黎明の軌跡 Break the Nightmare   作:テッチー

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第22話 リバースギアシフト

「……アンタたち、なんか人増えてない?」

 セリーヌ監督がひどく訝しげな表情でヴァンに詰め寄った。

「気のせいじゃないですかね」

「アタシの目がおかしくなってなければ、三十人くらい多くなってると思うんだけど」

「でも、ほら。入館証つけてますよ」

「ホントね。……じゃあいいわ」

 いいのかよ。入館証の効力すげえ。

 ベルザンディフロアに集結したリベール、クロスベル、エレボニアチームの全員がつなぎ服を着用して、朝礼を受けるために何食わぬ顔で整列している。各々のイメージカラーなのだろう、色とりどりのつなぎ服が目にチカチカした。

 昨夜の潜入ミッションの収穫がこれだった。入館証を兼ねたネームプレートの束を、アニエスとジュディスが入手してくれたのだ。

 そのおかげで、それこそ三十名弱の総勢が《ノルンの工房》に正面から堂々と入れるようになった。

「すごいな。明らかにこの人数は不自然なのに、誰にも見咎められないなんて。この入館証のおかげなのか?」

 ヴァンの元にやってきたロイドが首掛けのネームプレートを指でつつく。しっかりと【ロイド・バニングス】と表記されていた。

「だろうな。檻に捕まっていたジュディスに入館証があるってわかった途端、一瞬で釈放された。言ってみりゃ強力な身分保証のようなもんか。これを手に入れられたのは、お前さんたちが《銀》相手に立ち回ってくれたおかげだ」

「《銀》……リーシャか。六人がかりでも時間稼ぎが関の山だったな。最後は見失ってしまったし」

「見失った?」

「大技で特攻をかけたんだが、あと一歩のところでかわされた。反撃も来ず、そのままリーシャは噴煙の中に姿を消した。……まあ、そんな感じだ」

 まだロイドにはどこか引っ掛かりがあるように見えたが、ヴァンは追及しなかった。

 優れた警察官であれば、不確定の情報を軽々に口にすることをためらうのは当然だ。わかってるか、ネイト刑事。

 そういえば、そこまで派手に戦った割に、橋は朝には全て元通りになっていた。夜間の内に修繕したとは考えづらいから、これも認識による自己修復みたいな作用だろうか。

 消えた《銀》は気になる。しかしまず確認したいのはあっちなのだが……

「なんで、なんで、ガイラーさんが……そんな……」

 桃色のつなぎを着たエマ・ミルスティンが、工房の隅で三角座りでうずくまっている。

 彼女の報告では、霧人形(ミストマータ)が新たに二体現れたという。そしてその者たちから重要なワードが二つ出た。

 《夢の(ほころ)び》と《王》だ。

 重要なキーワードに思える。しかし《幻夢の手記》に問い質してみても、なんの反応も返してこなかった。

 本人に詳しく聞き取りたいところだが、いかんせんあの憔悴状態である。今回のミストマータ二体がどちらも知り合いだったらしいので、もしかしたらショックを受けているのかもしれない。

