忍の末裔が呪術師になるようです   作:H-13

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お待たせしました。五条先生対巡です。前書き書いてる時はまだ本文書いてません。オール戦闘シーンになればいいなぁ(未来の自分頑張れ精神)

今回で取り敢えず物語としては一区切りとして次からは呪術廻戦0。乙骨君と巡の二枚看板で進行して行きます。

一区切り、とは簡単に言ってしまえばチュートリアル終了です。まだ出してない細かい設定はありますが9割方現在決めてあるものは公開してます。二次創作にありがちな創作、クロスオーバー部分の長々とした説明回みたいなモノでした。設定だけで投げつけてもピンとこないでしょやっぱり。

疑問点有れば感想までお願いします。ぼかしたりするかもしれませんが大体はお答えして行きます。ぼかしたら決まってないかネタバレに繋がるもののどちらかです。大体は決まってません。筆者が読み手より考えてるなんて事はなかなか無いです。

感想返信率100%作者中々居ませんからね。遠慮は入りませんよ



無下限呪術vs万華鏡写輪眼

改めて家宝であり特級呪具でもあるそれを見遣り、二度三度と素振りの様に片手で、両手で振ってみる。重い。が、良い重さをしている。鈍器として敵を叩き潰しても何ら違和感が無い。軍配にしては巨大で、武器として二つと無い代物故に扱いにはかなり苦労するだろうが、使いこなせれば万物を祓えると云っても過言では無い。

 

短期戦。それも今日これっきり。呪力量自体そこらの1級術師を容易に凌駕する巡は、それを全身くまなく巡らせて脚に力を込める。先程怪我した親指に関しては呪力でカバーする。慣れてしまえば戦闘自体に支障はない。術式を使わない制限はあるが、万華鏡を封じられていなければなんの問題も無い。

 

対する五条悟。片目だけは包帯をずらしその蒼い眼で巡を見据えるが、それ以外は普段と変わらぬ自然体を保っている。絶対的な六眼と無下限呪術の抱き合わせを持つからか、戦闘に行くのではなく散歩にいく様な気軽さで一歩ずつ距離を詰めて行く。

 

「しぃっ"……!」

 

先に仕掛けるのは巡。全力を出しても縛りを解いたとしても届くかどうかの相手。一度の踏み込みで足元の地面が沈み込み、陥没する。それ程の脚力。呪力を使わぬ先程の攻防とは全くの別ものであり、遠目から見ている3人ですら残像が見えるレベル。

 

呪力を纏わせた特級呪具。その威力は計り知れない。それを遠慮無く、下からすくい上げるように叩き付ける。余波で地面が捲れ上がり砂埃が舞う。

 

「お〜。良いパワーだ。先にこっちの確認しちゃおうか。」

 

微笑むように柔らかい顔のまま、何事も無いように立っている五条先生の姿には流石に面食らう。片手すら動かさず身体から数センチの距離で特級呪具は止められている。

 

特級呪具に遠慮無く呪力を込めた攻撃は、2級呪霊ならば容易に存在ごと消し飛んでいる程なのに防御が出来る前提で動いている。出来て当たり前。最強と言う言葉が比喩では無いと改めて戦慄を覚える。

 

無造作に放たれる拳一閃。先程の言葉の通り呪具で防御出来る前提の場所へ、腰も使わず放たれる。見た目に惑わされてはいけない。呪力を最適に纏った拳はそれだけで禪院真希の拳を凌駕する。

 

意図を理解した巡は、扇を引き寄せ側面で拳を受ける。少し位は衝撃が手に伝わってきても良さそうではあったが──ふわりと衝撃全てが無くなった様に、呪具に拳がただ置かれた。そんな感覚を味わう。

 

『──うちは返し』

 

柔らかく押し返すようにして呪具を動かしながら真価を発揮させる。爆発する様な衝撃が迸る。五割増程度か、それがこれだけの動作で放った本人へと襲い掛かる。

 

「けほっ……。面白いね。衝撃と一緒に呪力まで吸収して増幅するのか。僕の攻撃の威力が高くなれば高くなるほど、カウンターの威力も高くなる、と。これだけで何でも祓えそうだけど、僕に対する有効手段にはならないよ。」

 

