ハイスクールD×D  十二星座の使徒   作:ミニチュアコンセント

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皆さん、お久しぶりです!
そして、新年あけましておめでとうございます!

いやー、久しぶりの投稿が新年になるとは……。
遅くなりすぎて申し訳ありませんm(_ _;)m

就職試験の準備などで手つかずでした。
そして、ちょっと全体的休みたかった部分もあります……(ー_ー)

でも、そのおかげで無事就職先が決定しました〜!(⌒▽⌒)

まあ、自動車学校がすぐにあるんですけどね!
………これ、本当に最後までいけるかなぁ………(ー_ー;)

まあ、そういうことですので次はいつ投稿できるか分かりません!
でも、自分的には最後までやり通したいです!

ですので、皆さん!
今年もどうか、この駄作小説をよろしくお願い致します!


番外編 存在

授業が終わり、放課後。

 

俺は今オカ研の部室にいる。

 

因みにオカ研に居るのはオカ研メンバー、数日前に入ったアザゼルとレイナ、サーゼクス、グレイフィアさん、ミカエル、ガブリエル、そして─────イングヴィルド。

 

「そんな雁首揃えて怖い顔向けるなよな。イングヴィルドが怖がっちまうだろうが」

 

ほら、異様な空気に圧倒されたのか俺の背中に隠れちまってる。

 

それに気づいたサーゼクスが笑みを浮かべて言う。

 

「え、えーと妙な空気にしてしまい済まなかったね。私達は君を取って食おうというわけじゃないんだ。そこは理解してもらいたい」

 

俺もサーゼクスに続いてイングヴィルドに言う。

 

「大丈夫だ。サーゼクスの言うとおりこいつらは取って食うつもりは無いだろうさ」

 

「う、うん……」

 

イングヴィルドは緊張しながらも俺の横に出てくる。

 

そして、俺とイングヴィルドはサーゼクス、アザゼル、ミカエル、ガブリエルが座っている反対側のソファに座り、朱乃さんとグレイフィアさんは給仕係として俺たちに紅茶を出す。

 

アザゼルが言う。

 

「まあ、色々と訊きてぇんだが順を追って訊いていこうか。ハルト、そこのお嬢ちゃんが旧魔王レヴィアタンの末裔ってことでいいんだな?」

 

「ああ。イングヴィルドはハーフではあるが正真正銘───旧魔王レヴィアタンの末裔だ。だから、名前もイングヴィルド・レヴィアタンとなる」

 

俺はそう答えるとティーカップを取り、紅茶を一口飲む。

 

ほぼ全員が今までにないぐらい驚愕してるけどな。

 

 

するとサーゼクスがイングヴィルドに自己紹介する。

 

「私はサーゼクス・ルシファーという者だ。今の悪魔社会で魔王をやっている。そして、彼女がグレイフィアという者だ」

 

「メイドのグレイフィア・ルキフグスです。よろしくお願い致します」

 

グレイフィアさんがイングヴィルドに挨拶すると、イングヴィルドも「よ、よろしくお願いします……」と緊張しながらも頭をペコリと下げた。

 

「俺はアザゼル。堕天使の総督をやっている。ま、よろしく頼むぜ」

 

「私はミカエルです。天使の長をしております」

 

「私は四大セラフのガブリエルです。よろしくお願いします」

 

アザゼル達も自己紹介するがイングヴィルドは、何を言っているのか分からないと言った感じだ。

 

そりゃそうだよな。

 

この世界の裏側を知らないまま、生まれて数十年で眠りの病にかかって百年くらい眠り続けていたわけだし。

 

それが治っても今の今まで異空間で生活していたし、こっちに戻れたのが二週間ぐらい前だからな。

 

まあ、それなりに裏の世界のことは教えてあるんだがな。

緊張で忘れちまってるのかもな。

 

俺はイングヴィルドに言う。

 

「イングヴィルド、要は目の前の奴らは悪魔、堕天使、天使のトップ。ガブリエルだけは少し違うが……まぁ、偉い人って認識でいいだろう。………いや、こいつだけは偉くともなんともないな。ただのカラスと思ってればいいさ」

 

「うぉぉおおい! なんでサーゼクスやミカエルと違って俺の認識がカラスだけで済ませるんだよ!? それと偉くないとはなんだ! 偉くないとは!」

 

机をバンッと叩きながら俺に不満をぶつけるアザゼル。

 

まったく、どこに不満があるのやら。

 