 今はそっとしておくしかなかった。

「ほら、ざわつかない! 朝礼始まるわよ!」

 セリーヌ監督が尻尾を逆立てる。彼女もやはりシュバルツァーたちの仲間であるそうだ。《ARCUS》持ちでもあったようなので、セリーヌは〝囚われ”確定だ。

「みんな、おはよう」

 ヴェルザンディフロアのフロア長であるアリサ・ラインフォルトが、従業員の前に現れた。

 リィンたち同級生トールズ組の、息を呑む気配が伝わってくる。

「さっそくだけど、昨日に続いて夜中にウルズフロアへの侵入があったわ。犯人はまだ捕まっていない。これは由々しき事態よ。データの流出がなかったことが不幸中の幸いね」

 もう把握されているらしい。

 アリサの目がこちらに向けられた。

「というか、あなた達……増えてない? むしろ増えすぎてない?」

「新しく採用された作業スタッフです」

 ヴァンはさらりと言う。

「見て下さい、この面構えを。一人一人が幾つもの死線をくぐってきてますよ」

「死線を越えたかどうかは採用基準に入れてなかったと思うけど。うん? でも“ディースの証明”を持ってるのね。じゃあ、いいわ。人手はあって困らないもの」

 さすがはなんでもありの免罪符。苦労して持ち帰ってきてもらっただけのことはある。

 普通ならウルズフロアへの侵入と、不自然に増えた従業員を関連づけて考えるはずだ。

 そうならないのは、この“ディースの証明”という名で呼ばれる入館証が、“囚われ”たちの認識や思考の一部を阻害しているからではないだろうか。

 《ゼムリアコイン》、《ヴァナディースの学衣》につづく《ディースの証明》。

 エリア主格者の権限領域を突破する力を秘めているこれらのアイテムは、一体どのように用意されているのか。あるいは、どのような意図をもって、か。

「それと……今日はもう一つお知らせがあるのよ」

 アリサが言うと、彼女の後ろから二人の人物が姿を見せた。

「あ、あれはウルズフロアとスクルドフロアのフロア長だわ……!」

 セリーヌがあわあわと驚愕する横で、ヴァンは小声でリィンを呼んだ。

「シュバルツァーたちの知り合いだな?」

「ああ」

「あの男のほう、ジョルジュ・ノームで間違いないか?」

 恰幅の良い青年。すでにフードはまくり、顔があらわになっている。

「間違いなく、ジョルジュ先輩だ」

「はっ、会いたかったぜ、ずっとな」

 俺を《ロア=ヘルヘイム》に送り込んだ始まりの来訪者。

 アニエスがウルズフロアで“らしき人物”と遭遇したとは聞いていたが、まだ確信はなかった。これで決まりだ。

 だがあいつも囚われているのか? この異世界の仕組みを知っていそうなヤツが?

 なんだっていい。目的は定まった。

 工房エリアの主格者を特定し、霧を払うと同時にジョルジュ・ノームを捕まえる。そして洗いざらい《ロア=ヘルヘイム》の秘密を吐いてもらう。

 逃がさねえ。今度は絶対に。

 

 

《――★第22話 リバースギアシフト★――》

 

 

「あのもう一人は?」

 アリサ、ジョルジュの後ろに隠れるようにしている小柄な女子だ。

「スクルドフロアのフロア長。ティータ・ラッセルよ」

 セリーヌ監督はそう教えてくれた。

 かねてより親交の深いらしい分校Ⅶ組やリベール勢がざわつく中で、わけてもアガットの反応が大きかった。声には出していなかったが、明らかに動揺している様子だ。

 セリーヌが焦るように尻尾を振る。

「新三高弟が一堂に会するなんて……ま、まさかついに……!?」

「新三高弟?」

 三高弟というのは、かのC・エプスタイン博士の弟子であるA・ラッセル、G・シュミット、L・ハミルトンの三名を指す。

 大層な名を引き継いだものだが、仲間内の者たちに言わせれば、アリサたちフロア長は、皆がそれ相応の技術者だそうだ。

 そして名前からして、ティータはおそらくそのA・ラッセルの血縁者なのだろう。

 ティータがおずおずと口を開いた。

「えっと…‥私たちが作っていた次世代型オーバルギアが完成しました。なので兼ねてより予定していた《オラクルトーナメント》を十日後に開催したいと思います」

 ウルズフロアでアニエスとジュディスが見たというあれか。

 オーバルギアとは一般普及はされていないが、乗り込み式のパワードアーマーのようなもので、身体に装着する体感に近いという。

 しかし次世代型とは――いや、それよりも。

「すみません、質問です。《オラクルトーナメント》ってなんですか? いかんせん俺たち新人なもんで」

「新人の態度じゃないでしょ、アンタは」

 セリーヌ監督から小突かれる。

 同じフロア長でも、ツンツンしているアリサと違って、ティータはまだ柔らかい性格らしい。丁寧に説明してくれた。

「新オーバルギアのロールアウトを兼ねた実戦試験のことですよ。性能テストのようなものですね」

「トーナメントって言うからには、複数の機体がエントリーするもんじゃないんですか? 新三高弟の御三方は新型があるからいいとして、他は?」 

「工房の作業員さん達が数名一チームでエントリーします。お仕事の合間を縫って、自分たちのオーバルギアを作成してくれていましたから」

「なるほど。ちなみに何チームです?」

「十チームを予定しています。試合は一対一の勝ち残り形式で、最後まで勝利した機体は、私たちの作った機体と戦ってもらいます。もしも勝つことができたなら、私たちフロア長からすごいプレゼントをお渡ししちゃいます」