再度舞い上がった土煙に噎せながらも一切こたえた様子の無い姿が現れたと思えば、呪具に関する感想を述べられ、加えてサラっと武器にならないと宣言される。

 

これ以上の呪具などそうそう無いのだが、評定された呪具は出したばっかりではあるものの眼の異空間へと再度仕舞われた。

 

「引き出しまだあるでしょ。ほらぁ、ほら。」

 

「言われなくとも!」

 

これは模擬戦、殺し合いでは無い。故に真正面から突撃する。先程の謎バリア(?)がある故に適当な攻撃は無意味。故に意識を引き付ける。内に、内に。こちらの攻撃は当たらずに、然し五条先生の攻撃も出を押さえて防ぎ、無理ならば捌く。

 

互角に見えるが当たり前ながら防御しなくて良い方が圧倒的に優位である。巡も動きの先読みを行い食らいついては居るが限界はあるもの。

 

大きく弾かれ体が後ろに流れた巡に、五条悟が追撃を仕掛ける。模擬戦も五条先生が圧倒するだけして終わりかと遠目で見ている3人は思ったものの、五条先生の脚が止まり膝を着いた時点でどよめきが起こる。

 

「何やりやがった。」

 

「おかか。」

 

「まだ隠してたものがあったのかもな。」

 

 

『万華鏡写輪眼・月読』。真正面から使ったところで無意味だと最初の攻防で悟ったが故の不意打ち。だが巡の表情は驚きと半分の呆れに染まっている。

 

「何で先生幻術空間で抵抗出来るの?初めてだよちゃんと縛れなかったの。」

 

「多分この眼のお陰かな。術の本質を見るだけで見抜ける。だから抜け出せた。」

 

時間も五感も支配した世界へと幻術をもって引きずり込む千葉巡最強の幻術。杭を二、三本身体に突き刺してやった上に痛覚を増幅させていたから膝を着いたが、本来ならばそれだけでは終わらない術の筈だった。全ては五条悟が規格外故の攻略法。

 

武具も使えず、幻術も対策されてしまった。ならばもうこれしか無い。

 

 

「ツナ、マヨ……」

 

「……天狗かありゃ。」

 

「ヤバいな、本気かどうかは兎も角、破壊規模がダンチになるぞ。」

 

 

──骨が組み上がる。上半身だけの青白い巨骨。次に筋肉。筋が巻き付く様に肉付きを施し最後は衣服を纏う。風にはためくような長めな陣羽織に天狗のお面。両腰には直剣が2振り携えられ、内側には巡が取り込まれ護るように肉体が鎧として覆っている。全てが呪力で形作られた万華鏡写輪眼の第三の能力がここに姿を現す。

 

『須佐能乎・第三段階』

 

「これが最初から見たかったんでしょうけど。まだ制御出来てない部分もありますよ!」

 

「直接見るの初めてだけど凄まじいね。ふふ、僕最強だから気にしなくていいよ。」

 

愉しそうに笑いながらそんな事を生徒が気にしなくていいと安心感を持たせるように云う姿は、最強に相応しい。

 

剣が引き抜かれる。豪華な両刃の直剣と、片刃のシンプルな直剣。斬り捨てる為だけに創られた愚直さと神聖さを兼ね備えた剣を上段へと構える。

 

天叢雲剣の固有能力は「存在の絶対優先権と取捨選択権」

 

どれだけ硬い防御があろうとも、どれだけ鋭い攻撃があろうとも。正面からぶつかれば全てを切り裂き押し通すのがこの神剣の理である。

 

それは無下限という存在にも例外なく有効である事は、五条悟が攻撃を食らう直前に本日初めての回避行動に出たことにより明らかとなる。

 

髪の毛数本ながら切り落とされて空を舞う。無下限を攻略したことを示す証。これがどれだけの功績かを巡本人は全く理解していない。黒縄、天逆鉾。片手の指の数すら満たせない無下限への対抗手段。それが今一つ追加された。

 

(これを持ち出してやっと勝負になり得るってヤバいだろ。)

 

正直な心の内面である。正直最強の存在をなめていた。自惚れていた。それを自覚する機会は今しかない。

 

『術式反転・赫』

 

凄まじい程の呪力が指先に集まるのが見える。蒼い眼を見て理解した。これが最後。最強の力の一端を受け止めてみろと。

 

