ハイスクールD×D  十二星座の使徒   作:ミニチュアコンセント

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5話 対面! グレモリー眷属

[イッセー side]

 

 

「二度と教会へ近づいては駄目よ」

 

「はい……すみませんでした」

 

よぉ、俺の名前は兵藤一誠。

因みにだが悪魔だ。

仲のいい奴らからはイッセーって呼ばれてる。

 

そんな俺だが今、部長からお叱りを受けている。

 

なぜかと言うと道に迷っていたシスター、アーシアを駒王町の教会まで案内したことだ。

案内しただけとはいえ教会に近づく事じたいがアウトっぽい。

 

部長が言うには、下手をすれば神側と悪魔側で問題が発生するということらしい……。

それに、いつ光の槍が飛んで来てもおかしくなかったと……。

 

「本当にすみませんでした」

 

「いいのよ、わかってくれたなら。それに私も少し熱くなりすぎたわ。ゴメンなさい。けれど、次から気をつけてちょうだいね」

 

部長がそう言い終わった時、部室に朱乃さんがニコニコ顔で入って来た。

 

「あらあら、お説教は済みましたか?」

 

朱乃さんにも謝っておこう……。

 

「すみませんでした、朱乃さん」

 

「イッセーくんが無事なら何も言いませんわ」

 

くぅ〜!

朱乃さんの優しさが染み渡るぜ!

 

「それよりも朱乃、何かあったんでしょう?」

 

部長がそう言うと朱乃さんは、ニコニコ顔から一変して真剣な表情になり、木場や小猫ちゃんにも聞こえる声で言った。

 

「大公からはぐれ悪魔の討伐依頼が届きました」

 

それを聞くと部長は立ち上がり俺達に言う。

 

「そう、わかったわ。みんな、行くわよ!」

 

「「「「はい! 部長!」」」」

 

だが、俺達は知らなかった。

 

既に先客がいたことに………。

 

 

[イッセー side out]

 

 

 

 

 

 

俺は今、ミラナ(アクエリアス)と共にはぐれ悪魔がいる廃墟に来ている。

 

はぐれ悪魔っていうのは、眷属であった悪魔が主を裏切る、又は殺害した悪魔の事を言う。

簡単に言うなら主の元から離反した悪魔ということだ。

 

だいたいは悪魔の駒によって転生させられた存在が多いと聞く。

 

『こんな所にいるのか?』

 

『……はぐれ悪魔はこういう所を拠点にすると教会から聞いたことがあります……』

 

まぁ、人目につきにくい所を拠点にするというのが普通だな。

 

ちなみにだが、俺とミラナはボイスチェンジャー機能で声が変わっている。

俺はクールな二十代男性っぽい声に。

 

ミラナは少し声の発音が高いものになっている。

 

すると突然、不気味な笑い声が聞こえる。

 

「キヒヒヒヒヒヒ! 不味そうな匂いがするぞ? でも、美味そうな匂いもするぞ? 甘いのかな? 苦いのかな? キヒヒヒヒヒヒ!」

 

廃墟の奥から現れたのは、上半身が女で下半身が巨大な獣の姿をして、両手には槍を持っているはぐれ悪魔だった。

 

う〜ん、きしょい!

いや、スコーピオンの姿をしている俺が言うのもあれなんだけどもう一回言わせて。

 

きっしょ!

何あれ!?

一瞬ケンタウロスっぽいって思ったけど全然違う!

 

まぁ、今はそんなことどうでもいいか。

 

俺は、はぐれ悪魔に聞く。

 

『貴様、なぜはぐれになった?』

 

俺がなぜこんな事を聞くのかというと、はぐれ悪魔には強制的に転生させられた存在もいるからだ。

 

数年前に一度この町に迷い込んだはぐれ悪魔を保護し、その悪魔は俺が顔見知りの所に預けた。

それ以降、はぐれ悪魔を見つけた場合はこうして確認を取っている。

 

案外こう言う質問に、素直に答えるやつが多々いるんだよな。

 

こいつはどうだかな?

 

まあ、さっきの言動を聞く限りはだいたい目星はついてるが……。

 

「キヒヒヒヒ! 簡単なことさ。前の主はムカつくから殺しただけ。私はやりたいようににやるだけさ! キヒヒヒヒ!」

 

『そうか。なら死ね』

 

「生意気な!」

 

そう言いはぐれ悪魔は、俺とミラナを前足で潰そうとするが俺達はそれを左右に避け、ミラナは鞭・ネクタルを取り出し左前足と左後ろ足を叩きバランスを崩させる。

 

左向きにバランスが崩れた所で俺は、飛び上がり下半身に強烈なかかと落としを当てる。

 

当たった所は、ボキボキッ!と音を立てながら地面に直撃しドズンッ!と大きいクレーターを作る。

 

「ギャァァァァァァァ!」

 

はぐれ悪魔は悲鳴をあげるが、すぐに俺の方に槍を振るう。

槍は俺に直撃して、はぐれ悪魔はニヤッと笑うが、

 

