ハイスクールD×D  十二星座の使徒   作:ミニチュアコンセント

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第三章、最後です!


10話 超新星

[イッセー side]

 

 

 

『────超新星』

 

 

 

サジタリウス・ゾディアーツに変身したハルトが、莫大なオーラを放ちながら力強くそれを発する。

 

すると、赤い球体が現れハルトの体の中に入る!

 

赤い球体がハルトの体の中に入った後、ハルトの体が炎に包まれ何かが勢いよく弾け飛び、そこには全身が赤くなりパワードスーツのような姿になったハルトがいた。

 

姿が変わったハルトに俺たちが驚いているが、更に驚くべきことが起こった!

 

 

 

ピシッ……ピシッ……パキンッッ!

 

 

 

なんと、駒王学園を覆っていた結界が儚い音をたてて砕け散った!

 

これは部長どころかコカビエルさえも驚いていた!

勿論、俺も!

 

「結界が変身の余波に耐えられなかったというの!?」

 

ッ!?

マ、マジですか!?

 

変身しただけで結界が砕け散るなんて………どんだけだよ!?

 

ちなみに周囲の影響は結界だけじゃなかった。

木々が何本も折れ、ハルトが立っているクレーターから蜘蛛の巣状にひび割れが起こっていた。

 

『この魔力とオーラ………ありえん!』

 

俺の左手に宿るドラゴン────ドライグが驚きの声を発する。

 

ドライグ、どうした?

 

『あの姿……明らかに全盛期の俺を超えているッ!』

 

な……なんですとぉぉぉぉぉぉッッ!?

全盛期のドライグって地上最強の存在だったんだろ!?

それを超えてるって!?

 

『だがまぁ、やつは俺を倒した張本人だからな。そういう力を持っていたと言うのも自然と頷ける』

 

あー、確かに。

それに一年の頃からダチだし、オカ研の中じゃ俺との付き合いが一番長いからな。

 

『ドライグを倒した存在』だなんて思えないな。

 

当のハルトは首を回したり、手を握ったり、開いたりしている。

 

『この姿になるのも数十年振りだ。久しぶりすぎて魔力やオーラの抑え方がお粗末だな。ま、そのうち体が思い出すか』

 

そういやさっきハルトが、コカビエルで三人目って言ってたけど過去にその姿を見せたのは、後二人いたってことだろ? 

ならその二人は誰なんだ?

 

まぁ、今はそんなこと考えてる場合じゃないな。

 

ハルトが言う。

 

『さて、コカビエル。こっからは防御に力を注いだほうがいい。じゃないとお前────死ぬぞ?』

 

『ッッ!?』

 

俺たちに言ったわけでもないのに、ハルトから発せられた言葉に部長や朱乃さん、木場、小猫ちゃん、ゼノヴィア、俺がその場に動けずにいた。

 

少しでも動いたら死ぬ。

そう思えてしまうほどに力強いプレッシャーを感じた。

 

コカビエルは首をブンブンと振り、驚愕の表情から憤怒の表情になる。

 

「黙れ! 黙れ! 貴様があのとき邪魔をしなければ俺たち堕天使が勝っていた! 堕天使こそが最強の存在であるべきだッ!」

 

コカビエルは宙に上がり、今までよりも何十倍ものある光の槍を創り出した。

 

でっけぇぇぇぇぇぇぇ!

あんなの俺たちが喰らったら絶対消滅しちまうよ!

 

それをコカビエルはハルトにめがけて投げつける!

 

ハルトは避ける素振りを一切見せず、右手に炎を発生させる。

その炎は自然と二股型の槍となる!

 

コカビエルの光の槍と比べ、圧倒的にハルトの槍の方が小さい。

 

あんなんで大丈夫かよ!?

………でも、ハルトだしな。

 

ハルトは炎の槍を迫ってくる光の槍に向けて投げつける!

炎の槍は光の槍とぶつかった瞬間、光の槍が砕け散った!

 

………いや、砕け散ったというより光の槍が溶けたと言うような感じだ。

 

そのまま炎の槍は宙に浮いてるコカビエルの方に向かっていく。

 

「ッッ!?」

 

コカビエルはギリギリの所で避けるが、背中の左側にあった二枚の翼が削り取られる!

