黎明の軌跡 Break the Nightmare   作:テッチー

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第4話 《ARCUS》対《Xipha》

 9月30日。いつも通りの一日だった。

 4spgが出ていないか、午後からは全員で各地区の掲示板を回る段取りになっていた。

 《モンマルト》でランチを済ませ、俺は先に事務所で他の奴らを待とうとした。ヴァンは洗車にご執心だったし、フェリは近所のガキ共と遊んでいたし、アニエスは雑貨の買い物に出かけていたからだ。

 二階に上がり、飾り気のないスチール扉を開けて――そこで視界はホワイトアウト。

 気づいたら俺はバカでかい城の前にいて、その門前でヴァンたちが武闘がどうの舞踏がどうのと揉めていた。

 とまあ、そんな感じだ。

 意味のわからん世界だが、やることが明快なのは良い。

「へぇ、案外踊れるじゃねえか?」

 軽やかなステップを踏みながら、モダンドレスのスカートをひるがえすアーロンはアニエスに囁く。

「いえ、男性パートとか全然慣れてないんですけど……」

 金髪をオールバックに固めたタキシード姿のアニエスは嘆息をついた。うろ覚えという割には、それなりの身のこなしではあった。

 バルフレイム宮のダンスフロアで、二人はワルツに合わせて流麗に舞う。

 一方、同じ舞台で踊るのはオリヴァルト、シェラザードの夫婦ペアである。大差はつけられていないはずだが、相手のレベルも高い。

 オリヴァルトの宮廷仕込みのダンスは言わずもがな、相方のシェラザードの動きの緩急にも目を見張るものがある。あれはお上品なだけの舞い踊りじゃない。リズム感にどこか東方のニュアンスを感じるのも、個人的には加点ポイントだ。

 だが何より、二人のあの息の合い方。夫婦だからというより、長年培ったコンビとしての呼吸に思えた。

「だとしても負けてらんねえよなァ、小娘!」

「は、はい!?」

 そもそもが舞踊は俺の本職。片手間で嗜むお遊戯ダンス程度に後れを取ったとあっちゃあ、東方歌劇の花形としての名が廃るんだよ。

 連続するターンの最中、アーロンは貴賓席を一瞥する。アルフィンが楽しそうに観覧していた。

 彼女が審査員であり、この城エリアを作り出した“夢の主格者”であるならば、その目はこちらに釘付けになってもらわなければならない。

「まだまだギア上げてくぞ。ついて来やがれ!」

「え? え~!?」

 

 

《★――第4話 《ARCUS》対《Xipha》――★》

 

 

「始め!」

 ローエングリン城、バトルフロア。石造りのリングフィールドの中央。デュバリィの号令で、双方が同時に動いた。

 ラウラとフィーを繋ぐ光軸――戦術リンクラインが明度を増すと同時、フィーがバックステップで飛びのき、ラウラが前衛に出てくる。

 ヴァンは即座にスタンキャリバーを構えた。

 意外だ。明らかにフィー・クラウゼルがスピードタイプで、ラウラ・S・アルゼイドがパワータイプ。フィーがかき回して、ラウラが大技で狙う陣形――要するに二人とも前衛にくると踏んでいたのに。

「俺がアルゼイドを押さえる。フェリはクラウゼルの援護射撃に気をつけながら、アルゼイドの側面に回って挟撃しろ!」

了解(ウーラ)!」

 自らを盾にしつつ、フェリの行動範囲を広げてやる。

 ラウラの正面切り下ろしを、ヴァンは真っ向から受け止めた。

「ぐっ!? うお……っ!」

 なんだこいつの一撃は。膝折れしそうになる。一点集中の衝突力だけなら、シュバルツァーのそれより重いんじゃねえか……!?

 デュバリィは最初の紹介でアルゼイド流と言っていた。かのヴァンダール流と双璧を成す、帝国発祥の剣術流派だ。師範である《光の剣匠》の称号はカルバードにおいても名高い。

