黎明の軌跡 Break the Nightmare   作:テッチー

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第49話 ニーベルングの空廊

 《虹の架橋(ビヴロスト)》を渡り切ると、やはり転移が発動した。光が弾けた直後にヴァンたちを包んだのは、白く濁った濃霧と浮遊感だった。

「なるべく低空飛行を保て! つーか全員いるよな!?」

 過去一くらいに霧が濃くて、互いの姿は影程度にしか見えない。

 通信で各々が返事をしてくる。ちゃんと八機のオーバルギアΣ(シグマ)がそろっていた。

 遥か上空で雷鳴が轟いている。恐ろしいドラゴンの咆哮もだ。まだリィンたちが戦ってくれているのだろう。

 《ユグドラシル》には近いのか? 場所がわからない。

「あちいな……!」

 アーロンの悪態が聞こえた。

「もうフヴェルゲルミル湖の上には来てるってことだろ。我慢しやがれ」

「息すんのもきついんだぜ? もう少しだけでも浮上しねえのか」

「ダメだ」

 オーバルギアΣに表示されるデータでは、現在の高度は200アージュ。

 3000度に煮えたぎる湖が直下にあるのだから、アーロンの言うことは理解できる。

 しかし《ニーズヘッグ》は俺たちを――いや、俺を狙っているような気配がある。迂闊に上昇して黒竜に捕捉されでもしたら、それこそ一巻の終わりだ。

 ジュディスが喚く。

「でもどうすんの! とりあえず直進してるけど、方向があってるかもわからないのよ!?」

「わかってる! 考え中だ――うお!?」

 ヴァンの胸元から光が伸びた。まっすぐ、霧の中を一直線に。光線は《ラタトスクの羅針盤》から発していた。

「……そうか、だから羅針盤か。これがこのアイテムの本当の能力……!」

 真実を告げる針。全てを覆い隠す霧を貫き、目的地への正しい進路を示す道しるべ。この光の指す方に、黎明樹《ユグドラシル》はある。

「進むべき針路は見えたな。全員、この光を辿って――」

「ヴァンさん、上から何かが!」

 アニエスの機体《ホワイトメイデン》が最初にそれを感知した。急速な接近警報。ヴァンは反射的に《ナイトブレイカー蒼天》に急制動をかける。

『ここにいタのか、ヴァン・アークライドォーッ!!』

 濃霧を突き破って現れた歪な人型が、その双眸を怪しく輝かせた。

「この声! ギルバートって人のミストマータだ! でも前の《Gアパッシュ》じゃない……?」

 空エリアで彼と交戦したカトルが言う。

 元は四肢を備えていたであろうその姿は、下半身が失われており、左腕もちぎれている。背部から放射状に突出するウイングスラスターも、半分近くが脱落していた。

『こんなことでやられるもんか! 霧払いさえ倒せばまダ返り咲ける! 絶対に僕は出世するんだよォ!』

「くそっ……!《ユグドラシル》は目前だってのに、邪魔すんじゃねえ!」

 この損壊はシュバルツァーたちにやられたのか? どこまでもしつこい。

 《ナイトブレイカー蒼天》が機体側面にブレードを展開する。追随する七機も散開し、行く手を阻む《アイオーンTYPE-β》と激突した。

 

 

《★第49話 ニーベルングの空廊★》

 

 