 

苦悶の表情をしながら地面に降り立つ。

 

「き、貴様ッ! よくも俺の翼をッ!」

 

怒り狂うコカビエルにハルトは呆れたように答える。

 

『だから言ったろ。「防御に力を注いだ方がいい」と。……この程度か……。大したことないな」

 

「ふざけるなぁぁぁぁぁぁッッ!」

 

空に無数の光の槍を出現させ、ハルトの方へと投げつける!

 

ハルトは右腕に炎を纏わせ、思いっきり横薙ぎに振る。

そして、自身に向かってきた光の槍を全て溶かした!

 

『二天龍と同様、お前が俺にやられるのは────』

 

ハルトはそう言うと、いつの間にかコカビエルの懐に潜り込んでいた!

 

速っ!

速すぎて見えなかった!

 

『星の運命(さだめ)のようだな』

 

 

 

ドゴンッ!!

 

 

 

ハルトはコカビエルの腹に拳を打ち込んだ。

 

「グハッッ!」

 

コカビエルは血を吐き、腹を押さえハルトを睨むが白目になりそのまま地面に倒れ伏した。

 

コカビエルが倒れた後、校庭に展開されていた魔法陣が消えた……。

 

「コカビエルに勝ったの……?」

 

部長がそう呟く。

 

 

勝った……。

 

勝ったんだ!

 

「よっしゃぁぁぁぁぁッ!」

 

俺はその場で思わず叫んだ!

 

これで町は消されずに済んだ。

色々なことがあったけど今はこれが一番だ!

 

俺はハルトに駆け寄ろうとしたとき────

 

 

 

「────ふふふ、やはり素晴らしい」

 

 

 

空から聞こえた突然の声。

 

全員が空を見上げると、そこには白い全身鎧を纏った者がいた。

 

なんだ……?

色、形は違うが『赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)』にそっくりだ……。

 

しかも……体の震えが止まらねぇ……!

 

白いやつは地面に降り立つと、ハルトの方に向く。

 

すると、背中の光翼が輝き出した。

 

 

『久しいな、星王龍────秋星晴人よ』

 

 

ッ!?

あいつハルトのこと知ってんのか!?

 

『あぁ、数年振りだな。「白い龍(バニシング・ドラゴン)」────白龍皇アルビオン』

 

「「「「「ッッ!?」」」」」

 

この場にいる全員が白いやつの正体に戦慄した。

 

お、おいドライグ!

白い龍ってあれマジなのか!?

 

『ああ。何度も戦い合ったから忘れるはずもない。────あいつは間違いなく「白い龍」だ』

 

マ、マジかよ……。

 

赤龍帝の俺と相反する存在。

 

こんなタイミングで現れやがったのか!

 

『久方ぶりに会うが……以前はそのような姿ではなかった筈だが?』

 

『はっはっはっ、そりゃあ見せなかったんだからな。当然だろう? このことを知ってるのは俺を含めた数える程度の奴らしかいない』

 

………なんか親しげに話してるけど。

でも、さっきハルトが数年振りって言ってたけど……。

 

という事は、数年前に会ってると言う訳か。

 

 

『それで? お前らがここに来た理由は?』

 

「なに、簡単なことだよ。アザゼルに頼まれてコカビエルとそこのはぐれ神父を回収しに来ただけさ」

 

『………意外だな。お前の事だから、「戦いたい!」とか言うと思っていたんだが……』

 

「ああ。俺の知らない姿だから今すぐにでも戦ってみたいさ……! けど、俺も色々と忙しくてね」

 

『そうか。なら連れてけ』

 

ハルトがそう言うと白龍皇は倒れ伏しているコカビエルとフリード担ぎ、踵を返す。

 

 

『無視か、白いの』

 

籠手からドライグの声が発せられる。

 

『やはり起きていたか、赤いの』

 

『せっかく出会ってもこの状況ではな』

 

『いいさ、いずれ戦う運命だ。こういうこともある』

 

『しかし、白いの。お前は星王龍と知り合いだったのか?』

 

『彼とは、数年前に出会ってね。そこで色々あったのさ。まさか、今度はお前の近くにいるとは思っていなかったが……』

 

『ああ、俺も最初は信じられなかった。……なるほど。彼を含めた興味対象があるということか』

 

『そういうことだ。こちらはしばらく独自に楽しませてもらうよ。偶には悪くないだろう? また会おう、ドライグ』

 

『それもまた一興か。またな、アルビオン』

 

 

二体の龍は会話を終える。

 

白いやつは俺に一言残す。

 

