ハイスクールD×D 十二星座の使徒 作:ミニチュアコンセント
少し作者の事情があり、一週間ぐらい空いてしまいました。
可能な限りもう少し早め早めに出そうと思います。
とりあえず、第四話をどうぞ!
「ふふふ……。狩りを終えて油断した獲物は一番狩りやすい。これは基本よ」
「確かに基本だな。タイミングもバッチリだ。……だが甘い」
俺は拳をふるい、爆撃によってできた煙を振り払う。
「なっ!?」
無傷な俺達の姿を見て驚くライザーの女王。
それはそうだろうな。
───確実に不意をつき、事前から溜めておいた魔力を放ったにもかかわらず、その場からは傷一つない俺達が出てきたんだからな。
「殺気を抑えなきゃ俺達に不意はつけないぞ。───今度はお前が俺と遊んでくれるのか?」
俺はポケットからゾディアーツスイッチを出して変身しようとするが、俺とライザーの女王の間に朱乃さんが出てくる。
「あらあら。イッセー君、ハルト君、小猫ちゃん。ここは私に任せて先をお急ぎなさい」
「で、でも!」
イッセーが言うが朱乃さんはこちらに振り向き、ニコニコ顔で言う。
「心配には及びませんわ。私の大切な後輩達を傷つけようとする不届き者にはお仕置きが必要ですから」
そう言い再びライザーの女王に向き直る。
「わ、わかりました! 頼みます!」
「行くぞ」
ここは朱乃さんに任せて俺達はグラウンドへ向かった。
『ライザー様の『
グラウンドに向かってる最中にリタイアのアナウンスが流れる。
「『
「恐らく祐斗先輩だと思います」
これでライザーの駒は半数は減ったか。
けど、ほぼ兵士しかリタイアしてないな。
残りの駒はどう動くかな……。
グラウンド付近に着くがまだ木場の姿は見られなかった。
どこかにいるのかと思い辺りを見渡すと、用具倉庫の影に木場がいて手招きしていた。
俺達は木場の所へ行く。
「やぁ、イッセー君、ハルト君、小猫ちゃん。どうやら君達も無事なようだね」
「そういうお前もな」
イッセーと木場は互いに軽口を叩く。
「確かグラウンドで残りの敵を殲滅か?」
俺は木場に聞く。
「うん。けど、残りの敵は小猫ちゃんとは相性が悪い『
「小猫ちゃんは待機……か?」
イッセーが聞くと木場は静かに頷く。
それを聞いていた小猫は苦い顔をして俺達に言う。
「……ですが」
「小猫、お前の気持ちはわからんでもないが相性の悪い奴の戦いは極力避けるべきだ。それに、元々駒の数はこっちの方が不利だ」
俺が諭すように言うと小猫はしぶしぶ頷く。
「けど、イッセーや木場がやられそうだったらそっちをフォローすればいいさ」
「……分かりました」
小猫の確認が取れた所で俺達は立ち上がり、イッセーが言う。
「なら、こっからはオカルト研究部男子部員で派手に行こうぜ!」
「うん!」
「ああ!」
俺達は互いに拳をぶつけ合い、用具倉庫の影から飛び出る。
「やい! どうせ隠れてんだろ!? 正々堂々と勝負しやがれ!」
イッセーがそう言うと、少し笑い声が聞こえ風が吹き砂埃が立つ。
砂埃の中から人影が見え、砂埃が徐々に晴れていくと正体が顕になる。
「私はライザー様に仕える『
そう言うと剣を抜き、剣の根本から炎を出し構える。
……お前も相当なバカなんだろうな。
「僕はリアス様に仕える『
木場も腰から黒い剣を抜き、何回か振り回してから構えて言う。
……お前も剣バカかい。
ま、俺も人の事言えない……か?
「よくぞ言った! リアス・グレモリーの『
そう言うと両者が高速で近づき、剣と剣の打ち合いを始める。
何度も打ち合い、火花が散布する。
そうなると俺とイッセーが暇……ってわけにもいかないよな。
「全く、カーラマインったら頭の中まで剣、剣、剣で埋め尽くされてるんですもの。駒を犠牲にするのも渋い顔をしてましたし…」
俺達の周囲に金髪でドレスを着た女の子、右目部分に仮面を着けてる女、和服を着た女の子、双子の猫耳少女、大剣を背中に担いだ女が出てくる。
……なるほどね。
「全部の駒を投入ってわけか」
「残りの『
『Boost!』
イッセーが赤龍帝の籠手を出し金髪の子に向けるが、
「あら、私は戦いませんわよ? イザベラ、お相手してあげたら?」
当の本人は戦う気は無いらしい。
「はぁ!?」
「おいおいおい、大事なゲームなのにいいのか?」
俺の問いかけに仮面を着けた女、イザベラが答える。
「彼女は特別でね。名はレイヴェル・フェニックス。『
「「妹ぉ!?」」
俺とイッセーの声がハモる。
そりゃそうだろう!?