「だってお前すぐに仕事サボったりするじゃねぇかよ。そういうやつに偉いという称号が着くと思ってんのかぁ? それにお前、堕天使だろ? 堕天使=カラスじゃねぇか。ああ、安心してくれ。カラスという認識はお前だけになるからな!」

 

俺がニヤニヤ顔で言うと、サーゼクス達の後ろに控えていたイッセーやレイナ達からも笑いが漏れている。

 

あろうことかガブリエル達も笑ってる。

 

「ハッハッハッ。いや〜、ここまで俺をコケにされたのは初めてだぜ。よしっ、ぶち殺してやる! 覚悟しやがれ! 女誑し下衆ドラゴンが!」

 

「あ"あ"あ"ん!? 上等だ! やってみろ、このクソハゲガラスがッ!」

 

アザゼルが光の槍を構えると、俺も朽血刀を出す。

 

それを見たイッセー達が慌てて止めようとするが、突如スパァァァァァン!とハリセンアザゼルの頭に炸裂する!

 

それをやったのはレイナだった。

つーかそのハリセンどっから出した?

 

「痛ってぇな! いきなりなにすんだよ、レイナーレ!」

 

アザゼルが頭を押さえながら言う。

 

「総督、これ以上場を乱すならシェムハザ様にご報告しますよ?」

 

「それは俺──「なんですか?」いえ、何でもございません」

 

レイナがニッコリと微笑みを向けながらアザゼルを黙らせた!

 

流石だぜ、レイナ!

 

 

けど、そう思ってる俺であったが…………

 

「……ハルトさんもですよ?」

 

「………ふぁい」

 

ミラナに頬を引っ張られている。

 

はい、調子に乗ってすみませんでした。

 

 

俺はチラッイングヴィルドを見ると、おかしそうにクスクスと笑っていた。

 

まあ、緊張がほぐれてなによりだ。

 

「ハルトが居る所はこんなにも賑やかなんだね」

 

「賑やかと言えば……賑やかではあるな。まあこの話はいいとして……まだイッセー達の自己紹介がまだだったな」

 

俺はサーゼクスに視線を送る。

 

すると、サーゼクスも頷く。

 

「イングヴィルドくん……と呼ばせてもらおうか。じゃあ、イングヴィルドくん。彼女達は私の妹とその眷属だ」

 

サーゼクスが言い終わると、リアス部長からイングヴィルドに自己紹介していく。

 

「私はグレモリー家の時期当主、リアス・グレモリーよ。このグレモリー眷属の『王』でもあり、オカルト研究部の部長でもあるの。よろしくね」

 

笑顔でそう言い終わると、次は朱乃さんに移る。

 

「私は『女王』の姫島朱乃と申しますわ。オカルト研究部の副部長をやっていますわ。よろしくお願いしますね、イングヴィルドちゃん」

 

朱乃さんに続き、木場や小猫達も自己紹介する。

 

「……私は『戦車』の塔城小猫です。よろしくお願いします」

 

「僕は『騎士』の木場祐斗だよ。よろしくね」

 

「私も、木場同様『騎士』のゼノヴィアと言う者だ。よろしく頼む」

 

「ぼ、僕は『僧侶』のギャスパー・ヴラディですぅぅぅぅ」

 

「私は『僧侶』のアーシア・アルジェントと申します。アーシアと呼んでください」

 

「俺は部長唯一の『兵士』兵藤一誠だ! 俺もイッセーでいいよ。これから宜しくな!」

 

「私はレイナーレよ。リアス部長の眷属ではないけど、オカルト研究部の部員なの。私のことはレイナって呼んでね」

 

最後はレイナが自己紹介して終わったが…………イッセーよ、お前イングヴィルドの胸見て鼻の下伸ばしてたな。

 

……まぁ、今は見なかったことにしてやる。

 

 

「……えっと、私はイングヴィルド・レヴィアタン……です。ハルトと一緒にこの学園に通うことになりました。よ……よろしくお願いします」

 

イングヴィルドは若干緊張しながらもイッセーやサーゼクス達に自己紹介する。

 

イングヴィルドの自己紹介にアザゼルはうんうんと頷く。

 

「礼儀正しいお嬢ちゃんだな」

 

当たり前だ、ヴァ〜カ。

独身神器オタクのお前とは違うんだよ。

 

「本当ですね。総督も見習ってください」

 

「グフッ!!」

 

