二つともむっちゃ面白い!
エアレイダーで爆撃しながら、
「フハハハハ! 見ろ! 無意味に躯となっていく奴等を!」
「吹き飛べ! 天より降り注がれる死を受け入れやがれ!」
という感じで酔いしれてましたw
また暑さがきつくて、クーラーの無い部屋はきつい。
「ただいま戻りました~」
「お帰り! リナ」
地球での洋館配信を無事終わらせた後、私はすぐにマルデアへ帰還した。
フェルはオーロラを仲間に自慢すべく、草むらへ直行。
私も会社へ向かい、皆から迎えられる。
「配信からオールスター5の注文が続々と入ってきてますよ。
それとアーケードも既に購入希望の連絡が店舗から来てます。
営業前なのに、もうある程度信用されているのが嬉しいです」
フィオさんがどんどん注文されていることで、笑顔で私に教えてくれる。
「とはいっても営業はしないとね。
それにまだゲーム内容は一部だけしか伝えてないんだし、お客さん達が欲しがってる情報を早めにお知らせしたいところね。
というわけでリナ。
私はお客さん達に正確な情報を伝えるために、試遊しなければいけないの。
さあ、早くアーケードを出して」
「あ、サニアさんずるいっす。
自分もXーTYPEしたいのに」
相変わらず欲望に忠実な二人である。
「はいはい。今出しますからにじり寄ってこないでください」
輸送機からBEATMAXとXーTYPEを、部屋のちょうどいい場所に置く。
配線も繋いで電源ON。
「ああ、ようやく新しいシューティングゲームができるっす。
ボーダーラインも楽しかったけど、シンプルな横シューティングゲームは最高です」
「迫りくる四方八方からの攻撃を回避し、巨大なボスを撃ちまくる快感は、なにものにも代えがたいものがあるわね」
「後方にも攻撃できるのがまたいいんすよね。
他にも溜め攻撃で吹っ飛ばすのが気持ちいいっす」
仕事という名目で早速遊びまくる二人。
いいんだけどね、この後ちゃんとその分取り戻すくらい熱心に働いてくれるし。
「まったく。リナが地球から帰ってきた時の日常風景にまでなったが普通は有り得んのだぞ」
ガレナさんが呆れた顔で言うが、視線はBEATMAXに釘付けである。
「ふむ、こちらは今までのより場所を取りそうだな。
それに音が大きくなるから、営業時にはそこもきちんと伝えないといかんな」
「はい、ただその分遊ぶ人だけじゃなく、周囲の人も見てるだけで楽しくさせますから効果は大きいと思います」
「音楽って歌うのも奏でるのも楽しいですから、これは凄く楽しそうです」
ガレナさんとフィオさんの感想で、私はこれなら大丈夫そうと思う。
「ま、この調子だと今日はもう仕事にならんな。終業時間も近いし後は好きにしろ。
但し、営業にちゃんと活かすんだぞ」
「ういっす。
この魅力を余すことなく伝えてみせますよ~。同志を増やしてみせます」
相変わらずのガレリーナ社員達であった。
「さてとリナ。帰ってきてすまんがもう少しだけ付き合ってくれ。
お前が地球に行ってる間に、お前に相談しないといけないことが起きてな」
「私がいないとですか?」
とりあえず部屋に移動してから体を楽にして、ソファーで対面に座ったガレナさんが教えてくれる。
「実はな、ネズム王国の取引先から取引の拡大を打診されたんだ。
サニックの入ったオールスターは順調に売れていて、ポツモンも口コミでどんどん売れていく。
そこにアニメもいい感じで視聴者が増えてきている。
次作のオールスター5でもサニック2があるから、間違いなく売れるだろう」
「嬉しい限りですね。
うちの家でもネズム王国の方がフェルクル達を見て、その後グッズやゲームを買ってくれているので有難いです」
アルセイアの休みの時に、母さんに聞いてもいたし見てもいたので、私は喜ばしい。
「ああ、やはりそれが切っ掛けか」
「はい?」
切っ掛けという言葉に、どういうことか理解できない。
「リナ、お前の想像以上にネズム王国でのフェルクル信仰は大きい。
そして、自分達と少々姿形は変わっても、自分達の種族が大活躍するゲームに好意を抱く事はおかしくない」
「はあ? まあ理解はしてるつもりですが」
私からすれば、そのゲームを制作した人達がえらいだけという認識なんだが。
「まあ実感はしにくいか。
私も思ったより過小評価していたようだ。
では分かりやすい数字で実感してもらおう。ネズム王国から取引を求められた総発注数だ。
スウィッツ50万台・各ソフト10万本・グッズ関連1000万ベル相当・アーケード3000台だ」
「ちょッ!? ネズム王国の総人口は1000万人と聞いてます。
それって殆ど全ての家庭に行き渡るって状況じゃないですか!?」
驚きで私は思わず腰を上げる。
だが、それほどとんでもない事だ。
「だからお前は実感していないと思ったんだよ。
しかし、私も同じ気持ちだった。
実際、私も聞いた時は反射的に聞き返したよ。
正気ですか? とな」
言葉が返せない。
旅の疲れもあったが、最早そんな気持ちは吹っ飛んだ。
「さすがに全てをすぐに行き渡らせるつもりではないが、将来的にはと言っていた。
そして、何故そこまでの発注数になるかと聞いたら、やはりフェルクルのことが話題となったんだ」
視線をガレナさんに集中することで、私は無言で続きを促す。
「曰く、フェルクル様達はマルデアのあるお店で無邪気に楽しんで遊んでいること。
あれほどまで楽しそうに自由に無警戒に、同時にマルデア人達も同じ時間を過ごす空間。
そんな空間を演出する光景を目の当たりにすることが出来るなど、我がネズム王国でさえ無い。
であれば、たとえ地球の品であろうとも国民達に知ってもらう意義があるという」
何となく理解は出来る。だが何となくなのと話が大きくなりすぎて実感が伴わない。
確かに数字だけ見れば、今までの累計よりは下だ。
だがそれはあくまでも、2年近く頑張ってきたからこそだ。
心臓の音が速くなり、暑くもないのに汗が出てくる。
その為、とにかく冷静になろうと私はゆっくりと深呼吸をする。
ガレナさんもそんな私を見て、何も言わず落ち着いてくれるのを待ってくれる。
どうすればいい?