「いずれ君とは戦い合う運命にある。それまでに少しでも強くなれよ、俺の宿敵くん」

 

白いやつはそう言うと、そのまま飛び去って行った。

 

 

 

[イッセー side out]

 

 

 

 

 

 

あー、終わった終わった。

 

まさかあいつが出てくるとはな。

しかし、今日一驚いたのは神の死と木場の禁手(バランス・ブレイカー)だな。

 

あいつもあいつで同志たちの優しさにも恵まれていたな。

 

まぁいいや。

今日はミラナを連れて帰るか。

つってもまだ気を失っているけど。

 

俺はスイッチを取り出し、変身を解除しようとしたが手を止める。

 

………もう一人、客人がいるな。

 

しかも、この気配……間違いない。

 

俺は気配のした方向に視線を向けていると、リアス部長から声をかけられる。

 

「ハルト、少し聞きたいことがあるのだけれど。いいかしら?」

 

リアス部長に視線を向けるとそこには、ソーナ会長までもいた。

 

『答えれる範囲ならな』

 

「その姿も色々と聞きたいのだけれど……今はいいわ。これだけ聞かせて。────あなた、堕天使勢力と繋がっているのかしら?」

 

リアス部長たちからは警戒しているようにも感じられた。

当然っちゃ当然か。

 

まぁ、堕天使勢力だけじゃないがな。

 

俺は一拍置いてリアス部長たちに言う。

 

 

『繋がってはいるな』

 

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

俺の言葉に全員が驚愕する。

 

まぁ、未だ悪魔と堕天使は敵対関係だからな。

俺が堕天使と繋がっているのは事実だからこの場で敵と認識されるかもしれないな。

 

『繋がってると言っても、俺がコカビエルに手引きしたとかそんなんじゃないぞ。末端の堕天使は勿論、幹部でさえも俺の事は知らないだろう。俺の事を知ってる堕天使はせいぜい三人程度だからな』

 

「……堕天使との関わりを持っていながら、悪魔との関わりも持つ。…………あなた、いったい何がしたいの?」

 

ふむ……。

何がしたい……か。

 

『特にこれと言ったことは考えてないな。お前ら悪魔に自然と関わりを持った。堕天使も同様に自然と関わりを持った。それだけのことだ。………まぁ、俺も聞きたいことがあるんだがな』

 

「私達にかしら?」

 

リアス部長が言うが、俺は首を横に振る。

 

『お前らじゃない。……そろそろ出てきたらどうだ』

 

俺は先程気配を感じた方向に視線を向ける。

 

リアス部長達も俺につられてその方向に視線を向ける。

 

すると、その場から現れたのはウェーブのかかったブロンド髪の女性。

 

懐かしいな。

あのときから全然変わってない。

 

……相変わらずその胸デカッ。

 

「……サジタリウス様」

 

『数千年振りだな。 ────四大熾天使(セラフ)ガブリエル』

 

 

「「「「「!?」」」」」

 

俺の言葉に全員が驚愕する。

 

特にゼノヴィアが一番驚愕している。

 

彼女は教会出身者だからな。

有名な四大熾天使に会うだなんて思いもよらなかっただろう。

 

……ちなみに、今日こいつら何回驚いたんだ?

白龍皇やら、コカビエルやら、おまけにガブリエルにも驚いていたし。

 

まぁそれはいいや。

 

「お久しぶりです、サジタリウス様」

 

そう言いガブリエルは一礼する。

 

俺も言い返そうとしたとき、突然リアス部長が叫ぶ。

 

「ちょっとハルト! あなた、堕天使だけじゃなく天使とも繋がっていたの!?」

 

『んなわけねぇだろ。天使とは一回も関わったことはない』

 

数千年前の三大勢力戦争を除いてな。

その時、二天龍に殺られそうだった彼女を助け、俺が二天龍を倒した。

 

彼女を見た瞬間、それが最近のように思えるな。

 

「サジタリウス様……そのお姿は一体……?」

 

『それを踏まえてこれから話すさ。それに俺もお前に聞きたいことがある』

 

俺は未だに気を失っているミラナをお姫様抱っこし、ガブリエルの横に移動する。

 

『話は俺の家でだけどな』

 

そう言い転移魔法陣を展開する。

 

「ちょっと、ハルト!」

 

リアス部長が引き止めようとするが、俺はそれに構わずリアス部長たちに言う。

 

『ま、そっちのことはお前らに任せる』

 