 魔力で作られた黒霧の刃が降り注ぐ。

 屋外のブースショップの陰に飛び込んでかわしつつ、エリィは銃を上空に向けて撃った。

『そんなアンティーク銃をまだ使っているのね。あなたにはモっと高貴な装備がお似合いなのに』

「降りてきなさい、ベル!」

『もちろんイヤですわ』

 魔術なのだろう、平然と宙に浮くマリアベル・クロイスのミストマータは口元を笑みの形に歪ませた。

 《零の至宝》を巡る黒幕の一人。そして後に《身喰らう蛇》の使徒、第三柱となった女性だ。エリィとは学生時代からの友人でもあった。

「やりづれえ。ああも飛ばれてちゃ俺たちの攻撃は当たらねえぜ」

「アーツで遠距離を狙うしかないが……マリアベルさん相手じゃ厳しいな」

 手をこまねく近接型のロイドとランディ。

 その二人の横からティオがレーザーを放つ。ガンナーモードに移行した魔導杖での射撃だ。

 その光線をマリアベルは障壁を張って防いだ。

 激しい戦闘のせいで、ミシュラムはあちこちが壊れている。アトラクションの数々は崩落し、幻影の来園者たちはもういない。

 ティオは怒っていた。

「なんでこんなことを……あなただってクロスベルの出身でしょう。みんなが楽しむテーマパークを壊して、心は痛まないんですか!」

『ミシュラムの開発と運営には、わたくしが関わってきたのですカら、壊す権利も自由に使っていいでしょう?』

「ゆ、許せません……! コナーに匹敵する外道です!」

 “長靴を履いたみっしぃ”の主人公と同列の悪逆ぶりに、ティオの憤怒のボルテージが上がっていく。

『こちら本部! 街エリア、クロスベル地区にミストマータらしき黒霧が確認されたわ。ただ詳細不明。至急確認に行って!』

 シェラザードからの指示が入り、ロイドは歯噛みした。

「このタイミングでか……!」 

『あらあら、応援要請? 行ってもいいですわよ。その間にここは霧に沈めますケど』

 エリア防衛は放棄できず、かといって分散して太刀打ちできる相手でもない。

 それがわかっていて、マリアベルは嘲笑する。狡猾さも本人そのものだ。

「お言葉に甘えたら? 私も行くべきだと思うし」

 何者かの声と同時に、地表から突き上がる氷がマリアベルを襲う。また結界で防御したが、氷の槍はその障壁を貫いた。

『っ、誰!?』

「あら、転移術も使えるのね。結構なこと」

 際どく回避したマリアベルと同じく宙に浮き、ヴィータ・クロチルダが挑発的な笑みを湛える。ローゼリアを倒した後の各エリアサポートでやってきたのだ。

 彼女は浮遊したまま、クロスベルチームを見下ろした。

「あなた達は移動しなさい。ここは私が請け負ってあげる」

「まさか一人でですか?」

 そう訊いたロイドに、ヴィータは艶やかに扇を広げてみせる。

 それが答えのようだった。

 特務支援課の四人は、シェラザードから指示されたエリアに転移で飛んだ。

 彼らを見送ってから、ヴィータは向き直る。

「さて……マリアベル・クロイス。《白面》の後釜さん。名前は知っているけど、こうして顔を合わせるのはほとんど初めてよね」

『使徒の全体招集は稀ですからね。仲良くしてもらえると嬉シいですわ』

「それはあなたの態度次第かしら」

『先輩風がそよそよと、何とも心地の良イことで』

 《深淵》の魔女と《根源》の錬金術師。ヴィータが鮮やかに扇を開くと、マリアベルは魔杖を出現させる。

『あなたって性格悪そうよね』

 二人はしっとりと微笑んで、完璧なシンクロで互いに告げた。

 

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 ●

 

 ミシュラムでぶつかり合う強大な魔術の余波が、ビリビリとここまで届いている。

 そこから転移してきたばかりのロイドたちは、家屋やアパートの立ち並ぶ市街地に一人佇むミストマータと対峙していた。

「クロスベル地区に現れたのは……あなたでしたか」

 黒き霧をまとうアリオス・マクレインが、長身の太刀を携えている。人形兵器は従えていないようだった。

『支援課の面々か。“夢の綻び”への道を守っているのは、お前たちだッたのだな』

 この落ち着いた雰囲気。語り口調。そして内に秘める静かな威圧。

 自分たちの知る彼の通りだ。

 隊列の先頭でトンファーを構えたロイドは、ランディたちも臨戦態勢に入っていることを横目に確認した。

 東方人街ほどではないにせよ、入り組んだ市街地。

 相手は《風の剣聖》のミストマータ。四対一でも厳しい格上の相手だ。

 だが何度も刃を交えてきた相手。さらに俺たちの認識を元に生み出されていると言うのなら、その手札は当然こちらも知っている。

「やってやるさ! 全員で連携取っていくぞ!」

 ロイドが先陣を切った。闘気を集中させた《タイガーチャージ》が吼える。

 轟音。突然に真横の民家の壁がぶち抜かれ、突撃するロイドの側面から、別の猛虎の闘気が爆ぜた。

「がっ!?」

 なんだ。何を食らった。これは《タイガーチャージ》だ。だが俺のとは威力の桁が違う。

 首元にめり込んだまま、さらに自分を押し返すのは、やはり自分と同種の強化トンファー。

 狭まる視界の中に、敵の姿が映る。

 精悍な顔立ち。大柄な体躯。自信に満ちた表情。忘れるはずがない。どれだけ時間が経とうとも。

「兄貴……!」

『よう、でかくなッたな』

 ガイ・バニングスがにっと笑う。

 耐え切れずに吹っ飛ばされ、ロイドは仲間たちの元に転がった。

 ロイドを庇いながら、ティオが声を震わせる。

「あ……ガイ……さん。わ、私は……」

『ティオか。お前も大きくなッた』

「私、せっかくガイさんに助けてもらったのに、レミフェリアの実家でうまくやれなくて……それであなたに会いにクロスベルまで戻ったのに亡くなったって聞いて……それで、それで……」

 ティオの感情が溢れていた。

 途方に暮れているところをエプスタイン財団の関係者にスカウトされて、巡り巡って彼女はロイドたちと出会ったのだ。

「ガイさんにみっしぃのキーホルダーをもらったから、私はみっしぃが大好きになったんです。今も大切に持っています」

『知ってるさ、お前たちが知ることは。今日まで何を乗り越えテきたのかも。でもな、それとこれとは別なンだよ』

「ガイさん!」

「下がるんだ、ティオ。相手はどうやったってミストマータなんだ」

 エリィに支えられながら、ロイドは立ち上がる。

「こっちは“夢の綻び”を防衛したい。そっちは“夢の綻び”を破壊したい。戦わずに済むような折衷案なんて存在しないんだろう?」

『そうだな。残念だ』

「いや、最高だ」

『なに?』

 ロイドはトンファーを構え直して、敵対する二人を見た。

 アリオスとガイ。かつてクロスベル警察で最強を誇った無二のバディ。目頭の奥が熱くなる。

 二人が肩を並べているというそれだけで、俺は。

「ロイド。話の流れから察するに、あれはお前の兄貴ってことだな」

「ガイ・バニングス。……あの人がそうなのね」

「ああ、だが気にしないでくれ。躊躇して敵う相手じゃない」

 ロイドの両脇から、ランディとエリィが力強い一歩を踏み出した。

『初めまして、お兄さん!!』

「それなんの挨拶?」

 

