時系列的には、デク達の高校卒業の10年後です。
後日談:それぞれの道
ひなた達が雄英高校を卒業してから10年後。
一組の男女が、手を繋いで洒落た雰囲気の最高級ホテルへと歩いていた。
二人は、左手の薬指にお揃いの指輪をつけていた。
「あれからもう10年か」
「皆と会うの楽しみだねぇ」
「今回は飯田達が幹事やってくれたんだよな。あいつ昔からフルスロットルだったもんな」
二人は、他愛無い会話をしながらホテルへと入っていった。
その頃、ホテル内では。
『雄英高等学校 同窓会』と書かれたディスプレイが入り口に置かれたパーティー会場の前では、何人かのプロヒーロー達が受付をしていた。
この日は、ひなた達雄英生の同窓会で、受付をしていたのはひなた達の同級生だった。
会場に来たクラスメイトの出席を取っていた飯田は、同窓会に集まったクラスメイトに声をかけた。
集まったクラスメイト達は、ほとんどがコスチュームを着て出席していた。
「皆、忙しい中来てくれてありがとう」
「何言ってんだ、せっかく久しぶりに皆に会えるんだから来るに決まってんだろ? な?」
「お前が事務所まで迎えに来るからだろが…!」
飯田が声をかけると、切島は隣にいた爆豪に声をかけ、爆豪は鬱陶しそうに目を80°吊り上げながら言った。
昔から爆豪と仲が良かった切島は、爆豪に同窓会に来るようラインで伝え、さらには当日事務所まで迎えに来たのだ。
最初は行く気が無かった爆豪も、流石に事務所まで迎えに来られたら行かないわけにもいかないので、渋々といった形で出席していた。
するとその時、後ろから声が聞こえてくる。
「おや?
「その声は…物間!!」
聴き覚えのある声にA組が振り向くと、そこには物間がいた。
物間の後ろには、元B組の生徒達が集まっていた。
「ふふふ、
物間が高笑いすると、突然首に手刀が叩き込まれる。
物間が気絶すると、B組の幹事をしていた拳藤は笑顔で物間を引きずっていった。
「ごめんな」
(((あの二人も相変わらずだな…)))
二人のもはやお約束と言っていいやり取りに、A組は苦笑いを浮かべていた。
一方で、会場の予約をした八百万は、まだ来ていないクラスメイトを確認していた。
「まだ来ていらっしゃらないのは…心操さんとひなたさん、それから───…」
八百万が言いかけたその時、廊下の方から足音が聞こえてくる。
元A組が何人か振り向くと、ウェーブのかかったロングの黒髪を編み込みハーフアップにした小柄な女性と、スーツを着こなした長身の男性が現れる。
女性の方は、バタバタと慌ただしく駆け込みながら、A組の方へと手を振った。
「ごめ〜ん、時間ギリギリだ!」
「心操! …と、ひなた!」
女性が声をかけると、何人かのクラスメイトは嬉しそうに駆け寄ってくる。
髪を綺麗にセットし、ゆったりめのドレスに身を包んだひなたは、誰もが認める美人へと成長を遂げており、高校の頃とはまるで別人だった。
心操も、すっかり背が伸びて大人の男性へと成長を遂げていた。
「何か二人とも前テレビで見た時より垢抜けた?」
「えへへ、ありがとう」
尾白が尋ねると、ひなたはパァッと無邪気な笑みを浮かべながら答える。
卒業後すぐ、ひなたと人使は独立して二人で事務所を立ち上げ、二人三脚でプロヒーローを続けてきたのだ。
普通は卒業後にインターン先のプロヒーローの事務所にサイドキック入りし経験値を積んでから独立するのがセオリーで、高校卒業と同時に事務所を立ち上げるケースはほとんど無いため、周囲からのやっかみや経済的な面で苦労する事も多かったが、破竹の勢いで地位を上げていき、今では連名でビルボードチャートJPトップ10圏内にランクインしていた。
ホークスの最速記録にはわずかに及ばなかったものの、十代でトップ10圏内に入るという偉業を成し遂げた、A組の中では一番出世した二人だった。
トップ10入りしてからは、得られた稼ぎで新しい家と事務所を建て、結婚して暖かい家庭を築いていた。
「心操今身長いくつ?」
「187」
「くっそー、差つけられた」
「すっかりビッグなイケメンになっちまったなー」
心操と話していた瀬呂は、高校入学時は心操と同じくらいの身長だったにもかかわらず、今では5cmも差をつけられた事を悔しがっていた。
上鳴は、出世して背も高くなった心操を見て、感慨深そうに呟いた。
一方でひなたは、クラスメイトの女子達と話をしていた。
「皆相変わらず元気そうで良かった!」
「そちらは随分とご立派になられたようで…」
