ハイスクールD×D  十二星座の使徒   作:ミニチュアコンセント

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9話 暴かれた真実

 

[木場 side]

 

 

僕よりも生きたかった子がいた。

 

僕よりも夢を持った子がいた。

 

それなのに、同士たちは僕に復讐など願っていなかった。

 

全部、僕がそう思い込んでいたんだ。

 

僕の脳内に同士たちの言葉が今一度繰り返される。

 

 

 

───自分たちのことはいい。キミだけでも生きてくれ

 

 

 

あぁ……ありがとう。

同志たち………。

 

けど、まだ全てが終わったわけではない。

 

目の前の邪悪を打ち倒さないとあの悲劇が繰り返される。

 

「バルパー・ガリレイ。あなたを滅ぼさない限り、第二、第三の僕が生まれてしまう。それは、絶対阻止しなくてはならない」

 

僕は一本の剣を創り、それを握る。

 

「フリード!」

 

「はいな!」

 

バルパーに命令され、フリードが僕の目の前に立ちふさがる。

 

「愚か者めが。素直に廃棄されておけばよいものを。研究に犠牲はつきものだ。それすらわからんのか?」

 

ッ!

やはり、あなたは邪悪すぎる!

 

「木場ァァァァァッッ! フリードの野郎とエクスカリバーをぶっ叩け! あいつらの想いと魂を無駄にすんなァァァッ!」

 

──────イッセーくん。

 

「やりなさい! 祐斗! あなたはこのリアス・グレモリーの眷属よ! 私の騎士はエクスカリバーごときに負けはしないわ!」

 

「祐斗くん! 信じてますわよ!」 

 

「ファイトです!」

 

「木場さん!」

 

リアス部長、朱乃さん、小猫ちゃん、アーシアさん……。

 

「木場! 今のお前なら必ず勝てる!」

 

「……祐斗さん! 勝ってください!」

 

ハルトくん、ミラナさん……。

 

「あぁ〜、なに感動シーン作っちゃってんすかぁ。もう聞くだけでお肌がガサついちゃう! もう限界! あ〜、とっととてめぇら切り刻んで気分爽快になりましょうかねェ!」

 

フリードは剣を構える。

 

フリード・セルゼン。

 

その身に宿る同志たちの魂。

 

これ以上悪用させるわけにはいかない!

 

「───僕は剣になる。僕の魂と融合した同志たちよ。一緒に超えよう。あの時果たせなかった想いを、願いを今こそ!」

 

僕は剣を天高く掲げ叫ぶ!

 

「部長、そして仲間たちの剣となる! 魔剣創造(ソード・バース)ッッ!!」

 

同志たちの魂が僕の神器と混ざり合う。

 

そして、僕の手元に現れたのは神々しい輝きと禍々しいオーラを放つ一本の剣。

 

「『双覇の聖魔剣(ソード・オブ・ビトレイヤー)』。聖と魔を有する剣の力、その身で受け止めるといい」

 

僕が創りだした剣を見てバルパーが驚愕の声を上げる。

 

「聖魔剣だと!? ありえない! 反発する二つの要素が混じり合うなど、そんなことあるはずがないのだ!」

 

狼狽しているバルパーを無視して、僕は歩みを進める。

 

すると、ゼノヴィアが僕の隣に現れた。

 

「リアス・グレモリーの騎士よ。まだ共同戦線は生きているか?」

 

「だと思いたいね」

 

「なら、共にあれを破壊しよう」

 

「いいのかい?」

 

「ああ。最早あれは、聖剣であって聖剣ではない。───異形の剣だ」

 

「……わかった」

 

僕が言うと彼女は、自身のエクスカリバーを地面に突き刺し、右手を宙に広げた。

 

「ペトロ、バシレイオス、ディオニュシウス、そして聖母マリアよ。我が声に耳を傾けてくれ」

 

何か言霊を発し始めている。

 

空間が歪み始め、彼女はその中心に手を入れた。

 

無造作に探り、何かを掴むと一気に引き出してくる。

 

 

「この刃に宿りしセイントの御名において、我は解放する。────聖剣デュランダル!」

 

 

デュランダル!?

