ジョジョの奇妙な受験   作:alonedaito

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不定期連載の予定です(続かないかも)
長いので台詞と擬音のみです。脳内補完してください。

※筆者はほとんど受験知識はありません


過去問に疲れた男

警察官A「こらッジョジョ!出てとっとと帰れというのがわからんのかァァァ~~~っ!」

 

承太郎「なんだ…おふくろか、フン!帰りな…おれはしばらくここから出ない」

 

ホリィ「?」

 

承太郎「おれには『受験生の悪霊』がとりついている…。『そいつ』はおれに何処を受験させるかわからん。さっきの模試の時も、おれはその『悪霊』を必死にとめたんだ。…だから」

 

承太郎「だからおれを、この檻から出すな」

 

ホリィ「承太郎…」

 

警察官B「おかあさーん、これですよ…。放課後だってのにさっきからこういって出ようとせんのです…。こういっちゃなんですがおたくの息子さん…。願書の方は大丈夫なんでしょうね?」

 

警察官A「やれやれ、図書館じゃねーつーの!」

 

ガチャン!

 

囚人たち「選択科目を変えてくれーッ!こいつの言うことは本当だッ!」

 

囚人たち「おれたちは知ってるッ!こいつは本当に受験にとりつかれてるんだ」

 

囚人たち「助けてくれッ!おっ…おそろしいーッ!もう替え玉受験はしませんッ!だからこいつといっしょの授業はやだーッ」

 

警察官A「やかましいッ!さわぐのはやめろォッ」

 

プシュウッ!ベコペコ!ガバガバ!

ゴクゴクゴク!

 

承太郎「……ゲプ」

 

グシャ!ベコン!

 

警察官A「み、眠眠打破だ」

 

警察官B「ろ、ろーやの中で眠眠打破を飲んだ!き…きさまッ!どうやってそれを持ち込んだ!?」

 

囚人たち「ヒイイーッ」

 

承太郎「だからいったろう。『悪霊』だよ。受験勉強用に持って来てくれるんだ」

 

カチリ

 

警察官B「うぉぉぉぉん!しゃ…社会の教科書を読みながら英語のリスニングをきいているッ!」

 

警察官A「ど…どうやって!?も、問題だぞ!これは東大の過去問だぞッ…!」

 

承太郎「まちなッ!この程度のことじゃあまだ推薦入学できねぇかもしれねえ…。『悪霊』のおそろしさをみせてやる」

 

承太郎「おれに一般受験させたら、どれだけやばいかを、教えるためには」

 

ドン!

ギャン!

シュタ!

 

警察官A「ああああー!わ…わたしの単語帳が!」

 

警察官B「うばわれちまった!な…なぜ?どうやって!?た…たいへんだ!」

 

承太郎「てめーら見えなかったのか!今のおれの『悪霊』が!」

 

承太郎「見えないのなら」

 

承太郎「これではどうだ?」

 

パクリ

モグモグモグモグ

 

ホリィ「じょ、承太郎ーッ!」

 

囚人たち「ひええあああ!」

 

承太郎「おれのうしろに誰かがいる!最近、カンニングされているみたいなんだ」

 

ホリィ「ジョセフおじいちゃんも…高学歴を持っているけれど、わ…わたしの息子はい…いったい…!?」

 

 

数日後、

 

 

警察官B「お…恐ろしい…」

 

警察官B「ま…またまたいつの間にか、さ…参考書がふえている…!そ…そして勤勉なんです…。か…彼には、な…なにか恐ろしい受験生が取り憑いている…。こ…こんなことが文部省に知れたらわたしは即受験資格を失ってしまう!」

 

ジョセフ「大丈夫…。孫はわしが進学させる」

 

承太郎「孫…?」

 

警察官B「なにをする?これより奥へ行くことは禁止といったはずだぞ!ここで面接してくれッ!危険だ!せ…責任がもてんッ!」

 

ジョセフ「いいからどいてろ!わしに面接させろ」

 

ホリィ「承太郎!おじいちゃんよ!おじいちゃんはきっとあなたの受験費用を出してくれるわ!おじいちゃんといっしょに私大の試験を受けて!」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!

 

ジョセフ「出ろ!わしと勉強するぞ」

 

承太郎「消えな」

 

承太郎「およびじゃあないぜ…。おれと勉強するだと?どの科目ができるっていうんだ…。ハーバードから来てくれて悪いが…。おじいちゃんじゃおれの学力は上げられない…」

 

バン!