 すごいプレゼント。これが主格者からのキーアイテムか。

「だったら俺たちもぜひ参加させて欲しいんですが。その《オラクルトーナメント》に」

「無理よ」

 話を横から割ったのはアリサだった。

「あなた達は新人なのに、オーバルギアなんてすぐには用意できないでしょう。しかも参加資格を与えられるには、特別なオーバルギアじゃないとダメなのよ」

「そこをなんとか。ほらシュバルツァーからもお願いしろよ。知り合いだろ?」

「けどアリサは俺を認識してないぞ。まあ一応言うだけ言うが……俺からも頼むよ、アリサ」

 リィンも頼み込んでみる。アリサは腕組みして息をついた。

「無理なものは無理よ。私たちが数か月かかったものを、十日そこらで完成させられるとは思えないわ。……え、それなに……?」

 アリサの視線がフェリに留まる。いや、フェリではなく彼女の傍らに控えるXEROSにだった。

「す、すごい。狼を模した自律機械だなんて!」

 アリサが瞳を輝かせた。フロア長を務めるほどの彼女であれば、一目で技術力の高さがわかるのだろう。

 ティータはもちろん、今の今まで口を閉ざしていたジョルジュも興味をそそられたらしく、

「駆動系とジェネレータの統合ってどうなってるんでしょう。ショックアブソーバーは関節全部をカバーしてるのかな」

「太陽光を導力変換するシステムを採用してるのか。最先端の方式だよ、これは。ふーむ、ぜひ分解して調べてみたいね」

 興味津々のフロア長たちだった。

 アリサはフェリに問う。

「これあなたが作ったの?」

「いえ、わたしが作ったわけじゃ――」

「うちのフェリが作りました」

 ヴァンが押しかぶせる。ここは交渉のしどころだ。

「これだけの物を作成できるんですよ、うちのフェリちゃんサンは。どうです? せめてスタートラインにくらいは立たせてもらえないですかね」

「ええー? うーん……でも」

「俺たちが負けたら、そのXEROSを好きにしていいですよ。分解でも解剖でもご自由に」

『BOW!?』

「はあ!? 何言ってるの!?」

 XEROSは“マジかよ”的な反応で、そしてカトルは憤慨した。

 ティータとジョルジュは乗り気で、しかしアリサはまだ悩んでいるようだった。

「おいヴァン、こいつも付けちまえ!」

 カトルの背に隠れていたFIOを、アーロンがむんずと捕まえて投げよこしてくる。

 キャッチしたFIOを、ヴァンは新三高弟に突き出した。

「最新鋭の導力ドローンです。今ならキャンペーンでセットにしますよ」

「ど、導力ドローン? 実用化レベルの!?」

『助ケテ、カトル、FIO、助ケテ』

「んーんー!」

 じたばた暴れるカトルの口を、アーロンが後ろから手で塞ぐ。

 技術は一年あれば進歩する。1207年で記憶が固定される“囚われ”の技術者には、1208年の最新技術は魅力的だろう。原案段階のものが、すでに実用段階として存在しているんだからな。

 カトルには悪いが、餌にさせてもらう。心配せずとも勝てばいい。

「わかった。あなた達のエントリーを認めるわ。ただし本当にオーバルギアを作れたらよ?」

「もちろん。俺たちが勝ったら、そのすごいプレゼントってやつをもらいますよ」

「もちろん。ただし私たちが勝ったら、その狼型の機械獣と浮遊型の導力ドローンを頂くわ」

 交渉成立。ヴァンたちの《オラクルトーナメント》参戦が決定する。

『ド畜生共ガ』

 FIOが汚い言葉で悪態をついた。

 

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 ●

 

