新世紀エヴァンゲリオン 天才少年シンジ君(試作) 作:高橋ヒナタ
マリさんの機体はNERVパリ支部で絶賛開発中なので
彼女はしばらく戦いには参加しません。
その代わり日常枠にはどんどんぶっこむつもりでいます。
今回はラミエル戦。かなーり長いです。
いちおうラミエルさんは新劇仕様ですが
あれを言葉であらわすのは難しいので
そのへんは脳内補完して頂いて…。
「零号機再起動実験を開始します!」
「レイ、準備はいいわね?」
『はい。』
白い壁に包まれた部屋に山吹色の単眼巨人が立つ。
エヴァンゲリオン試作零号機だ。
今行われようとしているのはその零号機の再起動実験。
ちょうど1ヶ月前にも零号機の起動テストが
行われていたのだが、暴走事故を引き起こし
ここまでの間凍結処理されていたのだ。
『第一次接続開始』
『主電源接続』
徐々に力をつけ始める使徒に対抗するために
零号機も戦線投入するべきだということになり
この再起動実験が行われたのだ。
『パイロット、シンクロを開始しました』
『シンクロおよびハーモニクス正常。暴走、ありません』
この実験が成功すればようやく自分も戦線に立てる
シンジの後ろで守られるだけではなく
並び立って共に歩むことが出来るのだ。
レイは自分の胸が高鳴っているのを感じていた。
いちど深呼吸をして感情の昂りを抑える。
『中枢神経素子に異常なし』
『ボーダーラインクリア!零号機起動しました!』
「…やった」
零号機は無事起動した。
いくつか必要なテストを終えると今度は
簡単な戦闘訓練を実施する。
初号機との連携を確実なものとするため
レイと零号機の得意な分野をハッキリさせるのだ。
舞台は仮想空間内へと移る。軽く基本操作を再確認した後
ダミーターゲットへの攻撃を開始する。
レイはNERVの戦闘訓練をある程度受けているので
近接戦闘も難なくこなして行くが
特筆すべきだったのは射撃の精度だった。
『平均命中率96.1%です』
感情の波を抑え、目標の動きを正確に捉えることで
正確無比な射撃を可能にしたのだ。
『さてレイ、貴女にはこのまま仮想空間を使って
初号機との連携訓練を行ってもらうわ。』
「はいっ」
仮想空間に零号機と初号機が現れる。
まずはシンジが前衛、レイが後衛でスタートした。
「碇くん!」『綾波っ!』
『ここだっ!』「発射っ!」
このあとも前衛と後衛を入れ替えて訓練する予定だったが
レイの的確な牽制射撃とそれを読み切ったシンジの
切り込みが素晴らしい戦果を叩き出していった。
「碇、未確認飛行物体がここへ接近中だそうだ」
冬月からの一報が入る。恐らくは第5の使徒だろう。
「テスト中断。総員第一種警戒態勢。」
ゲンドウの指示で速やかにテストが中断され
NERVは対使徒戦の準備へと入る。
シンジとレイは既にエヴァに乗っているので
機体のシステムを実戦用に切り替え出撃を待つ。
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ラーーー…ラーーー…ラーーー…
『…青い正八面体って随分イメチェンしたのね、使徒は』
モニターに写っているのは文字通り青い正八面体。
「第5使徒ラミエル」だ。
ラミエルは甲高い声を定期的に放ちながら
ゆっくりとこちらへ飛行してきている。
以前の使徒は生物的な見た目をしていたのに
今回はパッと見無機物でしかない。
『初号機を出してみる?』
『それは悪手だと思うわよミサト』
ミサトの発案はリツコが持ち出した調査結果を見る限り
悪手になりそうな感じだった。
シャムシエル戦前に調査を依頼した使徒の敵探知方法は
光学やその他レーダーとはまったくの別物であり
使徒固有の能力に近いものによって行われていた。
恐らくこのまま初号機を出せば、出撃を察知されて
何らかの先制攻撃を食らうことになりそうだ。
『シンジ君、アイツの攻撃方法想像できそう?』
「いえ…まったく想像つきません」
『だよね~…』
いくらラミエルが無機物みたいだからといって
あの正八面体からカタパルトとかが出てきたりして
戦闘機が無数に飛んでくるような事はないだろう。
『…試しに無人迎撃設備から撃たせてみるわ』
ミサトはまず十二式自走臼砲を撃たせてみることにした。
かなりの出力があるのでラミエルに邪魔なヤツ程度の
認識くらいはされるだろう。
これでラミエルから攻撃行動を引き出せれば最高である。
『自走臼砲、発射!』
芦ノ湖上空へ侵入しようとしたラミエルにビームが迫る。
カキィィィーン!
