実生活が激変して忙しくなり、更新が遅れに遅れてしましました。次話以降も遅れる可能性大です。
しかし!その代わり今回は過去最長の分量です。
お楽しみください。
ライネスの鋭い視線がレジーナに突き刺さる。
いや、ライネスだけではない。グレイ、フラット、スヴィン。程度の差はあれど、三人は
「どうした?黄金姫と共に部屋にやって来たカリーナは君の成りすましだったんだろう?反論するなり開き直るにせよ、せめて一言でも発してみてはいかがかな。ああ、なんなら主人の方でも構わない」
なぶるように責め立てるが、それでもレジーナの鉄面皮は変わらない。ライネスも、これ以上は収穫無しと判断し口を噤む。
その様子を見て、アトラムがため息交じりにⅡ世に提案した。
「ご聡明なロード・エルメロイⅡ世ならば推測できているのでは?」
「何もかも私が解説しろと?」
「当り前だろう?君は探偵なのだから、根掘り葉掘り、血管から内臓まで全て撒き散らすよう真実を暴露する義務があるのだよ」
「……本物の黄金姫が死んだのは研究による副作用でしょう」
嫌味ったらしい提案であったが、Ⅱ世は大人しく解説を再開した。
事件を預かると大言壮語した手前、アトラムの言も一理あると判断したのだろう。
「行き詰ったイゼルマの研究は、被験者の蝕まれた遺伝的形質を解決する段階には至っていなかった。そこで無理を重ねれば結末は破綻しかない。だが、それでもバイロン卿は止まらなかった……いや、止まれなかったのでしょう。少なくともあのお披露目が終わるまでは」
イゼルマの総決算とも言えるお披露目会に主役不在というのは、なんとしても避けたい事態だったのだろう。
だからこそ、バイロン卿は
「黄金姫であったディアドラが死亡し、バイロン卿は代替案として蒼崎橙子を呼び込みカリーナを黄金姫に仕立て上げた。結果、予想以上の成功を収めてしまい、白銀姫と侍従のレジーナはとある決意を固めたのしょう」
「……つまり……白銀姫も……死ぬと……?」
「いいや、それよりもっと深刻な問題です」
イスローの質問に、Ⅱ世は首を横に振る。
「お披露目で
「……封印指定か」
呟くように橙子が答えを導き出す。
封印指定。それは後にも先にも現れない、一代限りの希少な魔術を保有していると認定された魔術師に下される最大級の栄誉。対象者は生きながら保存され『橋の底』へと永久に保存される。
蒼崎橙子がかつて受けたものであり、アルスと共に時計塔を出奔した原因である。
「厳密に言えば黄金姫と白銀姫は魔術師ではないので封印指定にかからないかもしれません。そもそもイゼルマの研究だから一代限りという訳でもない。だけど、根源への手掛かりを放置するほど時計塔は愚鈍ではないでしょう」
「だから逃げ出す前に黄金姫が死亡している事実を暴露する必要があった訳か。ふむ、それなら白銀姫とメイドは死体発見の騒ぎに乗じて逃亡するつもりだったかな」
「ええ、
Ⅱ世は顔を橙子の背後へと向ける。
視線の先にいるのは──―蒼崎橙子の使い魔、アルスだ。
「あなたのことですよ、ミスターアルス」
◆
「あなたのことですよ、ミスターアルス」
師匠の口から出た名前は意外なものだった。
アルス。その名は冠位魔術師である蒼崎橙子の使い魔。
『コレクター殺し』など複数の異名を持つ色位の魔術師だ。
彼は師匠に共犯者として名指しされても動じることはなく、むしろ微笑んでいた。
君の推測を聞かせてくれたまえ、と言わんばかりに。
「私が違和感を覚えたのは、グレイが
「内弟子自慢も良いが、単純に不覚を取っただけではないのか?例えば、慣れない環境で十全に実力を発揮できなかったとか」
ディスカッションを楽しむように反論するアルスに、師匠は首を横に振る。
