第二次スパロボZ 呪われし放浪者に憑依してしまった者   作:幻龍

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第九話 行政特区

 エリア11フジ地区。

 

 ユーフェミア・リ・ブリタニアが発表した行政特区日本の政策が発表され、この地区は大勢の人が集まっていた。

 アサキムはブリタニア兵に化けてこの会場に潜入していた。そして、窓からここに集まっている人達をサングラスごしに見ていたが、その様子を眺めていたら、思わず哀れみの視線を向けてしまった。

 この様な理想だけの政策はいずれ失敗するのは目に見ている。原作では悲惨な結果に終わったが、遅かれ早かれそうなっていたはずだ。そもそも、姉であるコーネリアがすぐに潰しにかかるだろうから、やるだけ無駄だと思った。

 

 (このまま、全てが原作通りにいくのは面白くないから、少し、細工をしてようかな?)

 

 ユーフェミアは黒の騎士団ルートに行けば助かっているが、ZRルートでは原作通り亡くなる。何もしなければZRルートに突き進むと思うが、それではあまりにも芸がないと思った。

 

 (とりあえず、二人だけの会談に潜入するとしようか。ギアス対策として、サングラスは用意したものだしね)

 

 アサキムはコートの中からサングラスを取りだし、顔にかけた。

 まず、次元力を使って迷彩を自分にかけて、警戒網突破、ユーフェミアが出てきた入口に待機して、ゼロが登場するまで待つ。

 しばらくして、ゼロがガウェインの乗って派手に登場した。そして、二人きりで話し合いがしたいというユーフェミアがゼロを伴って奥へと消えて行ったので、その後を追う。

 そして、ある程度外にいる者達に気付かれない位置まで移動したとき、ゼロを首にチョップを入れて気絶させる。ユーフェミアが急にゼロが倒れたので驚くが、彼女も気絶させて、話し合いができる部屋に二人を放り込み、話し合い中、勝手に入室禁止という書かれた紙を貼って、その場を後にした。

 

 アサキムは群衆の中に待機していた、黒の騎士団メンバーの南と杉山に扇からの伝言だと偽って、彼らを群衆から人気のない場所に誘いだした。そして、扇に変装して気絶しているように寝ころぶ。それに気が付いた二人が慌てて近寄ってきたので、二人まとめて気絶させる。

 そして、サザーランドに乗っていた騎士に声をかけ、その者も気絶させて、前もって気を失わせておいた扇を代わりに操縦席に乗せて、南と杉山をサザーランドの手の平に乗せて置く。近くにスパイカメラを設置して準備完了だ。ちなみに扇といた千草とかいうブリタニア人は、いっしょに扇と共に操縦席に乗せておいた。

 

 アサキムは気絶させたゼロとユーフェミアの元に戻り、二人を叩き起こして話し合いを再開させた。そして、案の定ルルーシュが冗談を言った瞬間ギアスが発動。それを命令と受け取ったユーフェミアは部屋から出て行き、会場に戻っていった。

 

 そして、ユーフェミアがギアスの洗脳により、例の命令を実行した。その命を受けて、KMFに乗っていた騎士達はさっそく、会場に集まっていた人達に銃撃を加えた。

 それにより、会場は一気に大混乱に陥り、地獄絵図が再現されるかと思われたが、破乱万丈がダイターン3で登場し、銃撃を行っていた者達を次々と鎮圧し始めた。そして、遅れて黒の騎士団とコロニーのガンダムが現れ、ブリタニア軍と激しい戦闘が開始されたと同時に、集まった人々も次々と避難していった。

 

 アサキムはある程度、その混乱を見た後、素早くユーフェミアが倒れた所に接近した。そこへランスロットが現れるが彼の機体を河口湖に沈める。そして、シュロウガから下りて、ユーフェミアが銃撃された所に近づき、倒れている彼女に触れたあと、シュロウガに乗り込み、戦いが終わるまで上空で待機するのであった。

 

 

 

