【本編完結】星をなくした子   作:フクブチョー

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もう存在しない星に取り憑かれた笑顔の人形
星が憎くて、でも愛していて、星に罪の意識を抱えていた
現れた一番星の生まれ変わりは人形に魂を宿す
それこそが星の罪である事を知らずに


111st take あなたのように生まれたかった

 

 

 

 

 

 

 

「お願いね」

 

「任せた」

 

「期待してる」

 

この15年間で何度も聞いてきたセリフ。懇願。信頼。期待。いろんな世界を渡り歩いてきたが、どの世界においてもオレは人に頼られ、信じられ、期待されてきた。

 

別に悪い気分じゃなかった。信頼を得るために力を尽くしてきたし、彼らの期待に応えるのは嫌いじゃなかった。ハルさんやナナさんのような才能ある人に認めてもらえるのは嬉しかった。

 

「アクアくん。差配は任せた。司令塔お願いね」

 

日常生活の中でも。

 

「アッくん。今日のドラム良かったよ!小さな体に無限のパワーって感じで!」

「次も期待してるからね。ドラムはバンドの要なんだから」

 

バンドの世界でも。

 

「恋リアのMC。ハイリスクハイリターンのポジションを図らずも君がやることになってしまったけど。君ならできると思ってる。フリルさんと渡り合えるのはあの場では君しかいない。期待してるよ」

 

芸能界でも。

 

みんながオレを必要としてくれた。仲間と認めてくれた。

 

そう、お前達は認めてくれる。

 

敵味方関係なく。同年代も年上も男も女も関係なく。

 

美貌、頭脳、技術、経験、才能、努力。積み上げられる全てを積み上げてここまできた星野アクアを称えてくれる。

 

美しいオレを。技術を持ったオレを。習得の早いオレを。常に最善を尽くすオレを。常に最悪を予想し、その回避のために智略を尽くすオレを。

 

オレの、顔と頭と腕を。顔と頭と腕だけを。

 

オレにも心がある事を知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい!OKです!」

 

本格的に映画が上映に向けて動き出し、数日。撮影は驚くほど順調に進んでいた。

 

これには少し関係者は驚いていた。特に五反田監督の作品に出演経験がある者は。彼は非常に頑固で凝り性。自分が良いと思わない限りどんな名演技でもOKを出さない。俳優が誰でも関係なく、妥協は許さないことで一部では有名だった。実際黒川あかねや有馬かな。不知火フリルでさえこの映画ではリテイクを求められていた。

 

結局五反田はホンモノしか撮りたくないのだ。

 

「この辺りアクアの師匠って感じよね」

 

アクアの性格とプライドを知っている者は有馬かなの言葉に深い同調を示す。そう、星野アクアもいざ仕事となれば妥協は絶対許さない。完璧主義の完全主義者。

故に彼のパフォーマンスのクオリティは鬼高いが、弊害もある。自分が「つまらない」と思ったらどんなに合理的なことでも絶対やらない。時間がかかっても。手間が増えても、納得のいく形になるまで続ける。

 

「我儘よねぇ。クリエイターあるあるだけど」

「アクたん昔っから芸術家肌だったもんねぇ。おししょー譲りだったんだなぁ」

 

───師匠譲り、か。

 

その言葉には同調できなかった。あかねも有馬も。台本を読み込んで、アクアの今までの芸能生活を知っていれば、アイの考察などしなくてもわかってしまう。

 

───この2人は似ている。似すぎている。

 

容姿も。目の輝きも。才能も。為人も。歩いてきた道さえも。

 

秘密主義者にして完璧主義者。行動は破天荒に見えて実は計画的。しかし所々で見える破滅願望。 

 

もちろん違うところは違う。父親似な部分もある(特に女癖)。

 

しかしそれらは表面的だった。彼の意識次第で変えられる要素だった。

 

もっと根本的なモノ。無意識の中の習性。変えようと思っても変えられない何か。魂に染みついた何かは、全て母親と瓜二つだった。

 

───たとえばコレ

 

『みんな、おはよー』

 

何気ない挨拶。誰もが当たり前にやってる行為。アイもまた毎日笑顔で行っていたことだった。

 

本物の感情を笑顔の下に隠して。

 

───怒り

 

