ベルモットと友人関係になってからは、最低でも半年に1度は彼女と食事を一緒に取るような仲になった。
私は基本的に仕事以外では拠点空間に引きこもっていたので、
友人と食事をとるというのが前世ぶりで、意外と楽しいのだ。
たまーに、あのベルモットの名台詞
「マティーニを作らない?」
が出てくるのだが、貴重な気の合う友人を一晩で男女のめんどくさい関係に変えるのが嫌だった。
だから私はのらりくらりと逃げるし、彼女の方も意外とこういうやり取りを楽しんでるようだった。
寝てはみたいが、彼女も友人を失いたくないようだ。
あぁ、だから裏の仕事に関する話をしてこないのか…
やはり、彼女はいいな。人との距離感が分かってる。
ある時、私の情報網に、黒の組織を追っていたFBIが始末されたという情報が入ってきた。
名前はスターリング捜査官。
あぁ、あのツッコミどころ満載のFBIの1人、ジョディ・スターリングの親か…
ということは、今夜のベルモットとの食事は『ひと仕事』終えた帰りかな?
なかなかいい神経してる。
こういう図太さは全くもって嫌いじゃない。
やはり仕事とプライベートは分けねばな。
そういえば、ベルモットに
「あなた、実年齢いくつなの?やけにずっと見た目の若さが変わらないけど…」
と、それはそれは怖ーい顔で聞かれたが、
彼女は彼女でなんか勘違いしてるようだなぁ…
めんどくさァ…
もう、「ディオ・ブランドーはこういう不思議な生き物」として認知してもらって、色々考えるのを諦めてもらうか…(白目)
『死神』の影に怯えて、どーせ黒の組織も手を出せないし。
《ベルモットside》
「『祖先に吸血鬼がいたって話は先祖代々伝わっているよ。
あとは、その吸血鬼な御先祖様が東洋人から教わった秘伝の仙術を一族は生まれた時から身につけてるからかな。』かぁ…………」
まさか、うちの組織のあの忌々しい研究の何かしらに関わったか、無駄だと思っても少し威圧して聞いてみたけど、
返ってきた答えは、頭がどっと疲れるような内容だった。
なんだ、吸血鬼って。実在したヴラド・ツェペリの子孫かなにか?
仙術?ジャパニーズNINJAのあれ!?あ、あれは忍術だっけ。
落ち着きなさいシャロン。ポーカーフェイスが崩れてるわよ。
ふぅ。
この食えない友人の顔は、冗談を言ってるような表情じゃない。
いや、冗談を言ったような顔をしてよ……
なんかもう疲れたわ…
ディオは初めて会った時から見た目変わらずずっと若々しいし、ムカつくくらい肌も綺麗だ。
あぁ!もう!
こういう存在なのね、ええ、分かったわ!
何か秘密があるんだろうけど、あの研究とは関係無さそうだし、私も変につついて、この友人を失いたくないわ。
ディオは『ディオ・ブランドー』という生き物なのね。
…はぁ…………。
ディオ・ブランドーとして、ベルモットとは良好な友人関係となっております。
ベルモットは、結構常識人なので、涼しい顔してぶっ飛んだ頭をしてる主人公には結構振り回されています。