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 ●

 

 この《フェリちゃんの工房》は湖の中央に位置していて、ミシュラムのレイクサイドビーチから繋がる桟橋だけが唯一の進入ルートだ。

 敵の大部分は陸戦型が占めているので、四方八方から攻め込まれないのは不幸中の幸いとは言えた。

 とはいえ物量に押し込まれ、とうとう工房エリア防衛班は工房内部で籠城するしかなくなっていた。

「きついな……」

 壁に寄りかかり、アガットは重剣を持ち上げる。刀身のあちこちが刃こぼれしていた。相手は金属の塊だ。連戦になれば、どうやっても刃は痛む。

「あたしのロケットランチャーの残弾数も減ってきました。電磁ネットやマシンガンはありますので、もう少しは戦えますが……」

 床にしゃがみ、ノエルは新たな弾薬をセットする。

「まさに多勢に無勢とはことのことね。私一人の加勢じゃ焼石に水だったわ」

 サラは嘆息を吐いた。

 本人はそう言うが、彼女が事務所エリアから派遣されたおかげで、相当数の敵機を倒すことができた。《紫電(エクレール)》の名に違わぬ一騎当千の戦いぶりだった。

 工房内に撤退する程度の隙間を作れたのは、間違いなくサラのおかげだろう。

「さて……どうするか」

 アガットは思案した。

 工房の外壁はかなり強固で、人形兵器たちも易々と突破はできないらしい。しかし攻撃は続けられていて、その衝撃と轟音が絶え間なく伝わってくる。

 もう一人応援を要請するか? しかしシェラザードからの共有報告を聞いている限り、どこのエリアにもミストマータが出現していて、こちらに人員を割く余裕はなさそうだ。

 そういえば工房エリアでは、まだミストマータと遭遇していない。

 ……おかしくないか? 人形兵器は霧を吐かない。代わりに霧を広げやすくするために建物を壊したりしている。

 霧を出せるのはミストマータだけだ。

 だからミストマータが単体、あるいは人形兵器とセットで出てくることはあっても、人形兵器だけで出現することはあり得ない。その意味がないからだ。

 ならば、今まさに襲撃してくる大量の人形兵器を従えているのは――

「うおっ!?」

 工房が揺れるほどの大きな破砕音。工房入口の分厚い防護シャッターを鋭い爪が貫通していた。

 巨大なカニ爪のようなアームが、シャッターをひしゃげさせていく。

 メキメキと痛ましく開いた破孔に覗くのは異形のオーバルギア。

『赤毛ぇ……ッ!』

 禍々しいブラックカラーの機体を操縦するのはエリカ・ラッセルだった。ティータの母親である。その白衣が黒い霧に染まり、瞳には殺意が宿る。

『私の可愛いティータに手を出すに飽き足らず、霧をも払おうとする無知蒙昧にシて傲岸不遜。その罪、千回死んでも余リあるわ!』

「エリカのミストマータとかマジかよ! やべえぞ、こいつは!」

『骨も残さず消滅しろォーッ』

 黒いオーバルギアの背部から数多の武器が展開する。それらの砲口が火を噴くより早く、アガットたちの足元から床をぶち抜く光軸が放たれた。

 天井近くで拡散したレーザーの雨が無数に降り注ぎ、後続で工房内に入ってきていた人形兵器を片っ端から爆散させていく。

「アガットさんたちを傷つけたら、お母さんでも許さないから」

 今しがた開けた風穴を通って、地下から一機のオーバルギアがせり上がってくる。高熱に揺らぐ空気の中に《デルタ=オラクル》を繰るティータの姿があった。

「起動が間に合ったか!」

「はい、時間がかかっちゃってごめんなさい。《デルタ=ドライブ》がないので、稼働時間は有限ですけど」

 これがティータの隠し玉だ。

 《ノルンの工房》攻略時に大破した《デルタ=オラクル》を以前から少しずつ復元していたのだ。加えて操作方法を簡略化し、一人でもコントロールできるように。

『ああ、ティータ……霧を払うのをやめて、私と一緒にこの世界で暮らしましょう。そこの赤毛を滅殺したらもっと居心地がヨクなるわ』

「お母さんはそんなこと言わないよ!」

 いや言う。エリカなら言うぞ。なんておそろしい再現度だ、ミストマータ。

「あー……これはあたし達の出る幕なさそうねえ……」

「ここはティータさんとアガットさんにお任せして、他のエリアのサポートに回りましょうか」

「は!? 俺もエリア移動した方がいいだろ!? オーバルギア戦闘でやれることねえし!」

 そんなアガットをノエルとサラは猛批判した。

「ダメですよ! アガットさんはこの対決を見届ける義務があります!」

「ホントそういうとこよ。あんたが残らないでどうすんの。ちゃんとティータを応援して、お母さんのミストマータに認めてもらいなさい」

「お母さんのミストマータに認めてもらうってなんだ……!?」

 母娘のオーバルギアから生み出されるエネルギーの波動が、ビリビリと肌に刺さった。

「一応、これ置いていきますので」

 ロケットランチャーを床に転がすと、ノエルとサラは一足先に転移で消える。

 顔面中に大粒の汗をかくアガットの後ろでは、すでに極太のビームが交錯していた。

 

