第二次スパロボZ 呪われし放浪者に憑依してしまった者 作:幻龍
この作品は非常に読む人を選ぶ作品かもしれませんので、不愉快になっても作者は責任を取りません。
誤字脱字に関しては注意しているのですが、どうしても出てしまって申し訳ありません。気が付いたらその都度直すを繰り返しています。
感想は受け付けていますが、作者メンタルは強くありませんので、そこら辺の配慮してくださるとありがたいです。
ZETUSは真の敵である、ジ・エーデル・ベルナルを打倒し、時空修復を成し遂げた。
全ての戦いが終わり、メンバーはそれぞれがやるべきことを成すべく、己が生活に戻っていた。軍所属の者はそれぞれが所属する組織の為に働き始めた。
それは悲しみの乙女のスフィアを無くしたが、奇跡の復活を遂げたセツコも同じだった。
「セツコさん。本当に大丈夫なんですか?」
「心配しなくても大丈夫。幸い万丈さんの治療がよかったようだから、もう十分に動けるから」
セツコは自分を心配するカミーユ達に笑顔を向けながら、大丈夫と言った。
彼女は軌道エレベーターの決戦でランドと共にアサキムに戦いを挑み、彼に敗北して機体を破壊された。そして、スフィアを奪われたので、アサキムに殺害されたのかと一時は仲間たちも混乱したが、奇跡の復活を遂げた。なぜ、生きているのにスフィアを奪われたのかは不明だが、一時的に仮死状態に陥った結果、スフィアがそう判断したのかもしれないと推測したが、スフィアに詳しい人物がいないので、その詳細は不明のままだった。
セツコは元々地球連邦軍戦技研究班に所属していた。その為地球連邦軍が新地球連邦軍なったことで、軍に戻ることになったのだ。最もこれはエゥーゴに所属していた者にもいえることだが。
「シン君達は来ていないの?」
「はい。シンはお見舞いに行きたいと言っていましたが、今プラントは大変な状況ですから……」
プラントは下部組織のザフト軍の物資不足により起きた蛮行によって、新地球連邦からかなり責められており、非常に立場が苦しかった。ZETUSで活躍したシン・アスカ達一部のザフト軍や、同じくZETUSで活躍し、反デュランダルプラントに戻って活動しているラクス達がいるおかげで、最悪の状況を避けることができたが、コーディネイターに対する感情は悪化していた。
これらはアサキムが散々後方で暴れた結果生まれた、大変迷惑な置き土産だったが、彼がこの状況を知り、他人に文句を言われても、「自業自得だろう?」っと言い放つだろう。
だから、プラントに戻った者達は、プラントの信頼回復の為に精力的に活動しており、その忙しさはZETUSメンバーでもトップクラスだった。
「だから、お見舞い品等は預かってきました。それと後日そちらに退院祝いを述べに行くそうです」
「そう……。だったら、私も頑張らないといけないな」
セツコはスフィアを失ったことで、一時落ち込んだが、スフィアがなくてもグローリー・スターの絆が途切れることなどないと思い、立ち直った。
アサキムはランドに撃墜され、行方不明になったそうだが、いずれまた出会うとセツコは思っていた。根拠は説明できないが、そんな気がしたのだ。
セツコのこの勘は奇しくもすぐに現実のものになるなど、この時ZETUSの誰もが思っていなかったのであった。
(アサキム……あなたと戦いに敗れ、私はスフィアを失いました……。でも、あなたが悲しみを広げるのなら、私はあなたを止めて見せます)
「……!? 確か軌道エレベーターの決戦でランドに敗れて……」
アサキムは意識が覚醒して目を覚ましていたが、現在の彼の居場所は上下左右が真っ黒な何もない空間だった。
「どうやら、現世に引き戻されたみたいだけど、ジ・エーデル・ベルナルとの決戦はどうなったのかな?」
恐らく原作通りに勝利していると思うが、悲しみの乙女のスフィアを奪取したから、結果が少し心配になっていた。本来なら破壊されることのない、セツコのバルゴラ・グローリーを撃墜してしまったのだ。
「まあ、悲しみの乙女のスフィアは奪取できたから、今回はそれで良しとしようか」
最も、また何百年も彷徨う羽目になるのは正直勘弁したかった。
アサキムは、色々と考えていたがいつまで経っても、この空間から脱出できる気配がない。
「もしかして、次元震が発生するまでこのままなのか?」
アサキムは慣れているだろうけど、俺はこのような状況は始めてなので、しばらく頭の中が混乱していたが、数十分後落ち着いた。
「焦っても仕方がないな。ADWで時空震動が起こるまで待つしかないか」
だが、この空間は正直退屈で仕方がなかった。
オリジン・ローの力に浸れるのならいくらでもいられるのだが、何も得ない怠惰な時間は暇でしかない。そこで。この退屈な時間を有効活用するべく、ADWの世界でどう行動するか検討しておくことにした。
破壊編は原作通りに行動すれば特に問題ないだろう。適当に次元獣狩りでもやって腕を上達させつつ、地球連邦に恩を売ることを骨子にして、行動することにした。
(問題は再世編だな。悲しみの乙女のスフィアを奪ってしまった以上、最初のZONEに己が飛びこまなければいけなくなった)
原作で飛びこむZONEに関しては残念ながら、クロウにやってもらうしかないだろう。それだと原作主人公がZONEに封じ込められてしうので、エスターが助からなくなってしまうが、そこは諦めるしかないだろう。
「何とか最初のZONEから脱出できればいいけど、誰も助けてくれないだろうしな……」
トライア博士が助けてくれることなどまずないので、緊急時の脱出手段を用意しておいた方が、いいかもしれないと考えた。
ガイオウなら助けてくれるかもしれないが、二度も助けてくれる保証はない。何よりガイオウの同志になる気など今の所はないから、高望みはしないほうが賢明だろう。
「臨機応変に対応するしかないだろうからね」
そして、いくらか時が経ったとき遂に待ちに待ったときがやってきた。
「(これは!? 遂に来たようだね) 世界に引き寄せられる」
急に身体が空間に引っ張られる感覚が生じた。いよいよADWに転移するときが来たようだ。
「揺れる天秤に偽りの黒羊。そして尽きぬ水瓶……。君達のスフィアは僕が狩る」
アサキムは新たなスフィアを狩るべく、新たな異世界に転移するのであった。
彼の果てしない旅が、また始まった。