黎明の軌跡 Break the Nightmare 作:テッチー
★エピソードゼロ★
白く長い階段を、一段ずつ登る。
自分の足跡だけが反響していた。
ずいぶんと長い道のりだった。いや、短かったかもしれない。
一瞬と永遠の狭間。
時間という概念がないこの場所で、それを考えるのは無意味だ。
意味。最初はあったのかもしれないが、人の意識の及ばぬ遥かな時の中で剥落し、滑落し、欠落したのだろう。
もはや行く手を遮るものはない。記録の住人たちも全て消え失せた。
罪を踏みしめるように、ゆっくりと登る。咎人を迎える断頭台に、足をかけるがごとく。
だが、果たしてこれは罪なのか。
いや、罪とは呼べないだろう。
世界が消えるのは、ただの仕様であり、ただの仕組みだからだ。
故に罪を裁くための罰もない。
贖いの意識を持つ必要もない。
強いていうなれば、この場所そのものが罪。
人類史でこれほど罪を重ねてきた場所は、ここを置いて他にない。まさしく原罪の象徴だ。
消滅は必定。それはいい。
自分がこれから行うことは、その副産物を利用するに過ぎない。副次的な作用とでも言うべきか。
全ての権利は今、この手の内にある。その権利を使うか使わないかさえも委ねられている。
それを神と呼ぶならばそうであろうし、それを悪魔と呼んだとしても差し支えない。
神と悪魔の違いは、呼び方だけだ。
歩を進める。終点はまもなくか。遠く、星々の煌めきにも似た光が近づいてきた。
不意に視界が二重にぶれる。
驚いた。
とうに受け入れたはずなのに、心のどこかでは認めていなかったのか。
あらゆる本が周囲に浮いていた。逆巻きの大時計もすでに停止している。昼も夜に変わった。海と空はまだ残っているのだろうか。
孤独は感じない。ずっと一人だったから。
あの竜だけが私を見送ってくれた。かわいそうな竜。なりそこないの竜。せめて名前を送ろう。
そしてその名を忘れぬよう、持っていくとしよう。
枝分かれと枝分かれは消えゆくもの。選定ではなく剪定。枝の一つに生を受けた自分もいずれは消える。
だから、もしも。
正統なる道すじを歩み続ける、あの世界へ渡ることができたなら――
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時の迷い人よ
知識と知恵を結集し
揺らがぬ想いを貫き
紡いだその絆をもって
他を退ける強き力を示せ
その世界を
―― next new story ――
イメージイラスト➀
「これは……?」
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イメージイラスト②
「???」
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イメージイラスト③
「???」
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イメージイラスト④
「ああ、理解したよ」
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イメージイラスト⑤
連載時期はcoming soon?
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告知していました通り、新作のお知らせとなりました。
ストーリーライン自体はほぼ完成していて、執筆もそこそこ進んでいたりします。
ただ、界の軌跡の続編をやってから描写したい人物が三名ほどいるので、連載開始時期をいつにしようか思案中です。
ちなみに今回は、過去作未読の方でもストーリーが理解できるように、一目でポイントがわかる特別なイラストを作成しました。
開始時期など決めたら、活動報告でお知らせしますので、またお付き合い頂ければ幸いです。
★おまけイラスト
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