商業的な拡大は望ましい話だ。
増産に関しては地球側と相談すればいい。
商品を渡せばネズム王国の方々に基本的な販売は任せればいいだろう。
お金に関してはガレナさん・メソラさんだけで対処できる金額じゃなくなってきている。
急激に増える収益に対する税金だってある。
これほどまでの利益なら、社員への還元だって大事だ。
ただ、余りにも急激な変化をもたらす商売内容で、確実に今後の業務に支障が出る可能性は極めて高い。
頭の中で纏まらない。
でもマルデアという星でゲーム文化を広める、とてつもなく大きい機会だ。
「リナ。今無理に纏めようとしなくていい。
私だって未だに纏め切れていないんだ。
どう考えてもガレリーナ社という社員20名の会社が その手のひらで一度に対処できるとは私もとうてい思えん。
この話を知ってるのは、エヴァンス・メソラ・私・お前だけだ。
サニアにも伝えるべきか考えたが、どちらにしてもお前と地球の行動が無ければ何も進めれないからな」
確かにその通りだ。
この場合私はただ地球に連絡すればいい。
大型発注が来たことによる増産依頼。そして地球側がどれだけ対応できるか?
対応できるとしても期間がどれくらい必要か、ネズム王国の会社とも話さなければならないだろう。
でも、マルデア側・ドワフ国側だっておざなりにしてはいけない。
今はマルデア国も販売は落ち着いているが、新作を販売する度に盛り上がってくれている。
そこに甘えてはいけない。
お客さん達が十全に楽しんでくれているからこそ、次につながりゲーム文化の輪を広げてくれているのだ。
「とりあえず新しい人員確保は必須だ。
それに対外的にそろそろ他の企業からも注目されてきている。
一度お前に対するインタビューという形で、取材依頼が来たんだ」
「私に対してインタビュー?」
「野蛮認定している地球に、飛び級で魔法省に就職したエリートが1人で訪問。
マルデアに新たな商業を運び、その企業は現在絶賛成長中。
こんな状況をいつまでも放置すると思うか?」
「……思わないです」
確実に何故地球へ行こうと思ったんですかと聞かれるだろうなあ。
「私はお前の前世の記憶を聞いてるから納得しているが、普通に考えれば有り得ないからな。
未成年・不在・今は大事な時期と言って断っておいた。
まあマルデアでは本人に許可無く取材したり、報道することは禁止されているから大丈夫だ」
「うああああ。どんどん簡単に解決できない問題が山積みにい~」
「私もここまで話が大きくなるとは想像していなかったよ。
もう笑うしかないよ。はっはっは……はあ。まあ結局何とかするしかないんだがな」
「もうどうにでもな~れ?」
某掲示板でよくある、アスキーアート風に言う私である。
「どうにでもなるわけにはいかんのが現実だ。
しかし、無事に乗り越えれば収益はとんでもないことになる。
まだ青写真にしか過ぎんが、いっそのこと小さなプロダクションを吸収合併もしくは買収か子会社にすることが出来ると考えているよ。
そうすれば人員・ノウハウも手に入るからフルボイス計画が進むだろうな」
「それ、更に課題が増えません?」
「もうここまで来たら一つ二つ追加されても……な。
解決出来たら笑い話に出来るんだが、今はそれどころではないよ。
ただ、もう今日はお前に伝えることが出来たし、今後の事は一緒に悩めるからな。
とりあえず私もBEATMAXやってくるから、今日は頭空っぽにさせてくれ」
「……ガレナさん本当にありがとうございます」
部屋から出て行くガレナさんの背中が煤けているのを見ながら、私は今後の課題を改めて考えながら帰宅することにしたのであった。
ウイニングポストだと世代交代の為に、育成対象が次々と変わるので楽しい。
トウカイテイオーとスーパークリークに無敗三冠取得させて、オグリキャップに凱旋門賞。
ダイワスカーレットの祖母を購入して、牝馬三冠取らせて繁殖ボーナス備えさせたり。
架空馬は中々難しいですなあ。
難易度はようやくHARDにしたけど、まだまだ上の難易度に進みたい。