 彼女の名前もアルゼイド。しかも師範代。まさか直系の正当後継者か。

 大剣をスタンキャリバーの横刃で滑らせていなす。ヴァンは素早く下がって、フェリと並んだ。

「正面からのかち合いは分が悪すぎる。二人で攻めて、後ろのクラウゼルを先に落とすぞ!」

「はい! 速さ勝負なら私も自信があります!」

 ターゲット変更。散開して左右に分かれようとした矢先、影のカーテンのような(もや)が、体にまとわりついてきた。

 急に動きづらくなる。まるで泥に漬かった服を着せられているみたいだ。

「補助アーツか……!?」

 時属性の《クロノブレイク》だ。後衛に下がったフィーが開幕一番に駆動させていたのだ。やられた。この状態で先制を取られたら、成すすべなく封殺される。

 が、すぐに体は軽くなった。影が逆巻き、上方へと取り払われていく。

「《クロノドライブ》で相殺しました。アーツ駆動は見えていたのでこちらもです。まあ、何を使ってくるかは勘で当てましたけど」

「いい判断だ!」

「へえ、やるね」

 フィーが前衛に切り込んできた。目にも止まらぬ速さで疾走し、双銃剣を乱射しながらヴァンとフェリを分断する。

「くそっ、結局タイマンになんのかよ! お前がクラウゼルをやれ! どうにか俺がアルゼイドを制する!」

 そうは言ったものの、あの突破力をおいそれと封じるなんて容易なことではない。

 あれほど俊敏に動き回っているくせに、フィーとラウラはまったくお互いの動きの邪魔をしていなかった。まともに見もせず、相方の位置関係を完璧に把握している。

 こちらは一対一のつもりだが、わずかにでも隙を見せたら、それを察してフェリをかいくぐり、二人がかりで瞬時に俺を仕留めにくるだろう。もちろん同様の戦法でフェリがやられる可能性もある。

 相手取るのは一人だとしても、常にもう一人の動向に気を払わなければならないのだ。対峙を続けるだけで、神経が削られていく。

 反して敵の二人はそうではない。“もう一人がお前を狙っているぞ”“危ない、避けろ”などと思ったことが、感応波としてリンク相手にリアルタイムで伝わるから、危機予測と防御回避が各段にやりやすいのだ。

「これが《ARCUS》の戦術リンクか……!」

 同人数の対人戦で活用されると、ここまで厄介だとは。扱いには訓練が必要ながら、第四世代型から続く戦術オーブメントとして、長年エレボニアで主運用されていただけのことはある。

「なーにをやっていますの、アークライド! そこは踏み込むところでしょうがっ! あっ、またフェイント!? 卑怯ですわよ、アルゼイドの!」

 審判のデュバリィがやたらと応援してくる。逆にラウラを散々に責め立てている。

「あんた嫌われてんのか?」

「むぅ、私は彼女のことを尊敬しているのだが……」

「人には色々な事情があるからな。そんでこっちにも負けられない事情ってのがあってね」

「勝負事なら、負ける事情の方がないであろう。時にその事情というのは?」

「あんた達を夢から覚ますため」

「狂言師か?」

裏解決屋(スプリガン)だ」

 《ARCUS》の戦術リンクには苦しめられるが、俺たちだってやられっぱなしじゃねえ。出し惜しみは無しだ。第六世代型の力を見せてやる。

 《Xipha》に呼応し、周囲に展開させてあるエーテル片が輝きを増した。

「速攻させてもらうぜ。シャードブースト!」

 

 ●

 

 アーロンのスカートが鮮やかに波打つ。

 いや、もう、本当にすごい。直に触れているからわかる。彼はただドレスをまとっているだけではない。肩甲骨を引き絞って肩のラインを落とし、骨格を女性のそれに近づけている。さらには関節の角ばるような動きを限りなく消して、女性特有の柔らかな挙動と所作を表現していた。

 極めつけは腰だ。細い。自分と同じくらいか、まさか、もしかして――いやいやそんなことはない。

 とにもかくにも均整の取れたスタイルというのか、まったく無駄のない体躯だった。

「なんだ小娘。俺の体に興味津々かよ?」

「そ、そんなわけないです」 

 曲も終盤に差し掛かっていた。

 こちらの速度に合わせて、オリヴァルトたちもステップの幅を変えてくる。止めどころ、決めどころのキレも良い。

 自分で言うのもなんだが、観客側からすれば見ごたえのあるダンス勝負なのだろう。

 アニエスはふとアルフィンに目をやった。

 さっきまで楽しんで見ていたはずなのに、どこか表情が硬い。ハラハラと心配そうにしている。視線の先はこちらではなくオリヴァルト、わけてもシェラザード側に向けられているようだった。

「……?」

 踊りながら、シェラザードを注意深く観察する。

 察した。直感だ。

「すみません、テンポアップはここまでです」

「お、おい!?」

 ダンスのリードは男性パートが主導権を握る。アニエスが強制的に調子を緩めると、女性パートのアーロンは従わざるを得ない。

 二人は失速し、やがて静かに曲の終わりを迎えた。

 

 ●

 

