抹消ヴォイスのヒーローアカデミア   作:M.T.

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フォォオオオオオオ!!!
評価9入っとる!!(狂喜)
面白いと思っていただけましたらお気に入り・高評価(8・9・10あたり)、感想などよろしくお願いします。





入学編
スタートライン


「着いたぁ……」

 

 ひなたは、目の前に高く聳え立つ雄英高校の校舎に思わず圧倒されていた。

 他の生徒に比べ頭一つ分以上背の低いひなたにとっては、さらに校舎が巨大に感じられた。

 国立雄英高等学校。

 かのNo.1ヒーロー『オールマイト』やNo.2ヒーロー『エンデヴァー』、No.4ヒーロー『ベストジーニスト』の出身校であり、他にも数々のヒーローを輩出してきた名門校である。

 中でも1番の人気を誇るヒーロー科は偏差値79、倍率300倍と極めて高く、ヒーローを目指す多くの中学生の憧れの地である。

 

「受験会場はこちらでーす! 受験される方は受験票を持って受験会場の方へお進み下さーい!」

 

 校舎に圧倒されて立ち尽くしていたひなただったが、係員の声にハッとして受験票を取り出して受験生達の列に並びに行こうとする。

 するとその時だった。

 

「あっ」

 

 ひなたが受験票を取り出すとほぼ同時に強風が吹き付け、受験票が風で飛ばされる。

 

「あっ、わっ、待っ……!!」

 

 ひなたは、手を伸ばして受験票を掴もうとするが、受験票はあっという間に小柄なひなたでは手の届かない高さまで舞い上がってしまう。

 だがその時、誰かが手を伸ばしてひなたの受験票を手に取った。

 

「これ、あんたのか?」

 

 そう言って、逆立った青紫色の髪と隈がついた三白眼が特徴的な少年が振り向きひなたに受験票を差し出してくる。

 ひなたは、受験票を失くしてしまったら受験ができなくなるところだったので、満面の笑みを浮かべて礼を言った。

 

「ありがとう!」

 

「気をつけろよ」

 

「あっ、うん!」

 

 ひなたの受験票をキャッチした少年は、そっけなく言い放つと受験生の列に並びに行く。

 するとひなたも慌てて受験生の列に並びに行きつつ、少年を目で追った。

 

(イケメンさんと喋っちゃった……!)

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

「何とか全部埋められたー」

 

(お父さん、パパ、教えてもらったとこ出たよー、ありがとー!)

 

 筆記試験が終わった後、ひなたはため息をつき勉強を教えてくれた二人に感謝していた。

 すると、実技試験の説明が行われる講堂の壇上にプレゼントマイクが表れる。

 

(あ、パ……)

 

 まさかの身内だったためひなたが少し目を見開いて驚いていると、プレゼントマイクはいきなり大声量で受験生達に向かって叫ぶ。

 

『受験生のリスナー俺のライブにようこそー!!! エヴィバディセイヘイ!!!』

 

 プレゼントマイクは返事を求めるが、緊張している事もあってか全員返事をしなかった。

 というより、プレゼントマイクの声量に圧されて誰一人として返事ができなかった。

 だが流石はプロヒーローと言うべきなのか、プレゼントマイクは一切テンションを下げる事なく説明を始める。

 

『こいつあシヴィー!!! 受験生のリスナー! 実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!! アーユーレディ!? YEAHH!!!』

 

(うわぁ……パパってば相変わらずメンタル強いなぁ。さすがラジオDJ)

 

 受験生からのレスポンスが無いのも気にせずとうとうセルフ合いの手をして説明を続けるプレゼントマイクに、ひなたは身内として一種の敬意すら抱いていた。

 

『入試要項通り! リスナーにはこの後! 10分間の『模擬市街地演習』を行ってもらうぜ!! 持ち込みは自由! プレゼン後は各自指定の演習会場へ向かってくれよな!! OK!?』

 

 プレゼントマイクは受験生達に向かって叫びかけるが、相変わらず誰からも返事が返ってこなかった。

 当然、ひなたも説明を聞くのに集中しており返事をする余裕などなかったので黙って聞いていた。

 

『演習場には仮想敵を三種多数配置してあり、それぞれの攻略難易度に応じてポイントを設けてある!! 各々なりの“個性”で仮想(ヴィラン)を行動不能にし、ポイントを稼ぐのがリスナーの目的だ!! 勿論、他人への攻撃等アンチヒーローな行為は御法度だぜ!?』

 

 プレゼントマイクが説明をしている最中、ひなたはマーカーで入試要項が書かれたプリントに線を引いていく。

 すると、その時後ろの方からガタッと誰かが立ち上がる音が聞こえた。

 

「質問よろしいでしょうか!?」

 

『!』

 

 ひなたがマーカーを引く手を止めて後ろを振り向くと、真面目そうな眼鏡の少年が説明を遮り配られたプリントを見せて発言する。

 

