古き神々と封印の子供と   作:春好 優

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第2話

あれから数時間たった。潜水艇も相当な深さまで来ており探査を既に始めていた。段々と暗くなる中で多くの魚を見ることが出来た。外の世界は暗く潜水艇の前に差すライトの光だけがこの暗い世界を照らしていた。

時々リュウグウノツカイなどの深海魚が通り旅にエマはスケッチしてリオン達に説明をしてくれていた。エマは本当に説明している時は楽しそうで彼女がその仕事を好きでやっているのがわかる。

 

「うわぁー!こんなにいいものが見られるなんて嬉しすぎるわ!」

 

「エマさんは本当に海のことが好きなんだな」

 

「えぇ昔から海に関することに興味があってこの間この計画の話が来た時はすぐに志願したわ」

 

「俺らは仕事で無理やりだったからそんな楽しくしてるの見ると羨ましいよ」

 

リオン達2人は何故か会社から無理矢理の派遣だったためにここへ来るのは少しの不満があった。

 

「あら残念…なら私が海の良さを教えてあげるわ!」

 

俺らの答えに残念そうにするエマはすぐに気持ちを入れ替えたのか笑顔を浮かべてリオン達へ彼女自身の持つ知識を存分に教えてくれた。リオンは率直に感心しながら聞いていたもののレオンは少し眠そうに聞いていた。

 

「だから海って言う未知の世界は美しくて探究心が擽られるの」

 

「なるほどね。僕も少し興味が湧いちゃったかな」

 

「えへへ、分からないことがあったら私が教えてあげるから任してね」

 

そう言う彼女の見せる笑顔は本当に美しく見惚れてしまっていた。りおん自身適当に答えたのではなくエマの話に興味が湧いたのは本当の話だ。エマもそれをわかってくれているのだと思う。

 

「アハハ、お二人さん仲がいいのはよろしいんだけど俺の事忘れてない?」

 

「あっ」

 

「あっとはなんだ!本気で忘れてたのかよ!」

 

リオンとエマが話している間完全に空気だったリアムは自身が忘れられていたことに怒って頬がピクピクと動いていた。引き攣るとも言うな。

 

「ごめんねレオンさん」

 

「うっ。はぁ、大丈夫ですよエマさんだけが悪いんじゃないんだから」

 

エマが上目遣いで謝るとリアムは何故か黙ってしまった。

彼の顔は何か気恥しそうに顔を真っ赤にしていた。見るからにエマの美しさに見惚れていたんだと思う。

 

「そ、そろそろ俺らも仕事をするか」

 

「わかりやすい話題変換だ」

 

「うるさい」

 

べしっと頭に空手チョップを食らったリオンは理不尽だと思った。しかしその感情に気づいたのか自業自得だと何も言っていないにもかかわらず彼はリオンに向かってそう言った。

 

「はぁ、めんどくさいけど俺らには俺らのやることがあることには変わりない一応点検はしてあるだろうが一応定期的に見ておかないとな」

 

「そうだね」

 

リオン達の仕事は何か事故が怒った時にする修理や定期的に点検を行い未然に故障を防ぐことにある。だからリオン達はエンジンルームに行こううとしている。リアムは先に向かっているので急がないといけない。

 

「じゃあエマさんごゆっくり」

 

「ちょっと待って!」

 

リオンは立ち上がり仕事へと行こうとしていたがエマがすかさずそれを止める。リオン自身いきなりのことで困惑しており頭に?が現れていたぐらいだ。

 

「私にさん付けはいらないから呼び捨てで読んでくれないかな?」

 

「えっ?そんなことでいいの?」

 

「うん。私には重要な事だよ」

 

「分かったよ。エマ、これでいいかな?」

 

「うん。ありがとう!」

 

その笑顔にリオンはまたも見惚れてしまった。正直拍子抜けであった話だがその笑顔を見れただけで役得と思えてしまう。リオンはおそらく今赤面をしているだろう。恥ずかしいのでリオンはすぐに顔を背けた。

 

「じゃあ僕はもう行くから」

 

リオンはそこにいると何故か恥ずかしくなってしまいここにそれ以上居るのが耐えられなくなりすぐに先に行った。

 

(なんだろう。僕が彼女に抱くこの感情はこれは人に思う感情なのだろうか多分僕は彼女のことを…)

 

リオンは考えるのをやめてそのまま親友の元へと向かって行った。

 

 

 

 

「おい、なんか遅かったが何してたんだよ?」

 

リアムはニヤニヤしながら聞いてきた。なんか既視感がある気がする。

 

「レオンはそうゆうの好きだよな。さっきも僕に毎回僕に何かありそうものならニヤニヤしてまるで不審者だよ」

 

考えてみてくれにやにやしながら近づいて腕を首にかけてくる男を不審者と言わずして何と言えばいいのだろうか?

