ハイスクールD×D 十二星座の使徒 作:ミニチュアコンセント
駒王学園に到着し、教室に入る俺達。
「おはよう」
「お…おはようございます」
すると突然、
「「「「キタァァァァァァァァ!!!!」」」」
「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」
俺とミラナは両耳を防ぐ。毎朝これだよ…。もう勘弁してほしい…。俺が来ると女子は騒ぐし、ミラナが来ると男子は雄叫びをあげる。もう習慣化してるよこれ……。
俺達は席へと行き座る。
「お、おはよう!」
女子の一人が声をかけてきたので返す。
「あぁ、おはよう。けど、騒ぐのはやめてくれないか…? 俺もミラナも耳がもたない…」
苦笑しながら言うが、
「ご、ごめんなさい。でも…」
「学園の二大王子様がこのクラスに居ると思うとね…」
「ついつい叫んじゃうよね」
そう。俺は駒王学園で『二大王子様』なんて呼ばれてる。成績優秀、スポーツ万能、しかもイケメン、らしい。俺はそんなの意識したことはないが女子達がそう呼んでいる。
ちなみに、もう一人は誰かというと、二年で同学年の木場祐斗という人だ。彼もまた、成績優秀、スポーツ万能、イケメンらしい。一度見かけたことがあるが、確かにイケメンだったが人間じゃなかった。まぁ俺もか。
そんな事を思っていると急に殴りかかってくるやつらが現れる。
「「「うぉぉぉぉぉ!!! 死ねぇぇぇぇぇぇ!!! ハルトォォォォォォォォ!!!」」」
俺は、殴りかかってきた三人の拳を避ける。
「「「ごふっっっ!!!」」」
見事三人の拳がそれぞれの頬に当たる。
「お前らも、本っ当に懲りないな…」
半分呆れた表情で言う。
こいつ等は学園一の嫌われ者達、『変態三人組』の松田、元浜、そして兵藤一誠。通称イッセーだ。
「一年から俺達に関わりがあるのに!」
「なぜ貴様だけがモテて!」
「俺らはモテないんだぁぁぁぁぁぁぁ!」
三人はそう叫ぶが、俺は正論で返す。
「エロ本とか学園に持ってくるからだろ」
そうこいつ等はエロ本を学園に持って来るに限らず、女子更衣室の覗きをやってるから女子に嫌われている。最早、この学園でこいつ等の呼び名を知らないやつはいないだろう。
でも、こいつ等にも良い所はある。町でヤンキーにからまれていた女子生徒を助けてあげてたり、道に困っているおばあさんに道案内をしたりと、いい事をしている。学園での行いが残念すぎるが…。
まぁ俺にとってはそこまで悪い奴らじゃないし、接しやすい。
だから、俺にとっては人生で初めての『友』たちだ。
いや、初めてでは無いな。数年前に関わってしまった事件がある。その時に、出会った『
まぁこいつ等変態三人組も『友』たちだ。
よく俺を遊びや、行事に誘ってくれている。
ほとんどミラナと会う事が目的だろうがな…。
「お前らも自分の行いに反省を持つとか、改心すればそれなりにモテるだろうによ」
「「「マジか!?」」」
「あぁ」
松田や元浜はともかくイッセーならモテるだろうな。イケメンとまではいかないが、顔は整っている。
「そのかわりエロ本は捨てなきゃならんがな」
「そ、そんなの無理だぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「この秘宝がなければ我らは生きていけん!」
そう言うと三人はカバンからエロ本を取り出し俺の机にバンッ!と置く。俺の机に置くなや。つーか持ってくんな。
三人の行動に女子達が「最低」、「変態」、「エロ猿」などとこいつ等に罵詈雑言を浴びせる。
「おら! 女子供は見るな見るな! 脳内で犯すぞ!」
松田の最低発言により、女子達は逃げるように叫ぶ。
「ミラナさん! あいつらに近づかない方がいいわよ!」
「『学園の天使』を守るんだ!」
「「「「「おう!」」」」」
複数人の女子と男子がミラナを守るように前に立つ。ちなみに、あいつらって言ってたが俺も入ってるの? まぁ否定はできないか。
俺は女体に興味がないわけではない。ドラゴンだが一応男なんでな。男なら誰でもすこしくらいは興味を持つはずだ。
だが、こいつ等はあまりにも度が過ぎるから別。
当のミラナは苦笑している。
話にケリがつかないので俺は変態三人組に言う。
「そろそろしまえ…。チャイム鳴るぞ」
そう言いエロ本を渋々しまう三人。すると、ちょうどチャイムが鳴った。皆それぞれの席に着席する。
さて、今日も普通の学園生活が始まるぞ。
▽
「あ〜終わった〜〜」
今日の授業が全て終わり、机にうなだれる。
この解放感が半端ない。いや、学園生活は楽しいんだが、ほとんど椅子に座って授業を受けるというのがあまり性に合わない。腰とか痛くなる。
「さて、帰りますか」
カバンを持ち帰ろうとすると、イッセーが声をかけてくる。
「なぁハルト。ちょっと付き合ってくんね? …ってなんだよその目は!?」
俺は気味が悪いっていう感じの目で見る。
だってそうだろ?言い方に問題があるんだよ!