 フェリとフィーは互いの足元に銃弾の雨あられを激しく叩き込んだ。砕け散る石片が派手に弾け、双方の機動力を削ぐ。

 ヴァンに合わせて、フェリもシャードブースト状態だ。

「それって戦術オーブメント? 見たことないモデルだね」

「第六世代型の《Xipha》です!」

「帝国の《ARCUSⅡ》と共和国の《RAMDA》が第五世代型で、それ以降の型式は出回ってないはずだけど。少なくとも私は知らない」

「え? 普通にありますよ」

 戦いを継続しながら、そんな会話をする。

「その体の周りに浮いてる光のリング。さっきより輝く密度が濃くなった気がする。どういう機能?」

「これはですね――っと。戦闘に関する情報は教えられませんっ」

「フェリって言ってたっけ。もしかして猟兵?」

「はい。《クルガ戦士団》の所属です」

「帝国では聞かない名前……あれ、それは教えてくれるんだ?」

「やられました。誘導尋問というやつですねっ」

「今のはそっちが勝手にしゃべっただけじゃない?」

 フェリにも気になっていることがあった。

 このフィーという女性の戦闘スタイル。彼女こそ猟兵ではないのか? 元なのか現なのかはわからないが。クラウゼルという名にも聞き覚えがある。

 かつてエレボニアの猟兵団の二大勢力と謳われた一角《西風の旅団》。その団長の名が、ルトガー・クラウゼルだったはずだ。解散当時、自分は今よりも幼かったわけだが、その勇名は国境を越え、カルバードにまで轟くものだった。

 それに彼女(・・)も《西風》の連隊長を務めていた。満月の下で消えゆく夜、今わの際に言い遺した“妹分”という言葉。

「わっ!?」

 ナイフの片刃が眼前に迫り、フェリは体勢を崩しながら後退した。

「集中が切れてるよ。戦いの最中に考え事は良くない」

「ですねっ」

「ん、素直」

 フィーの動きは尋常じゃなく速い。というよりこちらの挙動が前もって読まれているような感覚だ。それにあの双銃剣の輝き。特殊な鉱石が原料なのか、風を纏うような不思議な“息吹”を感じた。

 だが、まだついていける。

 シャードブーストとは、その名の通り《Xipha》のブーストシステムだ。エネルギー体である霊子装片を操ることにより、《Xipha》にセットしたホロウコアやクオーツの種類に応じて、身体機能の向上を始めとした様々な効果を発揮する。

 効果自体は短時間だが、本来ならそれで大概の相手は圧倒できる。しかしフィー・クラウゼルは違った。

 シャードブーストで底上げしたこちらの速さを、なお上回っている。しかも単純な速さではない。

 

【挿絵表示】

 

 突撃銃剣(アサルトソード)のガンモードで、扇状に弾幕をばらまく。近、中距離の牽制に有効な《ラピッドバースト》を、フィーは銃口が向けられる前に射線上から退避した。

「やっぱり、私の動きが読まれてる……?」

「勘がいいね。小さいのに」

「むっ、あなたとそんなに変わらないはずですっ」

「いや、私19歳……」

 心なしかフィーの銃撃が激しくなった気がした。

 双銃剣を片手で乱射しつつ、もう片方の手で《ARCUS》を操作し、アーツの駆動に入っている。

「最近はこういうのも覚えてね。そろそろラウラの加勢に行きたいし、終わらせるよ」

 攻撃を仕掛けて駆動解除をさせたいが、あえて狙いを絞らない連射のせいで近づけない。

 攻めあぐねている内に、アーツが放たれた。フェリの身の丈ほどの氷の刃が地を走る。《フロストエッジ》だ。

 避ける? ダメ、回避したって次の手はない。勝負どころはここだ。

「シャード全開!」

 折り畳みナイフに似た機構で、銃身の上部を転回。格納していた刃を前面に開き、突撃銃剣をブレードモードに変形。同時にシャードスキル《フレアインパクト》を発動。

 迫る《フロストエッジ》目掛けて、熱を宿した刃で《ヒートエッジ》を繰り出す。氷刃をど真ん中からぶった切った。瞬時に押し広がる水蒸気がフェリの姿を隠す。

 高密度のシャードをさらに凝縮させ、かかとの裏に展開。シャードの足場を思い切り踏みつけ、一気に弾く。水蒸気の被膜を突き破って特攻。

 おそらくフィーは攻撃に転じる際の筋肉の稼働や呼吸を読むことで、こちらの行動を予測している。

 だからこのイレギュラーな加速方法であれば、彼女の事前感知能力が及ばないはず。

「っ!?」

 フィーの反応速度を超え、高速で脇をすり抜ける。初めて背後を取った。

 一転攻勢に転じようとしたフェリの視界の端にヴァンが映る。向こうも佳境だ。ラウラが駆動させた火属性のアーツがヴァンに直撃する――まさにその瞬間だった。

「ヴァンさん!」

 反射的にヴァンに手をかざして、シャードによる障壁を彼の前に生成する。自らのシャードを使い切り、ブースト状態が解けてしまった。

 その隙をフィーが見逃してくれるはずもなかった。俊敏にフェリに向き返り、武器を振りかぶっている。

 反撃と防御、どちらも間に合わない。フェリはとっさにその一言を叫ぶ。

「アイーダさんを知っていますか!?」

 双銃剣の刃先がぴくりとぶれた。

 

 

