2週目やるなら、ルナティック&クラシックで指輪無しかなw?
ワープ・リワープ・レスキューとかが気軽に使えるようになったみたいなので、戦略・戦術の仕方の幅広がってるのよね。
指輪有りだと、射程20の弓は反則なうえに、倒すと最大速さ+10はマジで強すぎ。
「たたたったたたった♪」
BEATMAXでマルオのBGMを選択して遊ぶラナ。
楽しそうにボタンを叩き、円盤をずらす。
横で見てる私も楽しくて、ついつい首を動かしてしまう。
「くっりあー」
もう何度もクリアしてるというのに、このBGMと動画がお気に入りとなってしまって、ラナはBEATMAXを遊ぶ時はこれを選んでしまう。
他にもカービアだったり、ポツモンだったりで、ラナはBEATMAXが大好きになっている。
「う~ん、そろそろ難易度上げていこうかなあ」
でも高難易度は大変すぎて、中々クリア出来ないんだよね。
やるとしても、1.2曲目楽しんで最後の三曲目で挑戦という感じだ。
「高難易度版の動画も見たいけど、クリアが大変だもんね」
「うんうん、ニニアちゃんでさえ苦戦してるから、私だと全然だよ」
私も挑戦してるけど、余りにもボタンと円盤操作が忙しすぎて厳しい。
他にも高難易度に挑戦してる仲間はいるけど、皆もクリアしてもギリギリだったりする。
だけど、好きな音楽に合わせて遊ぶのが楽しくて、常連客の大体の人がはまっているのだ。
勿論X-TYPEも人気なんだけど、下手すると2分もしないうちにゲームオーバーになっちゃうから資金に余裕無いと躊躇しちゃうこともある。
「今回の新作もどうなるだろうねえ?
あのお知らせだと全然分かんないけど、お気に入りキャラがいっぱいっていうのが凄い気になってるんだ」
「だね。私も皆で遊ぼうっていうのが気になってる。
対戦アクションだから最初のマルオカートとは違うだろうし、ボムバーマンに近いかなとか」
「ボムバーマンかあ。相棒の動物が可愛かったなあ。
サニック2の相棒もよかったし、頭突き原人やモム太郎も面白可愛いから楽しかったんだあ」
ラナの言葉に同意する私。
「そろそろだね新作配信。
もう本当にここで皆で一緒に見るのが当たり前になっちゃったねえ」
「1人で見るより、皆で見るのがなんか嬉しいから」
落ち着いて見るのもいいけど、一緒に配信を見ていると皆の楽しそうな反応がいいのだ。
自分もその内容で一喜一憂した時に、同じように同意してくれたり驚いてくれるのも気持ちよくなれてしまう。
また1人が疑問に思った事を言ったら、そこから更に気になることが思いついたりして、1人で見る時では考えられなかった発想が出てくるから、より楽しめている気がするからだ。
「そういえばニニアちゃんは進路決めてるの?」
もうすぐ私達は3年生になる。
なので、こんな話も本格的に気になってしまうんだろう。
「うん、進学予定。ただガレリーナ社がバイト募集してるから気になってるんだ」
「あ~分かる。でもさすがに3年生になるのにバイトはねえ」
「私にとって一番の就職先だけど、まだまだ勉強が必要だからね」
ゲームを知る前はあやふやだった未来だけど、今の私にとっては働きたい場所はガレリーナ社。
でも、今の私だと中途半端に感じるし、他就職先でも働くかもしれないと考えれば、まだまだ私は勉強しなければならない事が沢山なんだろう。
とはいっても、進学してからならバイトでもいいから雇ってもらいたいと思ってる。
だけど、今は勉強してよりよい進学先に行く方がいいだろうと家族と相談もしている。
「私はデザイン勉強できる進学先。
いつか自分で可愛いのを作りたいって思って」
「ラナも刺激されてるんだね」
「だって自分では思いつかなかった可愛いものをいっぱい楽しめてるんだもん。
最近は自分でも可愛いものを考えた事あるけど、中々納得いくもの作れなくてさ。
それに想像するのも楽しいって結構分かってきたんだ。
そうすると色んな知識とか体験することで想像する枠が広がっていくって分かってきたの」