 

エクスカリバーに並ぶほどの伝説の聖剣だ。

 

しかも斬れ味だけなら最強と聞く。

 

 

「バカな! 私の研究ではデュランダルを扱える領域まで達してないぞ!?」

 

「私は、そいつやイリナとは違って数少ない天然物だ」

 

「完全な適性者、真の聖剣使いだというのか!」

 

どうやらゼノヴィアは、元から神の愛を受けし者だったようだね。

 

「こいつは触れたものをなんでも斬り刻む暴君でね。私の言うこともろくに聞かない。それ故、異空間に閉じ込めておかないと危険極まりないのさ」

 

デュランダルがエクスカリバー以上にオーラを放ち始めた。

 

何という力強いオーラだ!

 

「ここにきてのチョー展開! そんな設定いらねぇんだよ、このクソビッチがァ!!」

 

フリードが殺気と共に、枝分かれした透明の剣を彼女に放った。

 

すると、辺りに激しい金属音が響く。

 

たった一度の横凪ぎでエクスカリバーを砕いたのだ!

 

「所詮は折れた聖剣。このデュランダルの相手にはならない!」

 

彼女はフリードに斬りかかるが、奴はそれを高速の動きでかわした。

 

恐らく天閃の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリィ)の能力だろう。

 

けど!

 

僕は瞬時にフリードの背後にまわる。

 

「そんな剣で僕たちの想いは壊せない!」

 

「クソッタレがぁぁぁ!」

 

そこから僕たちの間で激しい剣撃が繰り広げられる!

 

そして、何度も激しい剣撃が繰り広げられているとき、遂に決着のときがくる。

 

僕の聖魔剣をフリードがエクスカリバーで受け止めようとするが────

 

 

 

バギィィィン

 

 

 

儚い金属音と共にエクスカリバーは砕け散った。

 

フリードは倒れ込み、肩口から横腹まで裂けた傷口から血を滴らせる。

 

「見ていてくれたかい? 僕らの力はエクスカリバーを超えたよ」

 

僕……いや、僕たちは遂にエクスカリバーに打ち勝った。

 

 

 

[木場 side out]

 

 

 

 

 

 

ハハッ、木場のやつ遂にやりやがったな!

 

しかも、禁手に至るとは!

 

双覇の聖魔剣か。

いい輝きを放ってるじゃないか。

 

俺がそう思ってる時、木場はバルパーに近づいていく。

どうやらそっちの方も決着をつけるようだな。

 

「バルパー・ガリレイ。覚悟を決めてもらおう」

 

バルパーはそんな木場を無視して、さっきから何かを呟いている。

 

何、呟いてんだ……?

 

すると、急に何かが分かったような顔になる。

 

「そうか! 分かったぞ! 聖と魔、それらを司る存在のバランスが大きく崩れているなら説明はつく! つまり、魔王だけではなく神も────」

 

 

ズンッ!

 

 

何かに思考が達したかに見えたバルパーの胸部に光の槍が突き刺さる。

 

そのことに全員が驚きすぐに光の槍の発生源を見る。

 

こんなかで光の力を扱えるのは一人しかいねぇ!

 

「バルパー、お前は優秀だったよ。そこに思考が至ったのも優れている故だろう」

 

宙に浮かぶコカビエルがバルパーを嘲笑っていた。

 

「コカビエル、これはどういうつもりかしら?」

 

「俺はこいつらがいなくても最初から一人でやれる」

 

そう言うと、コカビエルは地面に降りてきた。

 

やつから感じられる重圧が増した。

 

 

「さて、余興は終いだ。ここからは俺が相手をしよう!」

 

なら、俺も前線に出るかな。

 

俺はイッセーに言う。

 

「イッセー、お前は赤龍帝の力を限界まで引き上げてリアス部長か朱乃さんに譲渡しろ」

 

「分かった。けど、溜まるまで少し時間がかかっちまうが……」

 

「分かってるさ。つーわけでこっちは時間稼ぎだ。木場、小猫、ミラナ、行けるか?」

 

俺の問いに三人は力強く言った。

 

「もちろんさ!」

 

「……はい!」

 

「……が、頑張ります!」

 

三人の返事を聞き俺はフッと笑みを浮かべコカビエルの方を向く。

 

俺はあえて朽血刀をしまう。

 

 

「まずは俺たちと相手してもらうか!」

 

俺はコカビエルに真正面から突っ込む。

 

コカビエルは嬉々とした表情で叫ぶ。

 

「ハハッ! ケルベロスを瞬時に倒した者か! いいぞ! 来いッ!」

 

俺は魔力を込めた拳で、コカビエルの腹をめがけて殴る!

