんは魔力・魔法攻撃が得意って聞いたな。

一発一発の威力が高く、魔力・魔法のコントロールも申し分ない。

しかも広範囲に放ってくるからこちらの逃げ道が無くなってくる。

 

「流石、朱乃さんだな。『雷の巫女』とはよく言ったものだ」

 

「あらあら、褒めてくださって嬉しいですわ」

 

「ならこれはどうだ?」

 

俺も無数の魔法陣を展開する。そこから放たれるのは炎、暴風、氷、などの攻撃魔法を朱乃さんに放つが雷で相殺される。

 

「凄い精度の高い魔法ですわね」

 

「俺の戦闘スタイルは主に接近戦なんだが、まぁ魔法も放てるんだよ」

 

それから魔法・魔力の砲撃戦になったが数分経つと朱乃さんが魔力が少なくなり息を切らしていた。

 

汗を拭いながら、朱乃さんが言ってくる。

 

「……ハルト君は平気なのですね」

 

「朱乃さん、格上の相手に真正面から挑もうとする勇気は認める。が、それだと無理があるし何より無謀だ」

 

「……返す言葉もありませんわ」

 

「それと、接近戦に持ち込まれたときの対応がなってなかったな」

 

遠距離攻撃を得意とする奴らは、だいたい接近戦になるとてんで駄目になる。

 

「少し防御術式を覚えた方が良さそうだな」

 

「教えてくれるのですか?」

 

「あぁ、俺の知り合いに魔法使いがいてね。そいつから簡易的なものを教えてもらった」

 

「なら、お願いしますわ」

 

「了解」

 

俺は朱乃さんに防御術式を教えることとなった。

 

 

 

 

 

 

[修業 リアス編]

 

 

次はリアス部長の修業だ。

リアス部長は自身の血に流れる力、他者とは違う特別な魔力があるそうだ。

 

赤黒い魔力の球体を作り、それを岩場に向けて放つ。

すると────リアス部長の魔力に触れた部分は跡形もなく消え去った!

 

「これが私の血に流れる力、《滅びの魔力》よ。………ハルト、大丈夫なの? いくらあなたが強くてもこの魔力に触れれば大怪我じゃ済まないわよ?」

 

まぁ、まともに当たったらただじゃ済まないな。

けど当たらなければいい話だし、仮に当たったとしてもアクエリアスの力ですぐに再生するし。

 

「まぁ、大丈夫だ。俺のことなど気にせず撃ってこい」

 

「分かったわ、それじゃあ行くわよ!」

 

そう言うとリアス部長は俺に向けていくつもの魔力弾を放つ。

 

絶え間なく魔力弾を撃っている所を見ると魔力量は相当なものだ。

そして俺が接近戦を仕掛けみると華麗に避けたり、魔法陣で防御している。

 

流石は、上級悪魔だ。

高い魔力量に高い身体能力を持ち合わせている。

 

……けどなぁ。

 

「リアス部長、ストップ」

 

「何かしら?」

 

「リアス部長の欠点がわかった」

 

「早いわね。教えてくれる?」

 

「滅びの性質に頼りすぎだ。確かにリアス部長の魔力は凶悪だ。だが、攻撃が直線的すぎる。それだと簡単に避けられてしまうぞ」

 

相手がずっと避け続けていたら、徐々にリアス部長が不利になっていき魔力切れになるだろう。

 

「それと、朱乃さんと同じく魔力は凝縮して撃つといい。そうすれば滅びの威力は上がる」

 

「わかったわ。魔力のコントロールと凝縮して放つことね」

 

「そんじゃそれを踏まえてもう一回やりますか」

 

「えぇ! お願いするわ!」

 

 

 

 

 

 

[修業 イッセー編]

 

 

さて最後はイッセーだが……はっきり言ってこいつは木場のように剣の才能はないし、小猫のようにパワーもそんなにあるわけではないし、魔力はアーシア以下みたいだ。

 

だから、こいつの修業は小猫のように組み手と体力をつけさせることにした。

 

そんなイッセーだが今何してるかというと、

 

「おら! イッセー! もっと気張れ!」

 

「ぜぇ…ぜぇ……。なん…でお…前が上…に乗っ…てるんだ…よ!」

 

背中に大きな岩を括り付け、その岩の上に俺が乗り山道を往復している。

 

「そんな無駄口叩けんならもう一往復するか?」

 

「鬼か!」

 

俺はドラゴンだ。

人間でも悪魔でも鬼でもねぇよ。

 

山頂に着いたとき、ひとまずイッセーを休憩させる。

 

「イッセー、お前が一番気づいてんだろ? 自分が弱いということに」

 

「あぁ……。俺には剣の才能がない、格闘の才能がない、魔力の才能もない。……俺は眷属の中で一番役立たずだ」

 

「ああ、お前には才能がない。だが、これは人それぞれだ。それにお前は裏の世界に触れたばかりなんだ。いくらその身に赤龍帝を宿しても限界がある」

 

「………」

 

「だが心配することはない。焦らずゆっくりやっていけばいい」

 

俺の一言に自身の左手を見て、握りしめ呟く。

 

「焦らず、ゆっくりか……」

 

おそらく自分と木場達を見比べてしまったから、自分に自信が無くなったんだろうな。

 

「その通りだ。っと日が傾いてきたな。そろそろ別荘に戻るか。……岩を背負ってな」

 

「またかよ!?」

 

「当たり前だ。焦らずゆっくりとは言ったがゆっくりすぎるのは駄目だからな。別荘に着くまでは岩は降ろすなよ」

 

