……動画見る限り、指輪無し縛り無いみたいだし挑戦してみるかねえ?
でもチキの成長率アップだけは欲しい所です。
「おっしゃ、始まったぞ」
いつものように皆で見る新作配信。
さて、最初はいつも通りリナさんとサニアさんが出てくると思ったんだが、
「あれ?」
画面が暗いまま5秒ほど動かないので、少し気になった瞬間、画面が切り替わる。
「は? はあああああ!?」
切り替わった瞬間、誰かが驚きの声を上げる。
普段ならそれを注意するだろうが、私達はそれ以上に驚きの感情の方が大きくて、画面に魅入ってしまっている。
そう、そこには今まで私達が楽しんできたゲームキャラ達が一つの画面で集結していたのだ。
「え? ちょ? どういうこと!?」
他にも何人かが混乱して、状況が分からなくなってきた。
「落ち着け、とりあえず聞こえなくなるから黙ってくれ」
中には真剣な目で画面を確認しながら、情報を確実に理解しようと宥めてくれる子もいた。
私も混乱しそうになったけど、とにかく配信画面に集中する。
そして集結している主人公達が空を見上げるシーンとなり、そのまま画面が上空に移動する。
するとそこにいたのは、大きな翼が何枚も重ねられながらキラキラした光る物体。
また周囲には白い手袋をした手が数十個もあって、まさしく軍隊を表現するかのよう。
あれが主人公たちの敵? といった感じで更に分からなくなる。
だけど、この時点で私は興奮してしょうがない。
もうこの時点であのお知らせで言っていた、本当のお気に入りキャラが見つかるという意味も納得できた。
そして続きが流れていくと、私の大好きなリウも発見する。
ああああ!
超スタ2の時より、立体的でカッコよくて躍動感が凄い!
もうこんな姿が見れるだけでも購入決定だ。
「……こんなの見せられたら買う以外の選択肢なんてないよ」
横でラナも購入決定になったようだ。
そうして次の画面になるのだが、更に訳が分からなくなる。
敵と思われるものから複数の光が放たれた瞬間、主人公たちが次々と飲み込まれていく。
皆が必死に抵抗するが、たった1人だけ逃げ延びようとするカービアの姿。
「ああ、カービア逃げてー」
ラナにとって大のお気に入りキャラでもあるから、力がこもっている。
そして遂に逃げのびたカービア。
だけど、だけど私はもうある程度どういうゲームか想像できてしまう。
でも、想像と実際にゲームする事とは違う。
そこからの画面は改めて主人公達の躍動感あふれる姿が次々と繰り広げられていき、お気に入りキャラが登場する度に、そのキャラが好きな皆が嬉しがる。
それと、歌も流れているのだが、これ多分リナさんの声だ。
テイルズオブの時もそうだったけど、リナさん歌上手いなあ。地球語の方も良かったけど、やっぱり歌詞がきっちり理解できるほうが楽しいしね。
結果、この新作ゲームのオープニングが終幕を迎えた時、タイトルが明記された。
【超乱闘スマッシュブルザーズ】
うん、確かにタイトル見た瞬間に、ゲーム内容にしっくりくるなあ。
『皆さん、びっくりしていただけたでしょうか?