アイは常に心の内側に怒りを隠していた。

 

理想の自分を求められることへの怒り。他人が求める自分でい続けなければいけない怒り。グループのエースとして期待されることの怒り。エースの役目を全うしながらも、それ故にグループ内で発生していた軋轢への怒り。

 

星野アイを演じる上で、怒りは絶対欠かせない。

 

「その他にもいっぱいあるんだろうな。監督がアクアくんに求めてること。笑顔の下に隠す感情表現」

 

口には出さない。答えは教えてくれない。

 

自分でたどり着いたということが全てだと、そこにしか本物はないと誰よりも知っているから。

 

───こっちの立場で言わせてもらえば、ここまで役者泣かせの監督も困るけど

 

同様の想いはアクアにすらあった。芸術家肌と言えば聞こえはいいが、ぶっちゃけ言ってしまえば察してちゃんの我儘監督。こどおじここに極まれりだ。

 

だが同時に、無言の圧力が伝わってくる。

 

───お前なら出来るだろ?

 

信頼ではない。脅迫だ。できなきゃお前にアイを演じる資格はないと脅されている。

 

そしてアクアは脅されると燃えるタイプだ。

 

演出や意図を読み取るのは役者の基本。そしてアクアは幼い頃から言語化できない意図を読み取る訓練をされてきた。

 

演出家の中には必ず正解の演技が存在するから。

 

その正解を汲み取った上で、観る者を戦慄させるような演技をしてみせる。

 

───お前はぴったりの演技も。百二十点の凄い演技も。両方できる役者になったんだろう?

 

監督の無言の脅迫に、アクアは14年間で培った全てで応えていた。

 

アイの精神性はそうそう理解できるモノではない。理解できるとすれば、それはアイと同じ経験をしてきた人間だけ。

 

この世で星野アクアだけだろう。

 

「カット。オッケー」

 

この映画の撮影が驚くほど順調なのは、アイを憑依させ、その上で監督の意図を理解する頭脳を両立させる怪物が、一度もリテイクを出さないからだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えー!?私ってこんなんだったかなぁ!?」

 

撮影が進んできたある日。関係者達が見学にやってきた。比較的順調にスケジュールが進行していたこともあり、こういう映画の裏側を撮るのもありだろうということになり、許可が下りた。

 

見学にやってきたのはモデルとなった旧B小町ご本人。取材協力をした人々。楽曲制作やダンスの振り付けなどに協力してもらった人たちだ。

 

「ごめんねぇ。私みたいなもうなんでもないオバチャンまで押しかけちゃって!」

「とんでもない!お会いできて光栄です!」

「ニノさん。演技や役作りの参考にしたいので、少しお話し伺ってもいいですか」

 

撮影がとりあえず一段落ついた面々が、見学に来てくれた人たちの相手をする。和気藹々とした空気だったが、一つだけ。まるで会話もせず、ただ1人をじっと見つめている一団があった。

 

鷲見はるか。寿ななみ。レン。黒川あかね。不知火フリル。星野ルビー。

 

アクアが今回の映画撮影にあたり、協力を依頼した人たち。そして今のアクアを愛している人達だけが、防音されたブース内で歌っているアイを……アイに扮するアクアを見つめていた。

 

「いいの?ルビーちゃん。旧B小町の人たちと絡まなくて。ファンだったんでしょ?」

「うん、挨拶は済ませたし。それに箱推しってほどじゃなかったから。初期メン組は特に」

「フリルちゃんは?」

「今はこっちの方がはるかに大切だから」

 

ブースから目を逸らさないまま、アイドル衣装のあかねが語りかける。2人とも同様に、一点を見据えたまま、返事を返した。

 

「コレが今のジュニアか。凄いね」

「うん、上手くなった」

「元から上手かったよ。私達が思いっきりやらせてあげられなかっただけ」

 

ブース内の音だけが聞こえてくるヘッドフォンを静かに置く。ルビー達とそんなに離れていない場所で、ハルとナナとレンはアクアを見つめていた。

 

「3人はアクアくんのこと、昔から知ってるんですか?」

 

ハル達が話しかけられたと気づくのに少し時間がかかる。自分を指すジェスチャーをして、あかねが頷いたことでようやく確信に至った。

 

