化け物が解き放たれました。
修行が完了した。
1940年、転生してから40年だ。精神的な問題も無いし、肉体は余裕で全盛期を維持できる。
コナン世界をモニターから覗いてみると、最初にいた小屋はとっくに朽ち果てており、森に飲み込まれていた。
いよいよだ……
装備を整えてモヤモヤのゲートを通り抜けると、濃い森の匂いが香ってくる。
森を抜けると、村へ続く道が見えた。
現代風のスタイリッシュ過ぎる私の装備は目立ち過ぎること間違いないので、死神スキルの隠密+絶(これ以降は『気配消失』と表す)にて行動する。
(金がない…この時代の現金はどうしたものか……
しばらくは盗みを繰り返してある程度貯めるか…目立たない服もいるし、この時代の洋服も欲しい。
いい武器も欲しいが、これから次第に技術が絶えそうだから、先に鍛冶技術を盗りに行こう。技術書として纏めておけば、50年後には高値で売れそうだ。鍛冶に必要な資源も確保するべきだな。
…って言うか、山を含めた土地を買ってそこをコナン世界での拠点にしてもいいぞ!島もありだ!!
夢が膨らむな………)
それから死神スペックとスキルによる見稽古によって、気配消失を駆使することで盗み見し、多くの刀工達や武術家達の一子相伝の技術がその本人達が知らないうちに盗まれることになった。
もちろん、ハイスペックな死神の事だ。綺麗にラベル分けされた技術書として、拠点空間の図書館にしっかり収められた。伝統技術の消失は免れ、未来へと技術が紡がれることが決定されたのだ(白目)
その過程で、政府やGHQに回収されてその後消失したり、杜撰な保存にて朽ちるはずの多くの古刀、名刀、武具はホクホク顔の死神によって盗m…保護されることとなった。良かった良かった。(目逸らし)
資料集めにて見つかった文献には、徳川家系のものもあり、なんとビックリ徳川埋蔵金に関する資料もあった。
見つかったら儲けもの、本命としては念の修行と称して、素手で資料にある土地を一晩のうちに掘り抜いたところ、
「埋蔵金、都市伝説じゃなかった……あったよ……マジか………」
見つけてしまったのである。その後は
「ここ掘れワンワン」と死んだ目で呟きながら、大判小判をザックザク掘り返し、拠点空間に回収、扱いに困るのでとりあえず倉庫にぶち込んだ所で正気に戻った。
(刀工達の資料から使える資源が多い土地や山のリスト化も完了したし、しばらくして戸籍を取る時に買い取ろう。)
時々日本兵士達に紛れ込んでは誰にも知られず戦場で敵兵を殺し武者修行を行い、時には敵兵達の戦勝祝いに紛れ込んでしこたま食料や酒を飲み食いし、
時には機密文書を盗んでコピーして元に戻して拠点空間の図書館に収めてはホクホク顔で鑑賞したり、
その一切の正体を悟らせることなく、戦争と歴史に過度に干渉しない程度にやりたい放題やっていた死神がいた。
そうやって日本中と海外戦地を気配消失を維持しながら旅をしていると、ラジオから生の玉音放送が流れてきた。
1945年、第二次世界大戦が終結したのである。
それと同時に、
「そろそろ予定してた時期よな
死神、動きます。」
後に全世界の裏社会にて、死神と呼ばれ恐れられることになる伝説的な殺し屋が誕生する。
あと原作まで50年はあるんだよなぁ……