「とりあえずやることは決まった。どうにかしてオーバルギア・ギガントを作り上げることだ。それも十日以内にな」

 アリサが提示したトーナメント参加要件の〝特別なオーバルギア”というのが、それである。

 仕事終わりの十九時過ぎ。

 ヴァンを始めとした、リィン、ロイド、エステルのチームリーダーは再び《モンマルト》でのミーティングだ。

「三名で搭乗する複座式のオーバルギア。戦闘だけではなく、災害時の救護活動や大規模な物資運搬をコンセプトとして作成された機体か」

 リィンが言った。

 それがオーバルギア・ギガント。ウルズフロアの最奥ドックで製造されていたものの正体だった。

「でも実際問題、たったの十日でそんなの作れるかしら。勝率を上げる為には、あたし達も複数エントリーが理想でしょ?」

 エステルが言った。

 そう、作製するのは一機ではない。今の人数を考えると、グループ分けして六チームは作りたい。

 つまりオーバルギア・ギガントも六機必要になる。

「……さすがに無理じゃないか? 今現在、俺たち側にいる技術系に秀でた人間は――」

 ロイドが店内を見回した。

 今日もまだ各メンバーはそれぞれの拠点には戻らず、疲れた体を《モンマルト》で休めている。

 人数が増えても作業量はさして変わらなかったので、重機運搬やらライン作業やらで全員がくたくたの状態だ。

 そんな中でもトールズ男子たちは、厨房に誰も立ち入らせまいと絶対防衛ラインを死守している。

 で、肝心の技術職と呼べるのは、カトル、レン、トヴァル、ティオの四名だ。“職”と呼べるかは微妙だが、導力学、導力工学の知識が深いものたちである。

 六チームに対して技術者が四人。どうあっても足りない。

 やはり厳しいか。チーム数を絞って、その分オンリーワン機に仕上げるというのも一つの手ではあるが――

「なんとかなるかもしれませんよ?」

 そう言って、会議卓にやってきたのはアルフィンだった。

「アルフィン殿下? どういう意味で?」

「言葉通りです。話は聞こえていましたが、六チーム作りたいんですよね。だからオーバルギア・ギガントも六機。普通なら確かに無理だと思いますが……」

 アルフィンは優雅に手をかざすと、そこに用途不明の機械の塊を召喚した。

「これはオーバルエンジンです。もっとも導力バイクに使われるような、比較的小型のものですけど」

「は? な、なんで」

「自分の所有している認識のものは呼び出せるのでしょう。もしも一から手作業で作り出さなければならないとなると時間がいくらあっても足りませんが、このようにまとまったパーツとして実体化できるなら、あとは人海戦術を活かした組み立てのみ。このプランならいかがです?」

 確かに技術系の人間なら、形になった部品類も容易に呼び出せる。今までに培った知識が深ければ深いほど、召喚できるパーツも増える。時間短縮にもなる。

 なるほど。いけるかもしれない。というより最善の作戦だ。

 しかし謎なのは、

「いえ。なんでって言ったのは、どうしてアルフィン殿下がそんな機械を呼べたのか、なんですがね……」

「ああ、ヴァンさんは知らなかったですよね」

 アルフィンはさらに何かを呼び出した。ごとんと床に落ちたのは、可愛らしいラッピングが施された赤色の工具箱。

「こう見えてわたくし、在学中は技術部だったんですよ」

 

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 ●

 

「ほら、アンタたち! 《オラクルトーナメント》に出ることになったんだから、これまで以上に気合入れなさいよ!」

 セリーヌ監督の激が飛ぶ。

 地味に応援してくれる感じが隠せてないあたり、人の良さが――いや、猫の良さが出ている。ツンデレというやつなのだろうか。

 チームは想定通り六チームを作ることができた。

 エステルを中心としたリベールチーム。

 ロイドを中心としたクロスベルチーム。

 リィンを中心としたエレボニアα旧Ⅶ組チーム。

 エリゼを中心としたエレボニアβ新Ⅶ組チーム。

 ユウナを中心としたエレボニアγ分校Ⅶ組チーム。

 ヴァンを中心としたカルバードチーム。

 それぞれのチームに、オーバルギア作成のために工房の作業場が割り当てられている。

「そんじゃあ、さっそく俺たちも作りかかるとするか。チーム《スプリガン》、目指すは最強のオーバルギア・ギガントだな。頼むぜ、カトル」

 ヴァンが号令をかけるも、カトルは無言だった。

「カトル君? どうしたのかな? お腹痛いのかな?」

「………」

 ぷいっとカトルは顔をそむけた。

「やれやれ、そうむくれんなって」

「……FIO」

 カトルが呼ぶと、天井に隠れていたFIOが飛んできた。

『FIO、滅ボス。愚カナ人間、滅ボス』

「見てよこれ、FIOがグレちゃったよ。いや、グレる域を超えてるけどね。人間を滅ぼすとか言ってるし。XEROSも怯えて重機の陰に隠れちゃったし。どうしてくれるの? ねえ、そこの愚かな人間二人」

 非難の視線を向けられたアーロンとヴァンは、神妙な面持ちで肩をすくめた。

「自律思考ゆえの歪みかよ。技術が発展していけば、これからそういう問題も出てくんだろうなァ」

「その時はカトル、お前が人間と機械の架け橋になってやるんだぜ。悲しい歴史を繰り返さないようにな」

「どの口が言うの?」

 むっすーとして、カトルはふくれっ面だ。これは相当ご機嫌斜めらしい。

「わかってくれ。フロア長の興味を引いて交渉のテーブルにつくためには必要な犠牲だった。それに勝ちゃあなんの問題もねえ。そうだろ、アークライド事務所の技術顧問」

「はあ……仕方ない、とは言わないけどね。とにかくFIOとXEROSは絶対に渡せないし、勝つことが必須っていうのは了解してるよ」

 勝つことが必須、か。

 しかし今回も考えなくてはならないのは、主格者の真の望みは何かということだ。

 《オラクルトーナメント》を開催したのは新型オーバルギアの試験運用のため。それはわかる。フロア長たち自身がそう発言したから。

 じゃあ俺たちが勝ったら、望みは叶い、霧が晴れるのか? 確かに勝利したらプレゼントを渡すとティータフロア長は言っていたが。

 わからん。望みとは直結していない気もする。

「だとしても今できることは、やっぱオーバルギアを作り上げることだけか……」

 ヴァンは他の作業場にも視線を移した。各チームとも図面を引いたり、必要なパーツのリストアップをしているようだった。

 そしてチーム毎に技術顧問役がついている。

 リベールチームにはレンが、クロスベルチームにはティオが、トールズⅦ組チームにはトヴァルが、トールズ新Ⅶ組チームにはアルフィンが。

 機体コンセプトを形にしたり、必要なパーツ召喚をしたり、メンバーに作業指示を与えたりする役割である。

 トールズ分校Ⅶ組チームに関しては人数の都合上、カトルがカルバードチームとの兼任をすることになっていた。学校エリアで教官役を務めたこともあってか、それなりに話せる仲らしい。

