リナの星間貿易異聞録   作:ayasaki

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エアレイダーだと126市街流入ミッションが稼ぎやすいかな?
攻めてくる方向が分かりやすいので爆撃しやすい。でも回収がめんどくさいのでオンでやってます。

そして9/2発売したラスアスPart1どうすっかなあ。
ホラーやらないけど、こういう自由度高いゲームって好きなんですよね。
ゴーストオブツシマみたいな感じだし。


平常心って難しい

「うぬぬぬぬぬ」

 地球より帰還後のガレナさんと相談したその日は、私は家に帰ってゆっくりしている。

 ただ、やはりネズム王国との商談内容が気になってしまう。

 地球に増産依頼は伝えたが、あちらも増産は喜ばしいが具体的に計画をどう纏めるかがあるので、すぐに答えを出すことは出来ない。

 その為、数日は時間が欲しいとの返事だった。

 寧ろ数日で返事出来る程のほうが凄いくらいだ。

 そして私も改めて考えると、とにかく一度ネズム王国で営業した販売業者と話す必要がある。

 いくらなんでも、あの要求数を納めるには結構な時間が必要だ。

 どれくらいの時間で考えてるのか?

 億単位になる膨大な金額となる支払いをどうする予定なのか?

 そして、その金額をどう扱えばいいのか。

 一気に全てのお金を魔石や縮小ボックスにするには無理がある。

 魔石を扱ってる業者さんの都合だってあるし、縮小ボックスだって一度に全部揃えてもらうにはあちら側だって準備が必要だ。

 とりあえず纏まらないなりに、紙に書くなどして外部出力していく。

 頭の中だけで考えるから、思いつく事があやふやになるんであって目に見えるようにしてると纏まりやすくなるらしい。

「とりあえず今回持ってきたゲームソフトは通常通り販売。

 マルデア側・ドワフ側の本体販売は少し少なめにして、ネズム王国に半分以上販売。

 アーケードは明日から順々に営業していきながら、既にソフトで販売してるぷやぷやとサニックのアーケードを買い取るのも考えよう。

 確か店舗から片付けてる取引先もあったから、新作アーケード購入の割引にするのも有かな。

 グッズに関してはネズム王国の人と相談して、ポツモンとサニック中心になるだろうけど他のゲームグッズだって欲しがってもおかしくない」

 つらつらと記載していく。

 これガレナさんは私が帰ってくるまでの間、頭抱えてたんだろうなあ。

 地球との商談は私がしてるから、具体的に話を進める事も出来ないし、訪問中の私にこんな大ごとを連絡したら、私もいつも通りの訪問が出来なかったに違いない。

「……はあああああああ。

 これ当分の間は確実に忙しくなるなあ。

 ネズム王国側とは地球の返答待ちにして、その間に営業。

 返答が来たらその内容でネズム王国とすり合わせ。

 ドワフ国にはお酒とソフト持っていって、出来ればアーケードも売り込みたい。

 ただ、あっちはまだアーケードがどれだけ売れるか分かんないけど、X-TYPEは気に入ってくれると思うんだよね。

 そしてマルデアではいつも通りの販売。

 新作紹介はサニアさんにお任せするべきかなあ。やる事多くて配信する為の準備の時間が厳しいや」

 だけど、ソフト紹介の時は私とサニアさんのコンビというのもお客さん達には認識されている。

 実際私もそうやって紹介したいし、私自身もやりたいことである。

 でも、私じゃないと進まない課題が多すぎる。

 フェルと私が一緒じゃないと、まずネズム王国とは話が進まないだろう。

 地球との連絡は私経由。

 ドワフ国への営業はまだ私しか行ってないし、引き継ぐにも誰に任せたらいい?

 皆もマルデア国内の営業で手一杯だ。

「……駄目だ。どう考えても私も皆も忙しさでパンクしちゃう」

 ちょっと気分が滅入ってきて、頭を机に乗せる。

 どうしよう? 正直今回のオールスター5・アーケード・新作グッズの同時進行だって結構忙しくなることを覚悟したうえだけど、計画していたことだから皆で何とかなる予定だった。

