あと、初代ヴァルキリープロファイルがDLで2750円……。
他にもWILD HEARTSやWoLongも気になるこの頃。PS5でThe Elder Scrolls V: Skyrim Anniversary Editionが2992円でセールなのだが……積みゲーがああああ。
「ベッドふわふわー」
スク・ウェニとの商談を終えた私は、案内されたホテルの一室で寝転んでいる。
「ふおおおお」
そしてフェルは高級なソファーでジャンプして遊んでいる。
自宅のお布団とはまた違った幸福感を味わいながらも、公式訪問した時だけの贅沢感がたまりません。
でも、部屋が広すぎて時々落ち着かない時もあるけどね。
そしてテレビを付けてみれば、私がスク・ウェニと商談したことが話題となっている。
でもドラマCDの件は伏せられてるけどね。
マルデアではまだ企画段階なので、確実にうまくいく保証が無いから変に期待させるわけにもいかないからだ。
ある程度自覚はしてきてるんだけど、星間貿易に関わる商品になると知名度・人気度・商品価値が桁外れに上昇してしまう。
そして動くお金も凄い事になりかねないので、下手に計画を広めてしまうと市場が混乱する可能性があるのだ。
ここら辺は地球側のコンサルタント関連からの情報で、中途半端な情報が独り歩きすると大概碌な事にならないからと言う事だそうだ。
なので、基本的に企業としては確実になってから広報するとのこと。
私としてもその意見には賛同しており、今回はあくまでもゲームソフトだけの予定だ。
「リナ―。ソフト貰ったら早速対戦するぞー」
フェルが楽しそうに私に言う。
「いいよー。でも可能ならフェルにしてほしいことあるんだよね」
「わちしにしてほしいこと?」
「うん、明日のことなんだけどね……」
そう言って私はフェルにお願いをするんだった。
そして翌日。私とフェルは東京のnikkendoにお邪魔する。
「お早うございます、お二人ともお元気そうで何よりです」
いつものnikkendo営業担当の方が、迎え入れてくれる。
「いつもお世話になっております。
そして突然の大型発注に応えて下さって本当にありがとうございます。
ガレリーナ社長も感謝していると」
そう言いながら私は頭を下げる。
「いえいえ、こちらとしても需要が増えるのは喜ばしい事ですから、お気になさらないでください。
ただ、今回はまだまだ生産増が準備段階なので、スウィッツ15万台しかご用意できておりません。
次回は20万以上お渡しできる予定です」
現状では充分すぎるよ。
「ありがとうございます。
実際オールスター5やグッズなども売り上げが好調ですが、本体の方は少し売れ行きが落ち着いてきたような気がするんです。
ある意味その点ではネズム王国の大型発注は渡りに船だったかもしれません」
そう、ゲームソフトは新しいのを出せばいいが、本体は一度買ってしまえばもう一度買う事は滅多にないだろう。
だからある程度の購買層が買ってしまえば、どうしても本体は売れ行きが下がってしまうのはしょうがないと言える。
「そうですなあ。
私どももそこは理解してるので、本体の性能をあげたアップグレード版の本体。
また後継機を作ることで対応しておりますからな。
地球ではバージョンアップした本体を販売しておりまして、そちらで買いなおしたりまだ持ってなかった人などで売上を伸ばそうとしたりなどで、難しい所です」
担当さんの言葉に納得する私だが、さすがにまだマルデアでバージョンアップした本体を売る考えはない。
ただ、システムのアップデートは必要かもしれないが、ネットに繋げられないからなあ。
やろうとしたらポツモンの時みたいに、店頭での対応になるだろうね。
一応対応策は考えてるが、そこに行くまではまだまだ時間が掛かるだろうし、お客さん達にも協力してもらう必要性があるだろうから難しい所だ。
「では大使。
超乱闘スマッシュブルザーズをお渡しさせていただきます。
いやあ我が社としてもようやくこの作品をお渡しできることが出来て感無量です」
「おおおおお。私も待ち遠しかったので嬉しい!」
超乱闘スマッシュブルザーズ。
初代は64ビット形式のゲーム機から発売され、当初はnikkendoキャラでなくオリジナルの対戦ゲームとして企画されていたそうだ。
しかしオリジナルとしてはインパクトとして弱く感じたらしく、そこからnikkendoの人気キャラクター達が集結して対戦するゲームとして販売される事となった。
すると初代の時点で合計数百万本以上のヒットを記録。
最新作では世界全体で数千万本以上の売り上げを記録したのだ。
その魅力の一つはnikkendoだけでなく、サードパーティーからも参戦する人気ゲームのキャラクター達が入り乱れながら、大乱戦するゲームシステム。
勝利条件は分かりやすく、ただ対戦相手をステージからぶっ飛ばすというシンプルさ。
操作方法も単純だが、如何にキャラクター達の個性を理解し、戦術を駆使しながら闘うことを考えなければならない。
他にもそのやり込み要素は多岐に渡る上に、やはり最大の要素は多人数による大乱戦だ。
格ゲーだと基本的に1対1だから、相手に集中できるだろう。
だけど大乱戦だと複数のプレイヤー同士で戦うから、敵1人だけに集中できない。
なので、瞬間の判断力が特に重要だが、時にはそれがまさしく大乱戦の様を見せてくれるので、そんなわちゃわちゃ感が楽しくてしょうがないのだ。
状況次第の気まぐれ共闘・即座の裏切りによる混戦模様が凄すぎる。
でも、やはり楽しいと思えるのは自分の大好きなキャラクター達が、一つのゲームソフトに集結したお祭り感覚でもあるのだ。
特にこのソフトはサードパーティーから参戦してくるキャラクターを大事にしてくれていて、原作ソフトのファンも納得する程の作りこみをしてくれている。
だからこそ、原作が好きだから大乱戦を買ったファンも大概好きになれる程だ。
私?