 ●

 

 レグラム区画は街エリアのはずれにある。ごく最近発見された地域だ。

 城エリアのローエングリン城が視界の遠くに映っている。

 エベル湖までは再現されていないが、見える角度やら距離は現実世界とほぼ同じだ。妙なところで整合性が取れているらしい。

「ぐっ!」

 ヴィクターの剣に押し負けたラウラがたたらを踏んだ。

 幻影のレグラム。その槍の聖女像の前で繰り広げられる父と娘の一騎討ち。

 ヘイムダル区画に出現したヴィクター・S・アルゼイドを転移させて、この場所に連れてきたのだ。

「加勢するよ、ラウラ」

 フィーがラウラの横につく。エマは後方に位置しての援護役だ。

「いや、父上とは一対一でやりたい。両腕のある父上なんだ。この機会を逃すと、もう戦うことができない」

 ラウラは剣を正眼に据えた。隻腕になる前のヴィクターが、ミストマータとして生成されている。

「ラウラの気持ちはわかるよ。でも第一優先は各エリアの防衛でしょ。攻めあぐねたままだと、私たちもここから動けない」

「それは……そうだな。フィーの言う通りだ。この状況で通す()ではないか……すまなかった。エマもサポートしてくれ」

「もちろんです」

 ヴィクターは強い。そのミストマータともなれば尚更だ。ラウラは望むところだったようだが、この状況ではそういうわけにもいかなかった。

『三人がかリか。私は無論かまわない』

 宝剣ガランシャールを振るい、ヴィクターが黒い闘気を発する。

 相対するラウラも刃に光を走らせ、大技の構えに入った。

 フィーは双銃剣でヴィクターの足元を狙い、エマは防護陣の展開をしようとして、

「――! ごめんなさい。後衛から離れます」

 何かの気配を感知したらしいエマが、急に転移術で消えた。

 彼女は少し離れた教会の屋根の上へと移動する。そのさらに上、屋根から伸びる尖塔の頂点に新たな敵がいた。

『やあ、エマ君。勘が良くてなによリだ』

 スタイリッシュにそこに立つガイラーは、見上げるエマを見下ろした。

「ガイラーさん。あなたのせいで“夢の綻び”の場所がばれてしまいました」

『異なことを言う。私のせいではなく、君のおカげだと言うべきだよ』

「そう……そうですね。私のミスです。だからその落とし前は私がつけます」

『実に良いね』

 身にまとう外套をひるがえし、ガイラーは跳躍した。即座にエマも応戦し、火球を乱れ撃つ。

「加勢するとか言っておきながらごめん。私も離れる」

 宿命の対決を横目に入れながら、フィーはヴィクターに向けていた銃口を下ろした。ラウラもわかっていたようで、一つうなずいてみせる。

「まだ気配があるからな。そっちは頼んだ」

「了解」

 結局はこうなったか。考えてみれば敵の数の方が多いのだった。

 各個集中撃破が理想だったが、それは甘い見通しらしい。やろうと思えば、こちらの戦力に合わせた人数のミストマータを送り込んでくることも可能なのだろう。

 フィーは素早く後退した。

 聖女像から町側に入って、その建物の一つ――酒場の扉を開く。

 大きな背中が、ジョッキを豪快に煽っていた。

『はぁ、味気ねえな。こんな体じゃあ酒も飲メやしねぇ。まったく難儀だぜ。そう思わねえか?』

 煤けた、しかし見慣れた黒いジャケットが立ち上がり、フィーに向き直った。

「お父さん」

『またそれが聞けるとはなぁ。嬉しイね』

 ルトガー・クラウゼル。かつて《西風の旅団》を率いた男。そのミストマータ。

 