「アクアくんが楽曲の作成に手を貸して欲しいと依頼した方達だと聞きました。きっと才能ある人たちなんだろうなって思ってます」

「そんな事全然ないけど」

「貴女は黒川あかねさん、だっけ。アッくんの───」

「彼女です」

 

ハルの問いかけに胸を張って答える。眩いくらいに真っ直ぐなその態度に思わず笑みが漏れた。

 

「私は鷲見はるか。こっちは寿ななみ。アッくんが中学生の頃にバンドを組んでたの。ナナが作曲兼ベース。アッくんは作詞兼ドラム。私が広報兼ギター&ボーカルでね」

「レンです。中学のOGで、彼のバイト先の先輩。ロックとダンスの基礎を軽く教えたわ」

 

───この人たちが……

 

アクアの過去を知るフリルも。全く知らなかったあかねとルビーも。3人に興味が湧く。アクアが隠している15年の努力の一端を知る人たちに関心を持たないわけがなかった。

 

「おにいちゃんが、音楽とダンスを教わった人達……やっぱり女の人だったんだ」

「バンド活動……確かに昔やってたって。でも黒歴史だからって教えてくれなかった」

「あはは。女の子の格好させてやらせてたからね。そりゃ家族でも彼女でも言いにくかったでしょう」

 

アクアがロックの世界に飛び込んだのは普通に生きていては経験できない、良くない人たちと関わり、観察し、人間への理解を深めるため。きっと自分も良くない行為に近付くこともあると思っていた。

 

後々の芸能活動に問題になることを危惧して、バンド活動は名前と顔を偽ってやらなければならなかった。

 

「昔のおにいちゃんってどんな感じだったんですか?解散したってことはバンド活動上手くいかなかったんですか?」

「…………いいえ。上手くいっていたわ。一度はメジャーデビューの話すらあったくらいだもの」

 

ナナの口から語られる。カントルの栄枯盛衰。3人でバンドを始めて、少しずつ露出も増えて。3人で笑い、3人で怒り、3人で泣いた。辛くも楽しい日々だった。3人がそれぞれで全力尽くしていた。

 

そして、メジャーの話が来て、アクアがカントルから脱けることになって、ギクシャクし始めた。

 

「心無いこといっぱい言っちゃったわ。もう辞めるヤツが口出すな、とか」

 

良かれと思って言ってくれてたのにね、とつけ足される。アクアがあの時言っていたことは確かに正論だった。しかしだからこそ聞きたくなかった。辞める人間の、無責任な綺麗事としか当時は思えなかった。

 

「でも私達がどんなに攻撃的な言葉をぶつけても、アクア君は、穏やかに笑うだけだった。それがまたキツかったわ」

 

ムキになって反論してくれた方が救いがあったかもしれない。その方が対等と思えただろう。しかしアクアは感情に流されることはあの時一切しなかった。優しく微笑み、一度頷いて、あっさりと身を引いた。

 

あんな時でも、アクアはハルとナナを愛そうとしていた。

 

「アクアはいつもクールな澄まし顔だから気付きにくいけど、ある程度心を許せば、わりと感情表に出るタイプなんだよね」

 

付き合いが長くなってくると、何気ない仕草。微妙な表情の変化で感情が読み取ることができる。

 

アクアは完璧で、責任感があって、確実にクオリティの高い仕事をこなす。そのイメージを周囲から押し付けられていた。

 

もちろんアクア本人もその事を自覚していたし、その評価に対して不満があったわけでもなかった。特に自分が才能を認めた相手に認められる事を喜んですらいた事もあった。

 

しかし同時に周囲はアクアに期待と羨望と嫉妬を集めるのが当たり前になり始めた。

 

───アイツは天才だから

 

───なんでも出来て、美形で頭も良くて。最初から全部持ってる人は楽でいいよね

 

陰口を叩かれていたことは知っていただろう。一部わざと聞こえるようにやっている連中もいた。ハルさんやナナさんでさえ、アクアがカントルを辞める直前くらいには負の感情をぶつけられる事もあった。

 

───ハル、言い過ぎよ

 

───あっくんならこれくらい大丈夫でしょ。強いもん

 