「いいですか、アークライド。アルゼイド流の一撃をまともに受けてはいけません。剣が勢いに乗る前にスピードで押し切るか、もしくは振り終えた後の硬直を狙うのが定石です。とにかくこちらはフットワークを軽くして、常に正中線を捉えられないように立ち回ること」 

 審判としての公平性は皆無だった。デュバリィがめちゃくちゃ適切な助言をしてくれる。

 もはや立ち位置でさえ、ヴァンのとなりだ。憮然として腕を組み、クイっとあごを上げてラウラを睥睨している。

 露骨な肩入れではあるが、それはそれ。活用できるものは活用するのが裏解決屋の流儀だ。

「よし任せろ! 力こそパワーのやつには負けねえ!」

「その意気や良し! 勝利こそビクトリーですわ!」

 専属アドバイザーと化したデュバリィの応援を受け、ヴァンはスタンキャリバーを構えつつ、ラウラの間合いに入った。

「らあっ!」

 鋭く打ち払いを入れ、すぐに下がる。そしてまた前に出て、手数で押す。ヒットアンドアウェイ戦法だ。

 しかしラウラには通じず、全て剣で防がれる。

「身軽な体裁きの割に、どっしりとした下半身の安定感。そなた、武術の心得があるな?」

「自慢できるほどのもんじゃねえ。門下の中では不肖の弟子だったんでな」

「不肖と不真面目は違う。稽古を重ねた努力の跡が見える。立派だ」

「アドバイザー! すごく褒めてくれるんだが!」

 ストレートで嘘のない言葉に面映ゆくなる。デュバリィはぷんすかと怒った。

「ほだされてどうしますか! そうやって私も何度自分のペースを崩されたことか。ああ、姑息! 姑息ですわ!」

「あんたもやられてんじゃねえか」

 ちょろそうだもんなぁ。しかしアルゼイドはそういう搦め手のつもりでは言ってないだろう。ありゃあ思ったことを思ったまま口に出すまっすぐな性根だ。剣筋にもその性格が出ている。

「っと!」

 範囲の広い横一閃の切り払いを際どく回避。ラウラは止まらず、遠心力を活かした二撃目を繰り出してきた。

 これは速い。防ぐしかない。

「ぐっ!」

 衝撃をもろに受けた体が浮き、吹っ飛ばされる。びりびりと手の内が痺れた。どうにか足から着地して、転倒だけは免れる。芯を外して受けたから良かったものの、下手を打てばスタンキャリバーが圧し折れていたかもしれない。シャードブースト状態だったからどうにか反応できたが――いや、いつもより効果が薄い気がする。ホロウコア《メア》が失われているからか。

「壊しでもしたら、リゼットへの報告書が束になっちまう。それだけは勘弁願いてえな」

「だーから受けるなと言ったでしょう! 早く体勢を戻してください!」

「わかってるつーの!」

 うるさいオーディエンスめ。がなりたてるデュバリィは放っておき、ヴァンは再びラウラの間合いに踏み込んだ。

 剣と剣ではジリ貧になる。バスタードソードの苦手とする距離は、間合いのさらに内側の近接戦だ。太刀やナイフと違って、そこは大剣の取り回しが難しい。死中に活の戦法だが、他に有効な攻め方も思いつかなかった。

「言っておくが、近間の対応は心得ているぞ」

「だろうよ」

 己の弱点は百も承知で、対策もしているだろう。

 ラウラは大剣を床に突き立てると、ゆらりと拳を構えた。拳は握らず軽く開き、左右の腕をそれぞれ上段と下段に据える。

 形意拳の三体式に近い。シンプルながら受け攻めに順応できる型。これがアルゼイド流の無手構えか。

 ヴァンの掌底を腕で弾くと、ラウラはスタンキャリバーを持つ手首を目掛けて、カウンターの掌底を打ち込んてきた。ヴァンは半身になって武器を後ろ側に隠しつつ、その反動を利用して今度はラウラの肩口を狙う。