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「可愛い娘からのお願いが二つあるんだけど」

『おう、言ってみな』

「飲み過ぎは体に悪いから、飲酒は少し控えて欲しい」

『善処してやるよ。もう一つは?』

「戦わずに退いて、私たちに敵対しないで欲しい」

『そいツは無理だ』

「ん、一応聞いただけ」

 本当は……もう刃を交えたくなんかない。でも。

「いやいや、娘さんの言う通りですよ。お酒は適量が一番。飲んでも呑まれるなって言葉知ってます?」

『おう、お前さんは……』

「ご無沙汰で」

 サラが酒場に現れた。

「サラ? 工房エリアのサポートに入ってたんじゃなかったの?」

「手伝える範疇を越えちゃってね。こっちに回ってきたの。さすがはミストマータ。因縁が絡む相手の多いこと」

 ルトガーはあごをしゃくった。

『サラ嬢よ。お前さんには礼を言いたい。あの日からフィーの面倒を見てくれてありがとウよ。だがなぁ……』

「皆まで言わずとも」

『相変わらず話が早くて助カるぜ』

 長大なバスターブレードを肩に担ぐルトガー。

「フィー」

「わかってるよ」

 双銃剣《ゼロス・ウィンド》が旋風を生む。そこにサラが稲妻を走らせた。嵐の勢いが戸棚の酒瓶やグラスを片っ端から割っていく。

『ああ、もったいねェな』

「味気ないとか言ってたくせに」

 一番大きなボトルが割れる。それが合図だった。

 電光石火。破片が床に散らばるより早く、フィーはルトガーに切り込んだ。

 

 ●

 

「応援に来たよ。状況は?」

 ノルドエリアにワジがやってきた。

 人形兵器を貫いていた槍を引き抜き、ガイウスは言う。

「高原側は機械の敵ばかりでミストマータは出現していない。俺とマキアスとユーシス、それにミリアムもいるから、どうにか撃退できている」

「さすがだね。こちらはクロスベルの東方人街地区での戦闘を終わらせてきたところさ。ツァオ、ガルシア、ガレスのミストマータを撃破した。ただシャーリィ・オルランドだけは逃した。リーシャが追走したけど、見失ったらしい」

「そうか、だが三体も倒してくれたのか」

「僕はどうしたらいいかな? 機械人形の掃討に手を貸そうか?」

 そこで本部からシャロンも転移してきた。

「わたくしもノルドエリアの防衛に入るよう、シェラザード様から仰せつかりました。多勢相手に鋼糸使いは役に立つだろうということで」

「そうでしたか。シャロンさんまで加わってくれるなら助かります」

「及ばずながら。ただ監視塔にはミストマータが二体出現しており、ジン様が苦戦されているそうです。わたくしはマキアス様たちの直援につきますので、お二方はどうかジン様に加勢を」

 告げるが早いか、シャロンはマキアスたちの陣形に駆け込み、鋼糸で複数体の敵機を切り裂いた。

「シャロンさんの実力は折り紙付きだ。任せて問題ないだろう」

「ジンさんが劣勢とはね。相手はかなりの手練のようだ。うん、監視塔に急ごう」

『そう慌テるな』

 第三者の声が差し挟まれる。

 辺りに黒い霧が散っていた。新手のミストマータが来たか。いや、この声……!

 ガイウスは槍を鋭く構え、最大限に警戒する。

 それはすぐに現れた。

 表情から余裕の失せたワジが、その敵の名を口にした。

「アイン総長……っ!」

『こんな任務をお前たちに与えた覚えはない。そうダろう?』

 ウェーブのかかった髪が揺れ、口元には普段と変わらぬ笑みを浮かべる。二人の前に立ちはだかるのは《守護騎士(ドミニオン)》が第一位、アイン・セルナートその人だった。

『応援要請!!』

 ガイウスとワジが同時に叫んだ。それほどに危険な敵だった。

 その切迫した声音から汲み取ってくれたらしい。シェラザードがすぐに本部待機のサポーターを送り込んでくれた。

「頼れるお兄さん、登っ場!」

 トヴァルがでこを擦る敬礼で爽やかに現れる。

「あ、トヴァルさんでしたか……」

「うーん、今ほとんど出払ってるんだろうし、仕方ないさ」

「俺じゃ不服なのかよ! つーか敵はどこだ――え」

 その人物を見とめて、トヴァルは固まった。

「ア、アイン!?」

『やあ、トヴァル。それともトビーと呼んだ方がいいのかな?』

「うそだろ……」

 トヴァルとアインに何らかの関わりがあることは、ガイウスも知るところだった。

 アインが腰の剣を抜く。流麗な装飾が施された美しいレイピアだ。一振るいで刀身の結合が解かれ、連接刃の様相を露わにした法剣が渦を巻く。

 さらに彼女の背に浮き立つ真紅の刻印。《紅耀石(カーネリア)》の名を示すがごとく滾る、セリスのそれとは別種の赤き力。

「これがアイン総長の聖痕……!」

「ガイウス! 出し惜しみはなしだ!」

 ワジとガイウスの背にも聖痕が揺らめく。黄金と蒼の光が爆ぜた。

 強大な力と力が干渉し合い、喚き嘆くように大気が軋む。

 申し訳程度にスタンロッドを構え、トヴァルは言った。

「俺、ここに混じってて大丈夫!?」

 

 ●

 