いつもクールで澄ましてて。強くて、何言われても平気な顔してクオリティの高い仕事をする優等生。だから誰も彼に遠慮しなかった。殴られるためにできているサンドバッグは、いくら殴ってもそう簡単に壊れないように。彼のことも同じように扱ってしまった。

 

彼が人間であることを忘れて。心があることを忘れて。一定の息苦しさと怒りがあることも知らずに。

 

本当の星野アクアは、いつ自分が消えるかもわからない恐怖に夜も眠れないくらい怯えるほど繊細で。でも周りの気遣いも絶やさなくて。何より弱みを一切見せない人間だった。

 

あの穏やかな微笑みを向けられた時に理解した。

 

私達は、彼が心を許す人間ではなくなったのだ、と。

 

「後悔、してるんですか?」

「…………いいえ」

 

ナナの言葉に、ハルも頷く。後悔はしていない。正確にはさせてもらえなかった。

 

「だってアクア君は、私達と再会した時───」

「彼が、星野アクア?」

 

新しくブースに近づいてくる人間が、ナナの言葉を遮る。と言っても意図してやったことではない。近づいてくる人の気配に、ナナが思わず口をつぐんでしまっただけだった。誰にでも話していいことではなかったから。

 

新しくアクアの様子を見に来た人は新野冬子。ステージネームはニノ。旧B小町の初期メンバーだ。

 

ブースの音が聞こえるヘッドフォンを手に取り、耳に充てる。その瞬間、大きく目を見開いた。

 

───わかるな…

 

アクアの今の歌声を聴いた者なら、全員が共感する。

 

全身が弾け飛んだかのような衝撃が身を包む。透き通るような声に耳を奪われる。戦慄に震える中、旋律に乗って紡がれる歌詞が脳へと届く。深い共感と理解を示す詩は聞いているだけで心を締め付けられる。メロディと詩がリンクして、まるで脳内に情景が描写されるようなイメージが飛び込んでくる。音楽を聴きながら、映画でも見ているかのような錯覚に陥る。

 

コレが今の星野アクア。聴く者、見る者にさえ幻想を見せるほどの表現力を持つ。演技、歌、ダンス。ジャンルは問わない。全てにおいて情念と情熱が篭り、聴く者、見る者を虜にする魔力を放つ。

 

「…………ニノさん?」

 

ヘッドフォンを耳につけたまま、一点を凝視する。信じられないモノを見るような目で、星野アイ(星野アクア)を見つめて──いや、睨んでいた。

 

【アクアさん、OKです】

 

楽曲の収録が一区切りを迎える。本来なら実際に歌っているところを撮りたいのだが、流石に100%生声一発取りというわけにはいかない。こうして撮影とは別に収録しなければいけないケースもある。

 

しかしライブシーンはそうはいかない。この後は実際のライブの様子を撮らなければいけない。今日のアクアの本番はこれからと言って良かった。

 

ブースから出てきたアクアは、すでに完璧に役が憑依りこんでしまっていた。

 

「アクアくん──」

 

お疲れ様、と言おうとしたあかねの言葉が止まってしまう。今の彼は星野アクアではないと気づいてしまった。

 

アクア……いや、アイの歩みが止まる。視線の先にいたのは、少し怯えた様子で彼を見つめる妙齢の淑女。

 

「───ニノ?」

「あっ……その……はじめま───」

「ニノ!」

 

両目に眩い星の光を宿した少女は天真爛漫な笑顔のまま、駆け寄り、手を取った。

 

「来てくれたんだぁ!うわぁ、嬉しい!会いたかったよ!すごくすごく!」

「えっ……貴方は……」

「おにいちゃん、よくこの人がニノさんだってわかったね」

「何言ってるのめいめい!そんなの見ればわかるよ!友達なんだから!」

 

朗らかに言い放った何気ない、思いやりとすら思える言葉が。ニノと呼ばれたかつての少女に突き刺さった。

 

「どうしたのニノ。怖い顔して。私に会えたの、嬉しくない?」

「…………ニノさん、後悔してるそうよ。貴方に昔、嫌いだって言ったこと。消えろって言ったこと。死んじゃえって言ったこと」

 

有馬がさっき本人から聞いた言葉をアクアに伝えたのはどういう意図があったのか。共感だろうか。それとも救いの機会を与えたのだろうか。ニノに。そして、自分に。

 