笑顔でそう語るラナ。
私もそんなラナの気持ちが理解できるのは、私も偶に自分ならどんなゲームを作ってみるだろうと想像したことがあるからだ。
とはいっても、想像するだけでゲームなんてどうやって作ればいいのかさえ分からない。
マルデアのプログラムとかも調べてみたんだけど、難しいというより専門用語ばかりが羅列していたので一冊の本でさえ読破する前に挫折したのは記憶に新しい。
確かにマルデアでは魔法を重視されるが、改めてマルデアの文化は魔法だけじゃないと思い知らされたところでもある。
魔力を注ぐことでプログラムによって構築された魔法を起動させる。
複雑で多彩な魔法を起動するが、複数の人数を必要とせずに1人でも発動させられるようなプログラム。
魔力が足りない、制御が下手な人でも、プログラムが自動的に安定して発動できるようにする。
無論魔法を扱う人が上手い人なら、自分で魔法陣を作り上げたりも出来る。
だけどプログラムでは出来ないことも勿論あるから、魔法だけでしか出来ない仕事もある。
だからこそマルデアで魔法をうまく使える人は優遇される。
しかし、私やお姉さんみたいに魔法が上手く扱えない人はいっぱいいる。
それらの人々でも扱えるように、生活基盤として魔法の中にプログラムされた科学技術があることを私は漸く実感することが出来たのだ。
魔法と科学を別々に使う場合や併合させて稼働させるのもある。
そして、それらをどう有効活用させるかは発想力や知識が必要なのも理解できたからだ。
こんなことを知った事で、もしガレリーナ社で就職できなかったとしても、他で就職できる機会が増えると言う事を学校の先生にも教えてもらった。
その為にも、私は進学して様々な事を勉強して知っていかなければならないと考えたのだった。
「へえ、二人は進学なのか。俺は就職だ。
魔法を利用した現場仕事だけど、体力付けとけって言われたよ」
同じ常連である男の子が言う。
「僕は進学だな。
将来は魔法研究職に就く予定だけど、そこ行くまでがかなり大変なんだ」
「自分は体育会系に進学。
そこで魔法バトルの部活を続けたいんだよな。
格ゲーの影響で、実際の魔法バトルが楽しくなってさー」
同年代の子達が次々と参加してくる。
ああ、そっか。
1年後にはもう皆でここに集まって、配信を一緒に見る事なんて無くなるんだろうなあ。
仕事や進学先でお互いに予定が出来て、新しい人間関係が構築されて、たとえワープでここに来たとしても約束しない限り顔を合わす機会は減るだろう。
今の私達は同年代で学校は違えども近場だから、約束しなくてもこのゲームセンターに来れば会うことが出来るんだ。
そんなことを考えてしまうと、少し寂しい気分にもなるけど、そんなふうに寂しく感じるのもゲームに出会えたからだって事。
もしゲームに出会わなかったら、前向きな気持ちで生活できていなかっただろうしね。
「ま、今はそれよりもう少しで配信時間なんだから、そっちを優先しようぜ」
「対戦アクションだから、発売されたら皆で遊ばね?」
「その時は思いっきり煽ってやるよ」
「煽った後に無様に負けたら、爆笑してやんよ」
「まずはゲーム内容次第だなあ」
「まだ気が早いとは分かってるけど、家でBEATMAXやりてえ」
「あ~小遣い気になるからなあ。ソフトだったら思う存分遊べるから同意するわ」
「だけどコントローラーどうなるんだ?」
「ボタンで代用できるだろ?」
いいなあ。こうやって皆で楽しくお喋りできて好きを語れる空間。
こんな空間を自分でも作り上げたいなあとも考える私だけど、
「おっしゃ、そろそろ始まるから皆座ろうぜ」
まずは新作配信でワクワクしようと思うのだった。
ニニアちゃん。
物語として見ればバイトから就職もありかと思ったけど、現実的に見れば一点突破は失敗したら洒落にならないし、色々考えれるようになったニニアちゃんなら進学になるかなと考えました。