峰田は、ジュルリと涎を啜る音を立てながら、ひなたの成長した胸や尻を性犯罪者の目つきで凝視していた。
ひなたは、身長は高校の頃からほとんど変わっていなかったが、身体つきは女性らしくなっており、服の上からでもわかる巨乳に成長していた。
理性を失った峰田はひなたに飛びかかろうとするが、上鳴が峰田の襟首を掴んで止めた。
「人妻はやめとけ峰田!」
「あんたホント懲りないね」
10年経っても性欲の権化である峰田に対し、耳郎は呆れていた。
心なしか仲良さそうに見える上鳴と耳郎を見て何かを察したひなたは、コソッと他の女子達に話しかける。
「…あれ? 電吉ときょーちんって別れたんじゃなかったっけ?」
「ひなたちゃんその情報もう古いよ〜! あの二人、あの後またヨリを戻したんだよ!」
「まあ俺は三度目の正直だと思ってたけどな」
ひなたが尋ねると、葉隠はニコッと笑いながら答えた。
上鳴と耳郎は、3年次から交際を始めていたのだが、些細な事で喧嘩して別れ、その後仲直りして再び交際を始めたかと思った矢先、またしても喧嘩別れしていた。
ひなたは、ここ最近忙しくしていてクラスメイトの情報が3年以上前で止まっており、その後再び二人が付き合ったのを知らなかったのだ。
仲睦まじそうにしている二人を微笑ましそうに眺めていたひなたは、ほぼ無意識のうちに大きくなった腹を撫でていた。
すると芦戸は、ひなたの腹を指差しながら尋ねる。
「あ、ねえ! 今何ヶ月!?」
「んっとね、9ヶ月」
「男の子!? 女の子!?」
「多分男の子。産まれたら皆にも会わせるね」
ひなたは、腹を撫でながら、腹を強く蹴る息子に『コラ』と優しく注意しつつ女子達と話した。
心操と結婚したひなたは、結婚してすぐに子供に恵まれ、心操との間に3人の子供をもうけた。
葉隠は、ブンブンと両拳を胸の前で振りながら尋ねる。
「ねえ、触っていい!?」
「どうぞ〜」
「わっ、動いた!」
「えへへ、皆に会えて嬉しいって」
ひなたは、腹を撫でながら幸せそうに笑顔を浮かべていた。
ひなたが腹の中に宿した我が子を可愛がりながら女子達と話していると、峰田がそこに混じろうとする。
「えへへ…オイラも触らせてもらって…」
峰田がひなたの子供を口実にセクハラしようとすると、耳郎がノールックで峰田の両耳にジャックを刺して制裁した。
「ぎゃああああああああ!!!!」
「妊婦さんに劣情抱くな。気持ち悪い」
その後、ホテル内のパーティー会場で元雄英ヒーロー科の同窓会が開催された。
ひなた達は、パーティー会場で食事をしながらワイワイと話していた。
心操は、ビュッフェの中からひなたが食べられそうな食事を選んで運んできた。
「ひなた、食べれそうなの一通り選んできたよ」
「ん、ありがとうひー君」
「無理しなくていいからな。余ったら俺食うし」
「うん」
「リンゴジュース、オレンジジュース、烏龍茶、どれにする?」
「いいよ、自分でやるよ。申し訳ない…」
心操がひなたに世話を焼くと、ひなたは申し訳なさそうに笑いながら席から立ち上がり、一緒に飲み物を選びに行った。
席から立ち上がると流れるような動きで上着を脱いでひなたの肩にかけ背中に手を回してエスコートする心操を見たクラスメイトは、心操の聖人っぷりに舌を巻く。
「相変わらずの天然ジゴロっぷりだぁ」
「ナチュラルに徳の差見せつけられたな」
一方で、峰田、瀬呂、上鳴の三人は、垢抜けて一段と綺麗になったひなたを見て、ひなたと結婚し子供をもうけた心操を羨ましがっていた。
「誰が想像できるってんだ…あの色気のいの字も無かった相澤がド美女になるなんてよぉ…! あんなエロい女毎日好き放題できるなんて、心操の野郎許っ羨!!」
「クッソォ、心操の奴羨ましいなぁ…!」
「あんな綺麗な嫁さんがいたら、毎日楽しいんだろうなぁ…いてっ! なぁにすんだ響香!」
上鳴がひなたに見惚れていると、耳郎は上鳴の耳を強めに引っ張った。
一方で他のクラスメイトは、それぞれ気になっていた相手に話しかけた。
「青山は来週またフランスに帰るんだよな?」
「ウィ☆」
尾白が尋ねると、青山が決めポーズをしながら答える。
青山は、高校卒業後フランスに留学し、フランスのトップヒーローのもとで修行をしていた。
“無個性”でもサポートアイテムを駆使して他のクラスメイトに追いつこうとする根性を買われ、高3の時にスカウトを受け、高校卒業後からサイドキックとして活動する事になったのだ。
一方で爆豪は、砂藤に話しかけていた。
「おいタラコ唇。てめぇン店のケーキ買わせろや。年末ウチのガキの誕生日なんだよ」
「おぉ! 相変わらずの悪人面! けどすげぇ嬉しい! いいぜ!」
