ハイスクールD×D  十二星座の使徒   作:ミニチュアコンセント

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4話 聖女との出会い

イッセーが堕天使に襲撃されてから数日。

 

いろいろあったがイッセーは悪魔へと転生した。

最初は自分が悪魔になったことがよくわかってなかったが……そりゃそうだわな。

裏の世界に触れちまったんだから。

 

しかし、あの瀕死の状態からよく生き返ったもんだ。

おそらくリアス・グレモリーは悪魔の駒を使ったんだろうな。

 

リアス・グレモリーには一つ借りができたな。

……だが、今はそんなことよりも今日は午前中で授業が終わったから最高だぜ!

 

今現在、ミラナとイッセーと俺で下校している。

俺は歩きながら二人に言う。

 

「なんだかんだ言ってこの三人で帰るのって久しぶりだよな」

 

「……は、はい。久しぶりですよね」

 

「だよな。なぁせっかく半日で終わったからさ三人でどっか行かね?」

 

イッセーの発言に俺は賛同する。

 

「いいね。ミラナはどうする?」

 

しっかりと女子の意見も聞かないとな。

 

「……わ、私も行きたいです!」

 

ミラナの賛同も得た!

 

ミラナの答えを聞いたイッセーが言う。

 

「っしゃあ! じゃあ決まりだな!」

 

だが、行き先が決まってない。

 

俺は言い出しっぺのイッセーに聞く。

 

「行き先は?」

 

「……決まってない」

 

「そこは決めとけよ…」

 

「う、うるせぇ! 授業が午前中で終わるなんて知らなかったんだよ!」

 

「はぁ………」

 

普通学園の予定は確認するだろ……。

 

俺はため息をつき、ミラナは苦笑する。

すると、ミラナが提案を出す。

 

「じゃあ三人で決めるのはどうですか?」

 

「さっすがミラナちゃん! いや〜ハルトとは大違いだぜ!」

 

「ん〜? なんだって?」

 

俺は笑顔で指をパキパキと鳴らす。

 

「じょ、冗談だっての!」

 

あまり冗談がすぎるとどうなるかわかっているのかな?    まぁ、ミラナにはイッセーをボコす所を見せたくないから特別に見逃してあげよう。

 

俺達はどこに行こうか悩んでいると、可愛らしい声が聞こえる。

 

「はわうっ!?」

 

見ると、シスターっぽい少女が転んでいた。

イッセーはすぐにかけより声をかける。

 

「大丈夫か?」

 

「あうぅ……なぜなにも無い所で転んでしまったのでしょうか? あ、すみません。ありがとうございます」

 

急に風が吹きかぶっていたベールがとれる。

俺の所に飛んで来たのでそれをジャンプでキャッチし彼女に渡す。

 

「ほい。これ君のだろ?」

 

「ありがとうございます」

 

その子は、金髪のロングでエメラルド色の瞳で小柄な顔をしていた。

 

どことなく雰囲気がミラナに似ているな。

 

「あ、あのどうしました?」

 

イッセーは見惚れていて、俺はじーっと顔を見る。

 

すると、俺の制服の袖が引っ張られる。

見るとミラナが顔を赤らめ、頬を少しプクッと膨らませていた。

 

(何それ……。それは反則だわ……///)

 

あまりの可愛さに、俺も顔を赤くしてしまった。

 

俺は自分の頬をパンパンと叩き意識を戻す。

イッセーもいつの間にか戻ったようだ。

 

「君、結構な荷物だけど旅行?」

 

「いえ、私今日からこの町の教会に赴任することになったんです」

 

「へぇ〜」

 

教会に赴任か。

 

俺はその言葉を聞きミラナの方にチラッと視線を向ける。

 

………少し複雑な表情だな。

ミラナも元は教会にいたからな。

思う所はあるんだろう。

 

すると、イッセーが俺たちに言う。

 

「ってハルト! お前も彼女の言ってることがわかるのか!?」

 

そうか、イッセーは俺達が裏の世界に関わっていることを知らないんだった。

イッセーは悪魔になってるから彼女が言ってる言葉が分かるんだろう。

 

「あぁ。昔外国に少しいたからな。それなりに外国語は分かる。な、ミラナ」

 

「……は、はい」

 

ミラナの方に話をふり表情を明るくさせる。

それと同時にイッセーを少し騙すために嘘の情報を言う。

 

「あ、あの〜、実は私教会がどこにあるかわからなくて……ま、迷ってるんです。よろしければ道を教えてくださいませんか?」

 

困っている人には親切にしないとな。

 

俺が案内しようとすると先にイッセーが言う。

 

