リナの星間貿易異聞録   作:ayasaki

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これにて3年目の初訪問編終了。
自分で見返すと詰め込んだなあと思えども、納得いく出来上がりになりました。


オールスター5発売!

 3年目の地球訪問から色々な事をしてきた私達。

 今後のゲーム販売でも考える事はいっぱいある。

 だが今日は遂にオールスター5の発売日を迎える。

「皆、言うまでも無く今日は問い合わせが殺到するのは理解しているだろう。

 事前にある程度やりこんだから大概の質問に応える事は問題ないはずだ。

 だが、それでも答えにくい問い合わせが来たら、周囲を頼ってくれ。

 もし他の皆も対応が忙しそうで難しければ、後で連絡するとかでも構わん。

 とにかく今日は問い合わせ対応に尽力してくれ」

 ガレナさんも気合が入っているようで、対応しやすいように机に充電させながら起動しているスウィッツを置いていた。

「飲み物も補充してますから、偶に補給してください」

「後で問い合わせ内容は集計して、今後の参考にするんでメモしといてくださいっす」

 フィオさんとメソラさんも問い合わせ対応前の準備に余念がない。

「場合によってはお知らせ更新もやるから、確認しといて」

 サニアさんも状況次第で困った時の対処方法をお知らせすることで、問い合わせを減らすための行動になるだろう。

 そして私も対応準備は整っている。

 大概の店舗は朝10時開店だが、中には発売日になった瞬間に購入している猛者もいるのだ。

 夜中販売はさすがにお客さん達もクロナの時が最高潮だったようで、その後は一部店舗だけが深夜開店するみたい。

 お客さん達も深夜に待つのは大変だし、近所迷惑になるのは冷静になれば駄目だと理解してくれたしね。

 ただネットではというと、

 

『ふはははは! オールスター5た~の~し~い~』

『うあああ、貴様深夜購入しやがったなあ!』

『ネタバレするなよ! それしたら処刑だ!』

『有給はこの日の為に! 開店同時に買うのだ』

『買えるの夕方。それが普通なんだけどなあ』

『深夜働く自分が朝買うのは真っ当です』

『自由業の自分はこの日に合わせて働いてました』

『仕事を締め切り前に片付けてゲームする準備は万端だ。

 ……おかげで編集部に訝しがられた』

 

 色んな仕事してる人達がいるなあと思いつつ、遂に問い合わせ対応の時間帯が迫りつつある。

 ゆっくり大きく深呼吸して、体を軽く動かす。

 新作を早速買ってくれて、ゲームを思いっきり楽しむ為にも問い合わせまでしてくれるお客さん達に感謝しよう。

 そんな風に待ち望んでくれるおかげで、地球も喜んでくれているんだってことを伝えたい。

 だから言わせてほしい、ありがとうって言葉を。

 さあ! 問い合わせ対応開始だ。

 

『今回のパーティーメンバー凄く多くない? あと戦闘が凄い忙しいけど楽しい』

「リアルタイム戦闘を意識して作られていますので、パーティーの個性を更に光らせれますよ」

『ダッシュが便利すぎる! それに壁登り出来るからアクション楽しい! ただその分難易度高い』

「他にも色々能力増えてるので是非クリアまで頑張ってください」

『こ、これめっちゃ怖いんだけど!』

「部屋を明るくしたり、誰かと一緒にプレイしたら怖さも軽減しますから頑張って!」

『てやんでいってどういう意味?』

「負けてたまるかとか、反骨心を表す言葉です」

『敵の攻撃が強くてすぐ死ぬよ』

「真正面からぶつかるだけでなく、敵が違う方向に向くときを狙ってみてください」

『おならの匂いが好きなお地蔵さんって何なの?』

「そういう人も偶にいますよ」

『新登場した弟分が可愛い。尻尾ぶんぶんしたりオタマジャクシみたいなのが愛らしいよ』

「是非とも愛でてください。今作の目玉の一つです」

『この主人公の頭の固さどうなってんの?』 

「原人だから自分の肉体こそ最強なんですよ」

 

