没にしたネタはあれども、お話として完成したのは三つだけでした。
今後は第二部の続きを書き溜め中なので、暫くお待ちください。
1話出来る度に投稿するより、ある程度書き溜めて見直すと修正したりして、より完成度高めれるので。
『メトルの新作キターーーーー!』
『さあ改造させろ。さあ狩りにいくぜ』
『賞金首どもよ。てめえの悪行もここまでだ。俺にあったのがてめえの終着駅だ』
『ドラゴンもいいが、この世界観がいい』
以前のオールスターでメトルを入れていたのだが、やはりコアなファンの心を掴んでいたメトル。
その結果、地球では知る人ぞ知る作品だったが、マルデアでリリースされたことで知名度が上がり、世界中で何十倍ものファンが増えたのだ。
結果、これまでのメトルシリーズを地球ではスウィッツでダウンロード販売。
それによりメーカーの収益が増えたことでメトルの新作と派生形のティーガも制作予算が増えたようで、新作の完成度が高まり、地球では賞をもらうほどの出来栄えだったそうだ。
それにより、私もマルデアへの輸出の一環として、メトル新作をオールスターの1つでなく、1つのソフトとして販売する事となった。
ただ、やはり独特の世界観と戦車という馴染みの無いRPG。
「やはりマルオ・ゼルド・ドラクアと比べると、コメントの数が少ないですね」
「うむ、しかしメトルだからこそ琴線に触れるゲーマーもいる」
「あの重厚感がいいんですよ。それにメトルにはロマンがあります!」
ガレナさんと法務のエヴァンスさんもネットのコメントに対して反応する。
実際メトルファンって男性側が圧倒的なんだよね。
手に入れた戦車を自分好みにする改造。
ロマンあふれる装備や塗装。
己の腕を頼りに、数々の賞金首を狩りに行くことで賞金を手に入れて、更なる強さを求めるようなロマン溢れるハードボイルド。
何だろう? 中二病と渋さが混合しているような作品なんだよね。
ドワフ国のプレイヤーには、ゲームじゃなくて自分達で戦車を作るという、愛すべき馬鹿みたいな行動してたもん。
で、それをネットに配信したもんだから、他のメトルファンも悪ノリするというコアな集いになってるし。
……魔法を使って戦車でドリフトしながら、アハトアハトや魔力砲をぶっ放す動画でした。
中には最大攻撃力を発揮する大砲を模倣してキャノンラッシュするわ、わざと戦車の塗装を汚して荒野を走ったように見せかけたり、オリジナル戦車作ったり。
他にもF-ZERAの車作成して、レースしてたりとか。
機械系統がメインのゲーム販売されてると、大概自分達で作ってるので、マルデア人の一部もファンになってるし。
それどころか、そんな動画を地球側に流したら、寧ろミリタリーファンのほうが食いついてきた。
スカールさんから娯楽として車や戦車関連の輸入はどうだろう? って本気で相談されたが断ったけど。
とりあえず、メトル新作発売というサイは振られたのだ。
まあ、メトルはドワフ国のほうがどちらかというと人気みたいで、マルデア人だと一部のファンだけだろう。
そんなわけで私達ガレリーナ社としては、営業戦略を立てて販売したのだが……。
「え? もう売り切れ?」
「そうっす」
「各店舗には予約した数の三倍以上は納品していたはずだが」
「えっとですね。ドワフ国の人達が店舗まで来て買い占めてるそうなんです」
「……何故?」
ドワフ国でも販売してるんだから、マルデアに来てまで買う必要は無いはずなんだけど。
「メトルの真の良さを分かるのはわしらドワフ人である。
その良さを理解しとらん奴等が買うくらいなら、まだプレイしてないドワフ人にやらせるとかなんとか……」
「何そのアホな理屈は」
「予約してる人達に対しては同好の士として好意的だったようですが、発売日になってから買いに来る奴らは真のファンではないとのことです」
フィアさんが理由を言うが、サニアさんは呆れている。
「店側としても買い占めみたいなものとはいえ、きちんとお金支払ってますし、自国で買えない人に布教する為で、不当な利益を得るための購入でもないから売らないわけにもいかなかったようです」
気に入った品物への執着というのは誰にでもあるし、その良さを広めたいけど中途半端な知ったかぶりに腹の立つ人もいる。
今回の場合、ドワフ人が気に入った作品への愛着ぶりを見誤ったともいえる。
「とりあえず、地球側にソフトの増産頼むしかない。
ただ、今後もこういう事が起こりうるならば問題だ。
熱心なファンは大歓迎だが、他の顧客にまで迷惑がかかれば商売に支障がでてしまう」
「ですね。ゲームというのは常に新規顧客獲得が必要です。
欲しいと思った時に遊べなければ、やる気を失ってしまいます。
そうなれば、もう一度その気持ちを持っていただくのは至難の業です」
「プレイした上で気に入らなかったならしょうがないっすけど、欲しいのに手に入らないってのは悲しいっす」
とりあえず地球側には連絡しておこう。
ただ買われた以上、ソフトをどう扱うかはその人の自由だ。
それに行き過ぎとはいえ、熱狂的なファンなのだから、話せば理解してくれるはず。
今後はそんなやり方も想定しておけば、買いに来る人にもう少し販売することも出来るだろう。
そして……メトル新作後どうなったかというと。
「やっぱドワフ人って時々アホっす」
「……ちょっと羨ましい気もします。というより参加してきていいですか?」
「最早メトルとは別物として楽しんでません?」
「完全にサバゲーです!」
そう、ネットに投稿されている動画を見て、ガレリーナ社のメンバーの思い思いの一言だった。
『がはははは! このかぼたん機銃の前にくたばれやーーーーー』
『魔力砲こそ至高よ! この発射速度の前に回避できるやつぁいねえ』
『はっ! 沈められる前に沈めてやる。この装甲を射貫けるもんなら射貫いてみな』
『ふん、真正面からだけが戦闘じゃねえんだよ。このステルス迷彩で見つけれるもんなら見つけて見な。見つけた時こそてめえの最期だ』
『超長距離から一方的に撃つ。これこそが最適解だ』
戦車を自前で作成し、自前で遊べる場所を用意し、そして……全力で思い思いの持論を語りながら、全力で遊ぶドワフ人と一部マルデア人がいるのであった。
しかも動画の完成度は桁外れで、メトルを知らない人でさえ動画を称賛するほど。
まあさすがにある程度弁えてるようで、軽傷くらいはあるが、健全なルールの下に遊んでいるらしい。
非殺傷設定にできる魔法万歳。
それが無かったらいくらドワフ国でも、こんなサバゲー禁止だろう。
ちなみに、この動画を地球側に投稿してみた結果。
『マルデア行きたい』
『本格的にFPSゲーム売ろう』
『戦車輸出しようぜ!』
『怪獣と巨大生物がガチで存在してたら、嬉々として向かいそうだな』
『戦車と魔法が入り乱れる戦場。新たなゲームが花開いたな』
『ドワフ人は分かっているな。しかしあの作りこみは甘い。あの塗装は硝煙の匂いがあってこそ完璧になるんだ』
『そうそう、やはり火薬こそロマンだ』
『飛行機のゲーム出したら、またカオスになりそうだな』
『マルデアこそ、俺達ミリタリーファンの聖地?』
『サバゲーに興味が湧きましたら、こちらのリンクどうぞ!』
とりあえず、賞金首を狩る時のテーマ流しておこう。
メタル制作中の新しい情報はいつになったら更新されるんだろうか?
気になって朝と昼と夜しか眠れません。