爆豪は、砂藤にメンチを切りながらも子供の為の誕生日ケーキを予約しようとしていた。
砂藤は、相変わらずの爆豪の悪人面に若干引いてはいたものの、昔のクラスメイトから頼られた事が嬉しかったのか、快く要求を受け入れていた。
高校卒業後、砂藤はシシドのサイドキックとして活動しており、先月には個人経営のスイーツ店をオープンしていた。
一方で、元爆豪派閥の瀬呂と上鳴は、ニヤニヤしながら爆豪を見ていた。
「いやぁ、あの爆豪のかっちゃんくんが家庭を持つとはねぇ」
「感慨深いですなぁ」
「うっせぇ」
瀬呂と上鳴が言うと、爆豪がさらに目を吊り上げる。
爆豪は高校卒業後、ベストジーニストのもとで下積みをし、8年前に独立していた。
ちなみに自分が最速でトップ10入りしてやると息巻いていた事もあって、ひなたと心操が先に独立して十代でトップ10入りを果たした事に憤慨していたという。
事務所を立ち上げて数年が経った頃、かつて助けた女性が事務所に押しかけ、猛烈に爆豪にアプローチしてきた事があった。
爆豪は突然意味不明な事をしてくる女性に対し当然キレて追い返そうとしたのだが、その女性も女性で気が強く、何度キレられても諦めようとしなかった。
最終的には“個性”を使った殴り合いにまで発展し、一般人にもかかわらずプロヒーローと殴り合いをする程の根性を見せた女性に対し、流石の爆豪もとうとう折れ交際に至った。
クソを下水で煮込んだような性格とまで評された爆豪が誰かと結ばれる所が想像できなかったため、結婚の知らせを聞いた時はクラスのほとんど全員が『明日は竜巻』だの『地球が滅ぶ』だの騒ぎ立てていた。
一方で女子達は、轟に声をかけていた。
「轟くん、すごいイケメンになったねぇ」
「そうか?」
「あんたももうすっかりトップヒーローだね」
「ほとんど親父のおかげだ。俺はまだ、No.1の背中すら見えちゃいない」
「私達も全力でサポート致しますわ」
葉隠、耳郎、八百万は、ビルボードチャートJPトップ10入りを果たした轟を祝福していた。
エンデヴァー事務所のサイドキックの一人として下積みをしていた轟だったが、エンデヴァーから教わった技を全て自分のものにしたのを機に独立したのだ。
父とは別居していた母と姉兄も、轟の卒業前には再びエンデヴァーを家族として迎え入れ、新しい家で4人で暮らしていた。
そして轟はというと、学生時代から交流のあった先輩にあたる女性プロヒーローと結婚していた。
あまりにも個性的な態度の嫁にエンデヴァーは度肝を抜かし頭痛に悩まされていたが、母親と姉兄はエンデヴァーとは対照的に、底抜けに楽観的で明るい彼女ならつらい過去を持った焦凍の事も笑って受け入れてくれるだろうと考え暖かく受け入れていた。
一方で障子は、高校時代から仲の良かった常闇に話しかけていた。
「ホークスとチームを組んだんだってな」
「ああ。かつての師が呼んでいるのだ。行かない理由が無かろう」
常闇は、独立した後もホークスとチームを組んで活動していた。
今ホークスが潜入捜査をしている
一方で障子は、ヒーロー活動の傍ら、B組の口田と一緒に異形差別に苦しむ人々を救う為の支援団体を設立していた。
差別に苦しむ人々を保護し、自分に合う環境に馴染めるよう自立の支援をしており、努力の甲斐あって異形の地位も少しずつ向上していた。
可愛い教え子達の同窓会という事もあって、元担任の相澤とブラドキングも出席していた。
「先生超久しぶり〜!!」
「相澤先生、お元気そうで良かったわ」
「お前らもな」
芦戸と蛙吹が相澤に話しかけると、相澤が目を細めながら答える。
するとその時、ひなたが相澤を指差して話した。
「あっねえ聞いて! このオッサン、いつもの格好で同窓会行こうとしてたんだよ? だから僕が服とか選んでさぁ…」
「だからギリギリに来たのね」
「余計な事を言うな」
「事実じゃない。寝袋にボサボサの髪で同窓会行こうとする人なんて、地球上のどこ探してもお父さんくらいしかいないよ。そんなだから朗ちゃんと凪ちゃんにも『オッサン』って言われるんでしょ」
「う……」
娘の名前を出されてひなたに注意された相澤は、顔を引き攣らせる。
相澤は、ひなた達が卒業した後、同僚の女性ヒーローと結婚しており、双子の娘を授かり笑顔の絶えない家庭を築いていた。
一方でブラドキングは、成長した教え子達を見て号泣していた。
「お前達!! 俺は今日、お前達が全員元気にここに集まってくれた事を嬉しく思う!!」
(((相変わらずの熱血だブラキン先生…!!)))