 

ジョセフ「は!」

 

ジョセフ(わ…わしの用意した願書…だ…!…い…いつの間にかぬき取られている)

 

承太郎「見えたか?気づいたか?これが俺の学力だ」

 

ポイ

 

承太郎「おれに近づくな…。残り少ない夏期講習が縮むだけだぜ」

 

ジョセフ(な…なんてことだ…!たまげた…。このわしをいきなりあざむくほどの偏差値とは…)

 

ジョセフ(そう…わしは承太郎の志望校を全て知っている…。知っていてやって来た…。過去問の傾向も自分で調べるといっていたが、今、受験の厳しさをおしえてやる!)

 

ジョセフ(だが…口で説明するより実際にあいつ自身が青本を解けば、よりよく理解できるだろーて。いや将来出会う応用問題のために体で理解する必要があるッ!)

 

パチン!

 

ジョセフ「アヴドゥル、君の出番だ…」

 

ドオオオオオオオオ

 

ジョセフ「三年前に国立を出た友人、アヴドゥルだ。アヴドゥル…孫の承太郎に漢文を叩き込め」

 

承太郎「やめろ。漢文に自信があるんだーが、叩き込めと目の前で言われて、すなおにそんな三年前に卒業したやつに教わると思うのか?」

 

承太郎「いやなことだな…。逆にもっと意地をはって、なにがなんでも最近の傾向と対策を自習したくなったぜ」

 

ゴゴゴ

 

アヴドゥル「ジョースターさん……少しょう手荒くなりますが。きっと自分の方から『

杜甫と李白を教えてくれ』とわめき、こん願する位、苦しみますが」

 

ジョセフ「かまわんよ」

 

ホリィ「パパ、いったい何を!!」

 

警察官B「お…おい、徹夜は困るぞ」

 

ジョセフ「だまってろ!」

 

警察官B「はい」

 

シュゴオオオオオ

ス…

ドン!

 

承太郎「これはッ!」

 

ジョセフ「これはッ!そう!おまえのいう受験生の悪霊をアヴドゥルも持っている。アヴドゥルの意志で自在に書き下し文にする悪霊!」

 

ジョセフ「悪霊の名はッ!」

 

ガパ

 

『漢文の赤(マジシャンズ・レッド)』

 

ドッガーン!

 

承太郎「う…うぐぐ!あ…厚い!問題集が…まるで辞書だ!や…焼ける!お…おれの脳が焼ける!い…いったいこの物量は?」

 

ホリィ「パパ!承太郎に何をするのッ!」

 

警察官B「返り点?送り仮名なんてわかるか?」

 

警察官A「なんだあいつ、なにを勉強してるんだ」

 

ドン!

 

ジョセフ「おおお!出…出おったよ…!予想以上の承太郎の学力!」

 

ドオオオオオオオ

 

警察官B「な…なにを解いてるんだ、やつらッ?空条のやつが学習机に座ったまま動かないが何かみえるか」

 

警察官A「わ…わたしにも漢文はわかりません!し…しかしあの問題集…異常ですッ!あ…厚…いや厚すぎるッ!」

 

ジョセフ「つ……ついに問題を解き始めたか!」

 

ガグン!

 

アヴドゥル「ほう。ここまではっきりとした形で『豈』を訳せるとは…意外ッ!」

 

承太郎「きさまもおれと同じように…漢文が得意とは…。そしておじいちゃん、あんたはおれの志望校を」

 

ジョセフ「知っている。しかしアヴドゥルも驚いているように過去傾向をこんなにしっかり知っているとは相当の志望校研究だ!!」

 

アヴドゥル「ジョースターさん。あなたはお孫さんに漢文を叩き込めといわれました。手かげんしようと思いましたが…彼の正答率を見てください。予想以上に模試の判定も高そうだ。彼の学習ペースにヘタをすると睡眠時間が危ない…」

 

アヴドゥル「やめますか?このままどーしても合格させろというのなら、お孫さんを病院に送らねばならないほど…過去の赤本までやらざるを得ませんが」

 

ジョセフ「かまわん、ためしてみろ」

 

アヴドゥル「イエッサー!」

 

ムオン

 

アヴドゥル「ムウン!『赤い教本(レッド・バインド)』!」

 

ガシャアン!