「それはありえません。彼女の故郷は
確かに、ブラックモアは周囲を山林に囲まれた田舎だ。
子どもの頃は山に立ち入って遊んだこともあり、師匠の言う通り行動に支障が出ることはなかった。
「そんな彼女が不覚を取った理由は一つしかありません。それは
「それだけでは根拠が薄いな。ここには人形に精通するバイロン卿とその一門。加えて師匠もいる」
「ええ、熟練者という括りならバイロン卿にロード・バリュエレータ。加えて白銀姫や幾人かの使用人たちも該当するでしょう。ですが、ある一つの要素を加えると途端に絞られます。──―それは、近接格闘の熟練者でもあること」
なるほど、と内心手を叩く。
いくら人形の操縦が上手かろうと、全ての分野をこなせる訳ではないのは道理だ。
フレンチを専門としているシェフが日本の寿司を握れないように、御者や音楽演奏に人形を用いているイゼルマ一門や、砂絵の魔術を主な武器としているロード・バリュエレータでは、その腕を十全に戦闘に活かすことができないのだ。
「二つの要素により、候補者はミス蒼崎とミスターアルス、この二名に絞られました。そして、ミス蒼崎がレジーナに詐欺同然の依頼を仕掛けられたと判明した時点で共犯者はミスターアルスだと確定しました」
師匠は葉巻を深く吸い、紫煙を吐く。
「あなたはロード・バリュエレータの一番弟子だ。有力な分家であるイゼルマと顔合わせしていてもおかしくはない。おそらくその時にレジーナたちと面識を持ったのでしょう。そして、その縁でもって彼女たちはあなたに亡命を希望した。長年時計塔の目から隠れてきた実績を持つミスターアルスは、
「まぁ、初対面の魔術師よりかは納得できる選択だな。同じ立場なら私でもそうする」
ライネスが皮肉げに笑う。
彼女の言う通り、初対面の相手に自らの命を預けることは分の悪い博打のようなものだ。それが魔術師という生物相手ならなおさらのこと。
故に、白銀姫たちはより勝率が上の選択肢へと命をベットした。
パチパチパチ……。
ロビーに拍手の音が響き渡る。
その元となっているのは……アルスだ。
彼は微笑をたたえたまま、ゆっくりと両の手を叩いていた。
「いやはや、まさかたった一手の行動で見抜かれるとは思いもしなかった。さすがは音に聞こえたロード・エルメロイⅡ世」
「その言い方ですと、認めたと受け取って構いませんね?」
「ああ、その通りだ。俺はレジーナから依頼を受け彼女たちの亡命を手助けすることに決めた」
いやにあっさりと、アルスは共犯者であることを認めた。
それは、客人として迎え入れたバイロン卿と、彼の師匠であるロード・バリュエレータを裏切るに等しい行為であるというのに。
「おいおい、私はそんな話一言も聞いていないぞ」
「すまんな橙子。俺個人の問題でもあるし、何より
「……全く。次からはちゃんと言うんだぞ」
すまんすまん。とアルスは橙子に謝る。
その姿を見て、自分は少し違和感を覚えた。
いや、正確には姿じゃない。言葉にだ。
『面白そう』。アルスが依頼を受けた理由のひとつ。
彼と直接会ったのはお披露目の時しかない。自分が持っているアルスという魔術師の印象は、その時とライネスから聞いた情報で構成されている。
そして、自分の中にある彼の印象は違和感を覚えていた。
上手く言語化できないけど、決定的に違うナニカがある気がして……。
何気なく、顔を師匠へと向ける。理由はない。思考の渦に陥りそうになって無意識に助けを求めた結果だろう。
そして、顎に手を添えている師匠の姿を見ることになる。眉を顰め何か考え事をしているようで、自身の推測を述べていた時とは違う表情だ。
もしかして、師匠も自分と同じく違和感を覚えて……?