ブラドキングが号泣していると、B組の生徒達は心の中でツッコミを入れる。
一方で鉄哲は、久々の切島との再会を喜んでいた。
「切島ァ!! 久々に腕相撲しようぜ!!」
「おう、望むところよ!」
「やめたまえ!! ホテルからお借りしている会場のテーブルだぞ!!」
鉄哲と切島がホテルのテーブルで腕相撲しようとすると、飯田が慌てて止めた。
一方でひなたのいるテーブルでは、ひなたが友人達の近況を話していた。
「そういやひなちゃん、士傑のあいつとは今どうしてんだ? ほら、あの陽の気全開の…」
「ああ、カイリくんね……まあ、今でも仲良くしてるよ」
竜崎との関係を聞かれたひなたは、目を逸らして気まずそうに答えた。
「お、何かあった感じ?」
「うん。卒業式の後告白されたんだけどね、断っちゃったんだ」
「まあ、そりゃあそうだよな」
「中学の頃からずっと好きだったって聞かされた時はビックリしたなぁ。僕ったら鈍すぎたね」
ひなたは、頬を掻きながら気まずそうに笑った。
竜崎の事を振ったひなただが、今でも交流自体は続いており、関係は良好だった。
その後もひなたは、特に仲の良かった人達の近況について話す。
影山は、あれから国家公務員試験に合格し、公安委員会に所属していた。
公安で人事の仕事をしつつ、ホワイトハッカーとして活躍していた。
今でもひなたとの交流は続いており、ひなたが来ると大喜びしていた。
サポート科の発目は、卒業後にI・アイランドのアカデミーに進学し、オールマイトの親友のデヴィット・シールドの娘であり発目の先輩でもあるメリッサと共にサポートアイテムの共同開発を行っていた。
会場も温まってきたところで、根津が壇上に上がり挨拶をした。
「やあ! ネズミなのか犬なのか熊なのか。かくしてその正体は……
『んでもって!! 今年から校長を務める事になったのァ……このオ・レ!! よろしくなァリスナー諸君!!』
根津に続けてプレゼントマイクが挨拶をするが、見事に滑った。
根津が一身上の都合で校長を辞任し、最終決戦の功労者であるプレゼントマイクを後任に指名したのだが、会場にいた教え子達は既にその事を知っていたのだ。
ちなみにプレゼントマイクもひなた達が3年生の時にミッドナイトとの交際が発覚し、その後そのまま結婚したのだが、二人が交際していた事を知った当時のひなた達は全員驚いた。
『こいつぁシヴィ━━━━! んじゃ次のコーナー行くぜYEAH!!』
見事に滑ったプレゼントマイクは、滑った空気ごと無かった事にして次の話題に移った。
滑ってもめげないメンタルの強さは、10年経った今でも相変わらずだった。
『今回は特別ゲストを呼んでるぜ!! そんじゃ皆で呼んでみよか!! 我らがヒーロー、オールマイト!!!』
「私が、来てた!!」
「「「「オールマイト!!」」」」
プレゼントマイクの掛け声とともに、トゥルーフォームのオールマイトが現れる。
まさかの大物ゲストの登場に、会場がどっと湧く。
切島と飯田は、元気そうなオールマイトの姿を見て嬉しそうに駆け寄り話しかけた。
「何スかメッチャ元気そうじゃないスか!!」
「入院していらっしゃるという話では!?」
「ついこの前までね。今はセントラルに通院して経過を見てるところだよ。最近の医療って凄いね…」
オールマイトの登場に、パーティー会場はさらに盛り上がる。
会場でクラスメイトが賑やかに話している中、麗日だけが浮かない表情をしていた。
「…………」
「お茶子ちゃん、大丈夫?」
「う、うん! 大丈夫! 何でもあらへんよ、梅雨ちゃん!」
麗日を心配した蛙吹が声をかけると、麗日は慌てて取り繕う。
慌てた様子の麗日を見て何かを察した蛙吹は、麗日の顔を見つめながら言った。
「嘘はいけないわ。緑谷ちゃんの事で思う事があるのよね?」
蛙吹は、麗日に本当の事を話すよう言った。
ほとんど全員集まった同窓会だが、唯一緑谷だけが来ていなかった。
蛙吹が心配そうに尋ねると、麗日はポツポツと本心を話し始める。
「うん…この前ね、ヒミコちゃんと会ってきた時にも言われた」
──お茶子ちゃん、悩んでる事がありますよね。もしかして出久くんの事ですか
──私はどっちにするか決めた方がいいと思いますよ。私は、お茶子ちゃんの笑顔が好き。お茶子ちゃんが笑顔だと、私も笑顔になれるのです
麗日は、トガの面会に行った時に言われた言葉を思い出した。
卒業後、緑谷はオールマイトの推薦でアメリカに留学し、アメリカNo.1ヒーロースターアンドストライプのもとで修行をしていた。
麗日は、アメリカへと旅立っていく緑谷に想いを伝えそびれてしまい、トップヒーロー目指して切磋琢磨している緑谷の邪魔になってはいけないと、緑谷について行く事も連絡する事もできず、緑谷を想う気持ちだけを抱えたままヒーロー活動に専念してきた。
