ハイスクールD×D  十二星座の使徒   作:ミニチュアコンセント

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3話 悪魔との邂逅

イッセーが告白されて数日、イッセーは松田と元浜にこの事を伝えた。

 

それを聞いた松田と元浜は無表情で「お前に彼女とかありえないだろ」と言ってたが俺が、「事実だ」と言った後にイッセーが天野夕麻の写真を見せるとすぐに表情を変え、イッセーに問いただしていた。

 

「イッセー貴様! その子をいくらで買収した!」

 

「買収なんかしてねぇわ! マジで告られたんだよ!」

 

「嘘だろうハルト! 嘘だと言ってくれ!」

 

松田の発言……あれ駄目だろ。

 

まあ、それほど信じられないって事だな。

 

そして、元浜は俺に泣きながらすがりつく。

 

「松田、元浜。気の毒だがこいつはマジで彼女ができたんだよ……。その場にいた俺が証明する」

 

俺の発言により、絶望した表情をする。

 

イッセーは偉そうな態度をとっている。

 

「ま、お前らも早く彼女作れよ」

 

嫌味ったらしく言うと松田と元浜はイッセーに殴りかかる。

 

「「死ね! 裏切り者!」」

 

イッセーは軽やかに避ける。

 

こいつ、こんな軽やかに避けれたか?

まあ、それは置いといて。

 

イッセーから聞いた話では今度デートするそうだから俺はその事を聞く。

 

「それで、いつデートするんだ?」

 

「あぁ、今週の土曜日にデートしようと思ってるんだ」

 

土曜日にねぇ……。

 

あまり人のデートにはこっそりついて行きたくないが、堕天使の企みを知るためだ。

 

それに、少し嫌な予感がするからな……。

 

 

 

 

 

 

イッセーのデート当日。

 

今、イッセーは駅の入口付近に居る。

どうやらあそこが集合場所らしいな。

 

ちなみにだが、この町に堕天使が居るという事をミラナに伝えてある。

今日のデートのことも。

 

最初は言い方のせいでいらぬ誤解を招いたが、理由を説明すると納得してくれた。

 

今もミラナは俺とイッセーの事を心配してるそうだ。

あまりミラナにはいらぬ心労をかけさせたくないんだがな……。

申し訳なく思ってくる。

 

俺がいろいろ思ってたときに、天野夕麻が来てしまいイッセーとデートを始める。

 

俺は二人にバレないように後を追う。

 

 

 

 

 

 

そこから先は普通のデートだった。

 

買い物をしたり、ファッションコーデをしたり、ファミレスに寄ったりと変な所は一切無かった。

 

だが、最後までは油断できないからな。

 

俺は根気強くデートを尾行した。

 

夕方くらいになると、イッセー達は公園に行った。

 

どうやらそろそろデートの時間は終わりのようだな。

 

 

俺は、公園の茂みに隠れて様子を伺う。

 

すると、天野夕麻がある事を言った。

 

「ねぇ、イッセー君。最後にお願いを聞いてもらえないかな?」

 

「な、なんだい? お願いって?」

 

公園に強い風が吹き、木々がザワザワと怪しい音をたてる。

 

なんだ?

胸騒ぎがする……。

 

「死んで……くれないかな?」

 

…………は?

 

こいつなんて言った?

 

俺もイッセーも彼女が言ったことが理解できていなかった。

 

「え、え〜っともう一回言ってくれないか? 夕麻ちゃん。なんか俺の耳変だわ」

 

「死んで……くれないかな?」

 

こいつ…マジで言ってるのか!?

 

俺が驚いていると、彼女に変化が起きる。

 

背中に黒い翼が生え、衣装も変わる。

……エロい格好だなってそんな事思ってる場合じゃない!

 

天野夕麻が光の槍みたいな物を出現させ、イッセーに刺そうとする!

 

「チッ! 嫌な予感が的中したぜ!」

 

俺は懐からホロスコープススイッチを取り出す。押す所には天秤(てんびん)座のマーク(♎)がある。それを押し、リブラ・ゾディアーツに変身して、茂みから飛び出す。

 

『こいつを殺させるわけにはいかないな』

 

そう言いイッセーの前に立つ。

 

「あ……あんたは……?」

 

俺はイッセーの所をチラッと見るがすぐに天野夕麻の方に向く。

当の本人はとても悲しそうな表情で、

 

「できない……。私には……できないよ……」

 

と光の槍をおろし呟いていた。

 

(何なんだ……。こいつは……)

 

俺は怪訝な表情をするが、とりあえずイッセーを連れて逃げようと考えワープしようとした時に、後ろから「グハッ!」と声が聞こえる。

 

後ろを振り向くとイッセーが腹から血を流し倒れていた!

 

『おい! 大丈夫か!?』

 

そう呼びかけるが意識はもうろうとしてる。

かなりやばいな……。

 

すると、そこへ第三者の声がする!

 

「たかが人間の一匹も始末できんのか。貴様は」

 

声がした方向へ向くと、天野夕麻の隣には薄い紫色の髪の女堕天使がいた!