レイナの鋭い一言に俺は堪らず吹き出す。

 

それは俺だけじゃなくサーゼクス達もだった。

 

レイナがそれを真顔で言うからそれも相まってちょっと吹いちまった……っっ。

 

 

「ンンッ!! 自己紹介はこれくらいにしてだ! まだハルトに訊きたいことがある」

 

アザゼルがわざとらしく咳払いして、場の空気を一変させる。

 

なんだよ〜ちょっといい雰囲気だったのに。

 

まあ、いいか。

 

 

「それで? 他に何が訊きたいってんだ?」

 

俺がそう訊くとサーゼクスが言う。

 

「ハルト君はいつ彼女と出会ったんだい?」

 

「会談の時に言ってなかったか? 俺がイングヴィルドと出会ったのはだいたい百年ほど前のことだ。確か……ヨーロッパの海辺の町だったか」

 

そう、俺とイングヴィルドが出会ったのはヨーロッパの海辺の町だった。

それ以上のことは昔のことだからもう忘れた。

イングヴィルドの元々の家がどこにあるかとかな。

 

ただ、そこに海があったことだけははっきり覚えている。

 

「まあ確かにそう言ってたけどよ、俺らが訊きてぇのは『出会った経緯』だ。……当時なぜお前はヨーロッパに居たんだ? それとイングヴィルドの両親はその時その場に居なかったのか?」

 

アザゼルが一気に俺に訊いてくる。

 

いきなりズバズバ訊いてくるなお前は。

まあ今更か。

 

けど、『経緯』ねぇ。

んなもん偶然としか言いようがない。

 

俺は紅茶を飲みながら事の経緯を話す。

 

「俺がイングヴィルドと出会ったのは『偶然』だ。そんとき俺は世界中を旅しててな。偶然ヨーロッパに訪れていて、そして偶然元々ヨーロッパに住んでいたイングヴィルドと出会ったってわけだ。ただ、その時にはイングヴィルドの両親は居なかった」

 

「居なかった……? あの、ハルトさん。居なかったとは……?」

 

ガブリエルの問いに俺は頷く。

 

「その言葉通りさ。……正確に言えば『亡くなっていた』だが。事故か病気か……あるいは誰かに殺されていたか。ただ、どういう理由で亡くなったかは俺でさえ分からない。……だから俺が会った頃はイングヴィルドは一人だった」

 

「……なるほど。それで身寄りのないイングヴィルド君をハルト君が引き取った……と」

 

サーゼクスは、紅茶を美味しそうに飲んでいるイングヴィルドを横目で見ながら言う。

 

「そういうわけだ。一目で見たとき、俺はイングヴィルドが悪魔だと気づいていたけどな」

 

俺はティーカップを置く。

 

すると、今度はミカエルが俺に訊いてくる。

 

「なるほど……。確かに経緯は分かりました。……ですが何故、ハルト殿は彼女を隠していたのです? 私はそのことが引っかかるのですが……」

 

俺はミカエルの質問に目を細める。

 

………とうとうこの質問が来たか。

 

「ミカエルの言うとおり。それが俺たちが一番訊きたい事だ。お前さんがその気になれば冥界に赴いて、俺やサーゼクスに話せたんじゃないか?」

 

まあ、確かにアザゼルの言うことも一理ある。

 

素顔を隠してイングヴィルドを渡すこともできたかもしれない。

 

「これからその理由を話す。まず、俺があのままイングヴィルドを放置しておいたらいずれ三大勢力以外の連中に気づかれると思っていた。しかも当時のイングヴィルドは裏の世界を全く知らなかったからな。無意識にその身に流れている膨大な魔力やオーラを発するとそれこそその場に刺客を放つ連中が出てくるだろうさ。そうすると悪意を持った奴らがイングヴィルドを利用しようとするだろう。魔王クラスの悪魔を自分の手足のように扱えるかもしれないんだからな」

 

イングヴィルドを隠していた理由を話してるが……神器のことは言わない。

これだけは絶対に話せない。

 

これを知ると他神話の連中も血眼になってイングヴィルドを手に入れようとするのは目に見えている。

 

だが、俺が言ったことはあながち嘘じゃない。

 

確かにあの場に放置しとくといずれ誰かが利用しようとする。

イングヴィルドに神器があってもなくても。

 

しかも、隠していた理由は他にもある。

 

「……それと、仮に俺が渡してもお前らがイングヴィルドの病を治せたかって話になる」

 