「プリントには四種の(ヴィラン)が記載されております! 誤載であれば、日本最高峰たる雄英において恥ずべき痴態!! 我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めて、この場に座しているのです!!」

 

(痴態って……仮にも自分の志望校にめちゃくちゃ言うなぁあの人)

 

 眼鏡の少年がプリントを指差しながら指摘していると、ひなたは思わず心の中でツッコミを入れる。

 他の受験生達も同じ事を思っていたのか、ほとんど全員ひなたと同じ表情を浮かべていた。

 すると眼鏡の少年は、突然縮毛の緑髪とそばかすが特徴的な少年を指差す。

 

「ついでにそこの縮毛の君!」

 

 指を差された少年は、肩を跳ね上がらせ目を丸くし自分を指差していた。

 すると眼鏡の少年はギロリとそばかすの少年を睨みながら注意をした。

 

「先程からボソボソと…気が散る!! 物見遊山のつもりなら即刻ここから去りたまえ!」

 

「すみません…」

 

 そう指摘されるとそばかすの少年は口を塞ぎながら小声で謝った。

 するとそばかすの少年の周りの受験生がクスクスと笑い出す。

 ひなたは、周りの受験生のヒーローらしからぬ態度に少しムッとし、公開処刑も同然の仕打ちをした眼鏡の少年に一言言ってやろうと席を立とうとする。

 ちょうどその時、プレゼントマイクが眼鏡の少年を宥めるように説明を続けた。

 

『オーケーオーケー、受験番号7111番くん、ナイスなお便りサンキューな! 四種目の敵は0ポイント! そいつは言わばお邪魔虫! スーパーマリオブラザーズやった事あるか!? レトロゲーの! アレのドッスンみたいなもんさ! 各会場に一体、所狭しと大暴れしている『ギミック』よ! 倒せない事は無いが、倒しても意味は無い! リスナーには上手く避ける事をオススメするぜ!』

 

「ありがとうございます! 失礼致しました!」

 

 プレゼントマイクが説明すると、眼鏡の少年はちょうど直角に頭を下げて席に座った。

 何とか場が丸く収まったので、ひなたはホッとため息をつく。

 

『俺からは以上だ!! 最後にリスナーへ我が校“校訓”をプレゼントしよう! かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った! 『真の英雄とは人生の不幸を乗り越えて行く者』と!! “Puls Ultra”!! それでは皆! よい受難を!』

 

 そう締めくくり、実技の説明が終わった。

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

「わぁあ……嘘でしょ、これ全部学校の敷地内……?」

 

 ひなたが連れてこられたのはE会場だった。

 他の受験生同様バスで移動し模擬市街地に辿り着いたひなたは、その広さに思わず圧倒されわなわな震えていた。

 ひなたは、体操服に加えて相澤のお下がりの捕縛武器を首に巻いていた。

 ひなたの周りの受験生はひなたより体格が大きく、その中で一人だけ小学生のような体格だったため、周りの受験生には『絶対受からない奴がいてくれてラッキー』だと思われていた。

 

(僕だけ異様に見られてる……これ皆絶対『ラッキー』って思ってるよなぁ。まあ間違いとは言わないけどさ)

 

 ひなたは、周囲の受験生の考えている事を察してか、苦笑いを浮かべていた。

 実際、ひなたの“個性”は出力を少しでも間違えれば周りを巻き込んでしまうので、大勢の受験生と同じ会場でロボットと戦わなければならない今回の試験とは相性が悪く、他の受験生の『ラッキー』という考えもあながち間違いではないと思っていた。

 すると、隣にいた受験生がひなたに声をかける。

 

「なぁ、あんた……」

 

 聞き覚えのある声にひなたが振り向いて見上げると、ひなたの受験票を拾った少年がいた。

 

「……あ! 受験票拾ってくれた人。同じ会場だったんだ。あの時はホントありがとう」

 

「いや、別に……」

 

 ひなたがペコリと頭を下げて礼を言うと、少年は頭を掻きながら視線を逸らす。

 

「緊張するよねぇ。僕なんて“個性”と試験の相性悪いから大変だよ。でも僕、絶対合格するってお父さんと約束したから頑張らなきゃ!」

 

 ひなたは、そう言って笑顔を浮かべて意気込む。

 するとその直後だった。

 

『はいスタートー!』

 

 プレゼントマイクが合図を出すと、ひなたは迷わずに市街地へ飛び込んでいった。

 

「あっ……待てよオイ!」

 

 真っ先に飛び込んでいったひなたを見て、隣にいた少年も慌てて飛び出した。

 するとそれを見た受験生達は困惑する。

 

「……え?」

 

『どうしたあ!? 実戦じゃカウントなんざねえんだよ!! 走れ走れぇ!! 賽は投げられてんぞ!!? お前らがボサっとしてる間に二人先行っちまったぞ!』

 