だが、緑谷が10年も待ってくれているわけがないと思い、もう緑谷への未練を断ち切るべきなのではないかと考え始めていた。
「わかってる。皆ちゃんとなりたいもの見据えてるのに、私だけ、あの日から前に進めずにいる。でももう、終わりにしなきゃ」
麗日は、自分の気持ちにけじめを付けようとしていた。
するとひなた達は、ようやく麗日が思い悩んでいた事に気付き、申し訳なさそうに謝る。
「あ…ごめん、お茶子っち。僕達何も考えずに楽しんじゃって…」
「ううん、ええよええよ! うちの気持ちの問題やから! こっちこそ変に気遣わせちゃってごめんね! 飯田くんやヤオモモちゃんが皆が楽しめるように色々考えてくれてたんやもん、楽しまんと損やもんね!」
ひなたが麗日の気持ちに気付かずに自分達だけ楽しんでしまった事を謝ると、麗日は慌てて取り繕い、強めの酒で緑谷への想いを断ち切ろうとする。
だが、その時だった。
「ごめん、遅れた!!」
突然、パーティー会場の扉がバンッと勢いよく開く。
そこには、息を切らし新しいヒーローコスチュームに身を包んだ緑谷がいた。
緑谷は、新しい師匠であるスターアンドストライプにしっかり鍛えられ、身体つきも高校時代に比べてがっしりしていた。
緑谷が同窓会に来られないと聞いていたひなた達は、思わず目を見開いて驚く。
「デッくん!? 来れないんじゃなかったの!?」
「無理言って何とか予定空けてもらったんだ!」
ひなたが目をパチクリさせながら尋ねると、緑谷が息を切らしながら答える。
何とか同窓会に参加するため予定を空けてもらった緑谷だったが、途中でガスタンクの爆発事故に巻き込まれた人々を救っていて同窓会に遅刻したのだ。
同窓会に来る前に一仕事してきた緑谷を見て、オールマイトと相澤が声をかける。
「おかえり、緑谷少年」
「緑谷、よく来てくれた。一皮剥けたな」
「オールマイト…! 相澤先生…!」
オールマイトと相澤が声をかけると、緑谷は元気そうな恩師の姿を見て笑顔を浮かべる。
するとその時、爆豪が前に出て緑谷に声をかける。
「おい“デク”」
「かっちゃん!」
「ちったぁ見えたかよ。No.1の背中」
「…全然!」
「全然だァ!?」
爆豪の問いに対し緑谷が笑顔で答えると、爆豪がブチ切れる。
緑谷は、爆豪の相変わらずの悪人面にドン引きしつつ、笑顔で答えた。
「でも、いつか追い越すよ。絶対!」
「ケッ、No.1ヒーローになんのは俺だバァカ!!」
緑谷が笑顔で答えると、爆豪が張り合った。
ようやく最後の生徒である緑谷が出席し、同窓会は再び楽しい雰囲気に包まれた。
『んじゃあ最後のリスナーが来た事だし、盛り上がっていくぜYEAH!!!』
プレゼントマイクの掛け声と共に、会場は盛り上がった。
最後に来た緑谷は、クラスメイトから近況を聞いた。
クラスメイトが元気に過ごしている事を知った緑谷は、嬉しそうな表情を浮かべていた。
だがふと、自分の事を気にかけてくれていた壊理や洸汰の事を思い出す。
「相澤先生、エリちゃんは今どうしてるんですか?」
「ああ、お前らが怪我しても治してやれるように医者を目指しててな。今は大学で勉強中だ」
「夏兄と同じ大学行ってるってよ。エリちゃんは医学部だけど」
「轟くんのお兄さんと…!」
相澤と轟が報告すると、緑谷が目を見開く。
壊理が自分なりに自分の力を人の為に使う進路を決めていた事を知った緑谷は、思わず表情が綻ぶ。
するとひなたと心操も、壊理の近況を話す。
「女子で、しかも現役で医学部に首席合格したの、エリちゃんが初めてなんだって。凄いよね! エリちゃんは昔から頭良かったもんねぇ」
「でも大学入ってからが大変らしいね。人の命を扱う仕事だからさ。医療従事者が“個性”の使用資格取るのって、下手したら雄英ヒーロー科を合格するより数倍難しいらしいぜ。毎年資格取れるの一人いるかいないかくらいなんだと」
「そっか……」
心操が言うと、緑谷は自分も頑張らなければと意気込む。
雄英に行くより数倍困難な道を歩もうとしている壊理を心配しつつも、ここまで頑張ってきた壊理なら必ず夢を叶えるだろうと信じていた。
「それともう一つお前に朗報。洸汰くん、雄英行った」
「えっ!!? 本当!?」
「普通科だけどな」
「それでも十分凄いけど…!」
「デッくんみたいに自分の力を人の為に使いたくて、消防士になる事にしたんだって。今は採用試験に向けて勉強してるとこ。洸汰くんもエリちゃんも、デッくんに会いたがってるから連絡してあげなね」
「うん…!」
心操とひなたが言うと、緑谷は笑顔で頷く。