「で、うちの機体コンセプトは?」

 ぶっきらぼうにカトルが訊いてくる。怒っていても仕事をこなそうとするあたり、そこはしっかり職人気質だ。

「できるだけバランスの取れた性能がいい。バトルありきのトーナメントなわけだから、武装も安定性のあるもんが理想だな。あとはスピードも出していきてえ」

「スピード寄りのバランス重視ね……。どこから手掛けようかな。オーバルギアの原理はティオさんやレンさんから聞いてきたけど」

 オーバルギアというのは、元々ZCFが開発した機動性と装甲、火力を重視したパワードアーマーの一種だ。リベールの異変を受けて、以降の脅威に対抗すべく設計されているらしい。『ティータのお父さんは最終的に《パテル=マテル》を超えることを目標にしていたそうよ』というのはレンの談である。

「うーん、難しいな……機構は理解できてるから、何か原型になるものでもあればやりやすいんだけど……」

「原型? カトルさん、これとか使えます?」

 XEROSに構っていたフェリは、戻ってくるなりそう言った。

 ヴァンの視界に映ったのは、フェリの傍らにある一台のピックアップトラックだった。

「おい、フェリちゃんサン。なにを当然のように俺の愛車を呼び出してやがる」

「これを元にすればカトルさんも作業がしやすいのかと思いましてっ」

「今日という今日はさせねえ。絶対に守り切ってや――てめえら、何を!?」

 ごく自然な流れで、仲間たちはヴァンを拘束した。

「ワリぃな、ちっとの辛抱だぜ」

 アーロンが後ろ手をひねり上げ、床に引き倒す。

「ごめんなさい、ヴァンさん。重かったらごめんなさい」

 その背中にアニエスが乗る。

「お約束というものです。エレイン様とジュディス様は足を押さえて下さい」

 リゼットが車案件初絡みの二人にテキパキと指示を出す。

「ふっざけんな! 離しやがれ! ちくしょう、させるかよ……わかってんな、カトル! そういうのやめろよ!?」

 カトルはゆっくりとヴァンの前まで来ると、五人がかりで拘束される彼を冷たい瞳で睥睨した。「カ、カトルきゅん?」と子犬のような目で見上げるヴァンに、そっけなく告げる。

「払ってもらおうかな、ヴァンさんにも。“必要な犠牲”ってやつを」

「わ、わかった! 俺が悪かったから! つーかそれをいうならアーロンも戦犯だろうが! なんで当たり前に俺を押さえてんだよ!」

「フェリちゃん、手伝ってくれる? まずはここからいっちゃおうか」

了解(ウーラ)っ」

 ドアがべきりと外された。

 

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 ●

 

「ウヲヲヲヲヲンッ!!」

 ヴァンの悲痛な慟哭が聞こえた。

 カルバードチームの作業場の方からだったが、リィンの位置からではよく見えなかった。

「グレンデル化しそうな絶叫だな……」

 グレンデル化。異形への変身。ヘイムダルエリアでの戦闘時、実際に真正面から立ち会ったのは自分だけだ。

 あの時は俺も霧に囚われていたので、正しい認識ではなかった。だがあの力がとてつもなく異常なモノであることは肌で理解できる。

 神気合一を発動した俺とも拮抗した。それほどの〝なにか”を身に宿すヴァン・アークライドとは、今更ながら一体何者なのだろうか。

 気にはなる。しかしなんだっていいというのが本音でもある。《ロア=ヘルヘイム》に来てからの短い付き合いだが、ヴァンの人柄はここまで見てきた。

 悪人では決してない。善人かと言われると微妙なところもあるが。

 必要以上に他人の事情の詮索はしなくてもいいだろう。

「それにしても……トールズ勢ばかりだ」

 休憩中、リィンは工房内を歩き回っていた。

 ベルザンディフロアでは幻影と思しき作業員も多く働いているのだが、その作業員というのは、かつてトールズ士官学院に在籍していた学生たちだったのだ。

 カスパル、ポーラ、マルガリータ、モニカ、ヴィヴィ、フェリスなどの同期や、クレイン、ハイベル、ヴィンセント、エミリーなどの上級生。

 ウェイン、マヤ、シドニー、レオノーラなどの分校の教え子たちの姿もある。

 みんな作業員用のつなぎだったり、研究員用の白衣をまとっていたりするから、パッと見では気づけなかった。

 トールズ関係者であれば、《ARCUS》の保有者だ。

 しかし《クロスベル再事変》で俺たちとリンク機能や通信で繋がった人はいないから、《幻夢の手記》の開示条項に照らし合わせると、やはり彼らは異世界に呼び込まれた〝囚われ”ではなく、主格者が創造した幻影の似姿なのだろう。

