ハイスクールD×D 十二星座の使徒 作:ミニチュアコンセント
では、プロローグをどうぞ!
「ここ何処だよ?」
とある場所に一人の青年がいた。その青年は何故自分はこんな所に居るのか謎に思っていた。その場所は、真っ白な空間だった。自分がよく見る会社のビルや、幼い近所の子供達がよく遊ぶ公園、通勤ラッシュの時間帯となれば電車が人でぎゅうぎゅう詰めになる日常的な光景。そういうのが一切なかった。
それでもこの光景に信じられない青年は、
「まぁ、走ればなんかあるだろ。」
そう言い、立ち上がり走り出した。
何分走ったか分からないが、体力に限界がきて「ハァ…ハァ…」と息切れし、自分を落ち着かせる為にその場で立ち止まり、深呼吸する。
すると、突然息を大きく吸い込み、
「なんにもねぇじゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁ!」
と思いっきり叫んだ。
叫んでも仕方ないと思い、その場で座りこの場所に居た理由を思い出す。すると、突然記憶が蘇る。
自分をここまで育ててくれた恩人に感謝の気持ちとして金を銀行に振り込みに行き、その帰りに不運にも車の玉突き事故に巻き込まれて自分が死んだことを。
「俺は…死んだのか…?」
確認するかのように弱々しい声を出す。
「えぇ、その通りです」
「誰だ!?」
透き通るような綺麗な声がし、その方向へ顔を向けるとそこには、白いドレスを着て腰までよく伸びた金髪の美女が居た。
(すげぇ……めっちゃ綺麗………………胸デカいな)
「………………ッッ!///」
視線に気づいたのか金髪の美女は、顔を真っ赤にしながら手で胸を隠す。大きすぎて隠しきれていないが……。
(隠しきれてないじゃん………)
「何もしないよりはマシです!」
「なに勝手に人の心の声読んでんだよ!」
「神様だから心の声ぐらい聞けます!」
「はぁぁぁぁぁぁぁ!?」
その発言に青年は驚き、神様(?)は自慢げに胸をムンッ!と張る。青年は呆れて「はぁ……」とため息をつき、神様(?)にいろいろ聞くことにした。
「まぁ、あんたが神様って言うのは分かった。で、その神様が何でここに居るんだ?」
「貴方には転生してもらいます」
「転生?何でだ?」
「実は……貴方は私のミスで死んでしまったので……」
「………は?」
事態を飲み込めない彼は、困惑しながらも神様に聞く。
「つまり、本来なら俺は死ぬことは無かったと言う事か?」
「…………はい」
神様は「申し訳ありません」と言うが青年は、
「ふ〜ん、そうなんだ」
妙に落ち着いた様子だった。
「………ふぇ?」
青年の一言に思わず間抜けな声を出す神様。それと同時に今度は神様が困惑してしまう。
「あ、あの、なぜそんなに落ち着いているのです?」
「ん?人間はいつか必ず死ぬだろ?」
「それはそうですが…でも貴方、最初困惑してましたよね?」
「それはそうだが、俺は飲み込みが早いからな」
「そ、そうですか」
神様はまだ困惑気味だが、強制的に自分を納得させ話を戻す。
「それでは話を戻して、貴方には別の世界に転生してもらいます」
「それは自分のミスで死なせてしまったからか?」
「はい。簡単に言うなら謝罪的なものですね」
「へぇ〜」
こんな事は滅多にないから青年は少し興奮していた。何気に行き先が気になり神様に聞いてみた。
「何処に転生させられるんだ?」
「ハイスクールD×Dと言う世界をご存知ですか?」
「知らん」
「えっと、簡単に言うなら神話の神々が存在する世界ですね」
「ほぉ~」
感心している青年を他所に神様は話を続ける。
「それでは、特典を言ってください」
「特典?」
「はい。謝罪とお詫びの品っと言う物ですね」
「なるほど」
自分でやらかした事は、自分でカバーすると言うしっかりとした行いにすげぇなっと思った青年。
「えへへ///」
心を読まれたことは無視して顔を赤くし、ほっぺに手を当てている行動に可愛いとも思ってしまう。
「じゃ、お言葉に甘えて
まず1つ目、仮面ライダーフォーゼに出てくる敵キャラの、全てのゾディアーツの変身と能力。あっ、ムスカ・ゾディアーツは無し。生理的に無理。
2つ目、せっかくだからドラゴンになってみたい。
3つ目、両親はいらない。
このぐらいだな」
ある程度願いを言ったら、神様から提案が出された。
「分かりました。まず1つドラゴンになりたいなら、ドラゴン・ゾディアーツは無くなりますけどよろしいですか?」
「問題ない」
「次に2つ。星を司るドラゴンでどうです?勿論ゾディアーツの能力と変身は出来ます」
「おっ、それいいじゃん」
「最後に、ホロスコープススイッチは貴方の力が分割されるている物と言う感じでどうです?無論、貴方自身もホロスコープススイッチは使えます」
「ん?どういう事だ?」
神様の説明でよく分からなかったので難しい顔で質問した。神様は、苦笑しながら答える。
「簡単に言えば、あまりにも力が強すぎるので世界や神話に影響を与えないように力を12に分割してあると言う事ですよ」
分かりやすい説明で納得したからか、明るい表情に戻ったようだ。
「あぁ!そういう事か!」
「ふふっ」
急に笑いだした神様を怪訝な表情で見る。
「何、笑ってんだ?」
「いえ、貴方案外子供っぽいですね」
俺が子供っぽい?と思い自分の顔をペタペタと触る。青年がそうしてるうちに神様は特典の準備をする。
「準備の方は大丈夫ですか?そろそろ特典を付与させますよ?」
「あぁ、問題ない」
そう言うと神様の背後から光が発せられて、あまりにも眩しいので目を瞑ってしまった。光が収まる目を開け、自分の体を触る。
「何も無いように思えるが?」
神様はその言葉を否定する。
「いいえ、もう変化は出てますよ」
その言葉に反応するかのように自身の胸からゾディアーツスイッチとホロスコープススイッチが出て来た。おまけに、自身の体がいつの間にかドラゴンになっていて翼も生えていた。
「おぉ、これは凄いな。感謝するよ」
「いえ、元々は私のミスですから。ちなみに普通の人間にもなれますからね」
そう言うと神様の手にボタンが出現した。ボタンを押す前に神様は青年に一言言う。
「それでは第2の人生を楽しんで下さい」
そう言うと、ボタンを押す。すると、
ガタンッ!
下を見ると、床が開いていた。そして、その青年は穴に落ちていき新しい存在として生まれ変わる。
これは、ある青年が星を司りしドラゴンに転生し別の世界で生きていく物語である。