 プレゼントマイクが受験生達の尻を叩くと、受験生達は一斉に走り出した。

 スタートと同時に飛び出したひなたは、序盤のリードをいい事に、ビルを駆け上がって真上からロボットを探そうとする。

 

(ホントいい性格してるなぁ)

 

 ひなたは、後ろから聴こえてくるプレゼントマイクの声と受験生達の慌てふためく声をBGMに、目の前の課題に冷静に対処しようとする。

 するとその時、ひなたを追いかけて咄嗟に飛び出した少年が後ろからひなたに向かって叫んだ。

 

「おい、待てって()()!」

 

「え?」

 

 ひなたは、誰にも名乗っていないはずの名前を呼ばれてつい反応してしまった。

 よく考えてみれば拾ってもらった受験票に名前が書いてあったのでそれを見て覚えていたんだろうと気付けたのだが、この時のひなたは試験に合格する事に必死でそこまで考えが至っておらず、この時の行動が命取りになるとも知らずに小さく声を上げて振り向いてしまう。

 するとその直後、ひなたの目から光が消える。

 

「仮想(ヴィラン)を壊さずに俺のところまで連れて来い」

 

 少年がひなたに対して語気を強めて命令すると、ひなたは操り人形のように言葉通りに動く。

 ビルの上から飛び降りると、仮想(ヴィラン)の方へ一直線に走っていく。

 

『目標発見。ブッコロシマ……』

 

「…………」

 

 仮想(ヴィラン)がひなたへ攻撃を仕掛けようとするが、ひなたは軽い身のこなしで攻撃を避け、そのまま捕縛武器を巻きつけて(ヴィラン)を拘束した。

 少年は、ひなたが(ヴィラン)を拘束している隙に、近くに落ちていた鉄パイプを手に取って仮想(ヴィラン)の頭部を殴りつける。

 すると仮想(ヴィラン)は、故障して動かなくなった。

 

「これでまずは3ポイント……あいつ……思ったより使えるな」

 

 少年は、次々と少年の方へ仮想(ヴィラン)を突き飛ばすひなたを見て思わず笑みがこぼれる。

 

 

 

 心操人使

 “個性”『洗脳』

 彼の問いかけに答えた者は洗脳スイッチが入り彼の言いなりになってしまう! 

 本人にその気がなければ洗脳スイッチは入らないぞ!! 

 

 

 

「……ごめん、相澤。絶対合格したいのは俺も同じだ」

 

 そう言って心操は、ひなたが連れて来た仮想(ヴィラン)を鉄屑に変えながら謝る。

 今回の実技試験は、戦闘向きの“個性”に圧倒的に有利な内容だった。

 (ヴィラン)との戦闘を想定すれば必然的に戦闘向きの“個性”が求められるのは当たり前だったが、それは戦闘に使えない“個性”ではヒーローになれないと言っているようなものだった。

 

 心操は、周りから『(ヴィラン)向きの“個性”』だと言われ続け、自分の“個性”ではヒーローに向かない事は分かっていたが、それでも憧れたヒーローになる為に希望を抱いてここまで来た。

 だがやはり現実は厳しく、ここでも明らかに『ヒーロー向きの“個性”』を求められていた。

 それでも何としてでも受かりたい心操は、確実にポイントを稼ぐ方法を考えた。

 彼はまず、他の受験生を操って代わりに仮想(ヴィラン)を倒させるという方法を思いついた。

『他人への攻撃』の範疇に入らない以上、それはルール違反ではなかった。

 だが、その方法だと仮想(ヴィラン)を直接倒していない自分にはポイントが入らないのではないかとも考えた。

 

 そこで彼は、賭けに出る事にした。

 自分だけではまず仮想(ヴィラン)を倒す前に受験生同士のポイントの奪い合いに負けてしまう。

 だったら他の受験生を操って仮想(ヴィラン)を連れて来させ自分に有利な状況を作り出せば、奪い合いに巻き込まれる事もなく短時間でより多くのポイントを稼げるのではないかと考えた。

 操る受験生は仮想(ヴィラン)を連れてくるだけで最低限の逃げ足さえあれば誰でも良かったので、受験生達の中で一番“個性”発動の成功確率が高いであろうひなたをターゲットに選んだのだが、賭けは大成功だった。

 ひなたが想定以上の働きをしたので思いの外効率よくポイントを稼ぐ事ができた。

 もちろんヒーローを目指す彼としてはこのような手を使うのは気が進まなかったが、受かる為には手段を選んではいられなかった。

 

 心操が(ヴィラン)を壊して態勢を立て直そうとすると、心操を捕捉した(ヴィラン)が襲いかかってくる。

 すると心操は、ひなたに命令を下した。

 

「相澤! 俺を守れ! (ヴィラン)への被害は最小限にな!」

 

