真・女神転生シンフォギアif   作:宇迦之たま猫

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防人とのバトルです。
ゲーム的に言えば、防人側は数ターン耐えれば勝利確定の戦闘、ビッキー側は化け物乱入による苦戦必須の戦闘になります。
戦えば勝てはしますが何人か仲魔が犠牲になるのを覚悟しなければいけません。



VS風鳴翼

オーガとゴズキが勢い良く走り出す。

オーガが鉈包丁を、ゴズキが斧を振り下ろす。

生粋のパワーファイターである2人の攻撃は凄まじい威力で振り下ろされるが、風鳴翼は間一髪で避ける事が出来た。

 

「(なんという速さだ…間一髪で避けられたが…見た目にそぐわぬスピードに叔父様の様なパワー…これが悪魔の力が…)」

 

広範囲に蜘蛛の巣状に広がった罅割れを見て冷や汗を流す。

 

「ナカナカスバヤイナ…」

 

「おいおいオーガの旦那ァ!アイツ速ぇな!こりゃあやり甲斐があるぜ!」

 

「ソウダナ、ナカナカタノシメソウダ!」

 

「行くぜェ!オイ!」

 

2人が再び駆け出すと、私は鉄パイプを握り締めた。

白い女は私の後ろで鞭を構えている。

 

「すぐに突っ込むなんて脳筋だよね〜」

 

「まったくですね、少しはこちらの事も考えて欲しいものです」

 

ピクシーとメズキが愚痴っている。

ゴズキとメズキはデビオクで買った時、2人一緒に身売りしていたのを買った。

なんでも2人は兄弟当然の存在らしく、2人纏めて買ってくれるサマナーの元で働きたいと言っていた。

 

生粋の脳筋でオラオラなゴズキと、頭脳派で紳士的なメズキ、正反対の2人だがその相性は抜群だった。

購入当時、ゴズキが実力を試して見たいと言うので戦ったのだが、なんとレベルが10以上離れているのに2人がかりとはいえオーガ相手に善戦していた。

 

それ以来ゴズキはオーガを旦那と呼び慕っているし、メズキはピクシーと良くお茶会をしている。

 

実力があって相性も仲も良いのが私の仲魔達の良い所。

 

そんなことを考えていると、いつの間にか白い女もオーガ達に混ざって風鳴翼を追い掛けていた。

 

「おや?あの女中々やりますね?」

 

「そうだねぇ、オーガ達相手に良く逃げてるもんだよ」

 

「全くです、まさかオーガさんとゴズキがここまで攻撃を避けられるとは」

 

「ふっ!防人を舐めるな!」

 

風鳴翼がそう吠えると、刀が大きく変化した、刀と言うか大剣だろうあれ。

 

「食らうがいい!せやァ!」

[蒼の一閃]

 

刀を大剣に変化させると、タンッと空に飛び上がり大剣を大きく振り被り、蒼い斬撃を飛ばして来た。

 

「トブザンゲキカ、オモシロイコトスルモンダナァ」

[怪力乱神]

 

ぐっと力を込めるとオーガの筋肉が盛り上がった、そしてオーガは斬撃に対して両手で思いっきり鉈包丁を力強く振り被った。

ガギィン!と凄まじい音を立てて斬撃は消滅する。

 

風鳴翼は余程自信があったのか、アッサリと無傷で受け止められて呆然としている。

 

「バカな……私の渾身の一撃を……」

 

「……オマエ、ヨワイナ」

 

「な……!?」

 

「ヨワイ、サマナーノホウガズットツヨイ、イチゲキヲウケトメラレタテイドデテキノマエデホウケルヨウナヤツガツヨイトデモ?」

 

「くっ…!」

 

「アタシ様を忘れてんじゃねェよ!」

 

「オレもいるぜェー!!!」

 

白い女が鞭を、ゴズキが斧を振り下ろす。

それに気付くのが遅れた風鳴翼は間一髪避けはしたが、余波で吹き飛ばされる。

 

「ぐうぅ!?」

 

「チィ!外しやがったか!」

 

攻撃を外して悔しそうに呟くゴズキ

と言うかオーガとゴズキがどんどん突撃していくから私達の出番が無い。

 