 お互いにどの関節を叩けば、剣を扱えなくできるか知っている。肩、肘、手首、小指。そのいずれか一つでいい。

 拳打の応酬は続く。ラウラの体術は巧みだった。常にヴァンとの間に突き立てた大剣を挟むように立ち回っている。これをやられると、決定打が入れにくい。

 だが切り札はこちらにある。

 ヴァンはスタンキャリバーの切っ先を床に押し当て、グリップのトリガーを引いた。刀身を伝ってほとばしる青白いスパークがラウラに命中した。

「悪く思うなよ、これも戦い方ってもんで――がっ!?」

「っ……何かを狙っているのはわかっていた……っ」

 ラウラがヴァンの腕をがっちりと掴んでいた。まともに食らった電撃を、彼女は自分の体を通してヴァンに逆流させている。

「肉を切らせて骨を断つってか……! にしても迷いがなさ過ぎだろ!」

「が、我慢比べなら、得意な方だ!」

「わ、悪いが俺はこらえ性がない方でね」

 トリガーから指を離して電流を止めた。痺れる体を無理やり動かして、スタンキャリバーを持ち上げる。

 気力だけで振り下ろした一撃を、しかしラウラは避けようとせずに、逆に間合いを潰すように前に出てきた。グリップを持つヴァンの右手を、両手で絡め取ってくる。

 嘘だろ、こいつだって体が痺れているはずなのに。なんで無刀取りなんかできるんだよ。

 ダメだ、振り解けない。このまま無理に抵抗すると、テコの原理で手首が折れる。

 手から離れたスタンキャリバーが床を転がった。

「あ、うっ……」

 ここでラウラがひざをついた。大剣の後ろまで引いて身を屈める。

 さすがに力尽きたか。だが体力の回復を許してしまえば、こちらの勝機は完全になくなってしまう。

 接近しようとして、ヴァンは悪寒を感じた。ラウラはうずくまりながら、腰のホルダーの戦術オーブメントに手を携えている。向けられた上目は、戦意をまったく失っていなかった。 

 結晶回路の紅陣が浮き立ち、ボール大の火球が三連続で放たれる。《ARCUS》規格の初級アーツ、《ファイアボルト》だ。

 アーツはあまり得意じゃないようだが、それでもこの至近距離で食らったらダメージはでかい。まずい。防御の手段が――

「ヴァンさん!」

 フィーの後ろを取った直後のフェリが手をかざす。ヴァンの前に展開した光の障壁が、連続する火球を弾き散らした。今のはシャードスキル、《カバーシールド》か。

 防がれたと見るや、すぐにラウラは突き立ったままの大剣の柄に手掛けた。

「させるか!」

 石畳を砕くほどに力強く踏み込み、ヴァンは大剣の腹に拳を当てた。息を吐き切り、丹田に力を込める。

 発勁。重心移動の波を後ろ足から腕まで到達させる。駆け抜ける衝撃が、刀身を通してラウラに伝わった。

 今度こそ彼女は剣から手を離し、両膝をつく。

「うん、もう動けない。私の負けだ。アンゼリカ先輩のような技を使えるとはな」

「俺も限界だ……」

 ヴァンも腰から崩れ落ちた。

 同時にフィーの双銃剣の一本が飛んできて、ラウラの大剣の横に突き刺さる。フェリの一閃が先に決まったらしい。

「ん、私の負けかな」

 フィーは肩をすくめるが、フェリは納得いっていない表情だ。

「武器はもう片方残ってるじゃないですか。私もヴァンさんも満身創痍ですし、フィーさんがその気になれば、勝ち筋はそちらにあるのでは?」

「戦いの最中に集中が切れるのは良くない。これは私自身が言った言葉。フェリの一言に動揺させられたのは事実だし、自戒の意味で黒星をもらっておくよ。……ところで、どうしてアイーダの名前を知ってるのかは、あとで教えてもらえるのかな?」

「はい、皆さんを夢から解放したあとでなら」

「夢……?」

 おもむろに歩み寄ってきたデュバリィが、ラウラの前に立った。

「アークライドチームの勝利ですわ。それにしても自ら負けを認めるとは……。悔しいですか? 悔しいでしょう? 悔しいに決まっていますわよね? ねえねえ、今どんな気分ですの?」

「うむ、全力を出し切ったが故の敗北。実に晴れやかな清々しい気分だ」

「またそういうことを言う! 少しは悔しがりやがれですわ! これではわたくしが性格の悪いやつみたいではありませんか!」

 まあ、その通りだろ。

 口には出さなかったが、デュバリィはヴァンをにらんできた。

「なんですの、その目は。アークライドもわたくしを性格の悪い女と思っているのですか?」

「いや、いい性格してるなと思って」

「それは悪い性格と言っているのと同じですわ!」

 びしっと指を突き付けてくる。

「このままエキシビジョンマッチを行います! アークライドチームはわたくしと戦いなさい! 見事勝利することができたなら、あなた達を優勝と認めましょう」

「待て、なんでそんなことになる?」

「ラウラ・S・アルゼイドを倒したあなたに勝っておけば、それなりに溜飲も下がるというものです」

「どんな理由だよ。つーか俺もフェリもボロボロだっつーの。見りゃあわかんだろ?」

「あら? ではわたくしの不戦勝になってしまいますわよ? ふふふ、残念ながら優勝はこのデュバリィということで――」

「ああ、そりゃ困るな。――セドリック殿下!」

 ヴァンは貴賓席のセドリックに呼びかけた。

「あ、はい。なんでしょう?」

「審判からエキシビジョンマッチを申し込まれたんですがね。二人ペアでのチーム戦なのに、彼女一人なんですよ。反則負けにしてもらえます?」

「えーと、そうですよね。じゃあ反則で」

「んなっ!?」

 開口して固まるデュバリィ。晴れてアークライドチームの優勝である。

 セドリックが席から立ち上がった。

「ヴァンさんにフェリさんも、おめでとうございます。では表彰式を行いますので、グランセル城の天守に移動しましょうか。舞踏会の方も終わったみたいです」

 