ガレリーナ社のリナ・マルデリタです』
『同じく配信担当のサニア・ベーカリーよ』
余韻に浸っていた間に画面が切り替わって、お馴染みの二人が登場した。
『今回は最初に説明するより、オープニングをいきなりお見せするほうが楽しんでもらえると思ったので、ちょっと趣向を変えた次第です』
うん、楽しめたけど驚きの方が圧倒的なんだけど。
「取り敢えず早く詳細教えてくれよー」
男の子が呟くが、ここにいる皆も同意するしかない。
『さてさて今回の新作超乱闘スマッシュブルザーズですが、オープニング映像を見たのでお判りになると思うのですが、今まで販売してきた主人公達が集結した対戦アクションゲームです』
『多分、見てくれてる人の中には格闘ゲームを思い浮かべた人もいるでしょう。
確かに近いところはあるんだけど、この新作だと格ゲーとはまた違った楽しさを感じられるわ』
二人の言葉の後に、改めてゲーム画面が映し出される。
「マジかあ。確かに格ゲーじゃねえな」
男の子の一人が呟くが、私も同意する。
だって、その画面には四人で対戦している動画を掲載されていたのだ。
「まさしく超乱闘のタイトル通りだね、ニニアちゃん」
ラナも目をキラキラさせながら、私に問いかける。
「うん、なんだろうね? あのキャラ達とこんな風に遊べるなんて想像もしてなかった」
配信中だというのに、私はもうリウを操作したくてたまらなくなる。
勿論他のキャラクター達も大好きだけど、やっぱり一番はリウなんだよね。
『このゲームの遊び方はシンプルに言えば、対戦相手をステージ場外へぶっ飛ばす。
ただ、これだけです』
『格ゲーだと相手の体力をゼロにすればいいけど、超乱闘スマッシュブルザーズだとパーセンテージが貯まれば貯まるほど、場外へぶっ飛ばされる可能性が高まるの』
『同時に基本的に複数対戦の為、格ゲーのように1人の敵に集中したら、他のプレイヤーに狙われることもあるんです』
なるほどコンボしてる最中でも、他のプレイヤーの動きを確認しなければいけないのか。そうなると、対処方法が様々な形で変化していくことも考慮すべきなんだ。
横やり入れられることもあるだろうし、隙を見せれば二人がかりで攻撃されてもおかしくないかもしれない。
立ち回りで如何に相手の行動を読んで、誘導することも考えないといけないだろう。
『でも、対戦相手だけに注意しちゃ駄目よ。
このゲームでは色んな対戦ステージがあるんだけど、そのステージ特有のギミックもあるのよ』
サニアさんがステージを紹介していく。
障害物や破壊できるもの、お邪魔キャラだとかが登場して、プレイヤー達はその対処をしながら対戦を繰り広げていく。
『他にもアイテムが出現するので、上手くそれを使いこなせば対戦を有利に進める事も可能です』
アイテムも紹介されるが、そのアイテムは今までのゲームキャラクターに因んだものばかり。
それもまた嬉しくなる要素で、実際のゲームでも何度もお世話になったし楽しく思わせてくれたアイテムばかり。
もう楽しみで仕方なくなってくる。
『また対戦条件は事細かく設定できますので、様々な形で対戦することが可能です』
『やり込み要素もたっぷりあるから、色んな形で楽しむことも可能よ』
ああ、なるほど、友達同士で楽しむなら色んな遊び方が出来るんだ。
『ただ、最初は操作キャラクターは数人しか選択できません』
『なので、まずは操作キャラクターを解放していきながら、ゲームに慣れていってね』
リナさんが操作キャラクター画面を見せてくれるが、確かに数人しか表示されていない。
マルオ・カービアを中心にして、ほんの数人だけだ。
となると、最初は各自でキャラクター解放していかないといけないから、対戦しようとするなら最低でも自分のお気に入りキャラ解放まで進めているかな?
私ならリウになるだろうけど、ラナだとキャラ達全解放優先しそうだ。
でもいったいどれだけキャラがいるんだろうか?
同時にこれだと、今後の新作ゲームが出た時のキャラも参戦してほしいよね?
つまり今回この作品が売れたら、確実にまたキャラ追加された新作が出る可能性を考えてしまう。
……キャラ全員楽しもうとしたら、凄く大変な気がしてきた。
だけど私は早く遊びたくてしょうがない。
他の皆も見てみると、
「いいね、いいね!」
「もう、これは四人でやらないとなあ!」
「おし、発売されたら集まって思いっきりやりまくるしかないでしょ!」
「俺のアデルで全員ぶっとばしたらあ」
「勇者の電撃魔法くらわしたるわ」
「ゼルド姫使えるのが嬉しい」
「私はアリルかな」
「まずは皆使ってみたいなあ」
他の皆も楽しそうに語りだし、私も含めて皆で一斉に店長の方に向く。
【ということで店長予約ね!】
「ははは、ご購入ありがとうございます」
私達の様子を見てたから、既に予約準備をしてくれていた店長であった。
ぐらんぶるの500円QUOカード当たる。
他にもベイビーステップとかあるけど、お金なんだけど穴開けたくないから使う気がしないんだよね。