 そこに特大の発注。

 しかしマルデアでのゲーム文化普及を考えれば、何が何でも掴みたいチャンスでもある。

「どうすればいいのさあ」

 明日は改めてガレナさん・メソラさん・エヴァンスさんで相談すべきだろう。

 とにかく皆で共有するべきだ。

 でも、出来る限り纏めておきたいし、それで相談すればいい方法も思いつくはずである。

「リナーご飯よ~」

 お母さんからの声。

 そういえば帰ってきてから何も食べてないから、お腹は空いている。

 ただ、考え事のせいで食事をあとにしていた。

「すぐいく~」

 とりあえずご飯にしよう。簡単に纏まる事じゃないしね。

 そうして私はご飯にありつくわけだが、

「リナ、元気が無いようだけど、どうかしたんだい?」

 久しぶりに早く帰宅したお父さんから言われるのだった。

「あ~うん、ちょっと会社での悩み事が気になってて」

「今度の新作関連? 確かに忙しくなりそうとは聞いてたけど、計画していたことでしょう?」

 お母さんも小売りになるから、ある程度伝えている。

「ううん、それとは別で突然の大型発注が来たんだよ」

「あら、それはいい事なんじゃないの?」

 お母さんは詳細を知らないから、素直に喜ばしい事と思ってくれる。

「……許容範囲を大幅に超えるんだね?」

 お父さんはすぐに内容を理解して、真剣に相談にのってくれそうである。

「そうなの。どう考えても無理したとしても消化できる量じゃない。

 でもこの機会を逃したくないし、どうすればいいのかなあ」

 話せば楽になると思う部分もあった。でも解決策がそんな簡単に出て来るとも考えてなかった。

「リナ。お父さんも経験あるから経験者として言おう。

 すぐに解決しなくていい。すぐにやる必要は無い。それだけで頭いっぱいにしたら駄目だ」

「え? どうして?」

 お父さんの言葉がよく理解できない。

 早く解決できるなら、その方がいいはずだ。

「短期間での少々の無茶は何とかなるんだ。でもリナがそこまで悩むと言う事は長期的になることも視野に入れているんだろう?

 今のリナは多分早く解決するためにどうすればいいかで悩み過ぎている。

 人間、そうなると考え方が狭まるんだよ。

 私の患者さんでも似たようなことで、無理して結果として体を壊した人もいる。

 そうなると今までの無理は結局無駄になってしまうことも多い。

 それなら、自分の許容範囲内に納められるように業務を落とし込むことが大事だよ」

 お父さんの言葉に納得はしながらも、私としてはやっぱり少しでも早く解決したいわけなんだが。

「仕事って忙しくなってくると、今までの質が極端に下がることがあるんだよ。

 数字的には急げば上がるけど、大概はあとで顧客から質の悪さで問い合わせが増えるんだよ。

 顧客はあくまでも今までの質の上で、数字を上げてほしいんだから」

「それは分かるわね。

 不良品が偶にあるのは理解してるけど、その不良品の割合が多くなると困るもの」

 二人の言葉に私は真剣に耳を傾けていく。

「寧ろ、無理に納品してもらうより、最初の時点で具体的な理由や必要な期間を教えてくれる方がありがたいよ。

 それなら、それに合わせて動けばいいだけなんだから」

「そうね。それなら買う側としては、しょうがないけど納得も出来るもの」

 両親の言葉の内容を私は改めて考え直す。

 そっか、大型発注で冷静さを失って私は納品しなければと必死になり過ぎて、売った後の事が抜けていたんだ。

 今まで出来ていたことだったのに、大型発注に気を取られ過ぎて当たり前にやっていたことだから当然何とかなると思い込んでいたんだろう。

「そっかあ。無意識に視野狭窄になってたんだなあ。

 冷静になろうとしてただけで、全然落ち着いてなかったって事かあ」

「そこはどんな仕事していても一緒さ。

 それにどんなに凄い人でも、心のバランスが崩れる事はある。

 僕も仕事で何度も失敗したし、その度に経験したからこそ言える言葉だよリナ」

 お父さんの言葉はとても優しく、そして勉強になったと実感できる私だった。

「うん。ありがとうお父さんお母さん。

 二人に相談してよかった」

 解決したわけじゃないけど私の心は少し霧が晴れていく。

 明日はこの気持ちでガレナさんと改めて相談しよう。

 ガレナさんはガレナさんなりに頑張ってくれていたんだ。なら少しでもその気持ちに応えたい。

 ガレナさんも今回の事で、いつもの調子を出せなくなったのだ。

 なら今度は私が助ければいい。

 悩むことはあれども、一緒に考えていけるんだから。




夜がようやく扇風機だけでも寝れるようになってきた。
7.8月はクーラー効いてる部屋じゃないと寝苦しいからなあ。
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