「ジョルジュ先輩、アリサ、ティータ……この中の誰かが主格者ということなら納得できる再現ではあるか」

 ジョルジュとアリサは分校の生徒とも面識はあり、ティータも本校の卒業生たちとの面識がある。

 要するに誰でもイメージで作れてしまう。だから創造された人間から、逆を辿るようにして主格者を特定するというのも難しい。城エリアのように共同主格者という線もなくはない。

 そろそろ休憩が終わる。

 俺はエレボニアαチーム。トールズ旧Ⅶ組で構成され、技術顧問はトヴァルさんだ。

 エリゼからは『トヴァルさんが作るだなんて、絶対まともな機体じゃないですよ。兄さまは乗っちゃダメですからね』と何度も念を押されたが、コンセプト的に俺が必ずメイン操縦席に座らなければならない設計なのだ。

 そう言われると俄然不安になってきた。

 エリゼたち新Ⅶ組のエレボニアβチームの技術顧問はアルフィン殿下だ。トールズではパトリックと一緒に技術部だったから、機械に関して相応の知識は持っているという。

 ただ思いつきの発明が災禍を引き起こしたことも一度や二度ではなく、校舎全域が魔境と化したことさえある。

 そのアルフィン殿下が作るオーバルギア・ギガント。それはそれで不安だ。

「あら? あなたは休憩中?」

 後ろから声をかけられる。

「アリサ……?」

「アリサフロア長よ」

 凛とした雰囲気は霧に囚われていても健在だ。端麗な容姿に白衣をまとい、澄ました表情でリィンを見据えている。

 アリサ・ラインフォルト。旧Ⅶ組メンバー。

 勝気な性格で、でも努力家で優しくて、卑屈になりがちだった俺に、あなたにはあなたにしかない魅力があるのだと、いつも真っ直ぐな言葉をくれた。

 その彼女が今、俺を認識していない。ただの工房のスタッフとして見ている。

 〝囚われ”とわかっていても、少し寂しかった。

「それで? 休憩中なのかって聞いてるんだけど」

「あ、ああ。もう作業に戻るところだ」

「そう」

 アリサはブロンドのサイドテールをいじりながら言う。

「休憩時間なら適当に延長しておくわ。ちょっと私の部屋で話しましょうよ。いいでしょ、リィン」

「……え?」

 

 

 ――つづく――




《話末コラム①》【オーバルギア・ギガント】

 制圧戦、局地戦、人命救助、物資運搬等、多岐に渡る設計コンセプトを引き継いだ次世代型オーバルギア。
 既存のデザインと同じくアームパーツ、レッグパーツ、ボディパーツ、ウェポンパーツから構成されるが、複座式による三名での共同操縦となるため、通常のオーバルギアより一回りほどサイズが大きくなっている。
 ボディパーツの上段に一人、下段に二人というピラミッド型が基本で、メイン動作の主操縦、ブースターや姿勢制御の副操縦、兵装を統合する火器管制に役割が分割されている。
 操作感としては、直感操作型で操るオーバルギアとセミオート操作型で操る機甲兵との中間に近い。
 心臓部には、かつてアリサ専用機甲兵《レイゼル》に搭載されていた連立式オーバルエンジンの小型化されたものが採用されている。それによる出力及び積載量増加に伴い、機体ごとのスペックやカスタマイズの自由度が大幅に向上した他、熱エネルギー兵装の標準装備さえ可能となった。

 ●

《話末コラム②》【《ノルンの工房》で働くトールズ生徒たちの幻影】

《★トールズ本校 221期卒業生★》

【カスパル】
水泳部部長。不可抗力ではあるが、ことあるごとにコレットに半裸を見られ、その都度固いもので殴られる。水泳部に入部したエリゼの指導もしていた。
卒業後は地元に帰り、内戦中に培った目利きを活かして武器屋に就職した。

【コレット】
ショッピングが好きな女子。内戦中はバリアハートの職人街で売り子をしていた。カスパルを警戒しつつも、ヴィヴィが彼にちょっかいをかけに行くと何だか落ち着かなくなる。卒業後は《ル・サージュ》に入社した。アリサに頼まれ、リィンのファッションコーディネートも担当。