「上等!」

 

陣羽織の上に鎧を纏う。戦国時代の甲冑の様な強固なもの。生徒に放つ威力の技では無いと呪力の規模から把握するものの、逃げるという選択肢は無かった。

 

心の鎧。心の剣。それが須佐能乎である。腹の底から裂破の声吐き出しながら前へ。その瞬間、凄まじい衝撃が須佐能乎を襲う。仮面は吹き飛ばされ鎧は軒並み崩壊。骨と僅かな筋が残った骨のような姿に逆戻りしてしまった。然し一つの成果は形となって現れる。

 

千葉巡、無傷。

 

その代償として須佐能乎を破壊された衝撃にて、片膝を突くのは巡となる。溶けるように骨は虚空へと消え、周囲に撒き散らされていた闘志も立ち消える。

 

模擬戦故の決着。殺し合いならばやりようもあったが、これは力量を測るだけの試験みたいなもの。それだけの為にしては足元がボコボコになり過ぎだと思いながらふらっと立ち上がる。

 

「まじやばいっすね、先生。威力イカれてません?」

 

「巡だって大概でしょ。語彙力無くなってるよw」

 

「ああそうだ、オマエら一体何を考えている。」

 

──­­ゴッ!ゴッ!

 

ハイタッチをして肩を組む上機嫌な2人の背後から言葉と共に落とされる拳骨は二つ。脳筋学長こと夜蛾学長である。そのまま五条先生はプロレス技で締めあげられながら連行されて行った。痛ってぇたんこぶ絶対出来るわコレ。

 

「真希、巡。時間あるし保健室行っておいで。」

 

首根っこ引っ掴まれている情けない姿の五条先生からのお達しの通り、パンダと狗巻君と一旦別れて二人で校舎内にある保健室へと向かった。

 

「肩大丈夫?」

 

「問題無い。それよりなんだその写輪眼とか云う眼。あのバカ目隠しの術式貫通したなんて聞いた事ないぞ。」

 

「俺だって須佐能乎あんな簡単にぶっ壊されたの初めてだって。幻術もレジストされたし、やっぱ五条先生ヤバいな。」

 

「そのスサノオ、ってやつも大概だろ。そういやあの剣だけが攻撃通ってたな。」

 

「天叢雲剣っていってな、えーと。いつも感覚で使ってるからあれなんだけど……存在の優先度を強制的に天叢雲剣の方が高い様に設定してぶつけ合わせるから結果的にこっちの斬るって結果が優先される……って感じ?」

 

「ちゃんと把握しとけよ。」

 

ご最もである。

 

「それで?お前今等級幾つだよ。私は四。」

 

「確か二かな。」

 

「はぁ?」

 

「五条先生が青春長引いたんだからその分楽しみなよーって。わざと下げたみたい。」

 

「納得したわ。うちの連中束になっても勝てるか分からねぇやつが二級程度な訳ないからな。」

 

「御三家ってみんなその位なの?」

 

「あのバカ目隠しを基準にすんな。五条家なんてあいつ一人で成り立ってるからな。」

 

思ったよりも御三家は名前だけの存在なのか。実力社会は変わらずとも、世襲であったり古臭い信仰のようなものが残っていてもおかしくない。伝統と云えば聞こえは良いが古臭い、時代遅れと言われても仕方のない事。そう考えると思ったよりも狭い世界なのかもしれない。




自分の中でも天叢雲剣の能力について曖昧な部分が多く今回ある程度は言語化できたと思います。優先度の言葉は某鉄の浮かぶ城の加速空間から持ってきたやつです。一番しっくり来たので。

ちなみに本気で二人がやり合う場合五条先生が領域展開するまで千日手になります。赫も蒼も言ってしまえば茈も天叢雲剣で無効化出来ます。今回は五条先生の意図をくみ取って動いたからこその結果になります。巡の方は対抗手段が無く引きずり込まれた段階で詰むので今のところ五条先生が最強です。ちょっと須佐能乎の固有武器強くし過ぎた感ありますが天井がもうちょっと高いので大丈夫なはず!(不安になってきた)

そう言えばヒロインとか居た方が良いんでしょうか。全然考えてませんでしたが意見あったら下さい

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