 そうやって問い合わせをさばいていくが、内容を見直すとゲーム自体に戸惑う感じでなく、疑問に思う事を問い合わせる感じだ。

 勿論ゲームそのもののプレイ方法が分からない人もいたけど、きちんと教えたらあっさり理解してくれるようになってきている。

 これもスウィッツで遊ぶと言う事に慣れてきた証拠なんだろう。

 そうして問い合わせ対応時間いっぱいまでガレリーナ社皆で頑張るのだが、休憩は勿論はさむ。

「喋り過ぎて顎痛くなってきた」

「仕事だけどお客さんがむっちゃ楽しそうに言うから、ついつい長話しそうになっちゃう」

「分かる。仕事じゃなかったら絶対語ってたよ」

 こんな感じで社員達も楽しそうに仕事してくれているのだ。

 でも、仕事中は忙しい事には変わりない。

 ガレナさんも正式に人員確保することを社内に通達し、その準備をしてから正式に求人をするとのこと。

 まあうちだし、また新たなゲーム馬鹿が入社してくるんだろうなあ。

 ただそうなると、今はまだ問題無いけど、賃貸してるビルが手狭になることも間違いない。

 さすがに自社ビルなんて現時点ではおこがましい。

 だけどこの調子で会社が成長していけば、今借りているビルに空いている階はもう無いから、本格的に広くて使いやすい場所を探さなくちゃいけなくなってくる。

 本当に色々考えて、実際に動かなくてはいけない状況が増えてくる。

 また私も次回訪問する時までに、新しい輸送機を買う予定だ。

 ネズム王国との商談により一度に輸入する商品数は倍以上になった。となると今の輸送機に入りきらない量になるし、帰ってからの仕分けも考えれば必要になるのだ。

 100万ベルかあ。会社立ち上げる前の自分に見せたら、絶対信じないな。

 将来自分がこれだけのお金を動かしてるんだよ~なんて、どうやったら信じることが出来るだろうね。

 まあ会社の税金関連の手続きはガレナさん・メソラさん・エヴァンスさんにお任せしておこう。

 私も副社長なんだから覚えなきゃいけないだろうが、一応未成年者なせいで税金関連だとあんまりいい風に相手されないそうだ。

 ただまあ将来的には覚えておいて損はない事柄だから、その内時間見繕って勉強会だ。

 そんなこんなでオールスター5発売日の業務が終わりを迎える。

「皆さんお疲れ様でした!」

「終わったー! お腹空いた~」

「体バキバキだ。ずっと対応してたから固まっちゃったよ」

「卸先が余裕持った注文してくれてたんで、商品補充の連絡はあんまり無かったですね」

「大概は予約してるみたいだし、発売日じゃなくて休みに買いに来る人もいるでしょ」

「口コミ聞いてからって人もいるよ。別に慌てて買うことないからってね」

 業務終わってホッとしたんだろう。ちょっとした雑談をしだす。

「とりあえず皆頑張ってくれてありがとう。

 とはいえ皆も疲れただろうし、まずは食事をしよう。先程注文していたのが届いた。

 少し豪勢なのを頼んだから、皆遠慮なしに食ってくれ。

 明日も問い合わせは来るだろうから、美味しいものを食べて明日の活力にするように」

 そこにガレナさんが太っ腹なところを見せてくれる。

「やった! 社長最高」

「ゴチになります!」

「よし、机移動しよう。そっち持ってくれ」

 現金だなあと思いつつ、自分もご飯準備をしていく。

 その後、会社でご飯を食べつつ皆で楽しく雑談して業務を終了するのであった。

 翌日からはオールスター5のキャラクター達を早速クレーンゲームやグッズを店頭で売り出す。

 そうする遊んだ人達が喜んで購入してくれるから、また忙しくなってくる。

 人員拡張・フルボイス化計画・商品数管理・資産管理・設備投資などなど、今後の星間貿易を滞りなく業務が出来るようにするためにやることはいっぱいだ。

 そして2月末、私の下に地球から遂にマスターアップした商品を渡す準備が整ったという連絡が来た。

「ようやく、ようやくこのソフトをマルデアで販売できるのね」

 サニアさんが興奮を抑えきれない。

「携帯モードで対戦するのが目に見えるっすねえ」

「お気に入りキャラが一杯ですし、賑やかですから大好きです!」

 メソラさんフィオさんもわくわくしてる。

 でも私も楽しみで仕方がない。だって私なんて地球バージョンで遊んだことは遊んだ。

 だが今回の大作はまた違った魅力を出してくれること間違いなしだ。

 それは地球がマルデアに合わせて制作したというマルデア仕様なのだ。

 だから言ってしまえば完全新作みたいなものであり、このマルデア仕様で初めて操作できるキャラがいる。

 早く遊びたくてしょうがない。

 その為にも地球に行く前の準備は万端にしないとね。毎回の事とは言え忘れ物したら、その時には取り返しがつかないから確認は大事だ。

「リナさん、新作はやくもってきてくださいね!」

 社員皆の言葉であった。

 だけど私も気持ちは同じだ。だから少し悪ノリさせてもらおう。

 

 

 お気に入りキャラはいるかい?

 思いっきり暴れたいかい?

 皆で盛り上がりたいかい?

 画面の中を所狭しと駆け巡って、ぶっ飛ばす準備は万全か!?

 さあ、みんなでバトルロワイヤルしようぜ!




次の作品をむっちゃ分かりやすいヒントで爆弾放り投げてみましたw
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