見事ATフィールドで弾かれてしまった。
距離があったとはいえ不発か、そう思った瞬間
ラミエルは体を変形させ始めたのだ。
『使徒が…変形していく!?』
おおよそ生物とは思えないような変形だ。
四次元立体を三次元空間に投影した、とでも言うべきか。
無数の四角柱が回転しつつ重なりながら
上下へと別れたのだ。
その中心にはコアが見えている。
キュイィイィィーーーン!!!
まるで悲鳴かのような声を上げながら
コアへとエネルギーをチャージしていく。
カッ!!!
ドォォォーーーンッ!!!
変形を始めてからここまで僅か数秒。
ラミエルの放った光が着弾した箇所からは
凄まじい爆発と炎が上がっていた。
当然、自走臼砲は巻き込まれて消し炭である。
『ひえぇ…下手に出撃させなくてホント良かったわ』
「まさか加粒子砲とは…背筋が凍りつきそうですね」
『もうちょっち情報収集しときたいところね…』
シンジたちエヴァパイロットには一旦待機命令が降りる。
エヴァから降りて発令所へ戻ると
第2回目の威力偵察が始まろうとしていた。
「19番兵装ビル、攻撃開始!」
「あれ!?今回は変形してないですね」
「いえシンジ君、ほんの僅かに…ホラ!」
ラミエルは正八面体の体をほんの少しだけ上下に分離し
とても細い光線を兵装ビルへ撃ち込み爆破する。
以降はどこの兵装ビルから何を撃っても
最初のように大袈裟には変形しなくなった。
複数発をいくつもの方向から撃ち込んでも
ATフィールドであっさりと弾き返されていた。
どうやら大した脅威でもないと思われているようだ。
ラミエルは第三新東京市の中央までやってくると
ピタリとその場から動かなくなった。
「ッ!?目標に変化あり!八面体下部がドリルのように
伸びていきます!」
正八面体の下側の頂点が捻れるように伸びていき
地面に突き刺さると、ATフィールドのようなオレンジの
光を放ちながら下へ下へと掘り進んでいく。
「NERV本部へ向けて穿孔しているようですっ!」
「ここへ直接攻撃を仕掛けるつもりだわ!」
「悠長に考えている暇は無いみたいね。」
使徒のドリルの穿孔速度を計算させてみると
タイムリミットまでは約10時間ほど。
明日の0時かそこらで本部へと到達する見込みだ。
「ATフィールドはどうだった?」
「相転移空間が肉眼でも確認されています。
かなり強力なフィールドが展開できるようです」
フィールドの位相パターンも常に変化し続けており
これを中和するのはかなり難しいものだった。
NERVの誇るスーパーコンピュータ「MAGI」に
色々計算させて見たところ、ラミエルのATフィールドを
N2航空爆雷で破ろうとした場合このNERV本部すら
破壊するほどの火力が必要だろうとのことだった。
「日本政府と国連軍は本部ごとの自爆攻撃を提唱中よ」
「まったく…対岸の火事じゃないってのに」
あまりにも八方塞がりで白旗を上げたくなるが
「エヴァの基本運用コンセプトがまるで通じない相手」
というラミエルの戦闘能力を目にしてみて
リツコの脳裏にはあるひとつの武器が思い浮かんでいた。
「戦自研の"アレ"ならあるいは…」
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「まっさかね、リツコからこんな大胆な作戦を提案して
くるとは思ってなかったわよ!」
戦自研が極秘開発中の大出力陽電子自走砲を使い
日本国内の全電力をかき集めてラミエルを狙撃する
「ヤシマ作戦」。