 

警察官B「あ…厚い…すごい量の赤本だ!」

 

警察官A「さ…さっぱりどれから解いていいんだかわからないッ!」

 

ホリィ「パパ!いったいこれはッ!」

 

ジョセフ「ホリィ~。高卒だからおまえはだまっておいでね」

 

承太郎「す…睡眠時間が…」

 

ゾゾゾゾ

 

ジョセフ「悪霊がひっこんでいく…。学習時間が増え睡眠時間が減れば、おまえの悪霊はよわまっていく」

 

ジョセフ「正体をいおう!それは『悪霊』であって『悪霊』ではないものじゃ!」

 

ジョセフ「承太郎!悪霊と思っていたのはおまえの志望動機が作り出すパワーある像(ヴィジョン)なのじゃ!浪人生のようなところから、その像(ヴィジョン)を名づけて……『浪波紋(スタンド)』!:

 

アヴドゥル「カフェでの勉強の話にある…。冷房では学生は衣をまとうだけだが、冷房をきれば家で勉強する…。自宅学習したくなったか、JOJO」

 

承太郎「い…いいかげんにしろ…。おれが滑り止めを受けねえのは、他人の合格枠を知らず知らずのうちに減らすからだ。同じ悪霊持ちとは親しみがわくが、このまま続けるとテメエ…」

 

承太郎「就職浪人(し)ぬぞ」

 

グワシ

ブワッ!ブショーッ!ジュー!

 

オオオオオオオオオオオ

バギョンッ!

 

承太郎「おおおおおお!てめー!赤本は解いたぞッ!」

 

オオオオオオオオオオオ

 

警察官B「ひ…ひとりでに問題集が終わっていく!」

 

ドドドドドドドドドドド

 

クルッ

 

ピタアッ

 

ズズズズ

 

承太郎「きさまなぜ急に回答を見せるのかッ!赤ペンを入れいッ!」

 

スッ

 

アヴドゥル「ジョースターさん…。みてのとおり彼に漢文を叩き込みました…が」

 

ゴゴゴ

ゾゾゾ

 

承太郎「してやられたというわけか?」

 

アヴドゥル「そうでもない…。おれは本気(マジ)に病院送りにするつもりでいた。予想外の回答速度だった」

 

承太郎「もしおれの悪霊がこの問題を解くのをやめていたら、どうするつもりだった?」

 

アヴドゥル「おれの能力…浪波紋は『漢文の赤(マジシャンズ・レッド)』。その程度の天地人点なら徹夜で教えるのはわけない」

 

ジョセフ「アヴドゥルはお前と同程度の偏差値をもつもの…。もう牢屋内で一人で勉強することもなかろう」

 

ホリィ「わー承太郎!私大を受けるのね!」

 

承太郎「ウットーしいんだよ、この高卒!」

 

ホリィ「はあーいルンルン!」

 

ジョセフ「ム!おい!きさまッ!大学中退に向かって高卒とはなんじゃ!高卒とはッ!その口のききかたはッなんじゃ!ホリィもいわれてニコニコしてるんじゃあないッ!」

 

ホリィ「はーい」

 

スッ

 

承太郎「おじいちゃん、ひとつだ!」

 

承太郎「ひとつだけ今……わからないことをきく……」

 

承太郎「なぜおじいちゃんはおれの『悪霊』。いや…その浪波紋とやらを知っていたのか?そこがわからねえ」

 

ジョセフ「いいだろう…。それを説明するためにハーバードから来たのだ…。だが説明するにはひとつひとつ基礎問題を解かなくてはならない。これは大学受験に関係ある話でな…」

 

ジョセフ「まずこの写真をみたまえ」

 

パサッ

 

承太郎「なんの写真だ?」

 

ジョセフ「今から4年前、その封筒がアフリカ沖太平洋からひき上げられた。封筒はわたしが回収してある…。並んだ数字は受験番号だ。ちょうど100年前のな…。封筒はおまえの5代前の祖父…つまりこのわしのおじいさん、ジョナサン・ジョースターが受験の前に鞄に入れてあったものということは調べがついている」

 

ジョセフ「中身は発見された時カラっぽだった。だがわしには誰が抜き取ったかわかる!」

 

ジョセフ「わしとアヴドゥルはそいつの行くえを追っている!」

 

承太郎「『そいつ』?ちょい待ちな…。そいつとはまるで人間のようないい方だが、百年前に受験票を抜き取ったやつを、今さら追うとはどういうことだ?」

 

ジョセフ「そいつは受験の化身!名前はディオ!!そいつは百年の浪人から目覚めた男!我われはその男と同じ大学に入らねばならない宿命にあるッ!」

 

バン!

 

to be continued

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