「教会なら知ってるぜ。案内するよ!」

 

「ありがとうございます! これも主のお導きですね! あ、申し遅れました。私、アーシア・アルジェントと申します」

 

シスターの少女、アーシアが自己紹介すると俺達もイッセーに続いて自己紹介する。

 

「アーシアって言うのか。いい名前じゃん。俺は兵藤一誠。イッセーでいいよ」

 

「秋星晴人だ。俺もハルトでいいよ」

 

「……ミ、ミラナ・シャタロヴァです……よろしくお願いします」

 

自己紹介し終わって俺達は教会へと向かう。

 

 

 

 

 

教会へ向かっている途中、通りかかった公園で男の子が泣いていた。

どうやら膝を擦りむいたようだな。

 

アーシアはその子のそばへより、声をかける。

 

「大丈夫? 男の子がこのくらいで泣いては駄目ですよ?」

 

そう言うと彼女の両手から淡い緑色の光が発せられて、光を当てている所の傷が瞬時に治ってしまった!

 

何あれ、すげー!

 

つっても俺も似たような物持ってるか。

だが、あの力やっぱあれか?

 

俺はミラナに小声で話しかける。

 

(ミラナ、あの力って……)

 

(はい……回復系の神器(セイクリッド・ギア)ですね)

 

神器には様々な種類がある。

『状態変化』、『空間』、『創造(クリエイト)』、『カウンター』など。

 

中には『独立具現型』という特殊な物もある。

アーシアは『回復』系統の神器を所有しているようだな。

 

そう言えば以前、堕天使レヴィがイッセーも神器を持っていると言ってたが……イッセーはどんな系統のものなんだ?

ま、後々分かるかもな。

 

「ありがとう! お姉ちゃん!」

 

そう言い男の子は走ってどこかへ行ってしまった。

 

おいおいまた転びそうだな。

転んだら洒落になんねぇぞ。

 

「ありがとう、だってさ」

 

イッセーが通訳するとアーシアは微笑む。

イッセーはそのままアーシアに言う。

 

「アーシア、その力って…」

 

「治癒の力です。神様から頂いた素敵な力なんですよ」

 

アーシアがそう言うとイッセーは何かを思ったのか自身の左手を見て、強く握りしめる。

 

「とりあえず教会へ行こうぜ」

 

俺の一言で再び教会へと向かった。

 

 

 

 

 

無事目的の教会に到着した俺達。

 

「あっここです! よかったぁ」

 

彼女は喜んでいたが、イッセーの顔が少し青ざめている。

 

確か悪魔は聖なる力や光、教会が駄目なんだよな。

なら、その影響か。

 

「どうしたイッセー?」

 

「い、いやなんでもない……。お、俺達も行こうぜ」

 

俺達が教会から離れようとすると、アーシアが止める。

 

「えっ!? ちょっと待ってください!」

 

俺とイッセーの袖を掴む。

 

「ここまで連れて来て下さったお礼をさせてください!」

 

アーシアの優しい心遣いに少し焦るイッセー。

 

「お、俺達も急いでてさ……」

 

「君の心遣いには感謝するけど……悪いね」

 

俺達の言い分に納得したのか手を離す。

 

「……分かりました。また会えますか?」

 

「ああ、それは保障するよ」

 

「そうだな。ミラナもそう思うだろ?」

 

「……は、はい!」

 

俺達の言葉に顔を明るくさせる。

その言葉を言い残し俺達は教会を離れる。

 

「またお会いしましょうね! イッセーさん! ハルトさん! ミラナさん!」

 

後ろから手を振りながら言っているので俺達も手を振って返す。

 

俺達はその後ゲーセンへ行ったりス○バなどへ行き半日を楽しんだ。

 

 

 

 

 

 

その日の夜、夕飯を食べ風呂にも入り終わった俺は、自分の部屋のベッドにダイブした。

 

「あぁ〜〜〜」

 

ふかふかでとても気持ちいいな。

このまま寝ちまいそうだ。

 

俺がそのまま寝ようとすると、扉からノックする音が聞こえる。

 

「どうぞ」

 

扉を開け入って来たのはミラナだった。

表情が少し暗い。

 

「……あ、あのハルトさん。隣……いいですか?」

 

「ああ」

 

ミラナは俺の隣へと座る。

俺はミラナに語りかける。

 

「アーシアの事が気になるのか?」

 

「……は、はい……。それもそうなのですが……」

 

「過去の自分と少し重ねてしまった事か?」

 

「はい……」

 

やはりまだ教会に居た頃を思う所はあるか。

それもそうか。

 

