忍の末裔が呪術師になるようです   作:H-13

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呪術廻戦、日間総合評価1位ありがとうございます。ここまで色々な方に見ていただけるとは思ってませんでした。

誤字報告をして下さったチルッティドラグーンさんありがとうございました。

もう一方特級火葬神霊の火葬を誤字として報告して下さった方いらっしゃいますが意図的なものですので気にしないで頂けますと幸いです。

あとなんか過去の掘り下げ云々とかスピード早いとか言われましたけど掘り下げるようなことが無いので書けません。回答だけはしておきます。

悲惨な過去→無し。強いていえばおじいちゃんおばあちゃんは数年前に亡くなってます。その悲しみで写輪眼が開眼したとかも無いです。その辺は設定見てください
壮絶な戦闘→これは最初に書いた神霊とのやり合いが1番ですね。後はKUMAとかINOSISIとかと戦ってただけです。

真っ当な意見はちゃんと取り入れて良いものにする努力をしますので設定や内容に関してのものは大歓迎です。気軽に感想ください。やる気や新しい視野に繋がります。



みんなで楽しい体育のお時間。

──午前は座学。午後は武具や体術の訓練+任務等の呪術師としての活動。

 

簡単な説明書きにはこう記されていたが、蓋を開けてみれば意外にも未知のものが多かった。

 

基礎的な高校相当の勉学も扱っていたが、半分以上は呪術に関する専門分野であり、初めて聞く単語ばかりだった。基礎、ということでしっかりと覚えたが、先が少し心配になってきている。

 

「午後からの体育は二人組に分かれての呪力使用厳禁の体術訓練するから!互いの了承があれば訓練用の竹刀とかの使用はOKだけど、怪我だけはしないように!とりあえず真希、巡ペア。棘、パンダペア。これで宜しくぅ!変な癖が付かないようにローテーションで組ませて行くからそこは心配しないでね。」

 

 

「「「「はーい(おう)(うーす)(しゃけ)」」」」

 

「五条先生、眼はどうします?」

 

「そうだねぇ。じゃ、授業の終わりに僕と模擬戦やろっか。前見せてくれたやつも直接見たいし、巡の実力軽くだけど測ってあげるよ」

 

「了解です。」

 

「巡は眼が術式じゃないのか?」

 

「すじこ。」

 

「僕の六眼みたいなものだと思って良いみたいだよ。」

 

「俺の術式は六道呪術だ。火、水、土、風、雷の五属性と陰陽の力を合わせて六道。得意なのは火かな。規模が大きかったりして周りに被害が及ぶ場合が多くて使い勝手が悪いからあんまり使ってないけど、万能系の術式だね。」

 

「ツナ、すじこ。」

 

「校庭がめちゃくちゃになるから今回はその眼だけ使うこと。あ、でも手加減しなくて良いからね。」

 

「手加減しなかったらどっちみち規模がデカ過ぎてヤバそうなんですけど。」

 

「僕が相手なんだから大丈夫でしょ。さ、話しててもなんだし僕先行ってるからね〜。」

 

「あれで御三家の一つの家の当主って……大丈夫か呪術界。」

 

「ツナマヨ。」

 

「時間の無駄だ。行くぞ。」

 

「へーい。2人とも、行くぞ。」

 

三十歳近いと聞いたのに廊下を走っていった担任の落ち着きの無さに、先行きが不安になってきている巡である。真希の待たせてても問題無いだろという言葉に全員で頷き、皆んなで話しながら時間には遅れないように運動場に向かった。

 

 

「おい、なんで臨戦態勢になると呪力纏ってんだてめぇ。体術の時間だぞ。」

 

「いや、なんか、癖で……抑えろ〜、収まってくれ〜。……よく分からないけど抑えられたからヨシ!」

 

「なんかムカつくな。」

 

「感覚派だな。」

 

「しゃけ。」

 

「いや、なんかこの頃の訓練っていったら実家の裏山で斬り合い殴り合いだったから、戦うってなったら無意識で纏っちゃうみたいで。」

 

「どんなヤツらとやってたんだよ。」

 

「KUMAとかINOSISI、あとはTAKAかな?」

 

「今のイントネーション絶対違うよな。」

 

「しゃけ、明太子。」

 

「あ、巡の実家の裏山ちょっと調べたんだけど、範囲ギリギリだけど神域に分類される事がわかったんだよね。だからその熊とか猪だっけ?普通の動物じゃ無くて、性質的には精霊に寄ってるんじゃ無いかな。知らなかった?」

 

「普通に大木引っこ抜いて投げてきたり、ソニックブーム撒き散らしながら飛んできてたんだけど……あれが普通じゃないのか?」

 

「「ぜってぇ違う(おかか)」」

 

「話せるパンダ居たか?」

 

「パンダは流石に見かけなかったなぁ。そういや神霊?だっけ。そいつは普通に話してたな。会話って程交わしてないが意思疎通は取れてたぞ。」

 

「へぇ、珍しいね。神霊だからって説もあるけど今まで記録に無いからね。ちょっと頭に入れとくよ。」

 

「いつまで喋るつもりだ。呪力抑えられたんだろ。やっぞ。」

 

「はーい。よろしくね。」

 

狗巻君とパンダペアは素手の体術勝負。真希さんと自分は武器ありの対決となる。

 

対面の真希さんは槍に見立てた樫の棒。自分は合わせるように竹刀 。

 