……が、コカビエルは直前で俺の拳を受け止めた。

 

ま、そう上手くいかないわな。

 

「いい一撃だ。だが、お前では俺には勝てない」

 

「本当にそう思うか?」

 

俺の背後から木場が飛び出し、コカビエルに斬りかかる。

 

だが、コカビエルは手元に光の剣を作りだし、木場の聖魔剣を防ぐ。

 

「そこ!」

 

俺と木場がコカビエルの両手を塞いでる間に、小猫とミラナが背後から攻撃を仕掛ける!

 

「甘いわ!」

 

黒い翼が鋭い刃物と化し、木場たちを斬り刻む。

俺は瞬時に後方へと下がったからなんともないが、木場たちは地面に叩きつけられ、鮮血を噴き出していた。

 

ミラナも同様だが、両肩にある水瓶から水が出てそれを自身に振りかかる。

すると、傷は綺麗サッパリ消えた。

 

そして、小猫と木場にも水をかけて傷を治す。

 

「ほう。貴様、面白い能力を持っているな」

 

コカビエルがミラナに光の剣で襲いかかろうとするが、俺はすぐさま朽血刀を出し受け止める。

 

「ミラナを殺らせるわけにはいかないんで……ねっ!」

 

「うおっ!?」

 

刀身に炎と血を纏わせ、思いっきり剣を横薙ぎにして押し返す。

 

俺が押した反動でコカビエルが後ろに少しよろける所を、木場が見逃さなかった。

 

木場は聖魔剣で斬りかかるが、コカビエルはなんとか体制を立て直し光の剣で受け止める。

 

更に、木場が空いている左手にもう一本の聖魔剣を創り出すが、それも光の剣で受け止められてしまう。

 

しかし、木場は諦めていなかった。

 

「まだだ!」

 

口元に三本目の聖魔剣を創り出し、それを勢いよく横に振った。

 

これには虚をつかれたのか、コカビエルが後方に退いた。

 

頬には横一文字の薄い切り口。

 

 

ちょうどその時だった。

 

 

『Transfer!』

 

 

譲渡の音声が聞こえ、その場を見るとイッセーがリアス部長と朱乃さんに力を譲渡していた。

 

すごいオーラとパワーだな!

 

そして、ゼノヴィアも!

 

俺たちが戦っているとき、デュランダルに聖のオーラを高めてチャージしていた。

 

「みんなそこから離れて!」

 

俺たちはすぐさまその場から離れる。

 

「消し飛べェェェェェッッ!!」

 

三人から、雷、聖なるオーラ、滅びの魔力がコカビエルに放たれる!

 

現に、コカビエルも焦りの表情を浮かべている。

 

「ぬぅぅぅうううううんッッ!」

 

奴は真正面から受け止める。

 

「はあああああッッ!」

 

リアス部長達が更に出力を上げ畳み掛ける!

 

 

そして───

 

 

 

ドオオォォォォォン!

 

 

 

コカビエルは大爆発に包まれた。

 

 

 

 

 

 

「ハァッ……ハァッ……」

 

リアス部長も朱乃さんもゼノヴィアも肩で息をしている。

 

そりゃそうだ。

あれだけの魔力を一気に放出したんだ。

その後の反動が来るに決まってる。

 

「……やったか?」

 

イッセーがそうボソリと言ったとき、周囲に立ち込めた煙を払われそこからコカビエルは姿を現した。

 

身に纏うローブが破れ、体のあちこちから血を噴き出している。

 

「ハハハハハッ! 今の攻撃は中々のものだ! 最上級悪魔ですら屠れるほどのものだったぞ! しかしお前は愉快な眷属を持っているな、リアス・グレモリーよ!」

 

「どういうことかしら?」

 

コカビエルは愉快そうに笑いながら続ける。

 

「赤龍帝、聖剣計画の成れの果て、そしてバラキエルの娘!」

 

ッ!?