皆好きだけど、最近はジョーサーがお気に入りだよ。
だけど、マルデア版として発売される超乱闘スマッシュブルザーズは、地球とは違う点がある。
「今回マルデア版として発売する作品ですが、あくまでもマルデアで発売してきたゲームソフトのキャラだけで制作しております。
なので、リースから赤毛の主人公・五郎右衛門より主人公・大国丸・半蔵・紗矢。
風水よりスレン・テイルスより主人公・相棒・ヒロイン達・ぷやぷやよりアリルを参戦させております。
その代わりにまだマルデアで販売してないソフトのキャラ達は省いている形です。
他にも聖賢・ボムバーマン・魔界シティの主人公も操作可能です」
「出来れば省いたキャラ達も登場させたかったですが、そうなるとマルデアでの販売計画が難しくなるので、……すみません」
地球ではお馴染みのキャラクター達だが、マルデアではまだまだソフトの本数は多くない。
そこに未発売キャラを超乱闘だけに登場させても、マルデアの人達からすれば既にお気に入りのキャラクター達程注目されることはないだろう。
また気に入られたとしても販売計画を見直してもソフトを用意できるわけではないので、そこを考えるとマルデア版に登場させることは泣く泣く諦めるしかなかったのである。
「いえいえ、マルデアで好評になれば次回作もご用意できますし、その時にはまた増やすことが出来ます。
実際、そうやって超乱闘は地球のお客様達から愛されてきているので、マルデアではマルデアとしての愛され方になるから、私どもも楽しませてもらう予定です」
「そう言ってもらえると嬉しいです」
「お、アルスがいる。
トゥーガはおらんの?」
マルデアでトゥーガの墓を立てたフェル。アルスがいることで気になったようだ。
「基本的に各ソフトから主人公達に参戦してもらっても、登場キャラが多いので参戦キャラは厳選しております。なので申し訳ありませんがトゥーガは参戦しておりません」
ファイオー初めて遊んだ時は、移動が5しかないからターン数が必要な移動だとどうしても使えなかったんだよねえ。
同様の理由で弓使いはもっと酷かったんだが、クラスチェンジしたら無茶苦茶強くなる。
でも思うのは……あのゲームだと最強の槍装備してブーツ使用した重装職は回復さえ間に合ったら、1人で全部倒せるのよね。
っと、話がずれていく。
「そして地球でもマルデアの発売日に合わせて、大型ダウンロード販売できるようにいたします。
大型なのでお高めの定額課金になりますが、マルデア版のシナリオとキャラを追加。
これだけでも相当のダウンロード販売数を見込めるでしょう」
担当さんが楽しそうに語る。
「ですが、地球側では一番の購入の決め手は大使とフェルの参戦でしょうねえ」
そう、実は地球の既に販売されている超乱闘に私とフェルがゲームキャラとして参戦する事となったのだ。
「制作ではおふたりのモデリングもそうですが、キャラクター性能もバランス調整などで頑張ったそうですから、私も販売されたら買う予定です」
「最初お話しいただいた時は本当にびっくりしました。
いえ、確かに既に個人でゲームキャラにさせてもらいましたが、まさか超乱闘に参戦させてもらえるとは夢にも思わなかったですから」
ちなみにマルデア版ではさすがに登場予定は無い。
マルデアでは一般人なんだから、そんな私が登場してもマルデアで喜ばれはしないだろう。
でも、このソフトを早くマルデアの皆に届けたい。
子供達がお気に入りキャラの強さで論争していた姿・掲示板で闘ったらどうなるかの考察。
中には絵を描いて投稿してくれた人だっている。
そんなゲーマー達が大好きなキャラクター達が、一つのゲームに集結して遊べる夢のようなゲームでもある超乱闘だから。
リナとフェルを原作通りの活躍で性能考えたら……常に浮遊できて車切裂ける魔法使えて、必殺技で魔石使用+フェルのブーストによる全体攻撃になるかな?
……普通に反則キャラ扱いになりそう。