【ヴィヴィ】
桃色双子の妹のほう。カスパルをいじったり、コレットをいじったりと、からかい上手のヴィヴィさん。卒業後は帝国時報に入社。恥ずかしいカスパルの写真を複数所持している。コレットとカスパルとはちょくちょく飲みにいく。

【ポーラ】
馬術部部長を務め、卒業後は調教師になる。なんの調教かは誰も知らない。
ケネスを見ると嗜虐心が騒ぎ出し、ムチでピシパシしたくなる。モニカ、ブリジット、コレット、ラウラとは友達グループで仲が良い。

【ケネス】
レイクロード社の息子で、釣りを生き甲斐としていた。ガイラーさんに狙われ、西風のゼノとレオニダスに狙われ、ポーラにも狙われている。しかし一番のトラウマはフィーであり、彼女の前に立つと膝からくず折れる。ただしそれは恐怖ではなく渇望による服従である。

【モニカ】
一番最初のラウラの親友。水泳部ではエリゼを猫可愛がりしていた。卒業後もエリゼに会いたいが為に週一でトリスタを訪れている。
現在はマーテル公園のクリスタルガーデンで受付嬢として勤務。志望動機は『地下の暗黒竜の古骨が再び受肉するようなことがあれば、エリゼちゃんのために迅速に殲滅したい』から。

【アラン】
パトリックが技術部に転属したため、フェンシング部の部長を務めた。
あれこれと色んなことがありつつも、無事にブリジットとは婚約。結婚式の友人代表のスピーチはマキアスに頼む予定。ブリジットとは常にイチャイチャしている。

【ブリジット】
エリオットと同じ吹奏楽部部員。卒業後はハウスキーパーのバイトをしているが、就職はせず、専業主婦になることしか考えていない。アランからプロポーズを受けた時も、実家にアランがあいさつに来た時も、なぜか複数のみっしぃの着ぐるみがついて回ってきていた。
「ごはんにする? おふろにする? それとも、わ、た、し?」を言い放つタイミングを掴めずにいる。

【パトリック】
二年生からはフェンシング部と技術部を掛け持ちしていたが、最終的には技術部一本となり、アルフィンと日々新たな発明に勤しんでいた。技術部に入るきっかけは、内戦中に学院の補修や雑用を任され、それをやりがいに感じたから。
エリゼに振り向いて欲しくてアレコレ策を巡らすが、ことごとくリィンの妨害に遭い失敗。一度、神気合一も使われた。

【マルガリータ】
見目麗しきグランローゼ。花も恥じらうブルドーザー。卒業間際のヴィンセントに熱烈なキスをかまし、既成事実と共に無事にお付き合いを開始することになった。
あらゆる外敵を拳で粉砕するため、ある意味フロラルド家は安泰となる。フェリスに「お姉さま」と呼ばせたい。

【フェリス】
ラクロス部でアリサの親友。絵に描いたようなお嬢様だったが、十月戦役を経てたくましくなった。しかしマルガリータに対抗できる程ではない。
「お姉さま」と呼ぶようマルガリータが強要してくるのを、どう回避するか悩み続けている。


《★トールズ本校 220期卒業生★》

【クレイン】
元水泳部部長で、ラウラ、カスパル、モニカの部活の先輩にあたる。縁があってガイウスとの仲も良い。
内戦中は世に横行する理不尽を正すべく、ハイベルらと正義戦隊ジャスティスシックスとして活動していた。卒業後は正規軍に入隊し、実家の家計を支えている。同期会の幹事になることが多い。

【ハイベル】
元吹奏楽部部長で穏やかな性格だったのだが、クレアに恋をして、同じく彼女に恋をしたマキアスと出会ったことで「小僧が!」と荒ぶる男と化した。
クレア絡みの理由からマキアスとは犬猿の仲で、それがどんな場所であっても彼と出くわしたら一秒で殺し合いに発展する。

【ステファン】
元チェス部部長。内戦中に身につけた導力ネット関係の知識を深めるため、卒業後はルーレ工科大学に進学。その後、エリゼの暗黒竜の呪いに端を発する《ドラゴンズブレス》計画に巻き込まれ、《赤い星座》に入団するという変遷を辿った。その経緯もあって、団を抜けたあともシャーリィからは度々気にかけられている。

【エミリー】
元ラクロス部部長で“炎の女”と呼ばれていた。誰が呼んだかは不明。卒業後はテレジアと一緒に正規軍入りし、空挺部隊に配属されている。
内戦中に行動を共にしたニコラスに惚れ込んでしまい、最近は女磨きの一環で化粧やおしゃれにも気を遣うようになった。

【テレジア】
元ラクロス部でエミリーの親友。正規軍入りしたはいいものの、貴族子女であることも相まって最初は中々軍の生活に馴染めなかった。非番の日に心身を休めたかったが、延々と続くエミリーの惚気話に付き合わされ、疲弊の限界を超えた瞬間に何かの糸が切れる。それからは辛いことがあっても、心があんまり痛みを感じなくなった。