「なんかアタシ達の出番無さそうだね?」

 

「まったくですね、我々にも少しは出番を寄越せと言う話です」

 

「そう言いつつもお菓子食べてのんびりしてるね2人共」

 

そう、出番無さ過ぎてピクシーとメズキはお菓子食べながら特撮でも見てる感覚でのんびりしているのだ。

 

「ほらほら頑張れー、頑張って避けないと死んじゃうぞー?」

 

「ほらゴズキ、何をやっているのですか、そんな人間の女如きサッサと殺してしまいなさい」

 

「分かってるってメズキ!オラァ!」

 

「くそ!この化け物どもめ!」

 

オーガとゴズキと白い女による風鳴翼の命懸け鬼ごっこ、長い事続きいつの間にやら始まってから10分近く経過していた。

 

鬼ごっこを見ていると、空から何かが降って来た。

 

赤いシャツを着たワイルドな筋肉ムキムキの男だった。

 

「叔父様!?なぜここに!」

 

どうやら風鳴翼の叔父らしい。

 

「翼、ここは一旦引くんだ」

 

「しかし叔父様!」

 

「引くんだ!頼む…」

 

「……分かり、ました」

 

叔父らしき男の言葉で風鳴翼は逃げ出した。

というか生身の人間が地面に小さいクレーターが出来るほど高い位置から降りて来てなんで怪我ひとつ無いの?化け物?

 

「君たちが何者なのかは知らないが、ここは手打ちにして貰いたい。」

 

「ハッ!なまっちょろい事言ってんじゃねェよ!逃がすと思うか!?」

 

「その場合は俺が相手になるが?」

 

……アナライズ結果はヤバそうかも、勝てなくは無いけど総力戦をして結構な被害が出そうかも。

 

 

超人 風鳴弦十郎 Lv.60

 

HP576 MP207

 

属性 物 銃 炎 氷 衝 電 破 呪

耐性 耐 耐 耐 耐 耐 耐 無 無

 

能力 力 魔 体 速

数値 35 9 20 11

 

スキル

・怪力乱神 ・八相発破 ・デスバウンド

・マッスルパンチ+5 ・咆哮

 

アビリティ

・物理ギガプレロマ ・全門耐性

・不屈の闘志 ・超反撃 ・五分の活泉

・貫通 ・見覚えの大成長

 

 

 

 

 

化け物でしょこれ、人間じゃないよこのステータス…

てか種族超人って…人間を超越したって事?やっぱり化け物じゃん…

戦うのは得策じゃないね、ここは大人しく提案を受け入れた方が良いか。

 

「良いよ、そっちの提案を受け入れる」

 

「ハァ!?おまっ…なに言ってんだよ!」

 

「この人とんでもない強さだよ、人間じゃない。化け物」

 

「はは…化け物とは酷いなぁ…」

 

なに言ってんだか…

 

「アンタみたいな人、化け物と言わずなんて言うのさ」

 

「俺は歴とした人間だぞ!」

 

「はいはい、ソウデスネ…じゃあ私はコンビニ寄って帰るから、じゃあね化け物と白い人」

 

「あっあぁ…なんだったんだアイツ…まぁいいや、アタシもここは引かせてもらうが、次はぜってー仕留めるからな」

 

「その時は、俺も相手をしよう」

 

 

 

 

仲魔に帰って貰って、当初の目的通りコンビニへ行き、飲み物大量に買い込む。

 

なんか疲れたから、サッサと帰ってゆっくりしよう…あんな化け物も居るのか…世界って広いな…

 




最終兵器OTONAはやっぱり化け物
次回は防人達のビッキーの過去を知るSAN値チェック回の予定です♡

ちなみに最終兵器OTONAのアビリティにある見覚えの大成長はデビサバのスキルですが、OTONAは映画見て飯食って寝るだけであの化け物っぷりなのでこのスキルがあるからなのかなぁと思い付けました。

ポイ捨てされて行き倒れたクリスちゃんは

  • そもそも気付かない(男に誘拐される)
  • 見捨てる(上に同じ)
  • 拾って帰る(ペット感覚)
  • いっその事介錯する

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