朱乃さんがあの堕天使の娘!?

 

「……私をあの者といっしょにするなッ!」

 

朱乃さんは激昂するが、俺の中では驚きのほうが大きい。

 

 

バラキエル。

 

雷光の使い手として有名な堕天使の幹部。

 

 

まさか、朱乃さんがあの堕天使の娘とは……。

となると、朱乃さんの父親はバラキエルということか。

 

アザゼルから『バラキエルには娘がいる』と聞いたことはあるが、まさか朱乃さんとは思わなかった。

 

「あいつの娘が悪魔に堕ちるとはな! リアス・グレモリー、お前も兄と同じゲテモノ好きのようだな!」

 

コカビエルの言葉にいち早く反応したのはイッセーだった。

 

「ふざけんな、クソ堕天使! これ以上部長や朱乃さんにふざけたこと抜かすんじゃねぇ! もし、言ったら俺がお前をぶっ飛ばしてやるからな!」

 

赤龍帝の籠手をコカビエルに向けながら話すイッセーに、ゼノヴィアもデュランダルを構えながらイッセーに続く。

 

「ああ。貴様は神の名のもとに断罪してくれる!」

 

ゼノヴィアの言葉を聞いたコカビエルは呆れた口調で言う。

 

「────神? よく主がいないのに信仰心を保ち続けられる」

 

───っ?

主がいない?

 

コカビエルの言葉にすぐさま反応するゼノヴィア。

 

「主がいない? どういうことだ!」

 

すると、コカビエルは心底おかしそうに大笑いしながら言った。

 

「そうだな! そうだった! 戦争を起こそうと言うのに今更隠す必要などなかったな! ────先の三つ巴の戦争で四大魔王と共に神も死んだのさ!」

 

「「「「「「「「「ッッ!?」」」」」」」」」

 

今、この場にいる全員が驚愕した。

 

 

なんつった、あいつ……?

 

神が死んだ?

 

 

「神が死んでいた? そんな話聞いたこともないわ!」

 

「あの戦争で天使と堕天使は幹部以外の多くを失った。悪魔もその戦争で四大魔王と少しの上級悪魔を失ったが、新旧魔王戦争とか言う戦争で多くの上級悪魔を失ったそうじゃないか。結果、どの勢力も人間に頼らなければ種の存続ができないほど落ちぶれた。だから、三大勢力のトップ共は神を信じる人間を存続させるためにこの事実を隠蔽したのさ」

 

「………ウソだ。………ウソだ」

 

ゼノヴィアはその話を聞いて、その場に崩れ落ちる。

その表情は見てられないほど狼狽していた。

 

俺はそのことを聞き、すぐにミラナに駆け寄る。

 

ミラナもゼノヴィア同様その場に崩れ落ち、変身が勝手に解かれてしまう。

 

口を両手で押さえ、今にも泣きそうな表情をしていた。

 

「………ハルトさん。……主が、主が……」

 

「………」

 

俺は何も言わずミラナの肩に抱きしめるように腕をまわす。

 

「そんなことはどうでもいい。問題は神と魔王が死んだ以上、戦争継続は無意味と判断したことだ! 耐え難い! 耐え難いんだよ! 一度振り上げた拳を収めろだと!? それに、終戦の原因を作ったあの星王龍とか言うふざけたやつが乱入してこなければ、あのまま戦いが続いて俺たちが勝てたはずだ! なのに、アザゼルの野郎は『二度目の戦争はない』と宣言する始末だ! ふざけるな!」

 

なるほどねぇ………。

コカビエルはあのとき邪魔した俺にも狙いを定めているということか。

 

「………主はもういらっしゃらない? それでは、私たちに与えられる愛は………」

 

アーシアも口元を手で押さえ、目を見開き、全身を震わせていた。

 

アーシアの疑問にコカビエルはおかしそうに答える。

 

