あとは掲示板回を投稿したら、空想の第三部事業拡大編という形で執筆していく予定です。
まだ構想段階なのでお時間いただく予定です。
遂に超乱闘スマッシュブルザーズの発売日が翌日に迫ってきた。
予約販売数は歴代最高記録で、小売先の店舗も一部は深夜販売や特別早朝開店などの対応を決めてくれている。
今までの記録を塗り替える予約数によって、いつも通りの対応では間に合わないのではないかと思うお店の人達がいたからだ。
その為、明日は各店舗は相当忙しくなるだろうが、対応人数を増やしてたりするそうだ。
ガレリーナ社の皆には申し訳ないが、場合によっては休日出勤をお願いして対応してもらう。
配信以降、スマブルへの問い合わせ数が凄い事になっていて、中には学校や仕事を休んでまで、朝一番に買おうというネットの反応がこれまで以上に凄かったのだ。
流石にここまで来たら、ガレリーナ社としてもやばいと判断して、いっそのこと販売日を今からでも休日にすべきかという案も浮上する程だった。
しかし、土壇場でそういう変更はよろしくないので、次回はその経験を活かそうと言う事になる。
一応ずる休みとかしないでねというニュアンスを入れたお知らせもしておくが、どこまで効果あるかなあというところだ。
他にも各店舗はデバイス経由で支払いが出来る人は、可能な限りそちらで支払いをお願いしてるらしい。
それと買ったらすぐに商品が渡せるような下準備を整えていたり、中には前金で受け付けて支払い証明を渡せば、30秒もかからず渡せるようにしてる店もある。
そうやって予約数が多い店は事前準備に余念がなく、予約せずに当日買いにくる人は少し待ってもらったりするそうだ。
そして私はというと、
「ん~在庫はまだ大丈夫そうですねえ」
会社に在庫として残っているソフト数量を確認している。
「さすがに初日で、すぐに売り切れないんじゃない?
どこの店舗も張り切って発注してくれたんだし」
サニアさんも横で確認するけど、結構楽観的に考えている。
「まあ大丈夫だろう。
万が一在庫まで全部売れそうなら、地球側に増産依頼すればいいのだから」
ガレナさんもそこまで危惧してないようで、軽く答えてくれる。
「心配し過ぎてるだけかもしれません。
う~ん、ちょっと気にし過ぎですかね」
照れ隠しに頭を少しかいてしまう。
「少しくらいの心配なら問題ないさ。
それとリナ。ワープ先での準備は出来ているか?」
「はい」
「ならいい、こちらでも改めて観測しながら確かめていこう」
「お願いします」
こんな会話をして、私達はその日の仕事を終わらせるのであった。
そして大忙しとなる発売日は、社員の皆誰もが想像以上となる盛大な開幕となる。
「はい、スマブルは現在各店舗でも余裕持った販売数ですが、え!? 近場では既に売り切れ?」
「お待たせいたしました。お客様の近辺で販売されているのは、こちらの店舗になりますが、もう確認済みですか!?」
「え!? 既に予約したお客様分以外は売り切れ?
承知しました。在庫確認してすぐに追加分を送らせていただきます」
「深夜で全て予約以外の品は売り切れですか!?
予約した方々も半分以上、既に受け取り済みと?」
「承知いたしました。
確認しましたら改めてこちらから連絡させていただきます」
売り切れ続出による問い合わせ対応が洒落にならない状態である。
「リナ! 地球に連絡してくれ!
増産依頼と、他ソフトも下手したら厳しいぞ」
「了解です!」
スマブルの実力は想像以上だった。
社内の皆がてんてこ舞いで、オールスター5の時にはまだあった余裕は一欠けらもない。
同時にこれまでに買っていなかったソフトも同時購入する人が続出していて、嬉しい悲鳴だけど勘弁してと思ってしまったりする。
「サニア! サイト更新で公式に情報発信して、混乱を少しでも沈静化!」
「今、文章作成中です!」
ガレナさんもサニアさんも危機感丸出しだ。
駄目だ、いつもの問い合わせ対応でお客様の反応を楽しんでられないー!
その後、どうにかこうにか問い合わせや受注をさばいた頃には、皆へとへとであった。
「こ、ここまで売れるとは思いませんでした」
「売り切れ続出すぎて、在庫が足りないっす」
「メソラさん、追加発注数確認しましたけど、これでも暫定数なんですか?
