海里は最後の力を振り絞ってフランを抱きしめた
フラン「な、なにを!やめて はなして!!」
フランが暴れる だけど絶対に離さない
(こんなことで落ち着かせられるかわからない)
(だけど、フランとレミリアが話せる時間さえ作れれば)
海里「フラン、いつまでも能力に支配されてるなよ」
「お前は能力に支配されるほど弱くないはずだ」
フラン「・・・・・」
海里の言葉を聞いたフランは一瞬、寂しそうな表情になり小さな声で呟いた
「私は・・・ずっと前から正気だよ」
そんなフランの言葉に海里は僅かに驚いたが、すぐに次の言葉を続ける
海里「ならどうして暴れるんだ?」
フラン「それは・・・」
「寂しいからだよ・・・私はずっと一人でいるのが怖かった」
「でもみんなは私を閉じ込めた、私が嫌いなんだよ、私なんてもう見たくなかったんだよ」
「そう思ったら気持ちが抑えられなくなった」
「その気持ちをぶつけるように暴れて、私という存在を見てほしかった」
(そうだったのか・・・レミリアがフランにしたことは全てフランを思っての事だった)
(でもそれは結果的にフランを苦しめてしまっていた)
(気持ちのすれ違いが起きていたのか)
(だけど、それならよかった)
(能力が原因じゃないならフランを止めるのは難しくない)
海里「・・・・不器用な奴らだな」
フラン「・・・・え?」
海里「でもそれなら大丈夫」
「レミリアはフランのことを誰よりも愛していた」
「それはもう羨ましいくらいに」
「世界を敵にまわすかもしれないのにフランのために異変を起こしたんだ」
「こんなこと嫌いな奴の為になんてできないよ」
「レミリアはフランのことが心配だったんだよ・・・・ほら」
そう言って海里は抱きしめる手を離し、横を見る
レミリア「・・・・フラン!!」
するとレミリアは駆け寄ってきて海里と交代する形でフランを抱きしめた
フラン「・・お姉・・・さま・・?」
レミリア「・・・フラン・・フラン・・!」
「ごめんなさい・・いままで、本当に・・ごめんなさい」
「私のしたことが、こんなにもあなたを苦しめていたなんて」
「気づいてあげられなくて、ごめんなさい」
フラン「・・・お姉様・・私のこと・・嫌いじゃない・・の?」
レミリア「あたりまえじゃない!!」
「あなたは私の何よりも守りたい存在よ」
フラン「・・・・そっ・・か」
「そうだったんだ」
「ごめんなさい、お姉様・・それから・・ありがとう」
フランは泣きながら、そして笑顔で言った
それはレミリア達がずっと見たかったフランの心からの笑顔
海里「あっ・・・・やばい」
フランとレミリアを見守っていた海里だったが
フランの攻撃をそのまま受けてしまったせいで限界がきて気を失ってしまった
レミリア「大丈夫?!」
心配してレミリアが駆け寄ってきた
レミリア「大変!冷たくなってきてる!」
「ここから永遠亭までは遠いから間に合わない」
「どうすれば・・・」
するとその時、フランが海里の首に嚙みついた
フランが血を吸うと海里の歯が牙のようになっていく
そして傷が治っていった
海里「うん?」
「ここは・・・痛っ!」
目が覚めるとベッドで寝ていた
そして起き上がろうとすると体じゅうに激痛が走った
レミリア「まだ完全に治ったわけじゃないから動いちゃだめよ」
海里「レミリア・・・」
レミリア「ねぇ、それよりあなたの名前を教えてくれないかしら」
海里「ああ、俺は神白海里だ」
レミリア「それじゃあ海里、今回はありがとう」
そういうとレミリアは突然頭を下げてきた
海里「いやっ、俺を修行のためにやったからそんなにしなくていいよ」
レミリア「それでもフランを助けてくれたことにかわりないわ」
「本当にありがとう」
海里「ははは・・・なんか恥ずかしいな」
レミリア「それからあなたに謝らないといけないことがあるの」
「フラン、入ってらっしゃい」
レミリアが呼ぶとフランが入って来た
レミリア「海里・・・あなたは半吸血鬼になってしまったの」
フラン「その・・ごめんなさい」
「私が勝手にやっちゃって」
レミリア「傷を治すためとはいえ許可なくやったのは申し訳ないわ」
海里「いや、いいよ、俺のためにやってくれたんだろ?」
「むしろありがとう」
「それよりフランはもう大丈夫か?」
フラン「うん大丈夫だよ ありがとう・・・海里」
海里「どういたしまして」
(フランを助けれて本当によかった)
(それにしても今回で成長はしたが、もっと強くならないとな)
(何をしてでも、みんなを守らないと)
これで2章の海里編は終了です~
次回からは星空夜編が始まります!
あと、個人的な話なんだけど、今日、僕は誕生日を迎えました
ということでこれを機に少し違うssを始めようと思います、よかったら見てね!