リアムは不審者と言われたことにショックを受けているようで口を開いてこちらを見ていた。しかしリアムはガーンとわざとらしく反応していることからた。

 

「おいおい、そりゃないぜ。不審者は勘弁してくれ」

 

「笑いながら言っても説得力ないよ」

 

その時リオン達はお互いを同時に見て止まった。それが数秒経つと2人とも笑っていた。

 

「あはははは、ふぅ笑った。そろそろ真剣にやるか」

 

「そうだね。仕事はしっかりやるべきだ」

 

リオン達はそういうと真剣な表情になり目的地の扉を開けた。扉の先には数人の男がおりそのうちの1人がリオン達に気づき近づいてきた。

 

「おっ?お前さんらが新しく来た奴らか」

 

「はい、本部から派遣されてきましたリオン・アルバートと言います!」

 

「同じくリアム・ブラウンです!」

 

「元気でよろしい!俺はジョン・ハドソンだ。では早速だが簡単に仕事を教えるから今日はそれを出来たらあとは休んでも大丈夫だ」

 

「いいんですか?」

 

「おうよ、臨時とは言っても数週間もするんだ。それに本当の仕事は陸に戻ってからだからしっかりと覚えてくれたらいいよ。それにお前たちは今日が初めて出しな終わったらゆっくり見学でもして来な!」

 

ジョンはそう言った後に直ぐに仕事を教えてくれた。仕事自体は簡単なもので直ぐに覚える事も出来た。ある程度の確認が終わるとジョンはリオン達だけでするように言ってきた。

教わった仕事がだいたい片付いてきた頃。

 

「こっちは大丈夫そうだよ」

 

「こっちも何も無さそうだ。しっかしお前もよく来たよな。昔のお前なら絶対に拒否してただろうに」

 

「まぁね」

 

リオンは昔から悪夢のせいで暗闇などが嫌いだった。最近ではマシになって苦手程度に済むようになっているが幼少期いじめっ子に暗い倉庫に閉じ込められたりして大泣きしたり錯乱状態になるほどだった。

 

「大体の仕事は終わったね」

 

「おう、じゃあジョンさんの所へ報告に行くか」

 

報告に行った後、ジョンさんは今日のと

リオン達は報告が終わったから部屋に戻ろうとしたその時だった。

ゾクッ!

リオンの背筋が凍り嫌な予感を感じた。

 

(なんだ?今何か恐ろしいものに睨まれたような感じは…)

 

次の瞬間大きな揺れを潜水艇が襲った。その衝撃により2人は転倒して転ける。

 

「な、何が起こったんだ!」

 

「分からないよ。でも一旦部屋へ戻ろう!あそこなら遠い操縦室にも連絡が取れるはずだ!」

 

狼狽えるリアムにリオンはすかさず指示を出した。リオンの落ち着いた姿を見て落ち着いたのかレオンは一呼吸すって深呼吸するとこちらを見て頷いた。

 

「すまない、取り乱した」

 

それを聞き終えるとリオンはすぐにエマのいる部屋へと向かった。

先程のエマがいる部屋へハシゴを登って着くとまたもや!大きな揺れが船を襲う。今度は倒れなかったがこれは自分達に不安を抱かせるには十分だった。1回だけなら何かにぶつかったと思えるがさすがに数回は襲・わ・れ・て・い・る・と理解するには十分だ。何かは分からないが。

エマのいる部屋のドアを開けるとそこには倒れているエマがいた。

 

「エマ!大丈夫なのか?目を開けてくれ!」

 

リオンはすぐに駆け寄りエマを心配して呼び掛けた。しかし彼女が何かを話すことは無い。何処にも外傷はないからおそらく気絶したんだと思われる。

リオンは大丈夫とわかると彼女をゆっくりと優しく横にした。とりあえずは大丈夫のようなのでリオンは操縦室に連絡を取ろうとした。

リアムも後ろで心配しており、救急バックを持ってきてくれたようである。

 

「エマさん大丈夫か?」

 

「うん。気絶してるだけみたいだよ」

 

そこでふとリオンは外を見るためのモニターに目を向けて絶句した。なぜならそこには骨を剥き出しにしたような顔を持つ巨大な魚が目の前に居たからだ。それは本当に恐ろしくサメなんて目じゃないぐらいだ。

どうやら船を襲っている怪物はあいつのようであの怪物は船に体当たりをしてきてその度に強い衝撃がリオン達を襲った。

 

「危ない!」

 

リオンの耳にリアムの声が強く響いて届いた。リオンは一瞬呆けてしまった。その一瞬が命取りになったのか分からなかったがリオンの頭は強い衝撃に見舞われた。

頭を強打したためか少しずつ意識が薄れ始めた。最後にリオンの耳にはなにかの爆発音が聞こえていた。

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