本編の次話に入れるべきかなあと思ったけど、内容が内容なので閑話にしときました。
「恋愛シミュレーションゲームをどう扱えばいいか相談にのってほしいんんだ」
「帰ってええか?」
熱々のたこ焼きを手土産にして、久しぶりに友達と会う事を楽しみにしていたゲンは帰りたくなった。
眼前で人のお土産を美味しそうに食べるのは嬉しいが、相談内容でげんなりする。
「いや、一応これでも真面目なんだよ?
実際このジャンルだと他に相談できる相手がいなくて」
「あ~なるほどな」
とりあえずゲンもリナの交友関係とか考えてみると、確かに自分以外いないなあと思う。
まず両親に相談できるかと言われると……恋愛関連で両親に相談? 何それ公開処刑?
ガレリーナ社の人達……真面目にゲーム販売とはいえ恋愛ゲーの相談?
地球の外交官……50代のおっさんが恋愛ゲー知ってると?
ゲーム開発者達……自分達が作ったゲームの性癖を語れ? いっそ殺せじゃないかな?
どう考えても自分が一番適任になるわなとゲンは結論付けた。
だがしかし、それとこれとは話が別である。
「お前、一応今女って自覚あるか?」
「うんまあ理解はしてるんだよ理解は。反対の立場だったら……思いっきり突っ込んでた」
「ならええ。気分的には酒飲んでやさぐれたいけどな」
「たこ焼きならビールがいいんじゃない?」
しょっぱなからグダグダになる二人。
「話戻すけど、実際90年代って恋愛ゲー最盛期だったし、実際面白いのはあったしね」
「ん~確かにそこは同意やな。
同等性・どきメモ筆頭にPCで美少女ゲーム・据え置きでも恋愛ゲーは山ほど出てた時代やったし、実際幾つもコンシューマー向けで販売されてヒットしたからなあ」
ゲンとしても名作と言われ、雑誌のゲーム美少女ランキング上位のキャラを思い出していく。
「でも地球の恋愛観で制作されてるんやぞ。マルデアでそのまんま通用するんか?」
ただし、あくまでも日本人が日本の男性ゲーマー向けに作った作品なので、海外どころか異星人の恋愛観に通用するのか分からない。
「あ~多分大丈夫。
実際会社に置いてる恋愛ゲーを男性社員が喜んで遊んでるの見たから……。
見ないふりしてるけど、偶にソフト配置場所がずれてるし対応するゲーム機本体のセーブデータ確認したから」
「……武士の情けやと思うて、そっとしといてやってくれ頼むから」
社内の女性社員に理解を示されているなど、同じ男として悲しくなるゲンであった。
「うんまあ、そこは女性陣全員素知らぬふりしてるし、……女性陣もエンジェリークに武器乱舞遊んでるからどっこいどっこいだということで」
男女双方共に突っ込んではいけない事項のようである。
「人間の業と言うとくわ」
「とりあえずそれはそれということで横に置いといて」
リナが箱を横に置くようなジェスチャーをする。
「実際恋愛ゲーって考えてみたら、現代を舞台にしてるのが圧倒的なんだよね」
「そらまあそうやな。恋愛ゲーの趣旨はゲームキャラとの疑似恋愛体験でもあるから、現代感覚で楽しむもんやし」
「うん、ただそうなると学校・放課後・デートとか考えると、マルデアの人達が分かんないことだらけになりそうなんだよ」
「ふむ。実際マルデアでの恋愛ってどうなんやって……うん分かるわけ無いわな」
「よし貴様そこになおれ。魔法で折檻してくれるわ」
「お代官様お許し下せえ!?」
ゲンも真面目に相談には乗るが、ボケられるタイミングと突っ込みは自然と出てきてしまう。
そして、あっさりとそれに乗っかるリナである。
「まあ冗談は改めて横に置いといて、せやったらマルデアで通じるような設定に作り替えてもらうってのはどうや?
基本的なシナリオは変更せんでも、デートスポットや放課後での会話やったらマルデアよりにしても話の道筋には問題無いかな?」
「う~ん、それも有りなんだけど結局どこかで違和感出そうな気がして、もやもやする感じなんだ」
リナの反応に、案を出したゲンとしても納得する。
確かに背景的な内容とは言え、変更してしまえば常識と違えば違和感も出てしまう。
そして一度でも違和感を覚えてしまえば、ゲームの世界にプレイヤーが溶け込めないこともありえるのだ。
それは恋愛ゲーだと特に致命的なところでもある。
あくまでもキャラとの疑似恋愛を目的としており、自分が主人公と一体化していてこそという部分が恋愛ゲーの大事なところでもあるからだ。
「ならいっそのこと、この前のマルデア配信みたいに地球紹介してみたらどうや?