赤木リツコによって提案されたその作戦は即承認され
NERV本部は作戦遂行のため一丸となって動いていた。
「残念、原案は私じゃないわ」
急ピッチで進められる工事の現場を2人は歩いていく。
今回提案したヤシマ作戦は提案者こそリツコだが
この作戦は以前聞かされたエヴァの新たな運用法をもとに
すこし手を加えて書き上げられたものだった。
「え、ひょっとしてシンジくん?」
「ご明答」
シンジがポジトロンライフルの計画書に目を通したとき
フィールド中和からの近接戦闘が通じない相手に
超高火力の遠距離攻撃手段があるととても助かる
と言っていたのを思い出したのだ。
使徒が遠距離特化タイプだった場合は
フィールドの中和を一切考えず、超高火力の遠距離武器で
使徒の認識範囲外からコアを狙撃する──
この戦法であればラミエルにも通るかもしれない。
しかしNERVの手元にある試作型ポジトロンライフルでは
ラミエルを倒せるほどの大電力に耐えられないので
それに耐えうるライフルを使えばいい、となった訳だ。
「戦自の説得の時は助かったわ」
「ま、貸しがあったからね」
戦自研の陽電子砲もまだ自律調整が未完成だったが
そこはエヴァを使って狙撃してやればいい。
狙撃要員に選ばれたエヴァ零号機にG型装備を
取り付けるための改装作業も急ピッチで進んでいる。
「さぁ~て、私たちも頑張らなくちゃね!」
2人が歩いている要塞からはラミエルの姿がよく見えた。
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日がだいぶ傾き、辺りも暗くなり始めた頃。
ミサトはヤシマ作戦の進行状況を確認していた。
ラミエルのドリルは22層ある装甲板を半分ほどまで
貫いてきている。
「エネルギーシステムの見通しは?」
『電力系統の構築はほぼ予定通りです』
新御殿場変電所をメインに新裾野と新湯河原を合わせた
三箇所の変電所から直接配電させる予定だ。
「エヴァ零号機の装備の換装状況は?」
『G型装備への換装もあと1時間ほどで終了します』
本来G型装備非対応だった零号機を急ピッチで改装し
G型装備を取り付けにかかったのだ。
十分すぎる進捗状況だろう。
「狙撃システムの方は?」
『陽電子砲も作戦開始までには十分仕上げられます』
ライフルは戦自研からバラした状態で輸送させたので
こちらで再度組み立てる必要があったが
完成の目処は立っているようだ。
「了解。順調みたいね。」
シンジとレイもエヴァに乗って二子山仮設基地へ
合流する。ミサトから作戦概要の説明を受けるため
エヴァを一度駐機し彼女の元へ向かう。
すでに日は沈んでいた。
「分かってると思うけどシンジ君が防御を担当
レイが狙撃の担当よ。」
シンクロ率はシンジと初号機のほうがやや高く
精度の高いオペレーションには向いていたが
レイの狙撃の命中精度はその差を覆したほどだ。
「陽電子砲の狙撃のインターバルは?」
「ざっと見積もって…20秒ね」
ミサトから告げられたインターバルの長さは
ラミエル戦においてはかなり長いと言える。
用意されたエヴァ専用の単独防御兵装ESVシールドも
17秒ほどまでなら耐えられるけれど
正直心もとない。
「狙撃用大電力の集束ポイントは一点のみ。
ゆえに零号機は狙撃位置から移動できないわ」
「………」
一撃で決めなければ自分もシンジも危ない──
そんな状況にレイは黙り込んでしまう。
「時間よ、2人とも準備して」
「はいっ」
「……はい」