何で妹が眷属なわけ!?
その疑問に答えるかのようにイザベラが答える。
「ライザー様曰く、『ほら、妹萌えって言うの? 憧れたり、羨ましがるやつ多いじゃん? ま、俺は妹萌えじゃないけど。形として眷属悪魔ってことで』だそうだ」
「「変態じゃねぇかぁぁぁぁぁぁ!」」
俺とイッセーの声が再びハモってしまった。
「なんか……すまない……」
イザベラがなんか謝っちまったぞ!
「私にはその考えは分かりませんわ」
唐揚げ君の妹は、ため息をつきながら肩を落としてるし……。
「ま、まぁ気を取り直してだ。私はライザー様にお仕えする『
そう言いイッセーとの戦いを始めた。
イッセーはパワーが溜まるまでは逃げの一手しかないだろうな。
さて、俺もやりますか。
俺の目の前には大剣を担いだ女、双子の猫耳少女、和服を着た女の子がいる。
すると、大剣を担いだ女が、
「私は『
自己紹介をしてきた。
その大剣女に続き他の奴らも自己紹介する。
「『
「同じく『
「私は『
あの猫耳少女達、もしかして猫又か?
唐揚げ君のやつよく眷属にできたな。
ま、それはそうとして。
名乗られたら俺も名乗らないわけにはいかないな。
「リアス・グレモリーの眷属ではないが、助っ人の秋星晴人だ」
俺が自己紹介を終えると、『兵士』の双子の猫又が俺に話しかけてくる。
「ライザー様を大笑いした挙げ句に変なあだ名をつけた人ね。ここは退いた方が身のためにゃんよ?」
「私達四人に本気で勝てると思っているのかにゃ?」
変なあだ名とは失礼だな。
俺は思い浮かんだものを言っただけだ。
それと、相手の力量を測れないようじゃまだまだだな。
俺は四人に向けて言う。
「退く? 何でさ? こんな面白そうな戦い、退く必要なんか無いだろ。それに仲間も戦ってるんだ。元々退こうなんざ思ってねぇよ」
俺のはっきりとした物言いに少し驚く四人。
驚く要素がどこにあんのさ?
「お前達と俺はお互い敵同士だ。なら、やることは一つだろ?」
俺はそう言いゾディアーツスイッチを出す。
それと同時に、大剣女は剣を構え、双子の猫又は少し腰を低くして構える。
大剣女が俺に剣を向けながら言う。
「ならば、お前には早々にリタイアしてもらう!」
そう言うと、俺に斬りかかってくるがその瞬間にスイッチを押し、大剣女は黒いモヤに吹き飛ばされる。
黒いモヤが出ると同時にペガスス座が輝き体内に入る。
黒いモヤが晴れると、姿が顕になりライザーの眷属達が驚愕する。
「な、なんなのその姿!?」
水色の髪の猫又、ニィが聞いてきて俺は素直に答える。
『今の俺はペガサス・ゾディアーツだ』
「どんな姿だろうとお前を倒す事は変わらない!」
再び俺に斬りかかってくるが俺は軽々と避け、蹴り軽くを放つ。
腹に当たり、大剣女は軽く三メートルぐらいとばされ森の中まで行っちまった。
馬のキック力は超強力だからな。
魔力とかでガードしないと内蔵や骨までに衝撃が行くぞ。
まぁ、大して力は入れずに蹴ったから数分で痛みは和らぐと思うが。
俺は拳を構え、双子の猫又に言う。
『お前ら、どの位強い?』
そう言い俺は双子の猫又に目掛けて突貫する。
すると双子の猫又は、左右に別れ同時攻撃をしてくる。
……なるほど、この双子は連携攻撃が得意なようだな。
片方の攻撃が空振りしてもそれを補うように攻撃をしてくる。
それと、あの和服を着た女の子、美南風が魔力による後方攻撃や回復までしてくる。
おかげで俺が双子の猫又に、パンチやキックで与えたダメージが回復してる。
……少し厄介だな。
あの大剣女もそろそろ戻って来ると思うから、先にあいつを片付けるか。
未だ左右から攻撃をしてくる双子の猫又の拳を避け、腕を掴み引き寄せ両者の頭と頭をぶつける。
「〜〜〜ッッ!」
「痛ったぁ〜〜〜いっ!」
ニィは頭を押さえその場に蹲り、もう一人の猫又リィはニィと同様に頭を押さえ蹲り叫ぶ。
俺はその隙に美南風の方に向き、独特な足のステップで蹄鉄型の光弾を近くの地面に飛ばす。
なぜ地面に向けて飛ばしたのかというと、周囲の視界を遮る為だ。
そのまま飛ばすと魔法陣で防がれそうだから、ここは確実に仕留めに行く。
光弾は地面に着弾し、砂埃と爆煙で美南風の視界を遮る。
美南風の周囲は砂埃と爆煙で何も見えない状態だ。
俺は瞬時に美南風の背後に回り込み言う。
『お前はここでリタイアしてもらう』
美南風は反応するがもう遅い。
俺は再び独特な足のステップで美南風に蹴りを喰らわせる。
カンッ、カンッ。
『シュッ!』
ドカッ!