「…………」

 

 心操が命令すると、ひなたがコクッと頷き、(ヴィラン)に捕縛武器を投げつけて拘束する。

 心操は、ひなたが(ヴィラン)を拘束している隙に鉄パイプで次々と(ヴィラン)ロボットを壊していった。

 

 そして試験開始から5分が経ち、心操はひなたを利用して仮想(ヴィラン)を倒しポイントを稼いでいた。

 操られているひなたは、捕縛武器を仮想(ヴィラン)の身体に巻きつけようとする。

 だがその時、仮想(ヴィラン)が腕を振り下ろしてひなたを攻撃してきた。

 

『ブッコロス!!』

 

 ひなたは仮想(ヴィラン)の攻撃が直撃し、数メートルほど吹っ飛ばされる。

 すると、その時の衝撃で心操の洗脳が解けた。

 

「…………あれっ? ここは……? 試験はどうなったんだっけ? もしかして、もう終わっちゃった?」

 

 洗脳されていた間の記憶がないひなたは、状況が飲み込めずにキョロキョロと周りを見渡す。

 すると、ひなたが正気に戻った事に気付いた心操がひなたに声をかける。

 

「試験ならまだ続いてるよ」

 

「え? あ……えと、そ、そうなの? えっと……ご親切にどうも?」

 

 ひなたが混乱しながらも心操に礼を言うと、心操はさらにひなたに現状を突きつける。

 

「……人の事心配してる場合かよ。試験時間あと半分しか残ってないのに、あんた今0ポイントだぞ」

 

「えっ……えっと……ごめん、僕、試験始まってからの記憶が無くって……え、ねえ、これ今どういう状況?」

 

 ひなたが混乱した様子で心操に尋ねると、心操は俯いたまま答える。

 

「……ごめん。俺があんたを操ってポイントを横取りしてた。俺の“個性”じゃポイント稼げないから、こうするしかなかったんだ」

 

「……え」

 

 心操が正直にひなたを利用していた事を謝ると、ひなたは目を見開いて固まる。

 

「本当にごめん」

 

「あっ、待っ……!」

 

 心操が謝るだけ謝ってひなたの話も聞かずに去っていくと、ひなたは心操を追いかけようとする。

 だが、それよりも今はあと数分しか残っていない試験時間の間にポイントを出来るだけ多く稼がなければならない事を思い出し、急いで仮想(ヴィラン)を探し始める。

 

 ひなたが周りを見渡すと、他の受験生は既に各々の“個性”で仮想(ヴィラン)を倒していた。

 ひなたは、受験会場を駆け抜けて仮想(ヴィラン)を探しに行く。

 するとその直後、ズシンっと轟音が鳴り響き、他の受験生の悲鳴が聞こえてきた。

 

「……!」

 

 ひなたは、音が発生している方角がちょうど心操が去っていった方角だった事を思い出す。

 何かあったのかもしれないと思い、ひなたはなりふり構わず音が響く方へ走っていった。

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 数秒前、ひなたと分かれた心操は、自力で仮想(ヴィラン)を倒していた。

 だが、疲れているのと調達役のひなたを切った事で、仮想(ヴィラン)を倒すペースは落ち続けていた。

 

「ハァ……ハァ……クソッ……」

 

 仮想(ヴィラン)を倒すコツを掴み疲弊して梃子摺りながらも着実にポイントを稼いでいくが、自分が一体倒すのと同じ時間で二体も三体も仮想(ヴィラン)を倒していく他の受験生達を見て、悔しそうに歯を食い縛る。

 

「あんな汚い手まで使っちまったんだ……今更後に退けるかよ……!!」

 

 だが、ずっと憧れてきたヒーロー科に合格するためには、一体でも多くの仮想(ヴィラン)を倒さなければならず、文句など言っている場合ではなかった。

 心操が次の仮想(ヴィラン)を倒しにかかろうとした、その時だった。

 

「!!」

 

 突然ズシンっと地響きが起こり、目の前に影が差す。

 恐る恐る背後を振り返ると、その先にあったのはビルの高さを優に越える巨躯のロボット。

 この巨大ロボットこそが、プレゼントマイクが『お邪魔虫』と説明していた0ポイント(ヴィラン)だった。

 

「…………」

 

 心操は、目を見開いて顔を真っ青にし絶句していた。

 手からは握っていた鉄パイプが落ち、カランと地面に落ちる音が響く。

 するとその直後、0ポイント(ヴィラン)が周りの建物を薙ぎ倒しながら直進してきた。

 

「うわぁあああ!?」

 

「嘘だろ!? あんなの巻き込まれたら死んじまうよ!!」

 

「ここまでやるか雄英!?」

 

 他の受験生達は、大パニックを起こして悲鳴を上げながら我先にとその場から逃げ出す。

 だが心操は、地面に膝をついてその場から動かなかった。

 