「しつけえんだよ!」

 ヴァンが《ナイトブレイカー蒼天》を走らせる。トップスピードのまま、ウィングブレードで《アイオーンTYPE-β》に切りかかった。

「オレも加えさせろや!」

 アーロンの《紅蓮鳳龍》も突撃。ヒートソードを振り上げ、ヴァンに合わせて斬撃を重ねる。

 《アイオーンTYPE-β》は二機の連携攻撃を、レーザー光で成形された右腕の爪で受け止める。

『損傷しているとはいえ、こちらは神機だぞ! オーバルギア風情に止めラれる代物じゃあないんだよ!』

「うぐっ!?」

 ヴァンたちは振り払われる。

「援護します!」

 アニエスの《ホワイトオーク》がビームを放った。正しくは操縦しているアニエスが、魔導杖で直接《プレアデスレイ》を撃ったのだ。

 〝《ホワイトオーク》の武装はアニエス”という位置づけで、レンからは”武器エス”と呼ばれていた。

 そこにジュディスの《スターリンカー》がキャットミサイルを撃つ。猫の尻尾を模した尾翼が稼働し、大きく旋回する軌道で敵へと迫った。

『食らうかァ!』

 《アイオーンTYPE-β》に防護障壁が発生。機体前面で実弾も熱線も弾く。

 反撃が来た。レーザークロウを振り上げ、襲い掛かってくる。

「下がって下さい、アニエスさん!」

 アニエスをかばって、《それいけフェリちゃん号》が前に出た。リアクティブアーマー展開。青白いバリアが敵の爪攻撃を弾いた。

 続けて八連装ミサイルポッドとマシンキャノンを一斉射して、激しい弾幕を張る。さらにブースターを噴かして急速接近。すれ違いざまに特殊合金製のスライサーを広げ、敵の肩アーマーに傷を刻む。

「いや、お前の機体だけ装備が潤沢過ぎねえか!?」

「ティオさんがいっぱいカスタムしてくれましたっ」

 もうフェリちゃんサンだけでいいんじゃねえかと思うほどだ。

『やってくれタなあ!! どわああ!?』

 《アイオーンTYPE-β》の背部が爆発した。

 景色ににじみ出るように、一体のオーバルギアが現れる。ステルス機能で姿を隠していたリゼットの《メイルオブメイド》が、背後から爆雷ダガーを突き刺したのだ。

「ジュディス様!」

「任せて、あたしの真骨頂よ!」

 回り込んだ《スターリンカー》がチェインウィップを振るい、敵機の右腕を縛り上げた。機動力を削ぐつもりだが、相手は力づくで抜け出そうとする。

『パワーが違うんだよ、パワーがさあ! まとめてやっつけてやる! 拡散波動砲スタンバイッ!』

「ちょっ、あたし一人じゃ無理ぃ!」

 《アイオーンTYPE-β》の胸部が開き、水晶体が露わになる。(コア)だ。そこにエネルギーが集中していく。広範囲殲滅系の攻撃か。

 ヴァンが接敵し、敵機の腰の関節部を掴まえた。

「続け! 全員で拘束しろ!」

 アニエスはウイングスラスターを、リゼットは背を、アーロンはチェインウィップが外れないように押し込む。

 フェリは上半身に取り付いて、ガンガン頭部を殴りかかっていた。フェリちゃんサンだけ殺意が高い。

「やれ、カトル! どれくらい時間が必要だ!?」

「七秒!」

 カトルの灰色の機体《ヘルマ=フロディトス》から、指向性を得たパルスが照射される。ハッキングウェイブだ。

 駆動伝達系を乗っ取られ、暴れていた《アイオーンTYPE-β》の出力が落ちていく。

「数秒は障壁も張れないはずです! お願いします、ベルガルドさん!」

「承知!」

 《昇天獅子》が猛スピードで突貫。敵の真正面に付き、両腕のパイルバンカーを露出した核に突き立てる。

 重い衝撃が駆け抜けたが、核は砕けない。ハッキングの効果が消えてゆく。エネルギーの収斂が再開される。撃たれる。

『死ねエええ!!』

「せいやあっ!!」

 乾坤一擲。二撃目のパイルバンカーが炸裂。びきりと亀裂が走り、核が砕け散った。

 頭部をボッコボコにした《それいけフェリちゃん号》がウイングスラスターの根元を叩き折る。さらに浮力を失った《アイオーンTYPE-β》を直下へと蹴り落した。フェリちゃんサンの容赦がなさ過ぎる。

「今の内だ! 進むぞ! 全機進路を正せ!」

「待ちやがれ! 回避だ!」

 ヴァンの指示をアーロンがかき消す。直後、無数のレーザーを下方から撃たれた。

『くそっ! くそおおお! お前たちも道連レだぁーッ!!』

「マジでしつけえヤツ!」

「わたくしが!」

 ヴァンの横から抜き出たリゼットが、二つ目のダガーを投擲する。砕けた核にダメ押しの爆破が入り、《アイオーンTYPE-β》は完全に機能を失った。

 霧の中を落下し、フヴェルゲルミル湖の熱気に当てられたのだろう。やがて爆発音と衝撃が伝わってきた。

「お前ら、機体は無事か!?」

「ダメです、被弾しました!」

 アニエスの《ホワイトオーク》から黒煙がたなびく。他もだ。最後の拡散レーザーのせいで、全機が深刻なダメージを受けていた。

「あ、あたしの《スターリンカー》もブースターがやばそう! 高度が維持できないわ!」

「達者でな!」

「助けようとかないわけ!?」

 憤るジュディスは放っておいて、その実、ヴァンにも余裕はなかった。

 《ナイトブレイカー蒼天》もエンジンに近い位置に貫通痕を受けているのだ。

 他の機体もそうだが、こんな状態でどこまで飛行が続けられるかわからない。

「まだか、まだ着かねえのか……!」

 《ラタトスクの羅針盤》の光は、依然として先へと伸びている。

 その時だった。不意に霧の視界に影が映った。

 大きな影。天空へと伸びるシルエット。巨大な塔の輪郭。これは、こいつは――!

