トムホ版ピーターになっちゃった…   作:匿名

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プロローグ

諸君、私はスパイダーマンが好きだ。残念ながら原作を読むことは出来なかったが、映画版は全て見た。トビー版スパイダーマンもアンドリュー版アメイジングスパイダーマンもトムホ版スパイダーマンも全シリーズ見た。…当然それだけじゃない。シビルウォーも、インフィニティーウォーもエンドゲームもスパイダーマンが出てくる作品は全部見た。

 

だからと言って、だ。その作品のキャラクターになりたいと思う人は居るだろうか?スパイダーマンのような力に憧れる事はあるだろう。でも、だからといってスパイダーマンになりたいか?と聞かれればノーだろう。一時の気の迷いでYESと答えたとしても、現実的に考えて…戦いなんてノーサンキューだ。痛いのも怖いのも嫌だし、そもそも指パッチン一つで世界の人口の半分を消し飛ばせるようなアイテムが普通にあるなんて怖くて夜しか眠れない。

 

だが---現実は現実だ。ああ、現実は認めなくては行けない。

 

僕の名前はピーター…ピーター・パーカー。憧れのヒーローの名前はアイアンマン。どうぞよろしく。

 

…と、まあ自己紹介もそこそこに映画のピーター・パーカーではなく僕としてのピーター・パーカーの話をさせてもらうよ。

 

僕がピーター・パーカーだからどうか知らないけど、僕はきちんと蜘蛛に噛まれた。半日くらい熱が出たし、寒気もしたし、吐き気もあった。最悪な気分だったけど、次の日からは世界が変わったような爽快感を覚えた──いや、ちょっと目が良くなりすぎて気分が悪くはなったけど──筋力は何トンもあるトラックだって持ち上げられるし、壁や天井に張り付いたり、壁を歩いたりだって出来るようになったからだ。けどやっぱり蜘蛛糸は出せなかったから作るしか無かった。トビー版がそこだけは羨ましく感じる。…僕の蜘蛛糸も負けてないやい!

 

あ、そうそう本来は僕が蜘蛛に噛まれるのはシビルウォーの半年前くらいだった気がするが、僕が蜘蛛に噛まれたのは十一歳の頃…まあつまり原作より四年も前だ。だから僕は既に三年前からスパイダーマンとして活動している。スーツは僕やトニー・スタークが作ったものじゃなくてメイおばさんが作ってくれたものを使ってる。

 

…え?メイおばさんにスパイダーマンだと伝えたのかって?当たり前じゃないか。僕にとって頼れる大人はメイおばさんだけだし、スパイダーマンの活動は命に関わる。心配はさせたくないけど、それ以上に世話になってる彼女に隠し事をするのは申し訳無かったからだ。

 

まあそうこうして、世間──と言ってもニューヨークだけだけど──でもそこそこ有名になってきた所だ。ま、そんなこんなで僕は今日も頑張ってるよ。これからよろしくね。

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