口を開き、師匠へと疑問を投げかけようとする。
しかし、それよりも速くライネスが疑問を投げかけた。
「しかし兄上。ミスターアルスが白銀姫たちの亡命に手を貸しているならば、何故
「……それは簡単な事だ。レジーナさんと白銀姫が真犯人を庇っているからだ」
「真犯人……?」
「ああ、黄金姫の死を暴露する為の狂言であった一度目の事件とは違い、カリーナが殺された二度目の事件には明確な殺人犯が存在する。それは──―」
スッ、と師匠の右手がひとりの魔術師を指さす。
「──―君だ、マイオ・ブリシサン・クライネルス」
イゼルマお抱えの薬師であり、
◆
「そ、んな……ぼ、僕が……」
エルメロイⅡ世に告発され、マイオが膝から崩れ落ちる。
その様子を、私は冷めた目で見ていた。
身内の人間を殺すことは、魔術師の間ではそう珍しいことではない。兄弟間での骨肉の争いや、単純に使用人を罰する為。極端な例ではあるが子の才能を恐れ殺すこともある。
しかし、今の私には理解できない行動だ。
アルスと共に時計塔から隠れ、世界を渡り歩き、伽藍の堂で新しい家族と友人たちと共に隠遁生活を送る。
長年魔術師としての価値観から離れていたせいか、周りから浮いている感覚を覚えることがたまにある。
だが、悪いことだとは思っていない。
一般的な魔術師の価値観から逸脱している?大いに結構。
これが今の蒼崎橙子なのだ。これが家族に胸を張れる母の姿だ。
「──―それに君はわざわざトリムマウの手に血を付けてしまった。カリーナを殺したと誤認させるには効果的でしたが、手口の違いから黄金姫の事件とは別の犯人ではないかと思考させる余地が生まれてしまった」
おっと、いつの間にやらⅡ世がマイオを追いつめていた。物証と高い推理力によって導き出された推測は、ロビーに集まった魔術師に確かな納得を与えたようだ。現にマイオの隣にいるイスローは恐ろしい化け物を見るかのような目でへたり込んだ幼馴染を見つめている。
さてさて、真犯人だと暴露されたマイオは一体どのような反応を返すのだろうか?古き良きミステリー小説なら言い訳を重ねるか開き直るかの二択だが……。
「……だって……だって……
おっと、開き直る方だったか。
しかし、彼の言葉はヤケクソの末に出されたものではない。
何か確信めいた、太い芯がある思想の持主を想起させる声音だ。
「ぼ、僕は彼女をだ、誰よりも知っていた!ず、ずっと前から、誰よりも深くり、理解していた。で、でも、あんな彼女は知らなかった!……だ、だから、痕跡があるうちに少しでも彼女をひ、拾い集める必要があ、あった!」
黄金姫を調整してきた者だからこそ覚えられた違和感。故に彼は未だ残されていた黄金姫の痕跡を辿り……カリーナを見つけた。
「そ、それでカリーナに会って、と、問い詰めた時は驚いたよ!だ、だって彼女がお、黄金姫だって言うから。……で、でも、そ、その時の僕の気持ちがわ、解るかい?だ、だって……ディアドラは死んでいて、も、黄金姫は、し、死んでいなかったん、だ。あ、あの美しさは欠片も損なわれて、い、いなかった!」
きっとマイオは、黄金姫の■に目を焼かれてしまったのだろう。
幼い頃から
「な、なのにさ、逃げるって言うん、だよ!バイロン卿の手から、逃れて、白銀姫もレジーナも連れて双貌塔から逃げる。ミ、ミスターアルスも協力してくれるからって。だ、だから、マイオも手伝って、って……!」
自分を追ってきたマイオを見て、カリーナはどう感じたのだろうか。
頼もしい味方がやってきた?説得すべき敵が現れてしまった?