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「ねぇ碇くん、私…怖いの」
「どうしたの?綾波」
エヴァの搭乗用の足場の上でレイがそう言った。
すでに第三新東京市の明かりもすべて落ちており
作戦開始までもうすぐという状況。
「碇くんを失ってしまうのが…怖い。」
レイは淡々と答えているように見えるが
膝を抱えた手が僅かに震えている。
「碇くんの手は、気持ちはとっても暖かくて。
でもそれを失ったら…私は………」
徐々に震えが大きくなっていくレイを見て
シンジは零号機の搭乗デッキの方へと移り
レイを優しく抱きしめてやる。
「碇…くん」
「大丈夫だ綾波、僕は死ぬ気はさらさら無いよ。
もし死ぬとしたら…その時はきっと2人とも一緒だ」
「ありがとう…落ち着いたわ」
レイの表情に柔らかさが戻ったのを確認して
初号機の方へと戻ると、ちょうどいい時刻だった。
「時間だ。行こう、綾波」
「ええ。」
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ピッ、ピッ、ピッ、ポーーーン
『ただ今より、午前0時をお知らせします』
ついに作戦開始の時が訪れる。
「ヤシマ作戦発動!陽電子砲、狙撃準備!」
ミサトの号令がかかり、各所が慌ただしく動き出す。
『各発電設備は全力運転を維持。』
『第1から第803管区まで、送電回路開け!』
『電圧安定、系統周波数は50Hzを維持。』
第一次接続が始まり、各地から電力が送られ始める。
「第二次接続!」
『新御殿場変電所、投入を開始。』
『新裾野変電所、投入を開始。』
『続いて新湯河原変電所、投入を開始。』
第二次接続で日本国内の電力が中継地点へ集められる。
「第三次接続!」
『全電力、二子山増設変電所へ。』
1億8000万kwもの大電力がここ二子山へと集まり
機器の冷却システムもフル稼働を始める。
そして第三次接続が終わるとついにヤシマ作戦が
本格始動するのである。
「第4・第5要塞へ伝達。予定通り行動開始!」
ラミエルに陽電子砲の様子を悟らせないように
第三新東京市のありとあらゆる迎撃設備が
次から次へと火を吹きはじめる。
ラミエルもさすがにこの攻撃の量には驚いたのか
変形を解禁して迎撃にかかった。
『第3対地攻撃システム、蒸発!』
「悟られるわよ、間髪入れない!」
『第2砲台被弾!』
昼間に見せた上下へ分離する変形だけではなく
前後左右上下の6方向に四角錐を展開するもの
時計の針のように無数のパーツに別れながら回転し
周囲を薙ぎ払うもの
巨大な六角柱となり砲撃を尽く受け止めるもの
様々な形態へ変形を繰り返している。
『第8VLS、蒸発!』
『第4対地システム攻撃開始。』
『第5射撃管制装置、システムダウン!』
『続いて第7砲台、攻撃開始。』
ラミエルが必死になってミサイルや弾丸を迎撃している
最中にも着々と陽電子砲の準備が整っていく。
「第四次接続、問題なし!」
「最終安全装置解除!」
「撃鉄起こせ!」
陽電子砲にヒューズが挿入され射撃準備は最終段階へ入る
「第5次、最終接続!」
零号機の背後にある超高電圧放電システムに
全ての電力が注ぎ込まれ、蒸気が上がり始める。
(大丈夫、碇くんと一緒ならきっと。)
レイも一度深呼吸して気持ちを落ち着かせる。
「カウントダウン開始!15、14、13…」
ついにカウントダウンが始まる。
………そして。
「3、2、1、発射!」
バシュィィィーーーーーンッッッ!!!