「ふん、ミカエルはよくやっているよ。神の代わりに天使と人間をまとめているのだからな。『システム』さえ機能していれば神への祈りも祝福も悪魔祓いもある程度は動作するだろうさ」

 

コカビエルの言葉を聞き、アーシアがその場に崩れ落ちる。

ミラナも俺の胸にフッと倒れる。

 

俺は上手く支えるが、どうやらショックのあまり気絶してしまったようだ……。

 

コカビエルはまだ話し続ける。

 

「とはいえ、神を信じる者は格段に減ったがな。聖と魔のバランス司る者がいなくなったため、その聖魔剣のような特異な現象が起こるわけだ。本来なら聖と魔は混じり合うことなどありえないからな。俺は戦争を起こす! お前たちの首を土産に、俺だけでもあのときの続きをしてやる!」

 

俺はミラナを近くにあった木の根本部分にそっと寝かせる。

 

にしても、コカビエルは本気で戦争を起こそうとしているんだな。

 

 

でも───

 

 

「────くだらない」

 

 

俺の声が辺り一帯に響き渡り、全員が俺の方に向く。

 

俺の言葉を聞いたコカビエルは片眉を吊り上げる。

 

「何だと……?」

 

「聞こえなかったか? なら、もう一度言ってやる。────くだらないって言ったんだ」

 

俺はコカビエルに煽るような発言をするが、俺の予想とは裏腹にコカビエルは大笑いする。

 

「クククッ、ハーッハッハッハッハッ! まさか、人間風情がこの俺に対し『くだらない』というとはな! 長く生きてみるもんだ! しかし人間。お前ごときがこの俺を倒せると思っているのか?」

 

そう言うとコカビエルは特大な殺気を放つ。

だが、今度は俺が大笑いする。

 

「アーッハッハッハッハッハッハッ!」

 

「何がおかしい?」

 

「いいや。そもそもお前、俺が人間だと思ってるのか? にしてもコカビエル、お前は運が無いんだな」

 

「なに?」

 

俺の言葉に怪訝な表情を浮かべるが、俺は続ける。

 

「先の三つ巴の戦いでは星王龍に邪魔され、そして、千年経った今でも再び俺に邪魔されているんだからな」

 

「どういう事だ! 貴様はいったい何者だ!」

 

コカビエルが俺に問う。

俺はポケットからサジタリウススイッチを取り出し押す。

 

勢いよく足元から赤黒い煙が噴き出し、射手座が輝きを放ち体内に入る。

 

煙が晴れ、姿を現すとコカビエルが驚愕した表情を浮かべている。

見れば、ゼノヴィアも同様だった。

 

『かなり遅いがここは一つ自己紹介と行くか。俺の名は、秋星晴人。先の三つ巴の戦争に現れたドラゴン────星王龍だ』

 

「星王龍ッッ!」

 

コカビエルは忌々しそうに言う。

どんだけだよ……。

 

「秋星晴人が……星王龍………!?」

 

ゼノヴィアも信じられないといった表情で俺を見る。

 

これからあの力を使うわけだが………周囲の影響がな……。

とりあえず学園に結界張るか。

 

俺は左手に魔法陣を展開し、学園に向ける。

 

よし、これで学園は大丈夫だろ。

 

『さて、コカビエル。このまま戦い続けると言うのもいいんだが、二十分まで時間があまり残ってないし、何よりこの町を崩壊させるわけにはいかないんでね。そろそろ終わらせようか』

 

俺はそう言い体から莫大なオーラを発する。

 

あまりにも巨大なオーラに俺が立っていたところは大きなクレーターができた。

 

「なっ!? このオーラの量、明らかに魔王クラスを遥かに超えているだと!?」

 

俺は驚きを隠せないコカビエルに少し笑みを浮かべながら言う。

 

『喜べ、コカビエル。俺が今から見せる力はお前で三人目(・・・)だ』

 

俺は右手を前に突き出し、半円を描くように動かし手のひらを閉じ、開きながら力強く言う。

 

 

 

 

『────超新星』

 

 

 

 

 




そろそろ超新星を出してもいいんじゃないかなと。

………使い所間違えたかな?
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