先に仕掛けたのは真希。地を這わせる様に構えた穂先を、真っ直ぐ突っ込むと同時に顎目掛けて跳ね上げさせる──。

 

 

受けるは巡。ただ待つのでは無く一歩二歩間合いを図り前へと出ることによってインパクトの瞬間を僅かにずらし 、それにより体と棒の間に竹刀を挟み込むことに成功する。

 

足が止まるのは一瞬。柄を滑らせるように棒を押さえつけながら竹刀が真希の手、詳しくは指を狙う。真剣だったならば指を切り落とすのは片手を使えなくさせる最小限で最大の攻撃。親指を切り落とせたのならばアドバンテージは大きいものとなる。

 

ただの訓練ではあるが生きる為の訓練である。無論呪霊だけでは無く呪詛師との戦いも想定される。この土俵で真希は負ける訳にはいかなかった。

 

「な、ァ"……ろッ!」

 

狙われた片手を躊躇なく離し、受け流す様に槍を操り支えを無くしてやる。重心は片脚に。腰を、背を動かし、最低限の動きで捻りを加えた身体のエネルギーを脚先へ廻す。地面を切り裂くようなスピードで放たれたのはハイキック。それも一回転のスピードを加えた更に強いものである。

 

「よっと。……ははっ、容赦ねぇな。」

 

遠心力を加えたハイキック。モロに喰らえば昏倒は免れないのは雰囲気ですら伝わる。ならばレンジを狭くすれば良い。受け流された身体を流れに逆らわせず、地面を蹴ってショートレンジへ移行する。遠心力は中心の内側に向かえば向かうほど威力は減衰するからだ。左手を竹刀から離して、向かってくる脚の膝上を二の腕で受ける。凄まじい衝撃に身体を持っていかれそうになるものの、体格差が耐える事を可能とした。槍の間合いでも無く、剣の間合いでも無い。素手の領域へと突入する。

 

──崩拳一閃 。

 

真希のガラ空きの腹に容赦無く握り締めた右拳叩き込もうとするが、滑るように間合いを調整される。真希の構えは中国拳法、八極。巡は伝承空手に酷似した構えのまま膠着する。互いに道場等に通っていた訳では無いが、呪具を扱う為に鍛え始めた身体が自然とこの形を取らせていた。

 

訓練用の武器はそこらに転がり、拾う隙は無し。握る拳と身体が唯一の武器となる。

 

全身の筋肉を、関節を固める。一つの塊となり、標的を押し潰し吹き飛ばす「猛虎硬把山」

 

脚の筋力は腕の三倍とも四倍とも云われる。そもそも真希と巡ではリーチが違う。攻撃を食らう前に吹き飛ばし、そこから追撃を行う為の前準備としての「前蹴り」

 

同時に動けば先に届くのは巡の爪先である。然し真希の攻撃姿勢も普通では無い。顎や鳩尾を穿ち抜く予定であった爪先は真希の肩口にぶち当たり、それは全体重を親指の母子に掛ける事と同等の意味を持つ。

 

「「ッ"ぅ──!!」」

 

禪院真希、左肩負傷。だらりと片腕が垂れ下がり、使えない事を示す。

 

千葉巡、右足親指負傷。平然としているように見えるが、普通に地面に足を置けば痛いのは確定の為左脚に体重の大部分を載せているのが負傷の証拠となる。

 

 

「はーい、そこまで。巡は呪力無しでここまで動けるなら十分充分。真希も良い対戦相手が居て良かったね。」

 

「チッ……。」

 

「焦ることは無い。切磋琢磨して強くなっていけば良いんだ。その為の授業であり、呪術高専だ。」

 

「(五条先生が真面目で真っ当なこと言ってる……)」

 

「(しゃけしゃけ。)」

 

既に対戦を終えていた狗巻君とコソコソと話していたが、クルッと振り返った五条先生の視線によって口を噤んだ。

 

「ちょっと痛そうだけどやれるかい?巡。」

 

「呪力でどうにでもなりますから。……これが見たいんでしょ?」

 

押さえ込んでいた呪力を全身に巡らせてから迸らせる。気分転換。くるくると回る車輪は形を捻じ曲げ、万華鏡が姿を現す。

 

「じゃ、やろっか。」

 

「手加減無しで良いんですよね?」

 

「良いよ〜」

 

──ギュル

 

左目周辺の空間が捻じ曲がる。目の前に突き刺さるようにして現れるのは特級呪具・瓢摩。

 

「これまだ1回も使ってないから試運転させて貰います。」

 

 

最強・五条悟 対 未来の最強・千葉巡

 

模擬戦で特級呪具を持ち出す巡もイカれてるが、それを笑って受け流す五条悟も五条悟である。それを心地よいと思っているから互いに同類であった。

 

絶対術式使用しなくても運動場ボコボコになるだろ。と2人と1匹の心は統一され、模擬戦が始まる前に一段海抜が高い階段の上に上がっていたのに巡が気が付いたのは、模擬戦が終わった後の事であった。

 




高評価お気に入り登録感想お待ちしております。

ちょっと長すぎると見る側怠くなるかな?と思ったので一話のつもりでしたが二話に分けます。次に五条先生との模擬戦をお届けした後に呪術廻戦0に移って行こうと思います。

ストック無しの計画無し野郎なのでゆっくり待っててください。
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