 

「レヴィ様……」

 

「貴様はどれだけ私に迷惑をかければ気が済むんだ?」

 

「申し訳ありません……」

 

偉そうな態度をとっているがどうやら上司っぽいな。

 

俺は薄い紫色の髪をした女堕天使レヴィに怒気を含んだ声で聞く。

 

『貴様……どうしてこいつを刺した!?』

 

「そいつはその身に神器(セイクリッド・ギア)を宿している。それ故、私の計画の邪魔になりそうだったから消させてもらったと言う訳だ」

 

イッセーが神器を宿してる!?

 

俺はそれに驚いているが、レヴィの言っていた計画も気になる。

 

「本来ならそいつだけだったんだが、貴様も私の計画の邪魔になりそうだな。ここで消させてもらう」

 

そう言いレヴィは光の槍を出現させ、俺に放つ。

 

俺は錫杖ディケでそれを弾く。

 

それに驚くレヴィと天野夕麻。

 

 

『そんなんで私がやられるか』

 

俺の一言でレヴィは激昂する。

 

「調子に乗るなよ!」

 

そう言いながら光の槍を何本も俺に放つが全て弾く。

 

埒が明かないと思ったのかレヴィは、両手を上空にやり太い光の槍を一本作るが、俺はその瞬間を見逃さず瞬時に詰め寄り顔を思いっきり殴る。

 

レヴィは吹っ飛び後ろの噴水に激突する。

 

俺に殴られたからかさらに激昂する。

 

「貴様ァァァァァ! よくも私の顔を殴ったなぁぁぁぁぁぁ!」

 

『今のお前にはその(つら)がお似合いだ』

 

まさに、一触即発の時突然レヴィの後方に紅の魔法陣が現れる。

 

「悪魔か! 今争うのはまずい……。ここは一旦退くぞレイナーレ!」

 

「はい……」

 

そう言い二人は撤退していった。

天野夕麻ではなく、レイナーレと言うのか……。

 

俺はイッセーの所へ行き懐から別のホロスコープススイッチを出す。

押す所にはみずがめ座のマーク(♒)がある。

スイッチを押し、今度はアクエリアス・ゾディアーツに変身する。

 

両肩の水瓶から水が溢れ出し、イッセーの腹を瞬時に治療する。俺は、またアクエリアスのスイッチを押しリブラに戻る。

 

(治したのは良いがこのままだと失血死するな……)

 

どうしようかと悩んでいると後ろから声がかかる。

 

「そこのあなた、何をしているのかしら?」

 

後ろへ振り向くとそこには、『二大お姉様』姫島朱乃とリアス・グレモリーがいた。

 

 

 

 

 

 

[リアス side]

 

 

私の名前はリアス・グレモリー。

この駒王町を治めている悪魔よ。

 

私はさっき堕天使の気配を感じて朱乃を連れて気配がした場所に来ているわ。

堕天使は悪魔と対立関係にあるの。

 

その堕天使にこの町を好き勝手にさせないわ。

 

転移して感じた場所に着くとそこには、堕天使ではない何かがいた。

 

不審に思いながらも私は声をかける。

 

「そこのあなた、何をしているのかしら?」

 

その者はゆっくりとこちらに振り向く。

 

その者は、金刺繍入りの黒いクロークを羽織っており、頭部はてんびんの受け皿を二つ重ね合わせた感じになっており、その隙間から赤い目が一つ見える。

 

頭部の上は触角が二本、右手には錫杖を持っている。

 

その姿を見て私も朱乃も困惑してしまう。

 

今まで見たことがない異形の『何か』。

 

 

困惑している私達に彼は話す。

 

『何をしているかだって? こいつを治療していたんだよ』

 

そう言い彼は私達を通すように横へ移動する。

 

その場にいたのは仰向けで倒れている男の子だった!

 

「朱乃!」

 

「はい! 部長!」

 

私は朱乃にすぐ指示を出し倒れていた彼の安否を確認させる。

 

「貴方がやったのかしら?」

 

横にいる彼に聞くが、否定する。

 

『いいや、違うな。こいつをやったのは堕天使だ』

 

堕天使!?

やはりここに居たのは間違いなかったのね……。

 

「部長」

 

朱乃が声をかけてくる。

 

「どうしたの朱乃?」

 

「この子の傷は治っているのですが血をあまりにも失いすぎていて危険です。このままだと死んでしまいますわ」

 

それはとても危険ね。

一刻でも早くどうにかしないと。

 

……一つだけ方法があるわね。

 

『こいつをどうにかできそうか?』

 

彼の言葉に頷く。

 

「ええ、強引な方法だけどね」

 

『そうか。なら後はお前らに任せる』

 

彼はその場から立ち去ろうとするが、それを呼び止める。

 

「待ちなさい!」

 

『なんだ』

 

「貴方、何者なの? もしかして堕天使の仲間?」

 

『一つ言うなら私は堕天使の仲間ではない。そして私の名はリブラだ』

 

「リブラ……てんびん?」

 

『その通りだ。じゃあな』

 

彼はそう言うと錫杖で地面をトンッと叩き消える。

 

消えた……!?

彼は本当に何者なの?

 

そんなことより今は倒れている彼が問題ね。

私は悪魔の駒を取り出して彼に使う。

 

死なせはしないわ。

それに、面白そうなものを左手に持っているからね。

 

 

 

「私のために生きなさい」

 

 

 

[リアス side out]

 

 

 

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