リナの星間貿易異聞録   作:ayasaki

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今回はちょっと短め。
この話書いてて、改めてガレナさん敏腕と実感。


道のり

「はい、今回も配信お疲れ様でした!」

 無事超乱闘スマッシュブルザーズの配信を終わらせた私達。

 生配信も慣れてきたとはいえ、とちらないかといつも気にしてしまうが今回もきちんと配信出来た事に安堵する。

「早速コメントが入ってきてますよ。

 内容見ていても楽しみに思ってくださってるどころか、発売日が待ち遠しいと言ってくれてます」

 フィオさんが確認してくれてる内容から伝えてくれる。

 私もすぐにコメントを確認してみると、

 

『お気に入りキャラ操作が楽しみすぎる!』

『ふっふっふ、キャラ達の強さ論争に決着をつける時が来たようだな』

『ふはははは、悪役であろうとも強さこそ正義よ! 我がヴェガに敵うと思うでないわ』

『速度でサニックに勝てると思わないでね』

『ちっちっち、音速ごときで電撃の速さに追い付けるとでも?』

『変幻自在のマルオこそ最強』

『お気に入りキャラ達がどんなふうに闘うのか想像するだけでもワクワク』

『オープニングもいいよね』

『歌も気に入った』

『原作ゲームより画像綺麗になったキャラ達をじっくり鑑賞したい!』

『ちくしょう、近場に遊んでる人いないから遠征本気で考えないと』

『これは外出中の充電機器必須ですなあ』

『プロコン購入しとくべきか!?』

『便利だから買っておけ』

『普段使いでもいいぞ』

 

 などなど、コメントで賑わいを見せてくれていて涙腺が緩みそうになる。

 ああよかった。スマブルというゲームキャラ達のオールスターを皆が楽しみにしてくれている。

 それは今までのゲーム販売が本当に喜ばれているという証でもあるんだ。

「販売先のお店から追加発注がぞくぞくときてます。

 それとなんですが、幾つか営業してないお店から商品を扱わせてくれないかとの連絡もありましたよ」

「え!? 本当ですか?」

 フィオさんの言葉に私はびっくりする。

「はい、とはいっても大々的にやるわけじゃなくて、個人商店に近い感じですかね?

 どうやら地方のお店みたいで、試しに10個セットでお願いしたいそうです」

「ああ、なるほどね。

 うちだと販売経路は基本的にここらへんだものね」

「ワープで送るのは可能ですけど、遠方で商品説明考えたら複数の営業は難しいですよねえ」

 いくら商品を送れても、取り扱いが分かってなかったら困った事になった時責任取れない可能性もあるので、ガレリーナ社としては初回はちゃんと対面で商品を渡して説明しているからだ。

 その後で分からない事があっても、勿論対応はするんだけど顧客満足度を重視するなら、そこは大事にしたい業務である。

 さてと、改めて追加発注を纏めて送り先ごとに仕分けだ。

「う~ん、そろそろ通販も考えたほうが良いかもしれんな。

 だが増員がどれくらい必要か分からんし、寧ろこっちも委託して一括管理してもらうべきか」

「管理大変っすよ?

 自動化出来る部分はあるっすけど、人間が確認しないと対応できない部分は絶対あります。

 まずはどうしたいか考えていくほうが良いっす」

 ガレナさんが新しい業務を考え出すが、メソラさんが案を出していく。

 確かにマルデアなら縮小ボックスがあるから、商品の在庫管理とか保管場所とかは地球と比べたら雲泥の差だろう。

 だとしても、今後も取扱商品点数はどんどん増えていくから、ちゃんと管理方法考えておかないと、しっちゃかめっちゃかになるだろうからね。

「単純な作業人員も必須だが、そういった専門知識を持った人の採用もいるなあ。

 サニア、お前はそっち方面のプログラムとかは分かるか?」

「無理です。私は基本自分の趣味でデザインやホームページやったけど、本格的なプログラム関連にはそこまで興味なかったので」

「……はあ。枝葉末節にこだわってしまいそうだな。

 そこらへんの知識持ってる人間に教えを乞うべきか」

 本当にガレナさんは多岐に渡って色々考えて動いてるのがよく分かる。

「あのガレナさん、私達でも出来ることあったら言ってくださいね?」

「知り合いに知識持ちいないか聞いてみます」

「大体の委託に関する考えがあるんでしたら、予算計算しとくっすか?」

 私・サニアさん・メソラさんも出来る所で声を掛けておく。

「助かる。

 別にすぐに実行する気は無いから、慌てなくていい。

 ただ、あやふやなままで放置するわけにもいかなくなってきたからなあ」

 溜め息をつくガレナさん。

「うーん。

 本格的に考えるなら新規に責任者を増やす事でしょうか?

 現在は問い合わせ対応・ローカライズ・配信・宣伝・営業・仕分け・発注・受注・法務・雑務・会計・在庫管理になりますけど、うちは少人数ですから皆で状況次第で臨機応変に動いてます。

 基本的には各自のメイン業務は決まってますが、社長以外で現場指揮する人がいれば社長の負担減りませんか?」

 フィオさんの現実的な言葉にちょっと驚くが、言ってることは間違ってないなあと思う。

「確かにな。任せられる所は任せてるんだが人員考えると中々難しいところではある。

 だがまあ参考にはさせてもらうよ」

 う~む、確かに私も色々行動してるから考えないといけないこと増えてるのがよくわかる。

 ただまあ、現時点でも忙しいからこれ以上新規に業務内容増やすのはやばい。

 まずローカライズ業務は絶対だ。

 ここの人数減らすと言う事は、マルデアでの販売速度が確実に落ちると言う事。

 次に仕分け業務も速度が落ちれば、卸先へ問題無く販売できる発注に応えられなくなる。

 問い合わせ対応が疎かになれば、顧客満足度に支障をきたす。

 ある程度信用が出来てきたから、新作販売となれば自動的に発注連絡は来るけど、営業しないと売り上げは落ちるに決まってる。

 宣伝もしなければ、お客さんへゲームの魅力が伝わらなくて購買力が下がってしまう。

 そして売上を計算してもらわなければ正確な収益が数字に出来なくなる。

 そうなると、星間貿易として持っていく魔石や縮小ボックスの的確な購入数が分からなくなる。

 マルデアでの税金計算だって必要だし、皆のお給料は特に大事だ。

 でも今後も会社の成長を考えたら、どんどん人増やさないといけないんだよねえ。

 同時に他社への仕事依頼も声優事務所だけにとどまらないだろう。

 最早ゲーム販売においてはフルボイス計画だけじゃすまないのは目に見えてきている。

 ……私の地球訪問による星間貿易凄い事になってきてるなあ。

 ゲームをマルデアで更に楽しんでもらおうとすると、他の産業に力を貸してもらう時期にもなってきたんだなあと実感する私であった。




野蛮認定してる地球に訪問するリナを見極め、そんな地球からの玩具の魅力を即座に理解。
そこから起業諸々の手続きし会社立ち上げ。
リナが訪問の間は全部の業務請け負ってくれて、未知の業務もまとめあげていく。
そして次々と増えていく人員を統括し、営業し、企画し、交渉し、常に成長していく会社を恙無くまとめていっている。
人に頼ることも分かってるから……この人凄すぎるわ。
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