「おい、何してんだお前! 巻き込まれるぞ!!」

 

 他の受験生が逃げながら心操に声をかけるが、心操は腰が抜けたのか立ち上がる事が出来なかった。

 

(あ……ダメだ、腰が抜けて立てねぇ……)

 

「た、助け……!」

 

 足が竦んで立ち上がれなくなった心操は、周りの受験生達に助けを求めようとする。

 だが心操は、ふとひなたにした事を思い出した。

 

(……違うな。これは罰だ。あいつを利用して自分だけ受かろうとしたから、罰が当たったんだ。……ごめん、相澤……俺は……)

 

 心操が逃げる事を諦めて目を瞑ったその時、突然身体が宙に浮き上がる。

 

「!?」

 

 よく見ると心操の身体には捕縛武器が巻き付けられており、ビルの屋上へと引き寄せられる。

 引き寄せられた先には、走ってきたのかゼエゼエと息を切らしたひなたがいた。

 

「良かった、間に合った! 怪我は!?」

 

 ひなたは、心操をビルの上へと引き上げると安否確認をする。

 心操は呆然とひなたの顔を眺めており、ハッと我に返るとひなたに尋ねる。

 

「お前……何で来たんだよ!?」

 

「悲鳴が聞こえたから誰か助けが必要なんじゃないかと思って! じゃ、僕は他の人達助けに行かなきゃ」

 

 ひなたは、捕縛武器を使って地上へと飛び降りようとする。

 心操は、ひなたの行動の意図がわからずにひなたに向かって叫ぶ。

 

「何でだよ……俺はお前を操ってポイントを横取りしたんだぞ!? こんな奴放っといて早くポイント獲りに行けよ!!」

 

 心操は、ひなたを陥れたのだから報復を受けて当然だと思っていた。

 それなのに、ひなたが自分を助けに来た理由がわからなかった。

 するとひなたは、満面の笑みを浮かべながら言った。

 

「そんな事より、無事で良かった!」

 

 ひなたが満面の笑みを浮かべながら言うと、心操は目を見開く。

 窮地に立たされた時にこそ、人は本性を露わにする。

 窮地に陥れた相手の言葉だったからこそ、心操の心が動かされた。

 

「言いたい事はそれだけ! じゃ、行ってくるね」

 

 そう言ってひなたは器用に捕縛武器を使って地上へ飛び降り、受験生達の避難を促しに行った。

 ひなたは、他の受験生を救けながらも、“個性”で声を大きくして会場全体に聴こえる声を放った。

 

『スタート地点の反対側から巨大(ヴィラン)が一直線に進行中!! 逃げられる人は、(ヴィラン)の進行方向と直角に逃げてください!!』

 

 ひなたは、声の“個性”で他の受験生の避難誘導をした。

 ひなたが叫ぶと、試験に集中していた他の受験生にひなたの声が届く。

 

「っ、声!? どこからだ!?」

 

「おい見ろ! アレガチだぞ!?」

 

「早く逃げろー!!」

 

 ひなたの声を聞いて、遠くにいる他の受験生はようやく逃げ出した。

 一方で、避難誘導をしたひなたは、ロボットの近くに残って逃げ遅れた受験生を探していた。

 

「……よし。これで、皆逃げてくれるといいんだけど……」

 

 ひなたは、素早く逃げ遅れた受験生を探し出し、丁寧かつ効率的に救出した。

 0ポイント(ヴィラン)を前にしても冷静に判断し、手際よく他の受験生の救助を行う事ができたのは、相澤との特訓の賜物だった。

 

「大丈夫? 走れるなら早く逃げて!」

 

「あ、ありがとう……」

 

「……! 危ない!」

 

 ひなたは、崩れた瓦礫に巻き込まれそうになっていた他の受験生を庇って瓦礫の中に生き埋めになってしまう。

 0ポイント(ヴィラン)は、ひなたが生き埋めになっている道路を突進し、巨体がひなたの方へと迫ってくる。

 ひなたは、生き埋めになった時に頭を負傷して気を失っていた。

 

「おい……やめろ……やめてくれ……!」

 

 ひなたに助けられた心操は、どうする事も出来ずに0ポイント(ヴィラン)の方を眺めていた。

 人並外れた馬力も救助の役に立つ特殊能力も持たない彼には、何百kgもある瓦礫の中からひなたを救け出しひなたを抱えたまま猛スピードで直進する巨大ロボットから逃げ切る事など不可能だった。

 自分一人ではどうする事もできないと思った心操は、ありったけの声で叫ぶ。

 

「誰かぁ!! 誰でもいい、いたら返事をしてくれ!!」

 

 心操が叫ぶと、その声に反応した受験生の何人かが思わず声を漏らす。

 

「あ!?」

 

「0ポイントギミックの進行方向!! 瓦礫の中で一人生き埋めになってる!! 誰か助けてくれ!!」

 