結局のところ、本人でない私に彼女の胸中は解らない。
しかし、想像することはできる。
きっとカリーナの目に映る幼馴染は頼りがいがあって──―
「そんなの……そ、そんなの許されるはずが、ないだろう!彼女は死んだって、あの美は、取り戻すべきだ!こ、殺してでも引き留めなければいけない!白銀姫のけ、研究も続けるべ、き、だ!だ、だって、僕たち、は、果てを見てしまっている!禁断のか、果実を口にしてしまった、んだ!な、ならば魔術師とし、しては、さらに先を目指すべきなんだ!!」
ロビーの魔術師たちに向け、マイオは吃音を気にも留めず必死に訴えかける。
これが正解なのだと。根源を目指す魔術師にとって正道の道なのだと。
……ああ、確かに言っていることは正しい。魔術師なら正常な判断だろうよ。
しかし、おまえの言葉には欺瞞が満ち溢れている。
それをⅡ世も察したのか、口を開きマイオを糾弾し始めた。
自らのエゴを突き通すために死んでくれと説得しなかったのかと。もう一度究極の美を拝む為に切り刻ませてくれと懇願しなかったのかと。
魔術師としての正道を語るのならば、カリーナを止める為に殺したと胸を張って宣言するべきだったと。
「お前のそれは、単に卑しいだけだ」
事件と同じく、Ⅱ世はマイオという人間を解体しきって見せた。
◆
「どうして彼を庇ったんですか?」
蹲るマイオから視線を外し、Ⅱ世は白銀姫へと質問する。
それを受け白銀姫は、ようやく重い口を開いた。
「……本当はあの夜カリーナと合流し、ミスターアルスの手引きによって国外に脱出する予定でした。マイオがカリーナを殺さなければ」
「なのにどうして?」
「あなたは全て理解しているのでしょう?……レジーナ」
「はい」
白銀姫に促され、レジーナがマイオを庇った訳を話す。
「双子の私とカリーナはある程度ですが意思と感情を伝達しあうことができました。そして、カリーナは死ぬ直前私にこう懇願しました。『マイオを助けて』と」
「…………」
「幼い頃からマイオはディアドラ姉様しか見ていませんでした。そして、カリーナはマイオしか見ていなかった。……だから私たちはマイオを庇うと決めました。それだけです」
当たり前のことだと白銀姫は言う。
だが、その言葉を紡ぐ為にどれほどの葛藤があっただろうか。
実の父親のバイロン卿よりも親しい関係であると言える侍従の姉を殺されたというのに……。
「やっぱり、頼めば死んでくれただろうね」
とんだ茶番ね、と橙子が溜息を洩らした。
「……ロード・バリュエレータにも伺っておきたい」
Ⅱ世が再び質問する。
今度の相手は、今までの推理劇をウィスキーの入ったグラス片手に見物していたもうひとりの
「整形はともかく、あなたはイゼルマの異変を知っていたはずだ。少なくともお披露目の黄金姫が偽物だという確信はあったはずでしょう」
「さて……」
カラン、と弄んでいたグラスの氷の音を響かせながら、イノライは肩を竦めた。
誤魔化しきれないと悟ったのだろう。観念したかのように小さいため息を零すと、老女は淡々と語り始めた。
「まぁ、こんなところだろうとは思ったさ。イゼルマはよくやっているが、成果を示すには代も才も足りなさすぎる。それが突然変異したかのように開花したと噂され、うちの馬鹿弟子たちが顔を出していると知ればな」
「だから、アトラム・ガリアスタに好き放題させて尻尾を捕まえようとした」
「そんなとこさね」
悪びれもせず老女は認めた。
目的の為なら非道すら躊躇しない、魔術師らしい手段だ。
「──―師匠、ひとついいだろうか」
ふと、ひとりの男が手を挙げた。
ロード・バリュエレータの一番弟子であるアルスだ。
「何だね」
「以前から訊いてみたかったのですが、橙子が封印指定された時、どう思いましたか?」
「正しいと思ったよ」
即答だった。
コンマ一秒の躊躇いもない、見事な即答である。
「トウコは現代において最も封印指定を受けるに相応しい魔術師だ。周囲から反応を伺われた時には大いに推挙させてもらったさ。『トウコ・アオザキとその魔術回路は
「ま、そんなとこだろうと思いました」
誇らしげに笑いながら、アルスは瞼を下ろす。
それでこそ師匠だ、と言わんばかりに。
「──―おや」
ふと、女の声がロビーに響く。
橙子の声だ。
彼女は何かに気づいたように自らの胸元に視線を落としていた。
そこには──―緑色の芽が皮膚を突き破り顔を覗かせていた。
奇怪な植物が、蒼崎橙子の肉体を苗床に成長していたのだ。
「や、や、や、やった!!」
Ⅱ世に解体され憔悴しきっていたマイオが歓喜の叫びを上げる。その手には何かしらの香薬が握られており、先端から気体が放出されていた。
「……ああ、薬か」
おそらくマイオが飲ませた記憶阻害薬に別の作用を持たせていたのだろう。
効能から察するに、特定の薬品をキーとして成長する種子を紛れ込ませていた。
「ははははははは!
