「マルデリタさん、お久しぶりです」
「お久しぶりです。最近は忙しくてちゃんと挨拶できておらず申し訳ありません」
ゲームを最初に受け入れてくれた玩具屋さんの店長さんと挨拶。
「いやいや、最近は特に忙しそうにしてるのは知ってるから気にしてませんよ。
それで今度の新作はどんなのなんですか?
お知らせは確認しましたが、さすがに想像できなくてね」
おお、さっきお知らせ更新したばかりなのに見てくれている。本当にありがたい。
「今回の新作はもう凄いです。
地球でだと数千万本の売り上げを記録する程の作品なんですよ」
「数千万本!? そりゃあ期待できますね。
いったいどんなゲームなんですか?」
店長さんも身を乗り出して聞いてくれるので、私は早速パッケージを御見せする。
ちなみに周囲にお客さんはいない。
「え!? これって今まで発売したキャラクター達が殆ど登場するんですか!?」
そう、パッケージにはマルオを中心にマルデアで販売してきたゲームのキャラクター達が掲載されている。
「その通りです。そしてプレイヤーの人達がその中からキャラを選択して、最大四人同時に対戦を繰り広げるというゲームなんですよ」
「う、うわあ。これは予想していなかったですねえ。
道理でお知らせで本当のお気に入りキャラを見つける事が出来るって書くはずです」
「私も地球でこのゲームを教えてもらった時は凄く驚きました。
マルデアでの販売はガレリーナ社が取り扱ってますが、地球だと色んなゲームメーカーさんが作ってます。
なので、地球でも本来なら自社以外のゲームに自社キャラを登場させるなんて滅多にないんです。
でも、このゲームは様々なゲームメーカーさんのキャラ達が集結する。
まさしく夢みたいなゲームでもあるんですよ」
「そりゃあとんでもないですなあ。
これは絶対売れますよ。だけど、どれくらい発注すべきか迷いますね。
300いや500。さすがに1000はきついか」
店長さんが発注するべき数字を考え出すが、さすがに今すぐ結論を出してもらわなくてもいいだろう。
「増やすかもしれませんが、まず500本お願いします。
それと他ソフトも追加発注しときます。このゲームをすることで他ソフトを買ってなかったお客さんが買う可能性も大いにあり得ますからね」
まだゲーム画面見せてないのに、これだけの発注数。
やっぱスマブルの力はとんでもないなあ。
「ありがとうございます。
それでゲーム画面はこんな感じです」
持ってきたスウィッツを起動して、キャラ選択画面を見せる。
「……もう驚きませんよ。
でもやっぱり私は最初にマルオですかね。
他のキャラ達も勿論好きですけど、思い出深いのはマルオですからなあ」
そう言って、店長さんはマルオを選択する。
他対戦キャラやステージはランダムにしてゲーム開始だ。
「うわ!?」
早速他のキャラから攻撃されそうになるが、咄嗟に出したマルオの炎攻撃が敵に当たる。
「おお、あの時のゲームの技がこんな感じに」
店長さんが少し感動するけど、その後は初めてだったこともありステージ外に吹っ飛ばされて敗北するのであった。
「いいですねえ!
これを四人同時に遊べるなんて楽しすぎますよ。
すみませんが追加で200本お願いします」
おお、一件目で700本の受注。
そうして今までで最高の幸先となったことで、他のお店にも営業していく。
そこでもスマブルは好評で、軒並み今までの最高発注数を塗り替えていく。
だけど、それはあくまでも今までの販売が実を結んだとも言える。
これまでに販売してきたソフトをお客さん達が楽しんで、好きになってくれて、良き思い出となってくれたからこそ、スマブルは本当の真価を発揮できる。
それこそスマブルの魅力。
だからこそ、スマブルというゲームはマルデアでも愛されること間違いなしだろう。
今後も新しいゲームを出す度に、ゲーマー達はそのキャラがスマブルに参戦することを望んでくれるに違いない。
ただ、さすがに今後どうなるかは未定だから何とも言えないけどね。
でもお昼からの営業だったこともあり、今日は6件ほど回って帰社する。
他の皆も軒並み笑顔で帰ってきているので、いい感じに営業できたようだ。
「5件で2000本も受注できたっす!
もうびっくりです」
「まだ営業してない所からも連絡来てます。
合計ですが1万超えてます」
「本体もいくつか追加発注されたわ。
仕分けでちょっと追加作業しないとね」
「グッズ関連も連絡来てます。
毎週のアニメ配信する度に定期的に売れてますから」
「そろそろ新しいアニメも考えておくべきかもしれませんね」
メソラさん・フィオさん・サニアさんの順に報告していき、その報告に私は次のアニメはどれがいいかなと考えるのだった。
「ああ、リナ帰ってきたか」
ガレナさんも自分の仕事が一旦区切りがついたようだ。
私を見て声を掛けてくれる。
「ちょうどいい。
少しいいか?」
「はい」
とりあえず部屋に移動して対面で向かい合う。
「お前が地球に行く前に言ってた通り、幾つかの声優事務所に問い合わせをしたんだ」
「おお、それでどうでしたか?」
さすがに仕事が早い。
「うむ。さすがにすぐに返事は貰えなかったが検討してくれている。
ただ、その中で一社なんだが、結構いい感触だったんだよ。
どうやらその事務所でスウィッツを遊んでくれている人がいてな、そこからドラマCDの企画を伝えると、興味を持ってくれたんだよ。
それで見積りを考えてくれている。
どのドラマCDをやるかはまだ決まってないが、今までの実例から計算してくれている最中だ」
「なるほど。ちなみにその事務所ってどんな感じなんですか?」
「正直そこまで大きな事務所じゃない。
ただまあ、うちも人の事言えるほどではないからな。
依頼を受けてくれるだけでも有難い話だよ」
「確かにそうですねえ。
でもフルボイス計画を成功させるためには、完成度の高いものにしないと」
「ああ、そこは私も理解している。
実際リナとしては考えているのはあるか?」
受け取ったデータを思い出す。
「……そうですね。
まず最初に思いつくのはドラクア。
他にもテイルズオブやFinal。
ポツモンもいけます」
特にドラクアの3と5は音楽もいいから、そのドラマCDなら受け入れられやすいだろう。
「ふむ。なら改めてあちらからの見積りを確認して、台本を見てもらおう。
リナ、私の方である程度進めておいていいか?」
「お願いします。
あ、でもキャラのイメージと声優さんの声が離れるのは気を付けてほしいです」
「ああ、そこは地球の声を参考にさせてもらうよ」
そうして簡単な相談を終える私とガレナさんだった。
まだまだ完成までは遠いだろうけど、着実にフルボイス化計画が進んでいることが嬉しくなる。
その為にもお客さん達に楽しんでもらわないとね。そのおかげで今フルボイス化計画を進行させることが出来ているのだから。
考え中なのは、某蛇さんの無線でリナをどう語らせるべきか。
フェルクルは食べれないからね! バッテリー補充も出来ません!