二人とも夢に向かって全力で挑戦していると知った、それだけで緑谷は奮い立たされた。
「あと、ルミリオンはNo.1にまで上り詰めたんだよね。サンイーターとネジレチャンも10位以内にランクインしてる」
「それは知ってる…!」
ひなたが言うと、緑谷は自信満々に拳を握る。
ヒーローオタクの緑谷は、クラスメイトや先輩のランクや職場は全て把握していた。
相変わらずのヒーローオタクっぷりを見せる緑谷にひなたが懐かしいものを感じていると、緑谷はひなたの左手の薬指の指輪と大きくなった腹に気がつく。
「相澤さん、もしかして…」
「うん。授かっちゃいました」
「!!?」
緑谷が恐る恐る尋ねると、ひなたは少し頬を染めてピースサインをしながら答える。
クラスメイトのまさかの懐妊に、緑谷は目と口を大きく開いていた。
すると心操は、ひなたの肩に手を置いてピースサインをしながら真顔でさらに衝撃の事実を突きつける。
「4人目」
「ふぁ!?」
心操がしれっと衝撃の事実を突きつけると、緑谷は雷に打たれたようにショックを受ける。
恥ずかしがって赤面しているひなたとは対照的に、心操は真顔で言った。
「まあ、10年も経ったらそういう事もあるって事だよ」
「凄い…僕がいない間にそんな事が……」
心操が言うと、緑谷は全身真っ白になり呆然とする。
女性慣れしていない緑谷を見て、これは確実にシロだろうと考えたひなたは、緑谷にコソッと尋ねる。
「ねえ、ところでデッくん彼女とかいないの?」
「えっ!? かっ、彼女!? い、いないけど、何で急に!?」
「だってさー!!」
「えっ、えっ!!?」
緑谷がテンパった様子で答えると、ひなたはニヤリと笑い、会場中に聞こえる大声で叫んだ。
すると麗日の近くにいた芦戸は、ニヤニヤしながら麗日の肩に手を置く。
「聞きました? チャンスですよー、麗日ぁ」
「ちゃ、チャンスって…! そんな…私は……」
「ケロ、お茶子ちゃん。緑谷ちゃんの夢を応援したいって気持ちはわかるし、それは素晴らしい事だと思うの。でも、そのせいでお茶子ちゃんが幸せになれないのなら、緑谷ちゃんだって喜ばないわよ。諦める事ができないのなら、少しくらいわがままになってみてもいいんじゃないかしら?」
蛙吹が言うと、麗日は僅かに目を見開く。
麗日は、緑谷が夢を追いかけるのを邪魔してはいけないと自分の気持ちに蓋をしていたが、自分が幸せになれないのなら緑谷が悲しむという言葉を聞いて、自分の幸せをどこか軽く見ていた事に今になって気がつく。
「そーゆー事だ、行ってこい麗日!!」
そう言って芦戸は、緑谷の方へと麗日を突き飛ばす。
「わっ!? ちょっ!?」
突き飛ばされてよろけた麗日は、緑谷の眼前で立ち止まる。
麗日が恐る恐る緑谷の顔を見上げると、緑谷は顔を赤くして麗日を見下ろしていた。
すっかり自分を見下ろせる背丈になった緑谷の姿に、麗日は思わず胸を高鳴らせる。
「デクくん…」
「う、麗日さん…」
久々に互いの想っている相手と再会し、何を言えば良いのかわからなくなった二人は、しばらく沈黙していた。
だが、意を決して麗日の方から口を開く。
「デクく…緑谷出久くん。伝えるのが遅くなっちゃったけど、聞いてください。私は、高1の時からずっとあなたの事が好きでした」
「え……」
麗日が想いを伝えると、緑谷は目を見開いたまま固まる。
緑谷は、高1の時から麗日が自分に想いを寄せていたなど、微塵も考えた事はなかった。
突然告げられた衝撃の事実に、緑谷は理解が追いつかなかった。
「ボロボロになって、それでも誰かを助けようと頑張ってる姿に惹かれました。お願いします、私と付き合って下さい!!」
「えっ、えぇ!?」
麗日は、頭を下げて緑谷に告白した。
突然の告白に戸惑う緑谷だったが、ようやく思考が落ち着いてくると、自分の考えを麗日に話す。
「…ごめん。僕、麗日さんが僕の事そんなに想ってくれてたなんて知らなかった。自分の事でいっぱいいっぱいで…そんな事、全然考えた事もなかった」
「………」
緑谷が言うと、麗日は無言で俯く。
想いを伝えるのが遅すぎて断られるだろうと思っていた。
だが緑谷の言葉には、まだ続きがあった。
「君が入試で僕を助けてくれた時から、僕には君が眩しすぎて…だから、僕なんかを想ってくれてるなんて思わなかった。気付かなくて、何年も会いに来なくて、本当にごめんなさい。僕も、麗日さんの事がずっと好きでした。遅くなっちゃったけど、こんな僕だけど、こちらこそよろしくお願いします」
緑谷は、顔を真っ赤にしながら、麗日に自分の想いを伝えた。
すると麗日は涙を流し、溢れ出てくる涙を拭いながら笑顔で答えた。
「はい、喜んで…!」