【ニコラス】
元調理部の部長。パンタグリュエル攻略戦では鍋ふたやおろし金を装備して活躍した。いや、活躍はそんなにしていない。卒業後は食堂車のシェフとなり、各地を渡っている。
非番のエミリーがよく訪ねてくるので、昔話をしながら食事をするのが密かな楽しみになっている。

【ヴィンセント】
フェリスの兄にして、マルガリータの恋人。正確にはマルガリータの唇が迫り、気を失って、意識が戻った時には恋人にされていた。
ただ彼は、マルガリータが細身になれることをまだ知らない。


《★トールズ分校 在校生★》

【スターク】
Ⅸ組・主計科。落ち着いた性格をしていて、実はクロウと同郷。幼少期からクロウ兄ちゃんと慕っていた。その彼からもらったアンティークトランプは大切な思い出の品である。再会してからはクロウとの関係も以前のようになり、弟のように可愛がられている。

【ウェイン】
Ⅷ組・戦術科。筋トレに命をかける水泳部。体は大きいが心優しく、役回り的にはマキアスに近い面がある。メガネをかけているからかもしれない。何かあると彼のメガネも割れる仕様。

【カイリ】
Ⅸ組・主計科。人当たりの柔らかい性格で、茶道部に所属している。目立たないが男爵家の貴族である。童顔な顔立ちがコンプレックスで立派な男に憧れていた。
悩んでいたカイリの元にミントが現れてこう告げた。『強い男の人になりたんだね。いいものがあるよ』と。

【マヤ】
Ⅷ組・戦術科。東方系の血が入った黒髪ショートの女子で、茶道部に所属している。
ライフルでの狙撃の腕は分校随一。母親の影響で東方文化への理解が深い。
ミュゼから「異文化交流の一環で」と《クロックベルはリィンリィンリィン》という小説を渡された。時間のある時に読んでみようと思っている。

【シドニー】
Ⅷ組・戦術科。軽い性格をした軟派な男子だが、やるときはやる性格。周囲との比較で劣等感を抱いていたり、見た目に反してナイーブなところがある。チェス部に所属しているが、あまり強くはない。

【フレディ】
Ⅷ組・戦術科。料理研究会に所属のギョロ目の男子。昆虫を材料にしたゲテモノ料理ばかりを探求している。クラスメートにお勧めするも中々芳しい反応がない中、リィンだけは普通に食べてくれるので、彼のことを慕っている。リィンいわく『昆虫を食べても煉獄に行くわけじゃない』とのこと。

【ゼシカ】
Ⅷ組・戦術科。シュライデン伯爵家の令嬢で、シュライデン槍術の使い手。武人肌であり、誇り高い。その性格からラウラには崇拝に近い尊敬の念を抱いていて、彼女のことを非の打ちどころのない完璧な女性だと思って憧れている。今度手料理を振る舞ってくれるというので、指折り数えて楽しみにしている。

【レオノーラ】
Ⅷ組・戦術科。切符の良い姉御肌で、同じ水泳部のアルティナの面倒をよく見ていた。
幼少期から船団で生活しており、荒事にも慣れている。同い年であるにもかかわらず、ユウナからはレオ姐と呼ばれていた。

【タチアナ】
Ⅸ組・主計科。文芸部所属の地味めな女子。ドロテの書籍のファンで、彼女を育てた(という噂の)《G》には心酔している。何をするにもビクビクと人の陰に隠れていたが、《G》の作品を読んで以降は、『エーックス!!』と人前で叫んで、ちゃんと鼻血も出せるようになった。

【グスタフ】
Ⅷ組・戦術科。泰然とした風貌の大柄な男子だが、気性は大人しい。故郷では鉱山で働いていたこともあり、体力もある。火薬の調合が得意で、武器も自作できる。
ルームメイトであるからか、アッシュの扱いが上手い。

【パブロ】
Ⅸ組・主計科。頭に巻いたタオルがトレードマークの明るい男子。鉄道ファンで鉄道部を作りたかったが、人数が集まらず軽音部を立ち上げることになる。
実家はオーブメント工房のため、手先が器用。本校卒業生のベッキーと同じ方言を使う。

【ヴァレリー】
Ⅸ組・主計科。クールな印象の銀髪女子で、パブロ、グスタフと一緒の軽音部のメンバー。ギターとボーカルを担当する。ノーザンブリア出身であり、その複雑な経歴もあってかあまり他者と距離を詰めようとしない。実は旧ノーザンブリア大公国の君主である大公家に連なる貴族だった。
でもそんなことはもうどうでもよくて、ガーターベルトを着用している。それ以外に必要な情報はない。
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