 心操が叫ぶと、洗脳スイッチが入った受験生はひなたが生き埋めになっている瓦礫の方へと走っていく。

 心操は、とにかく叫び続けて出来るだけ多くの受験生を洗脳した。

 すると操られた受験生は次々にひなたが生き埋めになっている瓦礫の方へと走っていく。

 そして、増強系の“個性”を持つ受験生が瓦礫を持ち上げ、他の受験生達も各々の“個性”を使ってひなたを瓦礫から救い出す。

 

「う……」

 

 瓦礫から救い出されたひなたは、操られた受験生達に運ばれている途中で目を覚ました。

 操られた受験生はひなたを連れて逃げるが、0ポイント(ヴィラン)の突進は止まらず追いつかれそうになる。

 ひなたは、朦朧とする頭で0ポイント(ヴィラン)の方をぼんやりと眺めていた。

 

(ずっと、人を傷つける事しかできない“個性”だと思ってた。こんな“個性”でヒーローになれるのかなって思ってた。それでも僕は、この“個性”で人を救けたい。今使わないで、いつ使うんだ!!)

 

 ひなたは、そう考えながら息を勢いよく吸い込む。

 

 

 

 

 

『──────────────!!!!!』

 

 

 

 

 

 ひなたは、上手くいく事を祈りながら“個性”で大声量の音波攻撃を放った。

 

「ぐっ……!?」

 

「うるっさ……!!」

 

 ひなたの声を聴いていた他の受験生は、あまりの声量に思わず耳を塞ぐ。

 ひなたの放った音が会場中に響き渡るとその直後、信じがたい事が起こった。

 

 

 

『…………』

 

 ひなたの音波攻撃を直接喰らった0ポイント(ヴィラン)は、その場でフリーズして動かなくなった。

 いきなり0ポイント(ヴィラン)が止まったのを見て、他の受験生達は呆然とそれを見ていた。

 

「……え?」

 

「止まっ……た……?」

 

 そして、ひなたの音波攻撃によって心操の洗脳が解けた受験生達は一斉に我に返る。

 

「……あれ?」

 

「俺、一体何を……!?」

 

「うぅっ……せめて、せめて1ポイントだけでも……!」

 

 ひなたは、残り時間で仮想(ヴィラン)を倒そうにも、瓦礫に挟まっていたせいで骨折して動けず、残り時間もあと数秒しか残っていなかった。

 そして無情にも、その時はやって来てしまった。

 

 

 

『終了〜!!!!』

 

 プレゼントマイクの声が響きわたり、ヒーロー科の実技試験は終了となった。

 

「…………」

 

 試験が終わると、ひなたは絶望でグシャグシャになった表情を浮かべる。

 するとそこへ、杖をついた老婆が現れる。

 

「はいお疲れ様〜、お疲れ様〜〜、お疲れ様〜〜、ハイハイハリボーだよ。ハリボーをお食べ」

 

 老婆は受験生達の手にグミをばら撒きながら歩いてくる。

 この老婆は回復系の“個性”の持ち主で、『リカバリーガール』という名前で活動しており雄英の看護教諭でもある。

 リカバリーガールは、ひなたをはじめとした負傷した受験生達に“個性”で治療を施していく。

 こうして、雄英ヒーロー科の実技入試は幕を閉じた。

 試験が終わった後、ひなたは帰ろうとしていた心操に声をかけに行く。

 

「ねえ!」

 

「あんた……もう大丈夫なのか」

 

「うん! もう平気!」

 

 ひなたは、元気そうにその場で跳ねてみせた。

 元気そうなひなたを見て、心操は安堵の表情を浮かべる。

 

「あのさ! あの後、僕を瓦礫から助けてくれた人達にお礼言いに行ったんだけどさ、皆そんなの知らないって言ってたんだ。……もしかして、君が他の受験生を操ったの?」

 

「……!」

 

 ひなたが尋ねると、心操は目を見開く。

 心操は、数秒黙り込んだ後、重い口を開いた。

 

「……ああ。そうだよ。あれくらいしか方法が思いつかなくて……」

 

 心操は、俯きながら語った。

 操って試験を邪魔したひなたの前で、また人を操ったのだ。

 軽蔑されて当然だと思った。

 

「たすけてくれてありがとう」

 

 ひなたが言うと、心操は顔を上げて驚く。

 てっきり罵倒されるか説教をされるものだと思っていたものだから、意表を突かれた、といった様子だった。

 礼を言うひなたに対し、心操は自嘲気味に語った。

 

「……礼なんか言うなよ。(ヴィラン)みたいな“個性”で、(ヴィラン)みたいな手使って受かろうとしたのが俺だ。あんたが生き埋めになった時だって、自分で助けに行く力がないから結局人に頼った。カッコ悪いだろ。笑いたきゃ笑えよ」

 

「どうだっていいよ、そんな事」

 