「ちくしょぉぉぉぉぉ!」

 

こうしてイッセーは背中に岩と俺を乗せて別荘の所まで下山した。

 

 

 

 

 

 

修業が終わり俺達は、晩御飯を食べている。

 

メニューは、カレーライスとサラダだ。

ちなみに、料理当番なんだがこれは当番制となっている。

 

最初はミラナが自分で立候補したが、ミラナもリアス部長達の修業に付き合っているから任せっきりは駄目だと言い、それで全員で話し合った結果当番制となった。

 

因みに、今日の料理当番は俺だ。

 

「美味しいわ、ハルト」

 

「口にあって何よりだ」

 

リアス部長がカレーを口に運び感想を言う。

 

みんなもカレーを口に運び感想を言う。

 

「美味しいですわ、ハルト君」

 

「料理もできるんだね、ハルト君」

 

お前もできるって聞いたぞ。

 

「美味しいです……」

 

「美味しいです〜」

 

「料理もできて、力も強くて、イケメンでって本当に木場とそっくりじゃねーか」

 

イッセーのやつは言葉に嫉妬の感情を乗せて喋ってやがる。

 

そんなイッセーの言葉を無視してミラナに聞く。

 

「美味いか?」

 

「……や、やっぱりハルトさんの料理……美味しいです」

 

「そりゃよかった」

 

最近はミラナに作ってもらってるばかりだからな。

腕が落ってるんじゃないかと思ってヒヤヒヤしたよ。

 

全員が食べ終わったときリアス部長が今日のことを聞いてくる。

 

「今日一日、私達の修業を見てくれたけどハルトはどう思ったかしら?」

 

これは………正直に言った方がコイツラのためになるな。

 

「はっきり言ってライザーに勝てる気はあまりしない」

 

『っ!』

 

俺の言葉に全員が声を詰まらせた。

リアス部長が再度聞いてくる。

 

「理由を聞かせてもらえる?」

 

「ライザーの再生能力を越える攻撃力を持つ人が俺を除いていないからだ」

 

リアス部長の修業の後、昼食を挟んだのだがその時にライザーの試合を少し見させてもらった。

 

確かにライザーの再生能力は中々なものだった。

相手の攻撃を受けても瞬時に再生するから相手チームの王はすぐに魔力が枯渇してしまった。

 

「俺は今回助っ人として出るから王であるライザーには手を出さないつもりだ。俺が倒しちまうとお前達の修業の意味がなくなる」

 

俺の言葉に全員が暗い顔をするが、俺はハァとため息をつき全員に言う。

 

「そう暗い顔をするな。十日間という短い期間だが焦らず力をつけていけば良い。俺が言えるのはここまでだ」

 

俺の一言にリアス部長が頷き、締めの言葉を言う。

 

「えぇ、ハルトの言うとおりね。短い期間だけど焦らず力をつけていきましょう!」

 

『はい! 部長!』

 

 

 

 

 

 

「そろそろお風呂に入って今日の汚れを落としましょうか。ここの温泉は気持ちいいのよ」

 

リアス部長の発言により興奮する猿が一人。

 

「お、お風呂!?」

 

「あらイッセー。私達の入浴を覗きたいの? ならいっしょに入る? 私は構わないけど。朱乃はどう思う?」

 

構わないのかよ!

普通嫌がるだろ!?

 

「うふふ、一度殿方の背中を流してみたいですわ」

 

朱乃さんもかよ!

 

「アーシアだって愛しのイッセーといっしょに入りたいわよね?」

 

「は、はい!」

 

アーシアに聞いた後、リアス部長はミラナに聞く。

 

「ミラナは大丈夫かしら?」

 

リアス部長がミラナに聞いたときイッセーがすぐミラナの方に向く。

 

……あいつミラナの裸見れるとか思ってんじゃねぇだろうな。

 

ミラナは顔を赤くし、もじもじしながら答える。

 

「……ハ、ハルトさんといっしょなら……か、構いません……///」

 

そこは否定するべきだ、ミラナ!

 

ちなみになんだが、レイナからのキス事件(ミラナがそう呼称している)の後、ミラナの行動が大胆になった。

 

例えば、俺が風呂に入ってる時ミラナもいっしょに入ってきたり、布団に入って寝ようとするときも、顔を赤くして「いっしょに寝てもいいですか……?」なんて聞いてくるからやばい。

 

しかも、胸が背中とかに当たってるからある意味眠れない。

 

話を戻して、リアス部長は小猫に聞く。

 

「小猫は?」

 

「嫌です」

 

小猫ナイス返答だ!

 

俺は心の中でガッツポーズする。

 

 

「じゃあ無しね。残念」

 

イッセーはその場で崩れ落ちるが小猫は続けて言う。

 

「覗いたら恨みます」

 

さらっとえげつないこと言うが恨む暇もないと思う。

 

俺が殺すから。

 

俺はイッセーの頭を掴み男風呂へと連れて行く。

 

「イッセー、明日からは修業の量百倍にしてやらぁ……!」

 

「ぶ、部長ぉぉぉぉぉ! 助けてぇぇぇぇぇぇ!」

 

リアス部長に助けを求めるが、

 

「頑張ってね! イッセー!」

 

と笑顔で送られるだけだった。

 

「そりゃないっすよぉぉぉぉぉぉ!」

 

次の日から最終日までイッセーの絶叫が聞こえたらしい。

 

 




後半部分めちゃくちゃになってますけど、許してください…。
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