リナの星間貿易異聞録   作:ayasaki

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新作遊べる日はとっとと仕事終わらせて家に帰ります。
しかしタイミング悪いと不在届が入ってて、遊べるのが明日になるのであった。
DL購入もするけどパッケージで手に入れたいんだ。


弾幕歓迎

「マルデリタさん、待ってましたよ」

「お待たせしました。早速設置作業いたしますね」

 世間一般のお昼休み終了頃の時間に、私はブラームスさんのお店に到着する。

 こちらでも既に設置場所を用意してくれていて、作業はスムーズに行えるようにしてくれている。

「BEATMAXもいいですが、今日のガレリーナ社のお知らせからグラディアス好きなお客さんが問い合わせしてきましたよ。入荷予定いつですかって」

「有難い限りです。今回のシューティングゲームも勿論自信もって販売してますから」

 そうなんだよねえ。

 シューティングゲームというジャンルは地球では、名古屋撃ちして楽しんでいたゲームから始まりグラディアス・ゼベウス・ツインBーだ・パラディウス・1940・エインハンダーなどなど、様々な形で制作されて楽しまれているジャンル。

 その中でもX-TYPEは地球で何十年も愛され続けているシューティングゲームだ。

 はじまりは1987年7月。

 それから現代まで様々な形でこのシリーズは販売されてきた。

 正直オールスター5に入っていても文句無しの作品だが、やはりここは格ゲー同様に最初はアーケードで遊んでほしいと思ったのだ。

 出現する敵の物量に驚き、襲い来る弾幕を反射的に回避したり計算ずくの操作。

 自機のパワーアップに一喜一憂し、敵戦力を自分だけで全て撃ち滅ぼす快感。

 たった一発の攻撃でゲームオーバーになるスリルさえも、人によっては楽しくてしょうがないのがシューティングゲームの魅力なのだ。

 そんなシューティングゲームはアーケードの華であった時代もあった。

 しかし、シューティングゲームは上手い人が遊ぶと、ワンコインだけでクリアして尚且つ長時間の占拠にもなってしまう。

 その為、人気はあっても回転率は悪くなってしまいがちだ。

 だからこそ音ゲーというジャンルは回転率を重視していて、誰が遊んでもワンコイン10分程度の為、売上を考えると主流は格ゲーや音ゲーとなってしまう。

 でも、やっぱりシューティングゲームもゲームセンターで遊ぶからこそ、皆でワーワー言いながら楽しんでほしい。

「オールスターで入ってたグラディアスも非常に楽しかったですから、新作のX-TYPEも期待してたんですよ。

 お客さんの中にもグラディアス好きがいて、あのゲームボイでも入ってたツインB~だにはまってたらしくてね」

「あ~分かります。シューティングゲームとかってなんか定期的に遊びたくなる要素がありますからねー」

「じっくり考えて遊ぶゲームもいいですけど、即断即決が求められるゲームってそれはそれで全力でゲームをしてる気分になりません?」

「なります!」

 そんな雑談をしながら設置するわけだが、同時に今までのアーケード買取を伝える。

「……なるほど、確かに既にオールスターで遊べますし、実際うちでも遊ぶ人は少なくなってきてますから一考の余地はありますね。

 うちの場合複数台購入してましたし、充分稼がせてもらいました。

 では一台だけ残して引き取りお願いします」

 すんなりと決まる引き取り交渉。

 引き取った後は会社で掃除と整備を行えば、割安価格でネズム王国に販売する予定である。

 会社にも新品在庫はあることはあるのだが、これまでに販売したアーケードが稼働不良起こした時の為に念の為残してきた在庫でもあったりする。

 次回の地球訪問時に改めて受け取るけど、それまでの間はマルデア国内にある現物でどうにかするしかないからね。

 そうして私が設置作業している間に、ブラームスさんもレイアウト変更を考えだす。

 新作・人気・流行・目新しさで、お客さんの反応は様々だし、それに合わせたレイアウトをしていけば売り上げも変わってくる。

 かといって頻繁に場所移動したら、お客さんも混乱しちゃうから結構神経使うのだ。