それで地球の現代を知ってもらって、地球ではこんな恋愛してますよ~て言うのとか」
オールスター5受け取りの時に、洋館撮影しながらマルデアに配信しているのは知ってるので、ゲンは今回も使えると思ったのだ。
「なるほど。それも有りだね。ただその場合私が国連に恋愛観依頼する……ちゃぶ台ひっくり返していい?」
「芸能界ニュースでとことん弄られるかな?」
たとえ生まれた星も国も違えども、恋というものは他人から見れば、野次馬したくてたまりません。
「あ~もう考えれば考える程グダグダになってきた」
こたつのテーブルに頭を乗せて凹むリナ。
違う意味で販売難しいなあと思うゲンだが、とりあえずゲームとして面白かったやつを思い出していく。
「ん~だったらシミュレーションゲーム・RPGとしても面白くて、尚且つファンタジーやったらええんちゃうか?」
「そんなんあったっけ?」
「うん、ドラゴンライト1~4」
「……東の妖精・西の土偶の東側で合ってる?」
「そうそう、コンシューマーで販売してるから一応……一応行けるとは思う」
当時のPCゲーと言えばの二大巨頭である。
ただ西の場合は内容が内容の為、結構受け入れにくいものもあるのだが。
「う、う、う~~~ん。候補には上がるけど最初に販売するにはエロすぎるよ」
「まあ言ってる俺も厳しいかなとは思うけど、最初に思いついたから言ってみた。
なら前に言うた悠永幻想曲やったら、男女双方の攻略もあるし健全やし尚且つ、どたばたのシナリオも楽しいからいいと思うで」
「確かに。
あれは楽しく遊べたね。ただあれはボイス欲しいところなんだよねえ」
「ああ、そっちの問題もあったかあ。
キャラゲーやとボイスあるのとないとじゃ、印象全然変わるし」
声で気分盛り上がる部分も多々だから、ゲンとしてもリナの言葉に納得する。
「だったらあくまでもゲームのシナリオの中で恋愛模様繰り広げるやつのほうがいいかなあ。
テイルズオフ系統やったら既にマルデアで好評やしええんちゃうか?
もしくはファイオーエンブレム関連」
ゲンとしてはもう遊んでないが、恋愛要素入れてるゲームを挙げてみる。
「昔は硬派なイメージだったのに、何であんなに恋愛要素入れたんだろうファイオー」
「俺に聞くな。
あとはジュースの蓋あけるとこ・木と戸の開け閉め・SAGAのサクラ大国・マブ恋・運命の佇む夜・ブルーブレイラー・メルトランサー・快超乱麻・ロングリッサー・アーベルージュ・銀河天使・センチメントリアグラフィ・メモリードオフ・ドキドキプリティリーガー・ネクセトキング・エンドレスメロディーあたりかな?」
ゲンも遊んでないソフトはあるが、確かその時代に人気あった作品の筈である。
「ぶっちゃけあの時代、恋愛ゲーあり過ぎて俺も知らんのいっぱいあるから、他にもいいのあるかもしれん。
今は女性向けやと乙女ゲーというらしいけど、そっちも最近はいっぱい出てるそうやけど、俺も20代前半超えてからは恋愛ゲーなんてほとんどやらんようなったしな」
よっぽど好きなメーカーなら考えるが、さすがに恋愛ゲーに飽食ぎみになってるのも事実であった。
「なんか余計に混乱しそう」
「サスペンス込みならセミが鳴くやつもある。
ギャグも楽しむんやと月は右手に太陽は西に・暁の瑠璃色なとかを販売したメーカーがコンシューマー向けでいいのあったな。
潰れた美少女メーカーやけど、パロディだらけで笑った遊撃巡洋艦パトレイカーは腹筋よじれたな。
今時のやと俺は遊んだことないけど、忍者のやつ? ゲーム女神? なんかそうとうギリギリ攻めたやつらしい」
「さすがにそこまでやばそうなのを現時点で販売する気ないよ!?」
もう途中からゲンは開き直って、思い出せるだけのゲーム名を言いまくる。
「まあ古今東西エロは通じるから頑張れ。
ただこれどう販売するかと言われたら……後は野となれ山となれ?」
「いやどう販売するかの相談だったんですけど!? 余計に混乱する私はどうすりゃいいんですか!?」
「ああ、そういやそれもじったタイトルは賞取ってたからお勧めらしいわ」
本当にグダグダすぎるリナとゲンの一日であった。
さて皆さんは、どれだけ元ネタ理解できましたかw?
とりあえず次回の大作編はまだかかりそう。ある程度出来上がったらお気に入り限定戻す予定です。