「キュイアアアァァァーーッ!!!」
陽電子砲の光条はついにラミエルを撃ち抜いた。
ラミエルは悲鳴をあげ、ウニのように形状が乱れる。
「やったか!?」
「…パターン青、健在ですッ!」
「何ですって!?」
ほんのわずかな磁気の狂いが光条を逸らさせた結果
コアへクリーンヒットしなかったのだ。
「第二射、急いでッ!」
ミサトの指示で再び陽電子砲の再充電が始まる。
湖を挟んだ向こう側ではラミエルが活動を再開し
かなりのスピードで自己再生を終えていく。
だが大ダメージを負ったのは確かなようで
第二射をチャージするくらいの時間はあった。
「目標に高エネルギー反応!!」
ラミエルは命の危機に瀕しついに本気になった。
こちら側に向けている角が5つに割れ
まるで花が咲くかのように何度も体を展開していく。
綺麗な星型に変形したラミエルはフル出力の射撃を
一瞬でチャージする。
「カウント省略、第二射撃てーッ!」
バシュィィィーーーンッッッ!!!
カッ!!!
なんと陽電子砲の第二射はラミエルの加粒子砲と干渉し
それぞれの軌道がグニャリと曲がってしまったのだ。
ズドォォォーーーンッ!!!
お互いから決して遠くない箇所で大爆発が巻き起こる。
「第三射は!?」
ミサトは諦めるつもりは無かった。
2発でダメなら3発目を撃つまでだ、と。
「いけます、すでに再充電を開始!」
「陽電子砲と周辺設備はもってあと1発です…」
「レイ!大丈夫!?」
『……はッ…はッ…』
ミサトは射手であるレイにも確認を取ったが
レイの様子がだいぶおかしかった。
外したのは彼女のせいではないしシンジの出番は
まだ来ていなかったが、大切な人を危険に晒しかねない
外しは彼女の精神に多大な負荷をかけていた。
「目標にふたたび高エネルギー反応!!」
(まずいッ!)
キュイィイィイィーーーン………カッ!!!
『綾波はやらせないッ!』
『碇くん!!』
今まで沈黙を守っていたシンジがついに動いた。
ESVを斜めに構えて加粒子砲を可能な限り受け流している。
ただ、それでも盾はみるみるうちに溶けていく。
『ダメっ!碇くん逃げてっ!!』
盾が溶けてからはATフィールドもフルに使って
零号機と陽電子砲を守ろうとするシンジ。
レイも必死に照準を合わせようとするが
いつまで経っても照準が定まらない。
焦りと恐怖と、使徒への怒りと…
感情のブレが照準のブレに出てしまっていた。
しかし、こんな状況でもシンジはみずからの
痛みなど意に介さないかのようにレイへ声をかけた。
『レイ、僕は必ず君のところへ無事で帰るから。』
『!!!』
安心する力強い声。
瞬間、レイの心は全てがクリアになった。
バシュィィィーーーンッッッ!!!
使徒の加粒子砲をかき消し陽電子砲が撃たれる。
「キュイアアアァァァーーッ!!!」
再び悲鳴をあげて固まったラミエル。
今度は磁気狂いも無かった。となれば…
「パターン青、消失!!」
「いよっしゃあッ!」
トドメを刺されたウニ状のラミエルは
大量の赤い液体を吹き上げながら崩れていった。
「碇くん!碇くん!!」
レイは倒れ伏した初号機からプラグを抜き
手がヤケドしそうになるのも厭わず
高温のレバーを必死になってこじ開けた。
「…あぁ綾波、僕もなんとか無事だったよ。」
「良かったっ!無事でっ!」
最愛の人の無事にホッとしたレイは
救助班が迎えに来るまでずっとシンジを抱きしめ
喜びの涙を流し続けていた。
つづく
いったい誰がラミエルは2発で終わると言った?
…言いたかったんですスイマセン。
1発目は新劇の一発目
2発目は新世紀の一発目
3発目は新劇の二発目
後半はだいぶ文章変になってる気がする。
次はアスカ…の前に日常枠をいくつか。