 さて、そんな事を考えながら設置作業していけば、X-TYPEの稼働準備は整った。

 BEATMAXと比べれば設置作業は、これまでのアーケードと一緒だから問題無い。

「ブラームスさん、こちらの設置作業終わりました。確認お願い致します」

「おお! 早速遊べるようになったんですね」

 いそいそとブラームスさんがコインを用意して、台を確認していく。

「操作はグラディアス同様のようですが、この溜め撃ちいいですねえ」

 X-TYPEの特徴の一つである攻撃方法を早速試すブラームスさん。

 いいよね溜め撃ち。

 他のゲームでも人気あるシステムだけど、やっぱ爽快感があるし見た目派手になるから私も好きである。

「この前後に装着できる装備もいいですなあ」

 これもX-TYPEが楽しくなる要素で、後方からの敵を効率よく倒せるし弾幕回避も出来る。

 敵に接着して体当たり攻撃するような感じで遊んだりもできるので、なんとなくお馬鹿な遊び方も出来て楽しかったりする。

 他にも攻撃方法で正面に向かうレーザーも勿論だが、反射型・対地型などステージや好みに状況に合わせてパワーアップしていく自機。

 敵もユニークでグロテスクな奴や戦艦とか、想像力豊かな敵が出てくるから、それを倒す快感はシューティングゲームならではだろう。

「あ、やられた」

 ……そして敵の弾幕が激しくなったり、後ろから出てきた敵に体当たりされて死ぬのもお約束。

「ぐ、遊びたいところですが稼働確認したのだから、後はお客さんに頑張ってもらいましょう」

 そうして新作アーケードを二つとも稼働確認できたので、今度はオールスター5の話をしようとするのだが、

「し・ん・さ・く・だ――――――――!」

 学生集団がお店に突撃してきたのである。

 しかも走ってきたのか、息が上がっていて服が乱れていた。

「店長! 新作どこ!?」

 ちょっと引いてしまいそうになるが、それだけ楽しみにしてくれていたことは素直に嬉しい。

「今入荷したところだよ。

 とりあえず落ち着いて、アーケードは逃げないから」

「おっしゃ! コインコイン」

「ちい、両替しとくから台確保しとけ」

「あああ、一番取られた―」

 ……うん、なんか昔の自分思い出すよ。

 ゲーセンでしか遊べないから、人気のやつ遊ぶために休日の開店時間に入店して遊んだりしたことがある。

 そんな感じかなあ。

 そして早速遊びだす学生達だが、

「ちょ!? この弾幕を装備で無効にできるぞ」

「無敵バリア常時装備!? おっしゃ突っ込め」

「寧ろ装備で敵纏めてぶっ飛ばせよ。爽快感最高だろうが」

 テンションあげあげすぎる。

 まあ気持ちは分からんでもないけどね。新作遊ぶ時は嬉しくてしょうがないし。

「ニニアちゃんももう少しで来るらしいぞ」

「マジか。あの子グラディアス最高難易度でクリアしてるから、ガチでクリアまで占拠されかねんぞ」

「いや、BEATMAXもあるんだからそっちに誘導させるか?」

「ラナも巻き込め。動画確認した時にカービアの音楽画面見せたら食いついてくるはずだ」

「お前らな……」

 ニニアちゃん……君はいったいどこまでやりこんだの?

 ローカライズメンバーとしてバイトしてもらってもいいかもしれない。翻訳とかバグ確認とかもありだし、プレイ動画で魅せプレイしてもらうことが出来るんじゃないだろうか?

 そして実は新作格ゲーのほうも販売計画は既に出来ている。

 でも、あくまでも計画であって日時とかの正確な予定まではいかないんだよね。

 時期的には春予定なので、そこでもう一度格ゲーに輝いてもらうつもりだ。

 それまでの間は裏ボス操作選択出来るやり方を公開して、あの瞬撃殺の発動に四苦八苦してもらおう。

 何回やっても何回やってもコマンド操作失敗した私であった。

 小パンチ二回・横移動・小キック・大パンチを何で皆そんな簡単に成功させられるのさ!?

 




豪鬼の瞬獄殺・ヴァンパイアセイヴァーでモリガンのダークネスイリュージョンをコンボで繋げようとしたけど、大概失敗してました。
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