「お前、そんな趣味まで持ってたのか……」
「違げぇよ! そんな趣味なんか無いわ! 俺が言ってるのは『買い物』に付き合ってくれって言ってんだよ!」
なんだ。てっきりホ○の方かと思ったよ。
「どーせエロ本とか買いに行くんだろ?」
「なぜわかった!?」
「当たってんのかよ…」
適当にかまかけてみたけど、まさか当たるとは…。
イッセーはすがりつく感じで俺に言う。
「松田と元浜はバイトでいないんだよ。だから、お前しかいないんだ! 頼む!」
「んなもん自分一人で行け! と言いたい所だが、俺も買いたい小説があるから一緒に行ってやるよ」
「おお! サンキュー!」
ミラナはどうすんのかな? いつも俺と帰ってるしな。
気になった俺はミラナに聞く。
「ミラナ、お前はどうする?」
「わ…私、実は先程先生に呼ばれてまして…。職員室に行かなきゃいけないんです…」
「それなら仕方ないか」
なぜ呼ばれたのか気になるがそこはあまり聞かないでおこう。俺は一旦学園でミラナと別れ、イッセーと共に本屋へと向かう。
▽
「いや〜やっと買えたぜ!」
そう言いながらご満悦な様子のイッセー。
手には包装されたエロ本がある。
「はぁ…」
俺はため息をつく。こいつは変態三人組の中では一番顔が整ってるんだから性格さえ治せばモテるだろうに…。残念すぎる…。
「ん? どうしたんだ?」
「いや、お前が残念すぎるなと思ってただけだ」
「俺のどこが残念すぎるんだよ!?」
「その性格だ!」
「おっぱいは素晴らしいんだぞ!? 男なら誰でも憧れるロマンだぞ!?」
「お前は度が過ぎるんだよ! それと大声でおっぱいって言うな!」
「お前もだろ!」
俺らがそんな言い合いをしていると後ろから声がかかる。
「あ…あの、すいません」
「「ん?」」
後ろを振り返るとそこには、他校の制服っぽいのを着用した黒髪ロングの胸のデカい美少女がいた。
胸の大きさはミラナ程ではないな。
俺はその美少女に聞く。
「え、え〜っと何か用か?」
「は、はい。兵藤一誠君はどちらでしょうか?」
この子イッセーに用があるのか?
「お、俺だけど…」
イッセーが返事をするとその子は、顔を赤くしもじもじしている。な、何なんだこの子は?
「私、天野夕麻と言います。す、好きです! 付き合ってください!」
…は? この子は何を言ってるんだ?
彼女の言ってることがわからず何回もその言葉を脳内で繰り返す。
その言葉を理解したとき、
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
と叫んでしまった。だってそうだろ!? あの変態三人組のイッセーが告白されたんだぞ!? 驚くなと言う方に無理がある!
「き、君本気で言ってる!? こいつは学園で変態三人組って呼ばれてる男だぞ!?」
「おい! 何言ってんだよ!」
何って言葉のとおりだよ! だが、今はお前の言葉などどうでもいい! 彼女、天野夕麻の回答が気になる!
「はい、本気です」
マジですか…。もう俺の表情は驚きを通り越してるよ。
「ああ、勿論OKだよ! 夕麻ちゃん!」
「やったぁ! ありがとうイッセー君!」
俺が呆けた表情をしてるとある事に気付く。
(ん? この子人間じゃないな…。堕天使か。いったい何を企んでいる?)
・お知らせ
第一章の設定が、がばがばになるかもしれません。なにしろ、記憶がうすれているので…。それでもいいと言う方はご覧ください。温かい目で見守ってくれると幸いです。