買えなかった人の中には予約しなかった人もいますから、もっと必要になるかもしれませんよ」
私・メソラさん・フィオさんも背もたれにもたれている。
「スウィッツ本体を買う客も多かったそうだ。
どうやら有名人がゲームを遊びだしてるそうで、そこから話題が拡散されてるらしい」
「……増産依頼は喜んで対応してくれるそうです。
ただ、さすがに時間は欲しいと」
「リナ。本当になるべく急いで増産してもらってくれ。
スウィッツ本体もネズム王国以外は、底をついてもおかしくない」
「改めてお知らせも更新しておくわ。
これだと明日も問い合わせ対応洒落にならない事になるのが目に見えてるからね」
ふ、振替休日は明後日予定。
発売日翌日も念のため、対応できるようにしてたから明日が怖いよー。
その後はオールスター5の時みたいに皆でご飯食べるのであった。
最早皆会話する元気は無く、美味しいご飯をじっくり味わいながら、今日の仕事を乗り切った自分を褒めている感じ。
まあ、私も帰宅して寝る前には、さすがに少し回復したのでネットを確認するのだが、
『マジで予約しててよかった』
『うああああ、発売日に行けば買えると思ってたから買えんかったああああ。俺の馬鹿』
『お店が購入者でギューギュー詰め』
『売れるだろうなあと思ってたけど、ここまでとはなあ』
『ガレリーナ社もすぐにお知らせしてたから、本当に洒落にならなかったんだろうなあ』
『だが買えた自分はむっちゃ楽しんでる』
『おう。スマブル面白いぞー!』
『なにこれ!? 皆原作ゲームの動きが再現されてて、各キャラの個性が楽しい!』
『キャラに着ける装備みたいなのもゲームキャラ達だから、選び放題で面白い!』
『音速で駆け回り、雷撃で敵を粉砕。我こそはサニックであり嫁の使い手よ!』
『ネズさんがすんごいはっちゃけてるなあ』
『ネット記事も幾つか投稿されてる』
『買った人達が集まって対戦してた』
『いいないいな。ガレリーナ社も地球の増産依頼してくれてるけど、うあああああ』
『買えた友達のところに行った』
『地球、早く増産してくれー!』
……対応はやくして良かったと思う内容であった。
翌日も問い合わせ対応は目まぐるしいことになるが、さすがに少し落ち着いた。
『ストーリー中に通れない道があるんだけど、ヒント貰えませんか?』
「装備を組み合わせる事で新しいのを作れるので試してみてください」
『復帰のコツ無いですか? すぐに落ちてしまって』
「ジャンプだけでなく、攻撃アクションで横移動や上空移動も出来ますので試してみてください」
『対戦条件が多すぎて、どうやって選べばいいのか』
「ランダム設定もできますから、そこから自分のお気に入り条件見つかるかもしれませんよ」
『やり込み条件が難しくて、達成できそうにないんです』
「まずは無理せず、ゲームに慣れていきましょう」
『サニアさんの攻略動画いつごろになりますか?』
「申し訳ございません。現在鋭意制作中です」
『ネズム王国やドワフ国でも売ってるそうだけど、そっちはまだ在庫ありますか?』
「ネズム王国やドワフ国での販売は委託の為、正確な在庫数の把握はそちらに問い合わせると確認できるかと思います」
等々の問い合わせ対応していき、ようやく落ち着けるようになる。
実際、ガレナさんも振替休日だけでなく特別手当も出すと宣言し、皆の頑張りに具体的な感謝の気持ちを告げて皆を慰労してくれるのであった。
そうして超乱闘スマッシュブルザーズという大作は、マルデアゲーマー達にとんでもない衝撃を与えて語られる作品になるのであった。
そして――――
「リナ、準備はいいか?」
「ええ」
振替休日で英気を養った翌日の事である。
私とガレナさんは、あの正確なワープが出来る部屋にいる。
「では南極のオゾン層を現場で確認してきますね」
「ああ、こちらもデータを取る。
だが不測の事態があれば、すぐにでも戻るようにな」
「はい」
その瞬間、私は地球の南極に降り立つ。
「……これが南極」
見渡す限りの景色が白一色。
空を見れば、まるで綺麗な宝石のよう。
だけど不用意な防寒なら、すぐにでも凍え死んでしまうだろう。
改めて上空を見る。
極渦と呼ばれる大規模な気流の渦が見えている。
今、私はワープがあるからこそ、この場に立てている。
だが、実際にオゾン層修復を実行しようとしたら、地球訪問してから多分最低でも数週間は移動に時間を費やすかもしれない。
また、私以外の参加者はもっと前から下準備を始めなければいけない。
だが皆と協力すれば、ここに集まることは可能だ。
さて、意識を切り替えて上空へ向かおう。
魔法を発動して、空を飛ぶのと同時に地球側から観測されないようにする。
ガレナさん側からは観測できても、地球側の機器には反応しない。
そうして空気圧や酸素濃度だとかも、魔法で問題無くすると同時にデータを取得。
下手に口呼吸したら、肺が凍り付く可能性もあるそうだ。
こうなると、私自身も様々な点でオゾン層修復に関する魔法を発動前に、下準備が必須になる。
だけど、私はオゾン層修復を成し遂げたい。
私の大事な思い出が詰まっているこの地球。
いつかマルデアと本当の意味で手を取り合えるようになるために。
その為にも、私は南極上空を自分の目で確認しながら現地のデータを取得して、ガレナさんとすり合わせをして、南極観測を終えて帰還するのであった。
もしかしたら北極のオゾン層になるかもしれないが、どちらにしても修復実行は先の話になるだろう。