『残念だったな』

 

「なっ!?」

 

俺の体は傷一つついてない。

クロークが防いでいるからな。

 

驚いているはぐれ悪魔の隙を見て、ミラナはネクタルで両手に持っている槍を叩き落とし、俺はやつの顔を掴み地面へと叩きつける。

 

地面に小さなクレーターができ、やつの顔を離し前に立つ。

すぐに起き上がるが俺は、回転蹴りで壁にふっ飛ばす。

 

ふっ飛ばされたはぐれ悪魔は壁に激突し再びドゴンッ!と大きなクレーターを作る。

 

満身創痍だな。

下半身の背骨は折れまともに立てない状態に、顔は血だらけ、傷も複数ついている。

 

『終わったな』

 

『はい……』

 

だが、まだ息はあるな。

 

俺は頭部から毒針がついたサソリの尾を伸ばしとどめを刺そうとすると、後方から聞いたことがある声が聞こえる。

 

「はぐれ悪魔バイサー! 貴方を消滅しに……なっ!?」

 

まさかまた会うとは思ってなかったな……。

 

俺とミラナは後ろへ振り向くとそこには、リアス・グレモリーとその眷属がいた。

 

『リアス・グレモリーとその眷属か』

 

「貴方なぜ私の名前を? ……もしかして!」

 

リアス・グレモリーがそこまで言ったとき、後ろから怒号が聞こえる。

 

「死ねェェェェェェェ!」

 

右手に再び槍を持ち俺を刺そうとする。

 

それに反応してグレモリー眷属の騎士(ナイト)らしき人物が飛び出そうとするが、

 

「ウッ!?」

 

毒針がついたサソリの尾がはぐれ悪魔バイサーの体に刺さる。

そのまま毒を流し込む。

 

すると、徐々に体全体が紫色に変わっていき、

 

「ウ……ウガァァァァァァァァ!」

 

最後は、雄叫びをあげながら塵になっていった。

そのことに、目をカッと開き驚愕するグレモリー眷属達。

 

『これで邪魔者はいなくなったな』

 

俺の発言と行動により、グレモリー眷属は警戒の色をさらに強め、それぞれ構える。

そんな中リアス・グレモリーは一歩前に出て俺達に聞く。

 

「貴方達……もしかしてリブラの仲間かしら?」

 

『そうだ。私の名はスコーピオン。こっちはアクエリアスだ』

 

(さそり)水瓶(みずがめ)と言うわけね……。とにかく私達といっしょに来て事情を説明してくれないかしら? この町は私の管轄地域なの。貴方達のような存在は見過ごす訳にはいかないわ。いっしょに来てくれるというならこちらも手荒な真似はしないわ」

 

まぁ、そうだろうな。

 

彼女が言ってることは間違ってはいない。

 

敵とも味方とも言えない存在が一番危険だからな。

 

それに話し合いで解決するというのもいい妥協線だ。

 

だが、今正体を明かす時ではない。

 

『断る。今お前達に話す事はなにもない』

 

俺の返答を聞き、少し目を細め呟く。

 

「そう、仕方ないわね。あまり手荒な真似はしたくないけれど。祐斗!」

 

「はい!」

 

そう言いおそらく騎士(ナイト)である人物、木場祐斗が俺に切りかかってくる!

 

俺はそれを避ける。

 

「まだだ!」

 

そう言いながら間髪入れずに斬撃を複数放つが、俺は隙を見て腹に蹴りを放つ!

 

「ガハッ!」

 

上手く防いだのかダメージはあまりないが、勢いを殺せずリアス・グレモリーの近くの壁まで吹っ飛ぶ。

 

「祐斗!?」

 

リアス・グレモリーがそう声をかけるが、まだ姫島朱乃、『学園のマスコット』塔城小猫に、イッセーが残っている。

 

「本来なら存分に戦いたいんだが、今の私は眠くてな」

 

そう、俺は今すんごい眠いのよ。

寝ようとしたらミラナの相談を聞く、はぐれ悪魔は現れる、そして今度はグレモリー眷属が現れる。

 

睡眠を妨害されてるようなもんだ!

 

いやミラナは悪くないんだがな。

 

全てはあのはぐれ悪魔のせいだ!

 

……ダメだ。

眠すぎてイライラしてきた。

 

「貴様等の相手はこいつ等だ」

 

そう言い指をパチンッ!と弾く。

すると、ダスタードが六体出てきてグレモリー眷属に攻撃を仕掛ける。

 

リアス・グレモリー達は驚きながらもすぐに迎撃を始める。

 

……時間稼ぎにはちょうど良いな。

ここで逃げさせてもらおうか。

 

『ミラナ、肩かしてくれ。すんごく眠い……』

 

『……は、はい!』

 

ミラナはすぐに肩をかし、俺はすぐ家にワープする。

 

その場に残ったのはグレモリー眷属と、倒れているダスタード達だけだった。

 

 

 




ヒロインにラヴィニアを追加しました。(ほぼ自己満)
詳しい事は、活動報告に書いてあります。
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