 ●

 

 東西南北がわからないので見た目の配置で言うなら、バルフレイム宮が左側、ローエングリン城が右側、中央がグランセル城という並びだった。

 バルフレイム宮とローエングリン城の中腹部からグランセル城に向かっては架け橋が作られていて、そこを通ってそれぞれの城まで移動できるようになっている。

 セドリックの先導で橋を渡り、ヴァンたちはグランセル城の中へと進む。ラウラとフィーも後ろについてきていたが、デュバリィだけは闘技場で一人立ち尽くしたままだった。甲冑の背中で語る哀愁は、何とも言えないものがあった。

 グランセル城の謁見の間。そこでアニエスとアーロンとも合流する。

「あ、ヴァンさんにフェリちゃん、無事で良かっ――無事、ですか……?」

 目を丸くするアニエスが駆け寄ってきた。

「この通り無事じゃねえな。どうにかこうにか辛勝って有様だ」

「でも勝ちは勝ちですっ」

 ガッツポーズのフェリ。

 アーロンが不服そうに言う。

「ったくよ。オレらもあと少しで勝てそうだったんだぜ? それを小娘が勝手にペースダウンしやがって」

「それは……すみません」

 アニエスは申し訳なさそうにしている。

 勝手に、ということは何か事情があったのだろうが、ヴァンがそれを聞こうとした矢先、とある人物が登場した。

 美しく敷かれた赤絨毯の上を淑やかに歩んでくる。さしものヴァンも驚いていた。

「このオンパレードはさすがに胃にくるな。まあ、並びにグランセル城がある時点で想像していなかったわけじゃねえが……」

 リベールの国章であるシロハヤブサのバッジを胸に飾る彼女は、クローディア・フォン・アウスレーゼ。現リベール女王アリシアⅡ世の孫で、王位継承順第一位の王太女だ。

 

【挿絵表示】

 

 ヴァンたちの前まで進み出たクローディアは、可憐な容貌の印象通りの優し気な口調で言う。

「そう構えないで下さい。私はアルフィンさんとセドリックさんに、場所の提供をしただけですので」

 クローディアの両隣には、そのアルフィンとセドリックがいる。

 エレボニアとリベールのかつての遺恨は、なんならカルバードのそれよりも遥かに根深いものがあるのだが、眼前の三人からはそのような確執は感じられなかった。年齢も立場も近いし、気兼ねない間柄なのかもしれない。

 そういえばセドリック、アルフィンを指して《帝国の至宝》と称すように、最近ではクローディアも《王国の至宝》などと呼ばれているとか。

 アニエスが小声で耳打ちしてきた。

「あの……これって夢の主格者、どなたになるんでしょうか?」

「……」

 そう、それはアニエスたちに合流し、王位皇位の三人を見た時から疑問に感じていた。

 てっきり武闘会を主催したセドリックが主格者だと思っていた。しかし舞踏会を主催したのはアルフィンだったようだ。この場合、クローディアは“場所を提供しただけ”という本人の談を考慮すると、この城エリアの主格者からは除外してもいいだろう。

 となるとセドリックかアルフィンか。どちらもありえそうなだけに特定が難しい。

 もしも主格者がセドリックだった場合、武闘会では勝っているから問題ない。だがアルフィンが主格者で、かつアニエスたちが舞踏会で負けていたという場合、条件は未達成ということになり、このエリアの解放は果たされない。

 ごくりと息を呑む一同に、アルフィンが口を開く。

「皆さん、今日はわたくし達の企画した催しにご参加下さり、ありがとうございます。セドリックは強い人たちの戦いを見てみたくて、わたくしは華麗に舞い踊る方々を見てみたくて。クローゼさんのご助力も頂き、この武闘と舞踏の場を設けた次第です」

 クローゼ? クローディア王太女の愛称か? やはりずいぶんと仲が良いらしい。

「武闘会は一進一退の攻防の中で、ヴァンさんとフェリさんのチームが勝利したと聞き及んでいます。そしてわたくしが審査した舞踏会の勝者は――アニエスさん、アーロンさんのペアとさせて頂きました」

『え?』

 意外そうにしていたのは他でもないアニエスとアーロンだった。

「どういうこった、皇女サマ。大差をつけられたとは思わねえが、それでも相手チームの方が要所で秀でた動きだったと思うぜ」

「アーロンさん、口の利き方! で、でも意見自体は私も同じです。いったいどうして……」

「アニエスさんは終盤でダンスのテンポを押さえましたよね。あれはシェラザードお姉様を気遣って下さったのでしょう?」

「あ、その……はい」

「やっぱり」

 と言ったのはシェラザードだった。

「気付いてたのね?」

「僭越ながら、シェラザード妃殿下はご懐妊を……」

「そ、お腹に赤ちゃんいるの。良い勝負だったからこっちも火がついちゃって、ついあなた達のペースアップに合わせようとしちゃったのよ。いやー、もう安定期だから大丈夫かなって思ってたんだけど。さすがにしんどかったわ」