「来たか! 《ユグドラシル》!」

 全ての謎を内包する黎明の樹が、ついにその全容を現した。

 

【挿絵表示】

 

 機械の外壁は光沢があり、淡い光に覆われている。特殊な金属か? それとも別の物質か?

 アーロンが叫ぶ。

「どうやって突入するよ!?」

「そりゃ突入口を開けてだろ!」

 全機、全弾発射。残りの弾薬もエネルギーも全て使った攻撃を放つ。

 通じなかった。《ユグドラシル》には傷一つつかない。もう目鼻の距離。しかし高度が落ち続ける。

 フヴェルゲルミル湖からの灼熱の霧が迫っていた。肌が焼ける。呼吸ができない。

「不可思議な力で守られてるってんなら……やれ、アニエス!」

「はい!」

 アニエスは左腕を突き出した。その薬指にはめられた《アンドヴァリの指輪》が輝く。

 異能なる力が生み出す結界なら、これで消し去れる。だが強固だった。波動の逆流を受けた指輪の宝玉にヒビが入る。

「う、うぅうぅっ! お願い!」

 指輪が粉々に砕け散る。ダメだった。

 いや、開いた。《ユグドラシル》の外壁の一部に穴が開いていた。だがその破孔はすでに自動修復されかかっている。

「全速力で突っ込め!」

 ぞっとするほどの速さで穴は塞がっていき、もうオーバルギアが隊列で入るほどの隙間はない。

 全員が機体を放棄して、破孔目がけて身一つで飛び出していく。制御を失ったオーバルギアは外壁に衝突し、ことごとくが大破した。

 勢いのまま床を転がるヴァン。

「ぐっ! ジュディス以外はそろってるか!?」

「あたしもいるわ! 心配してくれてありがとう!」

 それぞれが体を起こす。破孔はすでに閉ざされていた。

 ついに辿り着いた。最後の霧を払って転移機能を使えるようにするしか、もう引き返す道はない。

 立ち上がったヴァンは、眼前に広がる光景を視界に収めた。

「これが《ユグドラシル》の内部……!?」

 

 

 ――つづく――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――another scene――

 

