リナの星間貿易異聞録   作:ayasaki

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ある程度構想がまとまったので切りの良いとこまで投稿予定です。
ここからは未登場ソフトで行きます。
それでは二次創作ですが、私なりの第二部書かせてもらいます。
設定改変になりますが、法務のエヴァンスさんをガレリーナ社の年長者にします。それと基本的に未翻訳ソフトは社外持ち出し禁止。


空想の第二部 マルデア飛翔編
事業計画と新作


「やはり、将来的には社内だけで業務を完結させるのは難しいでしょうね」

 そう語るのは、ガレリーナ社法務担当になっているエヴァンスさんだった。

「事業内容に地球が関わっていますし、認知度で言えばゲームというものはマルデアではまだまだです。

 新しい産業といえば耳あたりはいいですが、裏を返せば信頼も実績も無い。

 その為、事業拡大していけば法律も経営方法も手さぐりになる部分が多くなり、利益より負債を抱える可能性を考えてしまいます」

「あと会計の問題も増えてくると、単純な作業量と漏れが出てくる可能性についても考えないといけなくなってきます」

 そこに会計担当のメソラさんも補足してくれる。

 普段はおちゃらけているところも見せてくれるが、今後の事業計画という重要課題の為、普段の言葉づかいを抑えているそうだ。

「そうなると、やはり現時点ではマルデアの音声関連会社への依頼は難しいでしょうか?」

 今後発売してくゲームソフトでマルデア語によるフルボイス化。

 私にとって今後のマルデアでゲーム販売していくことに対して、是非ともやりたい企画なのだ。

「現時点では厳しいでしょうね。それに金額の問題も有ります。

 ゲームに声を吹き込む仕事への前例が無いから相場が無い。

 その場合、依頼先にどれだけの価値を提示できるか?

 作業量・作業時間・労力・契約内容など様々な要素で交渉が必要になってくるでしょう。

 伝手があればいいのですが、そっち関係のコネが無いので……すみません、力になれなくて。

 ですが私達から見れば、今後の事業を展開する限り関わってくる内容です。

 そして厳しい言い方をしますが、売れ行きが常に好調を維持するという考え方はしないでください」

 普段はハードゲーマー指向なプレイが好きで、マルオで遊べば真正面から進んでいって、正々堂々と遊ぶのが好きなエヴァンスさん。

 しかし仕事に対しては真摯に向き合い、私を筆頭に年齢層の低い会社の中で、年長者らしく会社の空気を引き締めてくれることもある。

 そこには法律関連に携わるために、様々な企業を見てきた経験によっての説得力があった。

「では依頼する企業に美味しい仕事と思ってもらえるくらいの金額提示もやめたほうが良いか?」

 ガレナさんもフルボイス化に対して賛成しているのだが、会社経営者としての視点がそこにはあった。

「美味しい仕事と思ってもらえるようにするのは短期的に見れば有りです。

 ですが、長期的に見れば負担となりえます。

 ガレリーナ社で雇ってしまえば話は別ですが、ゲーム内容次第ではゲームキャラと演じる人の声質が違い過ぎたら使えませんでしょう?