 オリヴァルトが深い嘆息を吐いた。

「僕は抑えようとしたんだけどね……。でもアニエス君だったか、君が察してペースダウンしてくれたおかげで、シェラ君も少し落ち着いてくれたんだよ。お礼を言わせてほしい」

「恐縮です。ですがそのことと、私たちのダンスの評価が高いことは別だと思うのですが……」

「ああ、僕たちからアルフィンに言ったんだ。『気を遣わせた以上、公平な勝負ではなくなってしまった。いつかイーブンの条件で再戦はしたいが、今日の勝者は彼らが相応しい』とね。上から目線での恩赦のつもりは毛頭ない。感謝の気持ちとして勝利を受け取って欲しい」

 アニエスとアーロンは顔を見合わせる。

「そういうことでしたら」

「釈然とはしねえが、再戦の約束チケットってことなら悪くねえか」

 ラウラとフィーが拍手をしてくれる。

 武闘会と舞踏会の勝者はいずれもアークライド事務所チームとなった。これでどちらの条件も達成。主格者の特定は大きな問題ではなくなった。

「ではさっそく優勝賞品の授与を。今回は舞踏も武闘も同じチームとして、一つのものを贈らせて頂きますね」

 クローゼが合図をすると、奥の扉が開いてアルティナが現れた。滑車が付いたケージのようなものを、ガラガラと押してくる。

 その中に収められているのは、リィン・シュバルツァーだった。

「あー、シュバルツァーのこと、すっかり忘れてたぜ。そういや教え子に攫われてたな」

「ヴァンか!? 状況がわからないんだが、問題ないか?」

「俺もあんたの状況がわからねえ……その扱いが問題だらけなのはわかるが」

「件の夢に囚われているってことなんだろうが、アルティナに聞いても『あなたは賞品です』としか言わないし……」

「ん、賞品? シュバルツァーが?」

 しっとりとクローゼが微笑んだ。

「はい。セドリックさんとアルフィンさんが選ばれた優勝賞品となります。エレボニア産の活きのいい剣聖ですよ」

「いやいや、そんな市場の魚みたいに……」

 当然、クローディアも《ロア=ヘルヘイム》に囚われている。認識と思考が正常ではないようだ。

 檻に入れられたまま、リィンはヴァンたちの前に運ばれてきた。

「おい、オッサン……」

「わかってる」

 訝しむアーロンを、ヴァンは制した。

 何も起こらない(・・・・・・・)

 舞踏会と武闘会で勝利し、主催者たちが賞品と定めたシュバルツァーも戻ってきた。なのになぜか夢の解ける気配がない。

 ヘイムダルを解放した時のシュバルツァー戦と何か違うのか? 条件? エリアの主格者の望みは確かに叶えたはず――

「待てよ……」

 リィンを見やる。彼の人柄を知ったが故の違和感だ。

 おかしくないか? 剣聖だの英雄だの謳われるシュバルツァーだが、実際は戦いを好むような人間じゃなかった。であれば、戦って自分を負かすことが、エリア解放に繋がる彼の望みというのは矛盾している。

 城門の前でしたアニエスとの会話を思い出す。

 

(うーん……なんで夢の中でまで戦っていたんでしょうね?)

(憶測だが、シュバルツァーにとって街は守護する対象で、同時に襲われる対象でもあったのかもな。その認識のせいで、守るべき《緋の帝都》を創造しながら、倒すべき《人形兵器》も合わせて顕現させちまった……とか)

 

 そうか。そういうことか。だとするなら。

「セドリック殿下! アルフィン殿下! 提案があります」

『提案?』

 二人はそろって首をかしげる。さすがは双子。動作がそっくりだ。

「ええ。俺たちがもらい受けたリィン・シュバルツァーですが、彼をお二人に献上します」

「ど、どういうことだ、ヴァン」

「いいから黙ってろって」

 戸惑うリィンをよそに、ヴァンはケージを押してセドリックたちの前まで送り返した。

「身に余る光栄といいますか、扱いに困るといいますか。いずれにせよお二人の膝元の方が収まりがいいでしょう」

「え、リィンさんのお傍にいられるなら、わたくしはとても嬉しいですけど……」

「リィンさんがいつでも稽古をつけてくれるってこと? そんなの僕も願ったり叶ったりだけど……」

 そういうことなのだろう。

 シュバルツァーが戦っていたのは街を守るため。その条件達成の基準とはおそらく“人形兵器の全滅”だ。そのための手段が“戦闘”だったというだけだ。

 実際、グレンデル化したヴァンと、神気合一状態のリィンでの戦いは引き分けで、勝負はついていない。だが最後の一撃の余波で、集まってきていた人形兵器の群れは一掃されている。

