なんか凄く話がスムーズに書けたし、自分でもこれ以上変更する必要無いと思えたので投稿。
オールスター5の現物を確認した私は、今度はアーケードの受け取りとなるのだが、こっちもわくわくが止まらない。
ゲームセンター略してゲーセン。
色んなゲームが遊べるところというのが、誰もが言う言葉だろう。
でも、子供心にゲームセンターというところは、まるで未来に来た気分になれるのだ。
ユウジだった時、自宅でゲームするのが当たり前だった時、ゲーセンにしか無いゲームというのは人気次第だが、ソフトとして発売されるまで半年から1年くらい先になる。
だからゲームセンターで遊んでいる間は、その空間はどこか別の場所にあって、そんな楽しい未来を垣間見させてくれていたと思えたのだ。
そして、その中で画面いっぱいに広がるゲーム達。
そのゲームセンターの中で一緒に遊ぶ人達も、同じ場所で楽しんでいるゲーム仲間だったのだ。
そのせいか、いざアーケードで遊んだゲームが家庭用で販売された時は、嬉しいけど物足りなさを感じる事もあったけどね。
だからゲーセンという場所だからこそ、思いっきり楽しめるアーケードの1つはこれだと思ったんだ。
「大使、こちらがBEATMAXになります」
そう、それは音ゲーというジャンル。
古から人々は音を愛し、音と共に暮らし、そして音楽を楽しんできた。
世界中で音楽は楽しまれていて、これからもずっと音楽は人々と共にあるだろう。
ゲームでもそれは変わらない。
このBEATMAXは1997年に販売され、後に音楽ゲームとしてのブームを巻き起こした作品。
「んんん? これ今までのやつとボタンと全然違う」
フェルが見てきたアーケードはスティックと6ボタンだったから、理解できなかったんだろう。
左に配置された5つのボタン・右に配置された円盤タイプに戸惑っている。
「ええ、このゲームは他のゲームと違って、音とリズムを楽しむものになるのですよ」
このゲームの担当者がフェルに分かりやすく教えてくれる。
「音とリズム? わからん」
まあ、これまでのゲームに無かった新しいジャンルだから、ピンとこないよね。
「では実際に遊んでみてください。
まず、このボタンを押しまして」
「おう」
担当の人に丁寧に教えてもらいながら、フェルが早速遊びだす。
「おお!? ツインBーの絵」
「気になったようですね。ではこちらのボタンを押して決定してみてください」
「うむ」
そこから難易度選択をして、ゲームが始まる。
すると画面中央にはツインBーのゲーム画面になるのだが、
「あれ? 勝手に動いてる」
「はい、中央の画面はあくまでも視覚的に楽しんでもらうためです。
実際に遊ぶ箇所ですが、左端に注目ください」
そう、この時点で従来のBEATMAXと違うのは、マルデア仕様だからだ。
本来のBEATMAXであれば、洋楽を基本とした音楽で楽しむのだが、マルデアの人達は洋楽なんて分かるわけがない。
音楽だからリズムを楽しめばいいだけかもしれないけど、知らないジャンルで知らない音楽なんてとっつきにくいのは目に見えている。
なので、洋楽も勿論入れているが、マルデア仕様向けに今までのゲーム音楽を交えている。
ドラクアOP・ツインBー・メトルの賞金首テーマ・マルオのステージ音楽などなど。
その音楽に合わせて、上から降りてくるバーに合わせて配置されたボタンを押す訳だ。
「おおおおお!?」
遊び方は理解したフェルだが、ボタンを押すタイミングに慌ててしまう。
「大丈夫です、このタイミングで押してみてください」
言われた通りにフェルがボタンを押す。
すると、パーフェクトと表示される。
「ふふん、わちし完璧」
分かりやすい反応してくれるなあ。そのままフェルは一番低い難易度だったこともあり無事クリアする。
「という感じで、リズムに合わせて落ちてくるボタンを押し、中央画面を目で見て音楽を楽しんでいくゲームとなります」
「やっぱり、音ゲーはゲームセンターですね」
自宅でも楽しめるが、やっぱり違うんだよね。
普通のコントローラーでも遊べるが、ボタン操作が違うから違和感が出てくる。
専用コントローラーを買えば楽しめるんだけど……自宅の環境次第では遊びにくいのだ。
普通のコントローラーは少し力籠めて押すことはあるけど、うるさくはない。
でも音ゲーやる時って、ボタンを上から叩き付けるように押すからゲームに夢中になると結構バンバン押すことになる。