 トヴァルもサポートとして呼ばれた。どうやらノルドエリアに配置されたらしい。

「私の出番はまだ……か」

 騎士剣の柄に手を添え、戦いの気構えを切らさないようにする。

 デュバリィ、クレア、サラ、トヴァル、シャロンと、サポートメンバーは自分以外の全員が援護に出向いている。

 エレインはアークライド事務所エリアの端に立ち、ヴァンたちが発進した先に視線を送った。

 とっくに彼らの姿は見えない。《ロア=ヘルヘイム》本土の外地がうっすらと視認できるくらいだ。

 そして《Xipha》での導力通信も、既に繋がらなくなっていた。

 もうフヴェルゲルミル湖は越えたのか? 無事に《ユグドラシル》には着いたのか? ヴァンたちの状況を確認する方法はない。

「……待つだけなんて、いつものことね」

 自嘲気味につぶやいた時、スウィンたちが事務所に帰還した。

「良かった。あなた達、無事だったのね。心配してたのよ」

 《パンタグリュエル》が《ニーズヘッグ》からのブレス攻撃を受けた際、彼らはそのブリッジにいたのだ。

「艦が大破する寸前、エリア転移で地上に逃れたんだ。そこからルーファスの援護に向かったんだが」

 スウィンはちらりとナーディアとラピスに視線を振る。彼女たちはご立腹の様子だった。

「せっかくなーちゃんが手伝ってあげようかって言ったのにさー。ルーファスってば『必要ない。他のエリアに行ってあげたまえ』ってえらそうにさー」

「そうよ! だってあの顔の濃いおじさんに押され気味だったもの! せっかく応援してあげようと思ったのに!」

 〝顔の濃いおじさん”というのはギリアス・オズボーンだろう。様々な強硬策を押し進めてきた鉄血宰相の辣腕は、共和国人の自分でも知るところだ。

「そういうわけで、本部に指示を受けに来た。どこのサポートがいいんだろうな」

「そうね、今のところ間違いなくジンさんだわ」

 キリカとヴァルターのミストマータ相手に一人で戦っている。

 だからシェラザードは、シャロンをノルドエリアに送り、その代わりに近接戦に秀でたガイウスとワジを監視塔方面に回す算段を組んだ。

 しかしアイン・セルナートのミストマータが出現したことで、ガイウスとワジはその場から動けなくなった。

 それどころかトヴァルまで応援に出さざるを得ない状態になってしまった。

 敵の数の底がわからない以上、どうしてもこちらはカードの切り方が一枚出遅れる。

 そんな状況でもここまで持ちこたえているのは、シェラザードの采配が卓越しているからだ。

「あなたたちには転移でカレイジャスに上がって欲しい」

「カレイジャスに? トワとアンゼリカが運用しているんだろ?」

「砲手がいないのよ。空戦用人形兵器の迎撃が十分にできてないらしいわ」

「なるほど、それでオレたち――というかラピスか」

「そう。パンタグリュエルでやったみたいに、操艦システムと同期してカレイジャスの機能をフルに引き出してもらいたいの」

「了解だ。だがジンへの加勢はいいのか?」

「あなたたちがカレイジャスのフォローに入れば、アンゼリカさんをフリーで動かせる。そうすれば近接特化の彼女を監視塔の戦いに回せるでしょ」 

「よく一瞬で思いつくな……」

「適材適所と即時即応は遊撃士の基本だからね。ただし動くのはシェラザード妃殿下に報告してからよ」

「わかった。先に許可をもらってくる。行くぞ、ナーディア、ラピス」

「休みたいよ〜」

「お腹が空いたわ!」

 ごねる二人を連れて、スウィンは《モンマルト》へと向かった。彼は良いお兄さん役だ。

 現状での戦局は、五分五分と言ったところか。少なくともこの状態を維持していれば――

「え!?」

 今さら気づいた。

 さっき《ロア=ヘルヘイム》本土を見た時、うっすらと視認できるくらいだと、そう自分で感想を抱いた。

 おかしい。いつもここから見える《ロア=ヘルヘイム》は、もっと明瞭だった。

 霧が広がってきているのだ。イーブンだと思っていた戦局が傾き始めているのか?

「うっ、これは……!」

 エレインの足元に白い霧がうっすらとまとわりついていた。

 《虹の架橋(ビヴロスト)》を通って、“夢の綻び”に霧が逆流している――

 

 

 ★ ★ ★

 

 




《話末コラム①》【最終決戦 ―現状―】
・青文字は配置、役割変更
・赤文字は各エリアの状況

①【ユグドラシル突入班】 ―《ユグドラシル》突入成功―
★ヴァン、アニエス、フェリ、アーロン、リゼット、カトル、ジュディス、ベルガルド

②【アークライド事務所防衛班(作戦総司令)】―指揮中―
★シェラザード

③【アークライド事務所防衛班(シェラザード護衛)】
★オリヴァルト、クローディア

④【アークライド事務所防衛班(遊撃チーム)】―霧の流入を確認―
★エレイン

⑤【ニーズヘッグ陽動班(騎神、機甲兵チーム)】―空戦中―
★リィン(ヴァリマール)、アリサ、スカーレット

⑥【ニーズヘッグ陽動班(カレイジャス運用チーム)】―空戦中―
★トワ、アンゼリカ

⑦【ニーズヘッグ陽動班(パンタグリュエル運用チーム)】―事務所エリアに帰還―
スウィン、ナーディア、ラピス

⑧【街エリア防衛班(ヘイムダル区画)】―ヴァルカンと戦闘中―
★クロウ(オルディーネ)

⑨【街エリア防衛班(リベール区画)】―カシウスと戦闘中―
★エステル、ヨシュア、レン

⑩【街エリア防衛班(クロスベル区画)】―シャーリィ逃走中―
リーシャ、クレア(二人で追走するもシャーリィを見失う。人形兵器の襲撃を受けて交戦中)

⑪【城エリア防衛班】―アリアンロード、エンネス、アイネアと戦闘中―
★セドリック、アルフィン、エリゼ、デュバリィ

⑫【ミシュラムエリア防衛班】―マリアベルと戦闘中―
ヴィータ

⑬【街エリア防衛班(クロスベル市街)】―アリオス、ガイ出現―
ロイド、ランディ、エリィ、ティオ

⑭【学校エリア防衛班】―オーレリアと戦闘中―
★ユウナ、クルト、ミュゼ、アルティナ、アッシュ

⑮【工房エリア防衛班】―エリカ出現―
★ティータ、アガット

⑯【ノルドエリア防衛班・高原】―人形兵器と戦闘中―
★ミリアム、マキアス、ユーシス、シャロン

⑰【ノルドエリア防衛班・高原】―アイン出現―
★ガイウス、ワジ、トヴァル

⑱【ノルドエリア防衛班・監視塔】―ヴァルター、キリカと戦闘中―
★ジン(応援要請中)

⑲【場所不明】―オズボーンと戦闘中―
★ルーファス

⑳【レグラムエリア防衛班(聖女像付近)】―ヴィクターと戦闘中―
★ラウラ

㉑【レグラムエリア防衛班(町中)】―ルトガー出現―
★フィー、サラ

㉒【レグラムエリア防衛班(教会付近)】―ガイラー出現―
★エマ

㉓【レグラムエリア防衛班(戦闘区域外)】―戦線離脱―
エリオット、セリーヌ(セリーヌはローゼリア戦で力を使い果たした為、エリオットが回復を行う)

㉔【街エリア防衛班(ヘイムダル区画)】―広域巡回中―
ノエル(工房エリアから転移後、バイクで各地の状況を見ながら、小型人形兵器の数減らしに移行)

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