第二次スパロボZ 呪われし放浪者に憑依してしまった者 作:幻龍
ソレスタルビーイングと元OZの協力者達、そして黒の騎士団と合流したクラッシャー隊は、ZEXISを再組織した。
ゼロが発したコードにより、ZEXISは再結成された。それも地球連邦所属の独立部隊として、監察権まで与えられたのだ。ZEXISはこれにより、正規軍相手だろうと戦っても、任務の一環として処理されることになり、黒の騎士団やソレスタルビーイング、コロニーのガンダムパイロットを擁していても、問題ない立場になった。
しかし、アロウズに目をつけられているので、無駄な争いを避けるために、一旦リモネシアに向かうことになった。
艦内は久し振りに再開した戦友達との話が弾んでいるのか、とても賑やかだった。
アサキムはそんな中で相変わらず我関せずの態度で、休憩を取っていた。時折りZEXISメンバーが、休憩している自分に気づいて、睨みつけてきたり、遠目で眺めてきたりしていたが、彼は嫌われていることを自覚しているのでスルーした。
セツコは相変わらず監視を続けているのか、じっと俺を見続けている。やはり、スフィアを狙って行動している自分が、面倒事が多いZEXISと共にいるのは不自然だと思っているのだろう。
(セツコ……僕はすでに二つのスフィアを手に入れる算段ができている……君のことだから揺れる天秤と傷だらけの獅子を奪取させまいと考えているんだろうね……)
セツコは恐らくクロウや後にやってくるランドを自分が狩ろうとしたら、間違いなく立ち塞がるだろう。彼女は、自分を悲しみを広げる存在だと思っているからな。
アサキムはセツコを警戒しつつ、次の出撃まで休憩を取るのであった。
リモネシアに着いたので、島を探索する為に何人かが艦を下りたので、自分も便乗させてもらうことにした。適当に歩き回ったあと、ある場所で子供達が授業を受けているを見つけた。
しかし、そこで教鞭をとっている女性を見て驚いた。その女性はリモネシア共和国の外務大臣であり、破壊事変でインペリウムの筆頭外交官を務めていた人物だ。
彼女は陰月でZEXISにグレート・アクシオンと共に撃墜されたはずだ。陰月からどうやって帰ってきたのだろうと疑問に思ったが、どうでもいいことなのでほっとくことにした。
そして、艦へと引き返そうとしたとき、ブラスタが上空を飛んでいく姿を確認した。そして、ブラスタが起こした風の影響で、建物の一部や物が吹き飛び、市民が大混乱に陥った。
アサキムの元に艦への帰投命令が出されたので、彼はブラスタが飛んで行った方を一瞬見た後、艦が停泊している場所に向かったのであった。
マリリン率いるファイヤバックが、エスターが乗るブラスタESに攻撃を加え、撃墜されそうになったが、クロウが乗るブラスタが駆けつけ、ZEXISがすぐにやってきたことで事無きを得た。
クロウが昔話をして、ZEXISメンバーも自分達の元で頑張ろうと言ったが、彼は過去の所業からアロウズを非難する立場にはなれないと言い、立ち去ろうとしたが、いつものごとく借金を背負うことになり、ZEXISで借金を返済するための戦いをすることになった。
クロウは艦に入って、アサキムがいたことに驚愕した。自分のスフィアを狙う男が、自分と同じ部隊にいることは気分が悪くなるのは当然なのだが、アサキムはクロウが文句を言ってきても聞き流していた。
そして、インサラウムZONEを設置したとの報告が入り、正規軍やアロウズ、OZが傍観の立場に徹しているのに対して、ZEXISはその建造物の破壊とインサラウム軍迎撃の為にすぐに出撃した。その胸に不安と勇気を抱きながら。
だが、アサキムだけは遂に自分が望んでいた物が配置されたことに、内心にやけていた。偽りの黒羊のスフィアを手に入れる為に、己が持っている『知りたがる山羊』のスフィアを完全に制御する為、オリジン・ローの流れに突入することは決定事項だ。そして、確実な脱出手段を確保する為、ZONEブレイカーを製作すべく、一年前からスコート・ラボへの情報提供と資金を投入した。
(僕はZONEを利用して、知りたがる山羊と悲しみの乙女のスフィアをサード・ステージに完全移行させてみせる)
アサキムは現地に到着するまで、ZONEから脱出した後はどうすべきか、そして、時獄篇ではどのように行動するか色々と検討するのであった。
クロウは現地に到着するまでの間、セツコと話していた。無論話題はアサキムのことだ。
彼女が元スフィア・リアクターであること、そのスフィアをアサキムに奪われたこと、それがどのような状況だったということ、もセツコはクロウに詳しく話した。
クロウはその話を聞いて、顔を少し歪ませたが、すぐに表情を戻した。少なくとも、アサキムがだまし討ちでスフィアを手に入れたわけではないと思ったからだ。そして、元々汚い部隊に所属していた自分が、他人のやり方に文句を言う筋合いはないと考えたのかもしれない。
(アサキムに動きがない……目の前に標的が存在しているのにも関わらず……つまり、クロウさんはそこまでに至ってないということになる)
セツコはクロウがスフィア・リアクターだと聞いて、彼をアサキムから守る為に、アサキムの監視を務めていたが、まったく動く気配のない彼を見て、クロウのスフィア覚醒が狩るレベルに達していないと推測した。つまり、アサキムがアクションを起こすのは、まだ、時間がかかるということだ。
今の内に如何にかしたいが、彼は不老不死の存在なので、対処法がかなり限られてくる。一番いいのは機体ごと縛り上げてしまい、動きを封じることだが、今は味方なので友軍に対してその様な行動に出れば、アサキムも勘づいて逃げてしまうかもしれない。そして、その様な事態になればZEXIS全体に迷惑をかけてしまう可能性があった。
だから、セツコはアサキムに対して、何もできないでいたのだ。
(彼はなぜ面倒事が多く、動きを制約されるZEXISに来たの? それがわからない限り、彼に何もできないわ……)
セツコは普段はどこにいるのか行方を掴めないアサキムが、自分と同じ部隊にいるのに、何もできないことに唇を噛んだが、アサキムの目的を知れば道は開けると前向きに考えることにした。
そして、艦内放送が入り、インサラウム軍の警戒網に侵入するから、各パイロットは搭乗機にて出撃準備をするよう通達が入り、新生ZEXISの最初のお披露目は、インサラウム軍を蹴散らすことだ! と何名かがやる気を出すのであった。
実は自分が書いたスパロボZの作品が連載している物以外に、もう一つあります。しかし、この作品は主人公が戦うことが稀な作品なので、つまらないと思い、二、三話だけ書いて放置してあります。
ちなみに内容は金儲けと戦争、謀略が大好きな主人公の物語で、主人公はパイロットとしても一応優秀という設定ですが……。最も、続けられる自信がないのも理由の一つですが……。
そんな駄作でも読みたいと言う方が多数現れれば、投稿するかもしれません。