 だから彼の望みは叶い、ヘイムダルエリアが解放されたのだ。

 きっとアルフィンとセドリックも同じだ。

 本来の望みは、自分たちの慕うリィン・シュバルツァーに構って欲しい。言い方を強めれば“独占したい”ということだ。

 だが色々なしがらみや立場もあってか、それをストレートに伝えられない。だから武闘会と舞踏会という遠回しな手段を用い、彼を優勝賞品に据えた。彼を囲う檻がその深層心理を反映させている。本来は自分たちが出場したかったのだろう。

 愛されてるな、エレボニアの英雄は。

 手段は違えど、目的は同一。双子ゆえか、想いの天秤も同一。ならば答えは一つ。

 この城エリアの夢の主格者は、セドリック皇子とアルフィン皇女の両名(・・)だ。

「さあ、リィン・シュバルツァーはあなた方にお返ししますよ」

 城の外に突風が吹き荒れた。滞留していた霧が一気に晴れ渡っていく。謁見の大広間に光が差し込んだ。

「あ、あら? ここってどこかしら? バルフレイム宮ではないようだけど……。あ、クローゼさん?」

「なんか記憶がおぼろげで……え? な、なんでリィンさんが檻の中に!?」

 セドリックとアルフィンの夢が解けた。

 そして《幻夢の手記》の記述の通りであれば――

「シェラ君? 部屋で休んでるはずじゃ……」

「オリビエこそ、今日はマーテル公園でのイベントに出席するんでしょ?」

「あれ、ラウラがいる」

「フィー? 遊撃士活動が忙しいから、帝都への戻りは来月になるという話ではなかったか? いや、ここはそもそも帝都か?」

 他の面々も正常の認識に戻っていた。 

 手記の⑲番。『夢の主格者が持つ一番強い望みを満たすとそのエリアは解放され、エリア内に囚われていた全ての人間はそこが夢の世界であることを自覚できるようになる』がしっかり適用されている。

「……リィン教官? なぜ自ら檻に入っているんです。新しい趣向の目覚めですか?」 

「違う、というかアルティナに入れられたんだ。とりあえず鍵を開けてくれないか?」

「鍵? 持っていませんが」

「え゛」

「その檻、最初から鍵はかかってなかったと思うぜ」

 きょとんとするアルティナとうなだれるリィンに、ヴァンはそう告げた。

「皇子様も皇女様も、あんたを拘束して閉じ込めようとまでは思っていないはずだ。形だけのもんだろ」

「本当だ……」

 ヴァンの言葉通り、檻の格子は簡単に開いた。

「観の目で多くの本質を見通せるくせに、自分のことはいまいち見えないのか?」

「昔からそうだ。同じクラスの友人からは、よく怒られていたよ。剣聖なんて呼ばれても、まだまだ未熟ってことさ」

「すれちまった俺には、その真面目さが眩しいぜ……」

 さて、城エリアは解放できた。ここからどうなる? 

「あら、あらあらあら?」

「え? 体が勝手に……?」

 アルフィンとセドリックが、何かに導かれるように広間の奥に歩き出す。ほどなく二人して大きな箱を持ってきた。

 豪華な装飾がなされた宝箱だ。

「なぜかわたくし達、これをあなた方にお渡ししないといけない気がするんです。どうぞ」

 アルフィンに促され、ヴァンは宝箱を空けた。

 中にはぎっしりと金色の硬貨が敷き詰められている。絵に描いたようなまばゆい煌めきに、アーロンのテンションが上がっていた。

「やったぜ、おい! さすがは皇室様々ってか! こいつで夜通し遊び明かそうぜ。なあ、オッサン!」

「ミラ硬貨じゃねえな。表側には《ゼムリアコイン》って印字と……ヤドリギの刻印があるな。裏側には《ミスティルテイン》とも書かれてる。どこで使えんだこれ。なんか買えるのか?」

「はああ!? 肩透かしかよ!」

 アーロンの横からアニエスが言う。

「ヴァンさん、また《幻夢の手記》が光ってます!」

「お、来たか」

 ヴァンが手記を確認すると、新たな文字が浮かび上がった。

 

㉑【一つのエリアを解放すると、その主格者から次のエリアに繋がるキーアイテムが手に入る】

 

【挿絵表示】

 

 

 ――つづく――




第4話をお付き合い頂きありがとうございます。

なんならここまでがチュートリアルだったかもしれませんね。
どうにかこうにかで城エリアは攻略ですが、実は一度攻略したエリアでも気の抜けない要素があったりします。

引き続きお付き合い頂ければ幸いです。ご意見ご感想など、随時お待ちしております。
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