「……病? その病とは?」

 

サーゼクスが訝しげな表情をしながら訊いてくる。

 

 

 

 

「…………『眠りの病』だよ」

 

 

 

 

『ッッ!!?』

 

俺の言葉に三大勢力のトップ陣達が驚愕する。

それはグレイフィアさんも、リアス部長達も驚愕していた。

 

ただ、イッセー、アーシア、ゼノヴィアだけは何言ってるのか分からない……といった表情をしている。

 

「それはっ……一体……!? では! イングヴィルド君は『眠りの病』にかかっていたのかい……!?」

 

「ああ、そうだ」

 

サーゼクスの問いに俺は頷く。

 

 

「『眠りの病』……?」

 

「あの……イッセーさん。『眠りの病』って何なんでしょうか?」

 

さっきまで俺たちの話を聞いていて気になったからか、ゼノヴィアが首を傾げながら呟き、アーシアがイッセーに訊く。

 

「いや……俺も何なのかさっぱり分からないんだ。部長『眠りの病』ってなんですか?」

 

イッセーがリアス部長に訊くとリアス部長は語りだす。

 

「『眠りの病』は悪魔だけがかかる病の一つなのよ。その病気にかかると深い眠りに陥り、目を覚まさなくなる。次第に体も衰体していき死に至るの。症例が少ないことから原因も治療法も分かっていないわ。……今の冥界の技術では人工的に生命を維持することだけで精一杯」

 

「そう、それがまさしく『眠りの病』だ」

 

リアス部長の説明を聞いてイッセー達は驚愕する。

 

「……だったら、何故今イングヴィルドさんは動けているんでしょうか……?」

 

ガブリエルがそう問いかけてくる。

 

まぁそうだよな。

眠りの病にかかったイングヴィルドが、なぜ動けているのか気になるよな。

 

 

「簡単な話だ。──────俺が治したんだからな」

 

 

『ッッ!?』

 

俺の言葉に再び驚愕するイッセー達。

 

けど、そん中で特に驚いてるのがサーゼクス、グレイフィアさん、リアス部長だった。

 

「『眠りの病』を……治した……!? それは本当なのかい………!?」

 

「じゃなきゃここにイングヴィルドはいない」

 

サーゼクスの言葉に俺はきっぱりと言い返す。

 

「じゃあどうやって治したって言うの……? 『眠りの病』は冥界の技術を以ってしても未解明な部分が多いのよ……!?」

 

今度はリアス部長が俺にそう訊いてくる。

 

まあ、そういう気持ちは分からなくもない。

冥界の技術を以ってしても治せない病気が、俺には治せたことがよっぽど驚愕案件だということがな。

 

「どうやって治したか? んなもん決まってる」

 

俺は手のひらに小型の魔法陣を展開し、牡羊座(♈)のホロスコープススイッチを出す。

 

そしてそれを押し、黒い煙と牡羊座の星座を発しながらアリエス・ゾディアーツに変身する。

無論、手にはコッペリウスを持ってるけどな。

 

『俺がアリエスになって治したからな』

 

俺が変身すると、予想してたかのように全員が納得の表情になった。

 

「……アリエス。牡羊座ですか」

 

ミカエルの問いに頷く。

 

『ああ、そうだ。……だが、アリエスなったからと言ってそんなすぐに「眠りの病」を治せたわけじゃないがな』

 

俺の言葉にアザゼルが肯定する。

 

「そりゃそうだろうよ。症例が少なく原因も分かってないんじゃなぁ。おそらくだが当時のハルトでもわかってなかったんじゃないか?」

 

『原因どころか名前すら分からなかったさ。だが、生命力が日に日に弱くなってたから異変にはすぐ気づいた』

 

いやー、あの頃はすごく苦労した。

 

急にイングヴィルドが寝たきり目を覚まさなくなったからな。

 

当初、どうすればいいかわからんかったし。

まあ、その苦労のお陰でイングヴィルドが長い眠りから覚めたからな。

 

『いろいろ独自に調べて、アリエスの超新星も使って治したら目覚めた。だが、まだ病気自体は治ってないからそっからは少しずつ治した。そして、やっと数年前に完治したんだ。治してた期間は百年ぐらい経ったけどな』

 

俺は苦笑しながらそう言う。

 

 

……アリエスの力を以ってしても治せなかったときは驚いたな。

 