しかし、アイと呼ばれた少年はキョトンとした顔のまま、この場にいる1人以外全員が想像もしなかった言葉を口にした。

 

「ニノ、そんな事言ったっけ?」

 

その一言に。全員が絶句する。いや、事実だけ見れば当たり前だ。目の前にいるのは星野アクアであり、アイではない。彼にニノから暴言を吐かれた記憶などない。だから知らない反応を返しても当然と言えば当然だ。

 

しかし、ハルとナナの脳裏に強烈に蘇っていた。再会を果たした時、2人がアクアにかつてのバンドのことを謝った時、彼はこう言った。

 

『そんな事、ありましたっけ』

 

ハルとナナが、かつてアクアにしてしまったことを後悔できない理由はコレだった。被害者が当時あったことを綺麗さっぱり忘れられて、なくしてしまっていてはそれはもう事件にならない。罪として立証できない。なくなってしまった罪に後悔などできるはずがない。

 

そしてアイもまた、ニノの罪を、罪と思っていなかった。綺麗さっぱり忘れて、なくしていた。

 

「そんなどうでもいいことより今はニノのことだよ!凄いなぁ。昔から可愛かったけど、大人になって、昔よりずっと素敵になった。うん、うん…凄いなぁ。嬉しいなぁ。羨ましいなぁ。私にはできなかった。私はなれなかった。私なんかよりずっと素敵。ずっと魅力的」

 

首の後ろに手を回す。優しく、けれど力強く。アイは友達だった人を抱きしめた。

 

「私もニノみたいに生まれたかった」

 

呼吸音のような。引き攣った声のような。そんな文字にできないナニカな音がアクアの耳元で鳴った。

 

「アクアさん、次の収録お願いします」

「またね、ニノ」

 

あっさりと抱擁を解き、次の撮影へと向かう。他の人達も役者たちも、見学の現場を移し、ブース前の部屋を後にした。

 

たった1人。現実に取り残された人間だけを除いて。

 

「そんなわけ……たまたま……だってありえな……アイは唯一無二で……最強で無敵で……彼のは見せかけ……役作り……金輪際現れない……現れちゃいけない……許されない……だってカミキさんももう……なら、どうすれば……ううん偶然……たまたま……だってありえな……」

 

誰もいない静かな部屋で。誰よりも一番星を愛し、憎み、憧れ、執着し、狂い続けた少女は、壊れたテープレコーダーのようにぶつぶつと同じセリフを繰り返し続けていた。

 

 

 




最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

アクア、言ってしまった。だけでなく余計なことまでしてしまった。半分無意識。半分わざと。トリップ中ではありましたが、さすがに本番中ではなかったため、アクアの意識もありました。詳細は後のお楽しみに。





以下、本誌ネタバレ




よかった。やっぱりアクアセコムとあかねセコムは強かった。けど元カレとその妹のためにあんな危険なことまでやってくれるなんて。もう彼女の位置すら超えてませんか?家族やん。あとやり口が拙作のアクアとほぼ同じだったことに感動。違いは関係者を巻き込むか1人で片をつけたかぐりいですかね。その辺りも解釈一致で安心しました。

そしてやっぱり拙作のアクアは正しかった。

筆者「そりゃそれが一番安全なのはわかるけどさ。罠に嵌めていきなり逮捕は流石にちょっと早計だったんじゃない?」

アクア「早計じゃない。これが最善だ」

筆者「ちょっと話聞くぐらいしてあげても」

アクア「だからアンタはぬるいんだ。中途半端に人の心持ってるせいでオレがその辺り補填してやらなきゃいけない。その分オレがクズだのなんだの言われる羽目になる」

筆者「ごめんて」

うん、アクアがやっぱり正しかった。問答無用で罠に嵌めて逮捕したことに正直筆者は疑問で、アクアにインタビュー聞いたのですがズバッと切り捨てられました。あなたが筆者の想像を超えた動きをしてくれるおかげで原作と符号が合致した上で物語を紡げています。


それでは励みになりますので、感想、評価よろしくお願いします。面白かったの一言でも頂ければモチベーション爆上がりです。時間がかかっても感想には必ず返信します。
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