蹴りを喰らった美南風はリタイアの光に包まれ、砂埃や爆煙が収まる。
『ライザー様の『
「嘘!?」
「たったの一撃で!?」
双子の猫又は一撃で撃破したことに驚いてる。
俺は地面を蹴り再び双子の猫又に突貫するが、大剣女の殺気を感じ踏みとどまり後ろへ飛び退く。
その瞬間空から大剣を振り降ろしてきた!
「チッ! バレたか!」
お前と言い、唐揚げ君の女王といい殺気の抑え方を知らんのか?
殺気がダダ漏れだったからすぐに察知して避けれたぞ。
『ライザー様の『
それは唐突な知らせだった。
木場の方を見てみると地面から剣が何本も生えていてカーラマインの体を貫いて、リタイアの光に包まれていった。
あれは、木場の神器『
修業の時少し見させてもらった。
特に創造系の神器は自身の想像力に直結するから、あれは応用性があるぞ。
『ライザー様の『
っ!?
戦車リタイアだと!?
イッセーが勝ったのか!?
イッセーの方を見てみると、イザベラに修業中に編み出したもう一つの技、『ドラゴンショット』を浴びせてリタイアさせたようだ。
ただ、チラッと見えたんだが……イザベラが裸だった……。
恐らく、いや十中八九イッセーの変態技を喰らったな……。
「カーラマインだけじゃなく、イザベラまでも……!」
大剣女が驚愕した声をあげる。
『なら、こっちも早めに片付けたほうがいいな』
俺は再び独特な足のステップで光弾を放つ。
双子の猫又と大剣女が離れた所で狙いを双子の猫又に定め再び突貫する。
『まずはお前らだ』
双子の猫又も構えをとり、二人同時に俺の顔にパンチを放つが受け止め、今度は俺が二人の腹にパンチを放つ。
双子の猫又は俺の強烈なパンチに耐えられなかったのか倒れ伏し、リタイアの光に包まれる。
『ライザー様の『
「ニィ、リィ!? よくも!」
後ろから降り掛かってくるが、軽々と避ける。
大剣女はそのまま攻撃を続けるが、俺は避け続ける。
騎士だから速さもそれなりにあるが避け続けたり、受け流し続けてると相手に限界が来る。
「はぁ、はぁ……」
『そろそろ限界なようだな?』
地面に剣を突き刺し座り込んでいる。
実際攻撃が当たらなくて焦っていたし、動きに隙が多く見られた。
すると、大剣女は立ち上がり剣の切っ先を俺に向けて言う。
「これで最後だ!」
そう言い跳び上がり俺に大剣を振り降ろしてくる。
「うぉぉぉぉっ!」
『………』
カンッ、カンッ。
『シュッ!』
バギンッ!
「なっ!?」
俺の独特な足のステップで振り降ろしてきた剣を破壊し、腹に強烈なパンチを放つ。
大剣女は地面に仰向けになって倒れリタイアの光に包まれていく。
『ライザー様の『
これで唐揚げ君の眷属は、ほぼ始末できたか。
残りは唐揚げ君とその女王だな(唐揚げ君の妹は無視)。
俺が戦い終わったのと同時にイッセー、木場、小猫が俺の元に来る。
「ハルトも勝ったようだな!」
「流石です、ハルト先輩」
『お前らも無事のようだな』
木場と小猫は無傷(小猫は隠れてたから)だが、イッセーは多少の傷はあるな。
『それはそうとイッセー、お前イザベラにあの変態技使ったろ』
俺の問いにイッセーはギクッとし、小猫が怪訝な表情で俺に聞いてくる。
「どういうことですか?」
『チラッと見えたんだが、イザベラがリタイアする直前裸だったからイッセーの奴があの変態技を使ったんじゃないかって思ってな』
「べ、別に勝ったんだから問題無いだろうが!」
「……やっぱり最低です」
小猫はジト目でイッセーに言い、木場に至っては苦笑してる。
確かにイッセーはイザベラに勝ったが……いやもう何も言うまい。
……これは俺達が慣れるしかないんかね。
俺がそう思った─────その時、理解し難いアナウンスが流れる。
『リアス様の『
鬼島と宇津木先生がやっていた有名(?)なキックです!
これを一度出してみたかった!