するとその直後、会場がどっと湧き上がった。
「キャ━━━━━━カップル成立だあああああああ!!!」
「よかったなあああお前らああああ!!!」
「ぬがぁああああああ緑谷キサマこの裏切り者ぉおおおお!!!」
ほとんどの元クラスメイトは、二人の交際を祝福し、一部の嫉妬葡萄は血涙を流しながら発狂していた。
クラスメイトに祝福された二人は、お互い恥ずかしそうに視線を逸らしつつも、身体はお互いの方を向き合っていた。
するとその時、一部のギャラリーから『キスしろ!』と書かれたカンペが掲げられる。
さらにそれを皮切りに、ギャラリーから男子小学生のようなノリでキスしろコールが浴びせられる。
思わぬ野次に二人が顔を真っ赤にして戸惑っていると、飯田と八百万が止めに入った。
「やめたまえ皆!! ヒーローたる者、清く正しい交際をだな…!!」
「そ、そうですわ! 結婚前に人前でそんな、はしたないですわよ!」
(ピュアだなぁあの二人)
二人があたふたした様子でクラスメイトのキスしろコールを止めていると、富裕層特有のピュアさが前面に出た二人を見て心操が心の中でツッコミを入れる。
するとひなたも、ギャラリーを止めに入る。
「二人の言う事も一理あると思うよ。そういうの、嫌がる人もいるからさ。無理にそういう方向に持ってくのは良くないよ」
「「「説得力ねーぞひなちゃん!!」」」
口では真っ当な事を言うひなただったが、手にはしっかりスマホが構えられており、撮影の準備は万端だった。
クラスメイト達がキスを急かすと、緑谷は麗日を前に全身ガチガチに固まってしまう。
すると麗日は、“個性”を使ってふわりと浮き上がり、緑谷の頬にキスをした。
麗日が緑谷に向かってはにかむと、緑谷は顔を真っ赤にして目を見開いたままわなわなと震え、口から魂が抜けたかと思うとそのまま勢いよく床に倒れ込んだ。
その様子をクラスメイトが激写したり“個性”を出してはしゃいだりと収拾がつかなくなったため、相澤が“個性”を発動して騒ぐ生徒達を黙らせた。
同窓会が終わる頃には、全員、幸せそうに満面の笑みを浮かべていた。
おまけ
A組&一部の人達のその後
心操ひなた(旧姓:相澤ひなた)
卒業後、心操と二人で事務所を設立し、その翌年にはビルボードチャートJPトップ10圏内に入った。
その後心操と結婚し、双子の姉弟(7歳)ともう一人の男児(5歳)をもうける。
なお、現在第四子である三男を妊娠中のため、ヒーロー活動は休業中。
青山優雅
卒業後フランスに留学し、フランスでも五本指に入るヒーロー『ガニマール』にスカウトされ弟子入り。
輝きにさらに磨きがかかっている。
芦戸三奈
ヒーロー活動の傍ら、ガールズダンスユニットを設立。かつてのA組女子達をスカウトしている。
現在切島と交際しており、二人でヒーロー事務所『ピンキー烈怒』を経営している。
蛙吹梅雨
リューキュウのサイドキックとして活動していたが、独立し事務所を設立。
中学時代の親友の万偶数羽生子を誘い、一緒に事務所を経営している。
飯田天哉
高校卒業後、改めて兄からインゲニウムの名と事務所を受け継ぐ。
兄の残した偉業の大きさに戸惑いつつも、インゲニウムの名に恥じぬよう100名のサイドキックを率いてヒーロー活動をしている。
麗日お茶子
高校卒業後、アメリカ留学のために去っていく緑谷に対し想いを伝えそびれてしまっていた。
それから10年間気持ちの整理がつかずにいたが、10年越しに緑谷に告白。
晴れて緑谷と交際する事に。
尾白猿夫
砂藤と一緒にシシドのサイドキックとして活動中。
ヒーロー活動の傍ら、趣味を人助けにしようと考えた結果武道教室を開く。護身術を習いに来る子供達に武道を教えている。
現在葉隠と交際中。
上鳴電気
現在、シンリンカムイのサイドキックとして活動中。
耳郎と何度か交際しては別れてを繰り返していたが、再びヨリを戻し結婚を考えている。
切島鋭児郎
ファットガムのサイドキックとして活動していたが、芦戸とペアでヒーロー事務所『ピンキー烈怒』を設立。
現在芦戸と交際中。
砂藤力道
尾白と一緒にシシドのサイドキックとして活動中。
ヒーロー活動の傍ら、スイーツ店を経営しており、数ヶ月待ちの人気店となっている。
障子目蔵
ギャングオルカのサイドキックとして活動中。
ヒーロー活動の傍ら、差別を受けている異形型の人々を救う為の支援団体を設立し、口田と一緒に活動している。
耳郎響香
ギャングオルカのサイドキックとして活動しているが、最近ヒーロー事務所の設立を考えている。
ヒーロー活動の傍らガールズバンドを組んで活動しており、芦戸からダンスユニットとのコラボを持ちかけられている。
上鳴とヨリを戻し、結婚を考えている。