 そうなると声を演じる以外の仕事もしてもらえるならともかく、必要以上の人員を抱え込んでしまう事にもなります」

「……たとえフルボイスが出来るようになったとしても、一時的ならともかく長期的に魔石と縮小ボックスの数が減るのは、商売においては良くないです。

 短期間なら投資として成長戦略として見なしてくれます。

 でも長期的になればなるほど、その成長戦略の価値・計画性・信頼が損なわれていくので、厳しいっす」

 メソラさんもフルボイス化に賛成というより、ガレリーナ社に勤める皆もフルボイス化を実現させたいとは思っている。

 しかし、現実的に考えれば攻めの姿勢も大事だが、人を雇っている以上社員の未来もかかっているという事を忘れてはいけないという事だ。

「社長・副社長申し訳ありませんが、将来的な企業戦略内容としては賛同しますが、現時点での実施には反対させていただきます」

 エヴァンスさんが唇を少し噛みながら、悔しそうに言ってくれる。

 感情だけで考えれば、私は何とかならないかとごねてしまいたい。

 でも私が地球に行ってる間に、皆はマルデアで仕事を頑張ってくれている。

 社会人ではあるが、未成年でもある私では出来ない仕事もしてくれている。

 その上で、私の我がままを押し通そうとは思えない。

 だから私は現時点では諦めるしかなかった。

「……分かりました。この企画は保留にします」

「ああ。だが現時点ではだ。私達とてフルボイスにすることでゲームが更に魅力的になることは理解している。

 だから今はマルデアで更なる信頼と実績を積み上げていこう。

 何、そんなに長くはならんさ。著名な映画監督も遊んでいるんだ。

 この調子でゲーマーを増やしていけば、もしかしたら他にも足がかりになってくれるような人達がファンになってくれるかもしれないんだから」

 ガレナさんが私の肩を軽くたたいて励ましてくれている。

「そうっす。大体リナさんがゲーム持ってきてくれたからこそ、今私らはこの会社で楽しく仕事出来るから、フルボイス化への道なんて、すぐに辿り着けるようになりますって」

「ええ、その通りです。

 まだ会社としての力を溜めている段階です。

 それに地球側も全力で協力してくれているんでしょう?

 だから大丈夫ですよ」

「皆さんありがとうございます。

 ならもっと頑張らないといけませんね!」

 確かに今は難しい。

 だけど皆が応援してくれている。

 なら、実現可能出来る程の力を手に入れる為にも、実現への道のりを作って歩いていけばいいだけだ。

「うむ、だからリナ。頑張って地球からゲームをどんどん運んできてくれ。

 あのゲームもようやく完成するのだろう?

 私としても早くマルデア版をプレイしたいからな」

「その通りです。

 スーファム版の時点でとても面白かったですからね。

 期待していますよ」

「自分も嫌いじゃないっすけど、お二人ほど惚れこんでないっすからねえ」

「はいはい、ちゃんと持ってきますよ。

 だからといって、サニアさんみたいに徹夜でやりこまないでくださいよ?」

 以前、サニアさんがゲームに熱中し過ぎて、気付けば会社で寝泊まりしていて朝になっていたということがあったのだ。

「……そこは信用しろ。

 いくら社外持ち出し禁止とはいえ、深夜まで遊んで翌日に響くようなことはせんよ」

「そもそも私の場合徹夜なんかしたら、翌日はまともに働けませんので」

「そうなんすか? 連日は無理ですけど、一日だけなら体はだるいけど何とかなるっすよ?」

「少し寝たら大丈夫ですけど、やっぱり作業効率は落ちますからやめましょうよ」

 これが若さなのだろうか。

 ガレナさんはきちんと体調管理している。

 エヴァンスさんはそもそも無理できない。

 メソラさんは徹夜もなんのその。

 私はまだ体が成熟しきってないから睡眠を欲するが、回復力が違うので少し寝れば問題無しという。

「……とりあえず発売されたら、ようやく自宅であけっぴろげに遊べますから期待してますよ。

 家内や子供も毎回新作を楽しみにしてますからね」

「だなあ。さてと会議はこれで終了だ。

 営業先との約束があるが、終わるころには時間も時間だから直帰するよ。

 何かあったらまた連絡してくれ」

「ういっす。自分も会議内容を纏めて記録しておきます」

「私も改めてフルボイス化を実現可能にするために引っかかりそうな法律が無いか調べておきます。

 場合によっては伝手を頼って、そちらのコネを持っている奴がいないか探してみる予定です」

 そう言って三人とも部屋を出て行こうとする。

「リナ。今度のゲームは大作になるだろう?

 サニアと配信の仕方は大体計画できているとは聞いているが、他に準備は必要か?」

 ガレナさんが振り返って私に聞いてくる。

「大丈夫です。

 あのゲームの完成度は今も地球では讃えられている程です。

 だから後は地球から現物を持ってくるだけですから」

 そう、あのゲームはまさしくスーファム時代の大作として締めくくるに相応しいソフトなのだから。

 

 




書き溜め中思ったのは、やっぱり違和感がはっきり感じれました。
とは言えども、他人が書いてる以上原作者と完全一致出来る訳も無いので、自分なりに書くしかないんですけどね。

書く予定は無いけど、パラドゲー出したら多分殆どの人ついてこれないだろうなあ。

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