 ひなたが言い切ると、心操は僅かに目を見開く。

 ひなたは、笑顔を浮かべながら自分の考えを語った。

 

「君は僕を助ける為に“個性”を使ってくれた。だから僕は、あの場にいた誰よりも、君の事をカッコいいと思ったんだ」

 

「…………!」

 

「少なくとも僕は、君に操られたのが僕で良かったと思ってる。だって君は、僕のヒーローだもん!」

 

 ひなたが満面の笑みを浮かべながら言うと、心操はさらに目を見開いた。

『操られたのが自分で良かった』、『君は僕のヒーローだ』、そんな事を言われた事は一度もなかった。

 試験を邪魔した相手の前で満面の笑みを浮かべてそんな事を言えるひなたを、いかれていると心操は思った。

 だが、そんな人間の放った言葉に、確かに救われたのだ。

 

「じゃあ、もう行くね! 試験受かってるといいね!」

 

「あっ、待てよ!」

 

 ひなたが帰ろうとすると、今度は心操が呼び止めた。

 

「礼を言わなきゃいけないのは、俺の方だった。助けてくれてありがとう」

 

 心操が言うと、ひなたは目を見開いてほんのりと頬を染める。

 それを誤魔化すかのように、ひなたは慌てて取り繕って走り去っていった。

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 その後、ひなたは相澤の家に帰宅していた。

 

「ただいま」

 

 仕事を終えた相澤が帰宅すると、ひなたが相澤を出迎える。

 

「おかえりなさい。お仕事お疲れ様」

 

「それよりひなた。今日の試験だが……」

 

 相澤がひなたに話しかけようとすると、先にひなたが笑顔を浮かべて今日の試験の報告をする。

 

「あのね! 筆記試験、お父さんに教えてもらったとこ全部解けたんだ! 今自己採点してたんだけど、ほとんど満点だったよ! あと、実技試験で助けた人が『ありがとう』って言ってくれたんだ! それでね……!」

 

 笑顔で自己採点の結果を見せながら報告するひなただったが、ポロポロと涙が溢れる。

 

「……ごめんなさい……僕……試験全然できなかった……! 絶対合格するって、約束したのに……ごめんなさい……!」

 

 ひなたが泣きながら謝ると、相澤はひなたの頭に手を置く。

 

「自分で何が出来なかったのかわかってるなら、謝る前にこれからどうすれば良いのか考えろ。出来なかったものを『出来なかった』とただ泣き喚くのは合理的じゃない」

 

「…………」

 

 相澤がひなたの頭を軽く撫でながらアドバイスをすると、ひなたは涙を拭ってコクリと頷く。

 すると相澤は、ひなたに聞こえるか聞こえないかくらいの声でボソッと呟く。

 

「……それに、お前なら多分大丈夫だ」

 

「……え?」

 

「何でもない。こっちの話だ」

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 そして一週間後。

 ここ一週間、ひなたはずっと浮かない表情をしていた。

 すると、相澤がひなたに声をかける。

 

「ひなた。手紙届いてるぞ」

 

「…………うん」

 

 相澤が『雄英高等学校』と書かれた封筒をテーブルの上に置いてひなたの方に差し出すと、ひなたはコクリと頷く。

 だが、俯いたまま封筒を開けようとしなかった。

 相澤にアドバイスを受けて自分でもその通りだと思っていたのだが、不合格だとわかっている合否発表を見るのは勇気のいる事だった。

 ひなたがそれでも勇気を出して封筒を開けようとすると、いきなり相澤が封筒を縦に引き裂いた。

 それを見たひなたは、思わずギョッとして目を丸くする。

 

「わぁあああ!? ちょっ、何すんだよお父さん!」

 

「お前がいつまでも開けないからだ。時間は有限。早く確認しろ」

 

「う……」

 

 相澤に急かされたひなたが封筒の中身を確認すると、中には書類と一緒に小型のプロジェクターが同封されていた。

 ひなたは、恐る恐るプロジェクターのスイッチを押す。

 すると、ヴンッと空中に映像が映し出される。

 

『んっんん゛〜〜、私が投影された!!!』

 

 大声と共に、二本の触角が生えた明らかに画風の違う顔がドアップで映っていた。

 この男こそ、『平和の象徴』と呼ばれるNo. 1ヒーロー『オールマイト』だった。

 

「は……え、おっ……オールマイト!?」

 

 まさかオールマイトが出てくるとは夢にも思っていなかったので、ひなたは驚愕してわなわな震えていた。

 

『初めまして、相澤ひなた少女! 私はオールマイトだ!! 何故私が雄英から送られてきたプロジェクターに投影されたかって? それは私が雄英に講師として勤める事になったからだ!!!』

 

「…………ガチで?」

 