 そして、全てが終わったあと、ブリタニア軍がこの場の処理に来る前に、予めセットしておいた、隠しビデオカメラと盗聴器を回収し、その映像を閲覧する。

 

 ユーフェミアによる虐殺命令が下された直後、扇はなぜかKMFのコクピットにヴィレッタと共にいることに驚き、混乱していた。そして、ブリタニア軍がなぜイレブンを匿っていると言われて、裏切り者として撃たれた。すぐにKMFの脱出装置に手をかけそうになったが、手には南と杉山がいる上、扇に急いでこの場から逃げてくれと言われたので一瞬躊躇った。しかし、団員に秘密にしている千草がコクピットにいる為、彼女の安全とそれがばれることを恐れてしまい、この混沌とした状況が彼の思考が鈍らせてしまい、彼は二人の助けを呼ぶ声を聴きながら、脱出装置でこの場から逃げてしまった。

 その後、盗聴器がついたKMFから聞こえたのは、二人の扇への疑問の言葉と断末魔の悲鳴だった。映像も仕掛けて置いたスパイカメラでばっちり映し出されていることに満足した。

 さっそく、この映像と音声をディート・ハルトに流し、団員に変装してそれを目撃したという証言も送っておいた。

 

 (これで少しは面白いことになりそうだよ。これを使って精々足掻くことだね、ゼロ。そして、彼女の存在もね)

 

 アサキムは、この情報によってゼロと黒の騎士団がどういう末路を辿るか気にしつつ、シュロウガを別の国へと向けるのであった。

 

 

 

 

 「地球連邦軍とZEXISの戦いは最終段階に入ったようだね」

 

 アサキムが次元獣を狩っているとき、宇宙で地球連邦軍とZEXISの戦闘をしている情報得て、その戦いの様子を見ようと思い、宇宙へ上がったが、彼らを見つけたときは、すでに終盤に差し掛かっていた。

 

 ガンダムエクシアが、金ぴかのMSをGNブレイドで切断して撃破したところだったからだ。

 その後、ZEXISの戦艦がエクシアの所にやってきて、そのまま機体を回収したあと、地球連邦の艦がやってきて、それに付いて行った。

 

 (物語はいよいよ終盤。彼らは南極に向かうだろう。先回りしておくとしようか)

 

 

 

 南極。

 この地でZEXISはイマージュとインぺリウム相手に大激戦を繰り広げていた。

 クロウがマルグリットを説得して仲間に引き入れ、シュバルを撃破した。その後、彼は無謀にもガイオウに挑むが敗北し、次元獣に変えられてしまい、クロウとマルグリットが共闘して撃破した。

 

 そして、アイム・ライアードに損傷を与えたが、決定打に至らず彼はスフィアの力で抵抗を続けていたが、彼の言動に腹が立ってきたので、手を出すことに決めた。

 

 「偽りの黒羊! 君を狩る!」

 

 シュロウガのディスキャリバーで、アリエティスを両断する。アイムは悲鳴を上げながら、火の中に消えた。普通なら間違いなく死んでいるはずなのに、これで生きているのだからスフィアの力は凄まじい。おまけにアイムが断末魔まで上げるものだから、力を使ったとはとても思えない状況が、彼が生きているなどありえないと思ってしまう。

 やはり、偽りの黒羊の奪取は、知りたがる山羊の完全制御ができる再世戦争まで待つしかない。

 

 そして、原作通りZEUTHのメンバーがアイムを撃墜したことに、文句を言ってきた。特に勝平やエイジ、アポロは口から罵詈雑言を言い放って食ってかかってきた。こいつらまじでうるさいな。

 

 「君達は僕と同じ存在になった。君達に帰る場所など最早存在しないんだよ」

 「!?」

 「揺れる天秤。また、会おう。そして、ZEUTHのメンバーは精々身の振り方を検討するといいよ」

 

 俺はZEUTHのメンバーに対して、今後の事を忠告してシュロウガをこの場から離脱させた。

 




ZRルートか黒の騎士団ルートか迷いますね……。スフィア関連だけで決めるなら、反撃を喰らわないZRルートなのですが……。
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