トムホ版ピーターになっちゃった…   作:匿名

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パワーコア

バルチャーと出会った次の日、学校に登校するとピーターを校門の前でネッドが待っていた。

 

「おはようネッド」

 

「よおピーター。なあ、ほんとに良かったのか?」

 

「何が?」

 

「あのパーティの事だよ」

 

「…ああ、あれね。パトロールもあったし…それに、ちょっと色々あったから」

 

バルチャーと出会ったあの日、ピーターはリズたちも参加するパーティに招待されていた。だが最近バルチャーを始めとした、武器商人たちがニューヨークに増えてきたことからパトロールに力を入れていたため招待を断ったのだ。

 

「後で成果は説明するよ」

 

「なんかあったのか?」

 

「羽根が生えてるバルチャーっていうラスボスが出てきたくらいかな」

 

「バルチャー…ハゲタカ?ネーミングセンス抜群だな」

 

「僕も同感。…ねぇコレ見て」

 

ピーターはカバンをガサガサと漁り、1つの石を取り出す。ジャクソンの使っていた武器のコアに使われていた紫色の石…を、ウェブでぐるぐる巻きにしたものだった。

 

「なんだそれ?」

 

「最近売りさばかれてる武器のコア。これは他の星のテクノロジーなんだ」

 

「なんだそれかっけぇ!…なあ、触ってみてもいいか?」

 

「良いよ。…あ、ウェブから取り出しちゃダメだよ?それ放射線を一定以上受けると爆発するから」

 

「うぇ!?まじかよ!?」

 

「大マジ」

 

怯えた様子でコアを投げ渡してくるネッドの様子を笑いながらカバンにしまうピーター。そして、ネッドの顔を見て話し出すピーター。

 

「ねぇネッド、ちょっと作りたいものがあるんだけど…」

 

「ん?なんだ?」

 

「さっき言ったバルチャーって空飛べるんだけどさ」

 

「おう」

 

頷くネッドの姿にピーターも頷きながらさらに続ける。

 

「でも、僕は空飛べないから不利でしょ?」

 

「ああ、そりゃそうだな」

 

「だからせめて対等に…地上に縛り付けられるような道具を作りたいんだよね」

 

「…いや、お前も空飛べば良いんじゃないのか?」

 

「まあ作ろうと思えば作れるんだけどさ、僕の流儀に反するって言うかなんて言うか…」

 

「お前ほんっとに変なところで頑固だよな」

 

呆れた様子のネッドに肩を竦めたピーターは笑う。

 

「てことで、手伝ってくれない?」

 

「良いけどさ、設備はどうするんだ?」

 

「おいおいネッド、僕がどこでインターンしてるか忘れた?」

 

「おいまさか…!」

 

「ネッド、放課後空けといてよ。今日は社会見学だよ!」

 

時は流れて放課後。ピーターとネッドは学校近くの空き地で待っていた。

 

「おい、いつまで待つんだ?」

 

「えーっと…ちょっと待ってね、もうそろそろ付くはずだから」

 

数分たった頃、何かが飛んでくる音が聞こえた。そちらにピーターとネッドが目を向けるとクインジェットが空き地の上で滞空していた。そして、クインジェットの扉が開くと一人の男性が降りてきた。

 

「クインジェット!?」

 

「おいピーター!」

 

「ちょっと遅いよハッピー!遅刻してる!」

 

「悪かった。ほら、さっさと乗れ」

 

二人がクインジェットに乗り込むとピーターはスマートフォンを取り出して机の上に置く。

 

「カレン」

 

『はい、ピーター』

 

「バルチャーと戦った時の映像出せる?」

 

『赤ちゃんモニターシステムを起動します』

 

カレンがそう言った瞬間、ネッドがガクッと力が抜けて倒れそうになる。

 

「おい待った、なんだそのネーミングセンス」

 

「ボスの考えなんて俺たちが考えても無駄だ…っと、自己紹介を忘れてたな。ハッピー・ホーガンだ」

 

「あ、どうも。ネッド・リーズです。よろしく」

 

ハッピーとネッドが自己紹介してるのを横目にピーターはバルチャーの映像を見て様々なことをノートに纏める。

 

「飛行中の出力とか自由度はアイアンマン程じゃないかな…羽根はカーボンファイバー?ファルコンのものと似てるけど飛行機講はファルコンのものより低い。その代わり出力が高いって感じかな…よし!捕まえるのは簡単そう」

 

ピーターはカレンに表示してもらった映像を巻き戻しつつノートに軽い設計図を書いていく。

 

「それは何だ?」

 

「あー…トラップとEMP装置の設計図。あの羽根は機械だから壊しちゃえば空は飛べない。でしょ?」

 

「…もしかしてそれ前々から考えてたのか?」

 

「あれ、バレた?実は前から作ろうと思ってたけど時間もお金も足りなくて作れなかったんだよね。…ま、これは家でも作れるんだよね」

 

「は?ならなにを作る気なんだ?」

 

ハッピーとネッドが困惑したようにピーターを見てくるのを見て、ピーターはニヤリと笑う。

 

「スネアの方は結構電力が必要でさ、拘束する時間が伸びれば伸びるほど電力を喰う。だから、その電力を供給する機械を作りたい」

 

「一応聞くけど、どれくらい電力を喰うんだ?」

 

「大体直径300メートル範囲が一日中電気使えないくらいかな?」

 

「おいおい、そんな電力を供給出来る機械なんて…いや待て、まさかお前」

 

ハッピーが驚愕した様子でピーターを見る。そんなハッピーに向けてスマートフォンに表示した設計図を見せつけて言う。

 

「こういう時は先人に倣うべきだよ、ヒーローとしても科学者としてもね。てことで…

 

 

 

 

 

 

 

アークリアクターを作ろうと思うんだ」

 

ピーターはそう言ってニヤリと笑った。




というわけで、次回はものづくり回です。
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