クリスちゃん、ビッキーの妹に
クリスちゃん、compを貰う
の2本となりま〜す♡
クリスはゆっくりと私の手を取った。
そのまま手を繋いで拠点の中を案内して、私の仲魔達を紹介する。
以前会っている事もあり、お互いの自己紹介はすんなりと終わった。
特にピクシーとシルキーはかなりクリスの事を気に入ったらしい。
妖精に好かれやすい体質なのかもしれないな
リビングルームとして使っている部屋でみんなでお茶を飲んでいると、クリスが不意に聞いて来た。
「…なぁ、アンタはさ…なんであたしを助けてくれたんだ?」
「なんでって…まぁ、たまたま倒れてたのを見つけたからってのと、死んでるならオーガにあげようかなって、生きてるならまぁ話でも聞くかなって、そんな理由」
嘘偽りの無い本音を教えると、クリスは何とも言えない表情でこちらを見ていた。
「そんな理由かよ…」
「そんな理由でも助かったんだから別にいいでしょ?」
「いやそうなんだけどよ…」
「まぁ、クリスの話を聞いたら放って置けなくなったってのが1番かな、ほら…お互い人間にクソみたいな事された同士…ね」
放って置けないのも事実だし、何よりも…
「クリスを見てると落ち着きの無い子犬見てるみたいでね、なんか妹いたらこんな感じなのかなって」
「子犬…ってあんたなぁ…にしてもあたしが妹?どっちかと言うとあんただろ?あたしよりちっこいんだからさ」
「…まぁ、発育悪いのは認めるよ。でも落ち着きなくそわそわしてたし、食べ方汚いし、前の戦い方見て思ったけど…なんと言うか、猪突猛進?思い込んだら一直線と言うか…そんな感じでしょ?」
あと多分無駄に責任感強くて何かあると自分を責めて責任を取ろうとするタイプと見た。
「うぐっ……なんで分かるんだ…てか、食べ方汚いのは仕方ねぇだろ!?んな作法なんざ教わってねぇんだよ!」
「ふふっ…最低限の作法なら私が教えてあげるよ?クリス」
「ぐっ……んじゃあ、よろしく頼むわ…その…あ、姉貴…」
顔を赤らめてもじもじしながら姉貴と呼んでくれるクリス、驚く程に可愛い妹が出来たもんだ…
そんな話をしていると、急に物陰からスティーブンが現れた。
「やぁ響ちゃん、久しぶりだね」
「うおっ!?びっくりしたぁ…誰だコイツ…」
「ん?あぁスティーブン、久しぶり。元気してた?」
「もちろん、今日は君の新たな家族に贈り物をと思ってね」
スティーブンが…贈り物…?
まさか…召喚プログラムをクリスに渡すと?
「クリス君にはこれをプレゼントしよう。きっと君の役に立つはずだよ」
「これって…携帯電話…か?」
「正確にはスマートフォン型コミュニケーションプレイヤー、通称compだ。これには響ちゃんと同じ悪魔召喚プログラムが組み込まれている。機能はほとんど同じだよ、さぁ…受け取ってくれたまえ」
持ち運びしやすそうでちょっと羨ましい…ガントレット型は少し重いし、付けてると腕が蒸れるから…
「いや、でも…あたしが使っても大丈夫なのか?」
「安心してくれたまえ、それは君の為に作った特別製でね。シンフォギアを起動していても問題なく同時並行して扱える様に特別なプログラムを仕込んである。万が一に紛失しても、クリス君の声でしか反応しない音声認識機能付きだ、正真正銘クリス君専用の特別なcompだよ」
「そっか……ありがとな」
「礼を言う必要なんて無いさ。僕はあまりここに来れる訳じゃないが、響ちゃんを友人だと思っている。なら、響ちゃんの家族もまた…僕の友人だからね」
「…へへっ…おう!」
照れ臭そうに笑うクリス、うん……やっぱりクリスって子犬みたいで可愛い
クリスは愛されわんこキャラだね、間違いない
ぬるりと現れた転生スティーブンニキですが、実は防人ぶっ壊れたせいでクリスちゃんが原作より早く捨てられたのでめちゃくちゃ焦ってcomp完成させてプログラム組み込んで、いざクリスちゃん助けに行こうとしたらビッキーに拾われてたから大慌てで音声認識機能組み込んでビッキーに会いに行ったらなんか知らん間に丸く収まって姉妹になってたから話を合わせて登場した。
ぶっちゃけ内心は死ぬ程焦ってたから胃がめちゃくちゃ痛む、間に合って良かった
次回、クリスちゃん初めての悪魔召喚