「マ、マイオ……」
共同研究者のあまりの変貌ぶりにバイロン卿がたじろぐ。
「もも、もう一度、つ、作ればいい!レジーナでも白銀姫でも、き、切り刻んで新たな黄金姫を誕生させればいい!」
狂乱したまま、マイオは橙子に命令する。
この場において、あなたの生殺与奪は僕が握っているのだから、と。
「でなければ私は死ぬって?」
「そ、そうだ!その根は、し、心臓や他の重要な内臓に結びついている。無理矢理にでもじょ、除去しようとすれば、内臓全ても、持っていくぞ!そ、そうすれ、ば、如何に優秀な魔術刻印があろうとも、ひ、ひとたまりもない!」
「ああ、その手の脅しは無駄だよ。そもそもそんな面白みのない依頼受けるはずなかろうに」
橙子は根にルーン文字を刻む。
途端に根は枯れ塵と消えるが、ただそれだけだ。
傷は塞がらず、胸元に拳大の穴がぽっかりと開く。
それだけではない。
目には見えないが、浸食されていた体内はぐちゃぐちゃに荒らされていることだろう。
魔術を用いて根を除去するとは、そういうことなのだ。
「記憶にない私の行動がどうも手緩いと思ったら、
橙子は懐をまさぐり、煙草を一本取り出し火を点ける。
「しかし、まさかこんな場面で仕掛けを披露する羽目になるとはね。封切はもっと盛大なシーンで行いたかったのだが……世の中ままならんものだな」
煙草を咥える彼女の身体は、ビキビキと異音を立てて罅割れていく。
その様は、まるでビスクドールが壊れていくようで……。
彼女は紫煙をくゆらせると、煙草の箱をアルスへと投げ渡す。
「トウコ……いや、まさか……」
罅割れていく弟子を見て、イノライが驚愕する。
「はは、さすがは先生。お見通しですか」
橙子はにっこり微笑み、人差し指を口に当てる。
「後でご挨拶に伺いますので、お話はその時に」
「……全く、しょうがない弟子だね」
それだけ言うと、イノライはグラスの酒を呷った。
ビキビキビキ……。
そんなやり取りをしている間にも、罅割れはどんどん橙子の身体を侵食していく。
ついには、その美しい顔面にも到達してしまう。
そして、バキン!と一際大きな音を立てて、身体の一部が割れた陶器のように剥がれ落ち……。
胸元から広がり続けた穴から、異様な魔力が漏れ出てくる。
「昔不意打ちされたことがあってね。今は
内部のナニカに耐え切れなくなったのか、またしても大きな異音を立てて身体という殻が剥がれ落ちる。
「ああ、最期にアルス。
注文と共に紫煙が口から吐き出され……。
ぽとり、と煙草が地面に落下した。
そして。
この世界線ではアルスがいるため、封印指定執行部隊を自爆で巻き込む事態には陥っていません。
なので今でも時計塔周辺の魔術師は橙子をぶっ殺そうとしています!
感想、評価、推薦、お待ちしております<m(__)m>
執筆への燃料となり作者が喜びます。
投稿するのはかなり先になりますが、FGO編で橙子とアルスが出演する特異点の時系列を決めたいと思います。結果によって、シナリオ構想が変化する予定です。
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1部
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1.5部
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2部