生体活動を操る………いわば生命活動、命を操ると言っても過言じゃないアリエスの力を跳ね除けたんだからな。

 

まさか眠りの病があそこまで強力だったとは……露にも思わなかったよ。

 

すると、俺たちの話を聞いてたイングヴィルドが暗い表情で言う。

 

「ごめんね……。私が『眠りの病』にかかったばかりに……ハルト達に迷惑かけて…………」

 

『何言ってんだ。俺は迷惑だったなんて微塵も思っちゃいない。それにもう過ぎたことだ。気に病むことはない』

 

俺の言葉にミラナも続く。

 

「……そうですよ! イングヴィルドさんが……悪い訳じゃないですし……。そ…それに私もイングヴィルドさんが元気になって嬉しいです……!」

 

「……うん、ありがとう」

 

ミラナの言うとおりだ。

これは別にイングヴィルドが悪い訳じゃない。

不運な事故だ。

 

俺はサーゼクス達に言う。

 

『まあ、そういうわけだ。悪魔側は今でも信じられないと思ってるだろうがこれは事実。イングヴィルドの「眠りの病」はもう治っている』

 

「………ならハルト君は『眠りの病』の原因と治療法がわかると?」

 

サーゼクスが難しい顔をしながら俺に問いかけてくる。

 

『いいや、分からんが?』

 

俺は当たり前のような雰囲気で答える。

 

 

「「……え?」」

 

 

サーゼクスとリアス部長の声がハモる。

 

『俺は医者じゃないんだ。病にかかる原因とか、まともな治療法なぞ知らん』

 

俺の言葉にリアス部長が反応する。

 

「でも、あなたさっき『治した』って言ってたじゃない」

 

『俺はアリエス・ノヴァの力で─────生命力を徐々に治したんだ』

 

「生命力を?」

 

サーゼクスの問いに頷く。

 

『これは今も俺が思っていることだが……あのとき、イングヴィルドの「眠りの病」が治ったのはイングヴィルド自身の強い意志なんじゃないかってな』

 

「イングヴィルドくんの強い意志……?」

 

『ああ。もう一度言うが、なぜ病にかかるかは俺でも分からん。……だが、それでも治ったのはイングヴィルドが心の底から強く願い、そして想ったからだと思っている。そして、そこに俺のサポートが加わった』

 

俺の説明に全員が黙り込むが、俺はそのまま続ける。

 

『まあ、これは俺が勝手に思っている持論だ。当てにするかしないかはお前らの好きにしろ。ただ、少なくとも俺はこの病の治療法は「本人の強い意志(・・・・・・・)」だと思うがな』

 

この持論だと、俺が治したっていう表現は的確じゃないだろうけど実際アリエス・ノヴァの力で治してるからギリセーフってことで。

 

俺の話を聞いてサーゼクスが顎に手をやり、何かを考える仕草をする。

 

「……肯定しがたいが、原因が分からない以上否定もできないね」

 

サーゼクスがポツリと呟くとそれに乗っかるようにアザゼルが言う。

 

「確かにな。腑に落ちない点は多々あるが、ハルトの持論を聞く限りじゃ腑に落ちる点もある」

 

「ええ、確かにそうですね。ですが、ある意味一番解決に近い論理では?」

 

「……ハルトさんはやっぱり凄いですっ」

 

若干、三大勢力のトップの話し合いみたいな雰囲気になりかけてるが……まあ俺はイングヴィルドが治ったから別にいいけどな。

 

 

 

 

 

 

その後も、いくつか訊かれた。

 

その訊かれた中でアリエスの能力も訊かれたな。

 

生体活動を操るって言ったらすんごい驚きの顔をしてたな。

 

 

いや〜、実に良い表情だったよ。

 

 

そんで、全て訊き終わったらイングヴィルドの歓迎パーティーを開いた。

 

パーティーのおかげでイングヴィルドはオカ研の連中と仲良くできたし、俺にとっては中々愉快な出来事だった。

 

 

 

 




〜後書きミニストーリー〜 

パーティーの最中

酔っぱらったアザゼル「お前さんやるじゃないか〜。ヒック。こんな美少女をとっ捕まえるなんてよ〜。やっぱタラシだな〜。ヒック」

ハルト「…………」

カチッ……。 ←スイッチ押す音

アリエス(ハルト)『フン!』

バタッ。  ←アザゼル倒れた音

アリエス(ハルト)『永遠に眠ってろ、独身ハゲガラスが』

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