そう言い残し俺の家に転移した。

 

 

 

 

 

 

家のリビングに転移してきた俺たち。

 

 

『とりあえず、そこに座っててくれ』

 

「は、はい」

 

俺はガブリエルをソファに座らせ、ミラナを寝かせるために二階に上がる。

 

今日一日色々あったからな。

特に神の死は相当ショックだっただろう。

 

ミラナをベッドに寝つかせる。

ラヴィニアは……すでに寝ちまってるか。

こんな遅い時間帯だしな。

 

俺は一階のリビングに降りる。

 

少しソワソワしているガブリエルに俺が声をかける。

 

『まだ、俺の存在が信じられないか?』

 

「い、いえ! ずっとお会いしたかった方が目の前にいるので、そ…その嬉しくて……///」

 

頬を赤くし今度は、もじもじするガブリエル。

 

なんだコイツ。

可愛いかよ。

 

『まぁ、とりあえずこれ飲んで落ち着け。粗茶だが』

 

「はい、いただきます……」

 

ガブリエルは茶を一口飲む。

 

『落ち着いたか?』

 

「はい」

 

俺はガブリエルが座っているソファとは、反対側のソファに座る。

ガブリエルが俺に言う。

 

「サジタリウス様、あのとき私を助けてくださってありがとうございます。心から感謝しております」

 

そう言うとガブリエルは頭を下げてきた。

胸がブルンッ!と揺れたのは完全に余談だ。

 

『あのとき、偶然見かけただけだ。それで、この姿が気になるんだっけか?』

 

「はい。あの時とはお姿が違うようですが……」

 

『この姿は「サジタリウス・ノヴァ」と言ってな。まぁ単なるパワーアップだ。その影響で姿も変わる。……因みにサジタリウスは俺自身の名前じゃないからな』

 

「? それではなんとお呼びしたら……」

 

俺はスイッチを取り出し変身を解除する。

 

ガブリエルが俺の姿を見て驚いている。

 

「この姿をガブリエルに見せるのは初めてだな。改めて自己紹介しよう。俺の名は秋星晴人だ。ハルトと呼んでくれるとありがたい」

 

「………」

 

驚きのあまり放心してる……。

けど、頬をほんのり赤くしてるんだが……。

 

とりあえず呼び覚ますか。

 

「お〜い、ガブリエル〜?」

 

「……ハッ! ご、ごめんなさい! ハルト様ですね! 分かりました!」

 

「いや、普通にハルトでいいよ」

 

「では、せめてハルトさんでいいですか……?」

 

「まぁ、いいか……」

 

名前で呼んでくれればそれでいいや。

 

だが……さっきから彼女が動くたびにその胸が揺れて、そこに目が行くんだが。

 

しっかし……デカいな。

ミラナやイングヴィルド、ラヴィニアのも大きいが………ガブリエルのは更に上を行くな……。

 

……って違う違う。

 

俺は小さく咳払いし話を戻す。

 

「俺もガブリエルに幾つか聞きたいことがあるんだが。いいか?」

 

「はい」

 

彼女は頷き返す。

 

「まず一つ。なぜわざわざ俺の所に来たんだ?」

 

「……ずっとこれをお返ししたかったからです」

 

ガブリエルが魔法陣を展開する。

すると、出てきたのは数千年前俺が貸したクロークだった。

 

うっわ、久しぶりに見る……って言ってもしょっちゅう見てんだがな。

 

俺はクロークを受け取る。

でも、これでホロスコープスのクロークが揃ったな。

 

特に意味は無いが。

 

「これを返すためにわざわざ会いに来たってことか。ありがとな」

 

「は、はい……///」

 

赤面したところも可愛いな……。

 

……ってまた話ずれた。

 

「次に二つ。コカビエルが言っていたが……『聖書の神の死』。これは本当なのか?」

 

「………はい」

 

俺の問いにガブリエルは表情を暗くして答える。

 

コカビエルが言っていたことは本当だったのか。

最初は聞いても胡散臭いと思っていたが、天使の、しかも四大熾天使が頷いたということは本当なのだろう。

 

「ガブリエルが言える範囲でいい。聖書の神は何故死んだ?」

 

「………」

 

ガブリエルは俯く。

 

ぐいぐい質問するのは流石にあれだな……。

 

俺が「いや、言わなくていい」と言おうとして口を開いた時、ガブリエルが顔を上げて言う。

 