ミラナの部屋にはシスターの頃に持っていた十字架やシスター服などがある。

 

それにまだ、信仰心を捨てきれないからか「主よ……」と天へ祈ってる所も何度も見たことがある。

 

「時々思うんです……。あの時、私があそこにいなければ教会から追い出されることもなかったんじゃないか……って……」

 

そう言うとミラナの目から涙がポロポロと出てくる。

 

俺は無言で背中を優しくさする。

 

「ミラナ、確かにお前があの時そこにいなければ教会から追い出される事もなかっただろう……。ただな、逆に言えばお前がそこにいたから俺と出会えたんだ」

 

「……え?」

 

ミラナは俺の方へと向く。

 

「ミラナはさ、俺に助けられたあの日の事を覚えているか?」

 

「……はい。忘れる訳がありません」

 

「そう。あの計画の関係者に殺されそうになってなければ俺と出会う事もなかったし、学園に通う事もなかった」

 

「……ど、どういうことでしょうか?」

 

「つまりこう言うことさ。ミラナの行動が俺と出会わせた」

 

「………!」

 

お、明るい顔になってきた。

 

「これを教会風に言うなら『主のお導き』ってね」

 

「……はい……はい!」

 

涙を拭いながら笑顔で頷く。

 

「それに、ミラナに暗い顔は似合わない。明るい笑顔の方がよく似合っている。俺は笑顔のミラナが好きだぞ?」

 

「……はい///」

 

顔を赤くしてるのもかわいいな。

 

俺は最後に一つ聞く。

 

「ミラナ。お前にとって今の生活は幸せか?」

 

「……はい!」

 

ミラナは元気よく答える。

 

「お前が幸せなら俺はそれでいい」

 

「……ハルトさん」

 

ミラナは口元を両手で押さえ、目元をうるうるさせている。

 

「さて、そろそろ寝るか」

 

俺は、そう言うとミラナがあることを言う。

 

「……わ、私も一緒に寝ていいですか?」

 

「構わねぇよ」

 

「……そ、それと……一つお礼がしたくて」

 

顔を赤くし少しもじもじしている。

なんか感じたことあるぞこの雰囲気。

 

「あ、あぁ。なんだ?」

 

「……目を閉じてもらっていいですか?」

 

「目を?」

 

「……はい」

 

俺はミラナに言われたとおり目を閉じる。

すると、顔を掴まれて唇に何かが当たる。

 

チュ……

 

しばらくすると俺の唇から離れる。

 

「ミ、ミラナ……///」

 

ミラナは顔を真っ赤にしていた。

 

それはそうだ!

俺、いきなりキスされたんだぜ!?

そりゃ、俺もミラナも真っ赤になるわ!

 

なんとも言い表せない空気のなか、何もない所から黒い服を着た忍者みたいなやつが一人俺の前に現れて跪く。

 

こいつの名は『ダスタード』。

戦闘員兼調査員みたいな感じだ。

そんなやつがなぜ俺の目の前に現れたのかと言うと、先日堕天使が何かを企んでいたので居場所を見つけるために駒王町全域に複数放っている。

 

「見つけたのか?」

 

俺の言葉に首を左右に振る。

 

じゃあ何を見つけたんだ?

 

俺がそう思っているとミラナが聞く。

 

「……もしかしてはぐれ悪魔ですか?」

 

ミラナの言葉に頷く。

 

堕天使じゃないのが想定外だがはぐれ悪魔も放って置くわけにはいかないな。

この町にどんな害を及ぼすかわからん。

 

「ミラナはここにいてくれ。俺が片付けてくる」

 

ミラナはその言葉を否定する。

 

「……ハ、ハルトさんだけで戦わせる訳にはいきません!」

 

「ミラナ……」

 

「……わ、私だって少しですけど戦えます!」

 

ミラナの表情は決意を示したものだった。

 

こりゃあ、何を言っても無駄だな……。

 

「なら、行くか!」

 

「はい!」

 

俺とミラナはホロスコープススイッチを取り出す。

俺は蠍座のマーク♏が、ミラナは水瓶座のマーク♒がついている。

 

スイッチを押し、変身する。

 

俺は、スコーピオン・ゾディアーツへと。

ミラナは、アクエリアス・ゾディアーツへと変身した。

 

そう、ミラナは水瓶座に選ばれた存在!

水瓶座に選ばれているだけでも、すごく大切で貴重な存在だ。

まさに、『星に選ばれし者』。

 

『さて、行くか』

 

『はい!』

 

俺達は、はぐれ悪魔の元へとワープする。

 

再び悪魔と邂逅するとも知らずに……。

 

 

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