 画面上のオールマイトが言うと、ひなたは目をパチクリさせて相澤の方を見る。

 当然といえば当然だが、雄英で現役で教師をしている相澤からそのような話は全く聞いていなかったのだ。

 

『ええ、何だい? 後がつかえてるから巻きで? OK、では早速君の合否を発表しよう……筆記はほとんど満点だったぞ! HAHAHA、凄いじゃないか!』

 

 オールマイトが筆記試験の成績を発表するが、ひなたの表情は暗かった。

 筆記は問題なかったが、実技が絶望的だったからだ。

 

『……だが、筆記が取れていても実技は0ポイント。当然、不合格だ』

 

「…………」

 

 オールマイトが言うと、ひなたは絶望の表情を浮かべて俯く。

 だが映像はそこで終わりではなかった。

 

『それだけならね!』

 

「……え?」

 

 オールマイトがそう言うと、ひなたはゆっくりと顔を上げる。

 

『私もまたエンターテイナー! こちらのVTRを見ていただこう!』

 

 そう言ってオールマイトがテレビをつけると、テレビに映像が映し出される。

 そこには、試験後にプレゼントマイクに話しかけている心操が映っていた。

 

『あの……『相澤ひなた』って人、俺と同じ試験会場で受験してますよね。あの……最後大声でロボットを壊した……俺、あの人を操ってポイントを横取りしました。なのにあの人、俺の事を助けてくれたんです』

 

「!」

 

『俺が稼いだ分のポイントは、相澤さんが稼いでたはずのポイントで……試験のやり直しが出来ないなら、せめて俺のポイントをあの人に譲りたいんです』

 

『そいつぁ出来ねえ相談だ、リスナー。結果は結果。今更合否を変えられるかよ』

 

『…………』

 

 プレゼントマイクが言い放つと、心操は俯く。

 自分は取り返しのつかない過ちを犯してしまったのだと再認識させられていた。

 すると、プレゼントマイクは軽く心操の肩を叩いた。

 

『それに多分、変える必要も無えだろうしな。お前を助けてくれたリスナーには、ちゃんと感謝するんだぞ』

 

 プレゼントマイクはそう言って手を振り踵を返した。

 そこでテレビの映像が終わり、ドアップのオールマイトが映し出される。

 

『先の入試、見ていたのは(ヴィラン)ポイントのみにあらず!! 正しい事した人間を排斥しちまうヒーロー科など、あってたまるかって話だよ!! レスキューポイント!! しかも審査制!! 相澤ひなた77ポイント!! 心操人使25ポイント!!』

 

 オールマイトは、ニッと笑みを浮かべながら続けた。

 

『首席合格だってさ。来いよ、相澤少女!! ここが君のヒーローアカデミアだ!!』

 

 そこで映像が終わり、空中の映像が消えた。

 するとひなたは、隣で合格発表を聞いていた相澤がひなたの頭に手を置く。

 

「合格おめでとう。よく頑張った」

 

 相澤が珍しくひなたを褒めると、ひなたの目からはポロポロと涙が零れ落ちる。

 

「……ふぁああぁあああぁああああん……!!」

 

 ひなたは、相澤に寄りかかって子供のようにわんわんと泣いた。

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 ひなたが泣き疲れて寝静まった夜中、相澤はプレゼントマイクこと山田と電話をしていた。

 

『HEYYAY,ひなたは今どうしてるよ? 合格ってわかってたまげてたか?』

 

「泣いて喜んでたよ。今は泣き疲れて寝てる」

 

『泣くほど嬉しかったか、そりゃあいい!』

 

 山田が相澤にひなたのリアクションを尋ねると、山田が笑いながら言った。

 

『いやぁしっかし……あいつ、ホント白雲そっくりだよな。困ってる奴がいたらなりふり構わず突っ走っちゃうとことかさ』

 

「……そうだな。本当に、明るくて優しい奴に育ってくれたよ」

 

 二人は、ひなたの話をしている時に志半ばで先立ってしまった親友の事を思い出した。

 相澤は、無意識のうちに亡き親友をひなたに重ね、彼のような誰よりも周りを想い誰かを引っ張っていけるヒーローになれるようひなたを育ててきた。

 そしてひなたもまた、無意識的に父親の理想とするヒーロー像を追い求め、救出直後は暗かった性格が明るくなっていった。

 二人もひなたも、思い描き追い求めた先にあるものは同じだった。

 

 

 

 

 




ひーちゃんと心操君はどうしても同じクラスにしたくて、でも誰かを不在にするのが嫌だったので、実は初期案では原作で一般入試で合格したA組のうちの一人を推薦枠にして、推薦枠3人ずつ+一般枠19人ずつでAB22人ずつでB組の方にはオリキャラと推薦枠のイナサを投入する予定でした。
でもそれだと流石に合格枠増えすぎじゃね?って思ったので、“個性”が似ている口田と入れ替えでAB21人ずつにしました。口田ごめんね。
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