心操人使
卒業後、ひなたと二人で事務所を設立し、その翌年にはビルボードチャートJPトップ10圏内に入る。
その後ひなたと結婚し、3児の父になる。
見た目も中身もイケメンなため、既婚者にもかかわらず事務所の後輩女子からモテまくっている。
瀬呂範太
現在、シンリンカムイのサイドキックとして活動中。
ヒーロー活動の傍らアジアンカフェを経営しており、何気に繁盛している。
常闇踏陰
ホークスのサイドキックとして活動していたが、数年前に独立。
しかし、現在ホークスの現在調査している
轟焦凍
エンデヴァーのサイドキックとして活動していたが、数年前に独立。
元同僚からは、エンデヴァーを超えるであろう有望株として期待されている。
現在、学生時代から交流のあった先輩の女性ヒーローと結婚し、男児を授かり
現在、トップヒーローの一人として第一線で活躍中。
その見た目も相まって、女性ファンが後を絶たない。
葉隠透
在学中にエッジショットのもとにインターンに行き、現在サイドキックとして活動している。
ヒーロー活動の傍ら、芦戸のガールズダンスユニットに所属し活動している。
現在、尾白と交際中。
爆豪勝己
ベストジーニストのサイドキックとして活動していたが、8年ほど前に独立。
現在、トップヒーローの一人として第一線で活躍中。
その後、学生時代に助けた事がある女性に猛烈なアプローチを受け、殴り合いに発展した後、交際・結婚に至る。
緑谷出久
卒業後、オールマイトの推薦でアメリカに留学し、アメリカNo.1ヒーローのスターアンドストライプのもとで10年間修行をしていた。
なお、渡米中に父親と遭い、紆余曲折を経て父親が日本に帰国、母親の引子と暮らす事に。
帰国後、同窓会で麗日からの告白を受け、交際に至る。
峰田実
Mt.レディのサイドキックとして活動しており、しっかりこき使われている。
最近同僚へのセクハラ疑惑で週◯文春に取り上げられたとか取り上げられていないとか。
八百万百
ミッドナイトのサイドキックとして活動しており、雄英にも特別講師として顔を出している。
複数の会社を経営する敏腕の女社長でもあり、年収100億越えの大富豪に。
なお、卒業前にB組の泡瀬からアプローチを受けたが、その後どうなったかは不明。
教師陣・その他の人達のその後
オールマイト
セントラル病院に通って治療を受けながら、かつてのA組や現雄英生をサポートしている。
相変わらず血を吐いて周りをヒヤヒヤさせてはいるものの、摘出した内臓を人工臓器で補っている70近い老人とは思えない程元気。
相澤消太
ひなた達の卒業後、かつての同僚の女性と結婚。
双子の娘を授かり、それぞれ
大型犬一匹と猫二匹を飼っている。
ブラドキング
B組の生徒達の卒業後も雄英で教師をしており、現在1年B組の担任を受け持っている。
相変わらず熱血教師っぷりを発揮し可愛い教え子達を我が子のように可愛がりつつも厳しく指導しているらしい。
根津
一身上の都合により、昨年雄英高校の校長を辞任、後任を山田に託す。
なお、莫大な資産を持っており、退職後も投資で稼いでいるため生活には困っていないらしい。
山田ひざし
昨年根津が校長を辞任した際、最終決戦の功労者という事もあり後任に指名され、今年から校長に就任。
相澤をはじめとした元同僚のサポートを受けつつ、何とか責務をこなしている。
なお、ひなた達が高3の時にミッドナイトと交際している事が発覚し、その後結婚。
8歳になる息子がおり、
相澤壊理
最終決戦後、正式に相澤に引き取られ、ひなたとは姉妹の関係に。
医者になる夢を叶えるため、大学で猛勉強中。雄英高校普通科を卒業後、国内でもトップクラスの名門大学に進学し、その中でも最難関の医学部でトップクラスの成績を取っている。
サークルで男子にモテまくっているらしい。
出水洸汰
雄英高校普通科に所属。将来は消防士志望。
採用試験に向けて猛勉強中。
発目明
卒業後、I・アイランドの大学に進学。
先輩にあたるメリッサと共にサポートアイテムの共同開発をしている。
影山幽華
国家公務員試験に余裕で合格。
公安委員会に所属しており、上司にこき使われつつも実力を高く買われている。
竜崎浬
高校卒業後、ひなたに告白するが玉砕。
結局、先輩にあたるイブキこと五常風華と交際に至った。
通形ミリオ
卒業後もナイトアイのサイドキックを務め、20歳で独立。
そこから僅か2年でビルボードチャートJPトップ10入りを果たす。
現在日本のNo.1ヒーローとして君臨している。
天喰環・波動ねじれ
通形同様、サイドキックを卒業し事務所を設立している。
現在ビルボードチャートの順位はそれぞれ9位・10位。