「………分かりました、お話します。あれは、ハルトさんが私を助け二天龍を倒して去った後のことです……」

 

 

 

 

 

 

「なるほどな……」

 

ガブリエルの話を聞いて俺は一人で納得していた。

 

あのとき俺が去った後、聖書の神が二天龍を神器に封じ込めた。

だが、その時に様々な力を使って封じ込めたからそのまま力尽きて死んだらしい。

 

それで、神が死んだ後の天界はミカエルと言う天使が中心に運営しているそうだ。

 

今はそのミカエルが天使と人間を纏めていると。

 

俺はちらっとガブリエルを見る。

 

「………」

 

未だに表情は暗いままだ。

まぁ、俺のせいでもあるな。

 

「済まなかった、ガブリエル。辛い事を聞いちまって」

 

俺がガブリエルに向かって頭を下げる。

 

すると、彼女からは慌てた声が聞こえる。

 

「そ、そんな! 頭を上げてください、ハルトさん! ハルトさんのせいではありませんから」

 

「だが……」

 

「主がいなくなったのはとても残念です……。ですが、私達には人間たちを導くという使命があります。いないものを求めても仕方ありませんから……ね?」

 

「そこまで言うなら……」

 

俺は頭をあげる。

 

しかし、すごいな……。

天界の中心であった神を失って辛いはずなのに、使命を全うするというのは。

 

並の精神の持ち主じゃそんなこと耐えられんだろ。

 

俺はふいに時計を見ると、夜中の一時は過ぎていた。

 

もうこんな時間か。

あの時のように寝不足になるのはもうゴメンだ。

そろそろ寝るか。

 

けど、ガブリエルをわざわざ帰すわけにはいかないな。

せっかく俺にクロークを届けに来てくれたんだ。

 

「ガブリエル。お前、今日ここに泊まっていけばいい」

 

「……えっ? で、でも迷惑でしょうし……」

 

「別に迷惑じゃねぇよ。こんな時間になるまで俺を捜してたんだろ? なら俺がお前を休ませるのは義理だと思うが」

 

「で、ですが……」

 

「部屋はある。今日ぐらいゆっくり休んでも誰も文句は言わねぇだろ」

 

……なんか俺が、ガブリエルを休ませてそのまま襲うみたいな感じになってんだが!?

別にそんなつもりはないからな!?

襲うつもりなんてサラサラないからな!?

 

「……わかりました。今日はお言葉に甘えさせてもらいます」

 

「なら部屋に案内しよう」

 

俺はソファから立ち上がり、ガブリエルを連れて二階へと上がる。

 

一つの部屋の扉を開き、ガブリエルを中へと入らせる。

 

「なんにもない部屋だが、一応ベッドとかは揃ってる。ここでゆっくり休むといい」

 

「はい、ありがとうございます。……それではハルトさん、おやすみなさい」

 

「ああ、おやすみ」

 

ガブリエルは扉を閉める。

 

さて、俺も寝ますか。

 

俺も自室へと行き、ベッドの中に入る。

 

久しぶりに一人で寝れる……。

明日の朝、ミラナやラヴィニアに色々と訊かれそうだな。

 

俺はそんな事を思ったがすぐに深い眠りについた。

 

 

 

 

 

 

朝になり、昨日……いや今日の夜に思ったことが的中した。

 

ミラナとラヴィニアに色々と追求され、昨日の出来事とか全部話した。

 

朝食を食べ終わったガブリエルは天界へと戻り、俺たちは学校に登校した。

 

まぁ、放課後にリアス部長や朱乃さんたちにも色々とあの後の事を追求されたんだが。

 

だが、俺たちも驚いたことが一つある。

 

ゼノヴィアがリアス部長の眷属になったことだ。

 

『神の死』を知ったことで教会を追放され、破れかぶれで転生したらしい。

 

まぁ、俺はそんなことよりミラナやアーシアに謝ったことが嬉しいね。

 

なにはともあれこの事件は一件落着だ。

 

木場にも笑顔が戻ったことだしな。

 

 




やっと第三章が終わりましたーーーーー!!
長かった……! 今はその一言だけに尽きますッ!

話は変わりますが、タウラスとレオのオリジナル超新星の方もしっかりと考えています。
つってもタウラスはもう決まったんですがね。

レオの方もしっかりと考えていきますッ!

次回からは第四章です!
どうか、応援・感想などよろしくお願いします!
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