誤字報告等沢山ありがとうございます。感謝します。
「故人の虎杖悠仁君でーす!」
「はい、おっぱっぴー!」
方や白けた空気、方や五条先生から配られた異国のお土産に夢中な空気の中黒い箱から出てきたのは、死んだと聞かされていた虎杖悠仁だった。一年の二人が完全に固まっていることから、上で情報が止められていたのかと納得……出来るか!
夜蛾学長と楽巌寺学長に目をやると、2人とも同じ様に目を見開いている為、五条先生の独断だと判断した。ため息のひとつくらい零してもバチは当たらないだろうか。
五条先生の独断は今に始まったことでは無いからしーらね、と自分はそそくさとみんなの輪の中へ行く。
「いつまでそこにいる気だ、とっとと降りろコラ。」
真希が箱ごと虎杖悠仁を蹴り落とす。これから各校で作戦会議だというのに、中々の爆弾を落とされてイライラしているのは明白だ。
皆と一緒に居たいのは山々だが、ここからは別行動になる。虎杖以外の全員に動きのアドバイスを少ししながら、虎杖悠仁の肩をぽんぽんと叩く。お前にはアドバイス出来ん。すまんな。ってその写真の外枠みたいなやつ持つなやめとけ!
真希に保険の遊雲を渡してから五条先生や学長達と待機部屋に向かう。余っていたのか異国のお土産を五条先生にあげるって言われ渡されたが、要らないため貰った上で歌姫先生にあげてしまった。
学長二人、五条先生に歌姫先生。中継役の冥冥さんに、自分。ちゃんと席まで用意して貰ったので、勝手に1番後ろの全員の頭が見える位置に陣取る。
「千葉君、久しぶりね。今回出れなかったのは残念だったけど……。」
「お久しぶりです。文句無いわけじゃ無いですけど、まぁ理解は出来ます。去年秤さんに色々言われたからとはいえやりすぎましたし。」
去年挨拶だけはした彼女と改めて挨拶を交わす。こうしてみると常識人だ。五条先生との相性が中々悪いんだなと実感する。
作戦会議が終わった後の東京校と京都校の面子を見る。
異質なのは紛れもなく真依。溢れんばかりの呪力を未だ制御出来ていないが、それでも以前に比べれば十分過ぎる躍進だ。
これまでならば拳銃を携えていた手には対物ライフルとバズーカが精製される。中に込められているのがゴム弾とはいえ、木数本程度なら貫通できる破壊力を持つそれらを肩に軽々と担いでいる。
五条先生の無茶振り、歌姫先生の五条先生へのキレ声、気の抜けたゲームスタートの掛け声。らしいと言ってしまえばそれまでで、背もたれにもたれながら 健闘を願うのみ。
2チームが一斉に動き出す。既に東堂は画面外へ。文字通り一直線に東京チームの方へ木を薙ぎ倒しながら向かっているのだろう。
広域なフィールドなのに、画面が少し少ない。然しある程度の人数はリアルタイムで画面内に移動しているのが分かる。
虎杖が東堂、三輪は真希。パンダと釘崎は西宮と順当に分断されて行く。それを行っているのは東京校であり作戦通りという意味では京都校よりも一歩リードしているだろう。
「(真依のば……ッ!!)ぁ!」
「へぇ、悪くない刀使ってんじゃん?」
「ぇ゛……刀……返して……?」
「リタイアすれば返してやるよ。」
簡易領域を発動する事も、満足に戦う事も出来ずに合気の要領で軽々と刀を奪われ放り投げられた。
腰の鞘だけで真希に太刀打ち出来る力量は三輪には無く、弱々しく手を伸ばして頼むしかない。当然それに対する返答は無慈悲なものだ。
呪具も何も使わずに三輪を一蹴した真希の戦いは、しっかりと観戦している教師陣の目にも止まっていた。
「良い腕じゃないか。」
「でしょー?巡の彼女だし。どう?彼女が褒められるって。」
「こんな大人数の所で言うなよ。……まぁ、悪くないんじゃない?」
「素直じゃないねー。お、やっと一体か。みんな勝負に興味無さすぎじゃない?」
片手でも祓える低級の呪いが祓われ、赤く札が燃え上がる。
冥冥さんが楽巌寺学長に金を積まれて居ることは、金の味方という言葉で大体は把握出来た。京都校も1体呪いを払ったものの、依然として大元の勝負には関わらず生徒同士で争っている姿が確認出来る。
札が全て燃え上がるまで、まったりとした観戦時間は続けられた。
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