異世界転生したら俺以外の俺が俺TUEEEEEしてた件 作:ヘルシー司
俺とエウリカさんは試合前にどちらも鉄の鎧をつける。
シナイ「それじゃあ始めっ」
シナイさんの掛け声でついに試合が始まった。
エウリカ「ハンデをあげましょうか?あなたロクに剣を握ったこともなさそうだし。」
完全に舐められている。
俺「そんなもんいらねぇ.......です。」
ヤバい、カッコつけちまった。
ほんとはめちゃくちゃいる。
どうしよう
エウリカ「ふーん、じゃ容赦なくいくから。」
「雷魔法発動、雷thunder。」
バチッ
瞬間エウリカさんは手に青色の光を放つ物体を持った。
そしてそれを剣に纏わせる。
おい、それは駄目だろ、死ぬぞ?普通に、
俺「ちょっ シナイさんこれ反則でしょ、剣対決ですよね。」
電気のバチバチ音に負けないよう叫ぶ。
シナイ「んーまあ、セーフ。」
俺「えっ いやアウトでしょ完全に」
シナイ「一応剣だからセーフ。」
嘘だろ、こんなんもっと勝てねぇじゃん。
すでに手に持っている剣が重くなってきたっていうのに。
そんなやりとりをしている間にもう近くまで迫って来ている。
俺は体を翻し、敵に背を向け走り出す。
脇目も降らずに走り出す。
エウリカ「逃げないでよ、さっさと終わらせたいんだから。」
「スキル発動、速度上昇Speed up。」
鎧が重すぎる。そんなに走ってないのに、息が切れる。
顔を上げるといつのまにかエウリカが俺の前にいた。
早すぎる、この鎧をつけてこんなスピードが出るのか。
眼前に剣が突きつけられる。
俺「くっ」
エウリカ「これでお終い。」
俺「ちょっ ちょっとまって!!」
エウリカ「何?」
俺「参りました、ギ、ギブアッ.....
プな訳ないだろ!」
下からエウリカを斬りあげる。
キンッ
俺「ぐああああああああ」
普通に雷剣でガードされた。
それどころか電流でこっちがダメージを受けた。
エウリカ「嘘でしょ?分からなかった?こうなるって。」
好き放題言いやがって。
ブンッ
俺はもう一度剣を振る
ガキンッ
もう一度剣同士がぶつかり合い火花が散った。
俺「ぐああああああ」
エウリカ「あなた何やってんの?」
憐れみの表情で見られた。
駄目だワンチャンないわこれ
100%俺の負けだ。
って相手は思ってるだろうなぁ、
きっと気づいてないだろうな、俺が2回も電流を受けたのは俺の剣にも電気を流す為だと言うことに、
すなわちエウリカさんの鎧に剣が触れればもうその時点で俺の勝ちだ。
エウリカ「電気で動けないでしょう?もうギブアップしなさい。このまま斬り捨てるのも憚られるから。」
ふっふっふ、その余裕もここまでだぜ。
俺は素早く剣を突き、勝利宣言をしたい。
したいのに身体が動かない。
電気で筋肉が硬直して動かせないんだ。
エウリカ「早くギブアップしなさいよ。」
苛立った口調で急かされる。
早く動け俺の腕。
時間を、時間を稼がないと。
エウリカ「えっとエウリカさんって他にはどんな魔法使えるんですか?」
エウリカ「そんな手に乗ると思ってるの?」
「まあ、他には炎魔法とか、氷とかいろいろ使えるけど。」
俺「そっそうなんですね。」
「いやーエウリカさんは凄いなぁ。」
エウリカ「そ、そんなことないけど。でも魔法は幼いころからずっと練習してたから。」
あれ?エウリカさん意外とちょろい?
俺「エウリカさんってすごく綺麗ですよね。国中の男が黙ってないでしょう?。」
エウリカ「そんなわけないでしょう、ふざけな
何か言われる前に素早く口を挟む。
俺「シ、シナイさんもそう思いますよねー。」
あわててシナイさんに話を振る。
シナイさんはちょっと考えて、
シナイ「んー?ああうん、エウリカは可愛いよ。」と言った。
エウリカ「えっ ほんとに!?」
エウリカはあからさまに頬を赤らめだした。
そればかりかモジモジして恥ずかしそうにしている。
そういうことか。
そういうことならこっちのもんだ。
俺「シナイさん、エウリカさんのどこが可愛いんですか?」
シナイ「んーまあ、無難に顔。」
エウリカ「シナイさんが私のこと可愛いって、可愛いって言った。」
もう取り返しのつかないほど動揺している。
そこで俺は腕が動かせることに気づく。
完全に舞い上がっているところゴメンだけど、俺の勝ちだ。
腕を前に出し、剣を突き出す。
帯電していた電気が、鎧に触れて、激しい光と共に放電を始める。
そのままエウリカさんの体中に電気が駆け巡る音がした。
そしてとうとうエウリカさんは泡を吹いて倒れた。
俺は勝ち誇った表情でシナイさんの方を向き、震える足で地面に立つ。
覚悟は伝わった筈だ。
シナイ「ゲームセットー。おめでとうまさか本当に勝っちゃうとはね。」
いつのまにかシナイさんがすぐ横まで来ていた。
エウリカさんをお姫様抱っこしている。
シナイ「おめでとう、ブライト。」
「じゃあ行こうか、入隊手続きは俺がしとくから、他の皆に挨拶でもしといてよ。」
俺「はい。」
「えっとレオさんは今日はいらっしゃらないんですか?」
レオさんにあのときの感謝の言葉を伝えたい。
シナイ「あーレオさんなら今は多分城の庭だ、行ってみなよ。」
「王国騎士団の隊員なら入れるからさ。」
そのあと俺はシナイさんと分かれて教えてもらった道を歩いて庭へ向かった。
そこで再会した。
俺にとって最高で最悪な女と。
彼女は塀の上に立ち俺を見下ろしていた。
ユイ「やっと見つけた。」
「今度は完全完璧に殺すから。」
「じゃないと私、帰・れ・な・い・のよ。」