すると、ゲーム中はずっとそんな音が鳴り続けるから、下手したら隣の部屋とかにも聞こえる。
そうなると、騒音扱いされる可能性もあるのだ。
となると、専用コントローラで思いっきり遊びたくても難しい。
そして、やはりゲームセンターと家庭用にした専用コントローラだと、大きさも違うし固定がきっちり出来ないから、結局本当に音ゲーを楽しむならゲームセンターになってしまうということだ。
「もっかいもっかい!」
フェルが今度は難易度が少し上がった曲で選択してプレイする。
「ぬおおおおおお」
落ちてくるバーが増えてきて、しかもタイミングが微妙に違うことでフェルはついていけなくなってくる。
「あああああ、なんでじゃああああ」
結果、ゲームオーバー。
うむ、いつものフェルである。
「メーカーさんも気合入れて作ってくれてますので、同じ曲でも難易度毎に映像は違います。
これによって遊ぶ人達は全ての映像を楽しもうとしたら、長く遊んでくれることは間違いないでしょう。
また、遊ぶ曲も順次追加しやすいようにしております。
現在も新しい曲でステージを制作していて、USBなどの外部データを使ってアップデートできるように、ゲーム機を制作しています。
他にも今後の新作ゲームがマルデアで販売されたら、それに合わせていく予定です」
「うわああああ。それは物凄い」
つまり、ゲームそのものに飽きない限り、定期的に新しいのが来るからハマったお客さんは大変かもね。
「ですが、ソフトとして販売する時の為であるBEATMAX用の専用コントローラはもう少しお待ちください。
地球で流行った時の商品を改良して、スウィッツ用として大体出来上がっているのですが、静音性・耐久性・コントローラー固定方法にまだ時間が必要なのです」
「ありがとうございます。やはり自宅でも遊びたいですしね」
「ええ、ゲームセンターだけだと練習したくてもお小遣いが足りなくて、離れていくユーザーもいることは承知しています。
とはいえども、メーカーとしては商売でもあるので、全部を補うのは中々厳しくて」
まあそうだよね。作ったゲームを思いっきり遊んでほしいけど、開発してきたお金や時間があるからその分儲かってこそ次のゲーム開発が出来るようになる。
そこら辺は商売の永遠の課題だよね。
「そして次のアーケードはこちらです」
そう、今回持っていくアーケードはBEATMAXだけではない。
「こちらがX-TYPEのアーケード版です」
ゲームセンターのもう一つの定番であるシューティングゲームである。
以前、フェルクル達に見せたツインBは縦型のシューティング。
縦型なら元祖はゼベウスだろう。
そして、最初のオールスターでは横タイプで王道のグラディアス。
地球では様々なシューティングゲームも花開く中、XーTYPEはその中でも光り輝いている作品の1つだ。
「基本は初代XーTYPEですが、リマスターしたことで画像は現代でも通じる程です。
またマルデアに持っていった超スタ2同様、切り替えれば2が出来るように設定しております」
うわああ、これなら販売する時も買い切りとはいえ、長期的な収入が考えられるから、ブラームスさんや他の営業先も安心して買ってくれそうだ。
ただまあ上手い人がプレイすると、回転率が落ちる。
そしてシューティングゲームはクリアまでの時間が長いから、稼働時間と収入のバランスが割に合わなくなってしまうことが多い。
その為、ゲームセンターの定番アーケードではあれども、ゲームセンターのメイン収入としては厳しいのだ。
「私的にはフィナーレ2も渡したいところですが、それだとカルチャーショック受けそうですしね」
「あ~、出来れば段階踏んでいきたいんですよ。
まだまだマルデアの人達はライトゲーマーですから」
「そのお気持ちに共感します。
でも1ゲーマーとしては早く遊んでほしくて仕方が無くて、その反応が聞きたくて見たくて、社内では皆そわそわしてます」
「ですよね!」
自分が好きなゲームで他の人がどんな反応するか知りたいのは、ゲーマーの性である。
そんなこんなで私はBEATMAX・X-TYPEを受け取るのだった。
RーTYPEをオールスター5に入れなかった理由はこういうことでしたw
他考えてたのは、マリオカートのゲーセン版。
それでレーシングゲームの下地作りによって、グランツーリスモ・首都高・イニシャルDなどのレーシングゲームに繋げるとかね。