感謝感激雨霰。
念願の赤バーを維持し続けてるぞおおおおおお!!!
やったああああああああああああああああああ!!!
面白いと思っていただけましたら高評価(特に8・9・10あたり)お気に入り、感想等よろしくお願いし
一方
すると爆豪が尋ねる。
「先生ぇ…? てめぇがボスじゃねぇのかよ…! 白けんな」
爆豪は、連合の動きを警戒しながら口を開く。
死柄木は、後ろにいた黒霧とMr.コンプレスに命令した。
「黒霧、コンプレス。また眠らせてしまっておけ」
「ここまで人の話聞かねーとは…逆に感心するぜ」
「聞いて欲しけりゃ土下座して死ね!」
Mr.コンプレスが呆れ返ると、爆豪が反発した。
全員吹き飛ばしたいところだったが黒霧のワープが邪魔で下手に攻撃できなかったが、何とか隙を作ってひなたを連れて後ろのドアから逃げようと考えていた。
するとその時、ドアをノックする音が聞こえる。
「どーもォ、ピザーラ神野店です──」
扉の向こう側の人物がそう言った、次の瞬間だった。
「SMASSH!!!」
突然オールマイトが壁をぶち破って突入し、Mr.コンプレスとスピナーが吹っ飛ばされた。
「何だぁ!!?」
「黒霧! ゲート…」
スピナーが驚き、死柄木は黒霧に命令しようとする。
だがその前にシンリンカムイが動いた。
「先制必縛! ウルシ鎖牢!!」
シンリンカムイは、身体から木を伸ばして
「木ィ!? んなモン…」
荼毘が身体を拘束している木を燃やそうとすると、グラントリノが荼毘の後頭部に飛び蹴りを喰らわせた。
すると荼毘はグラントリノの蹴りによって意識を手放す。
「逸んなよ。大人しくしといた方が…身のためだぜ」
「流石若手実力派だシンリンカムイ!! そして目にも止まらぬ古豪グラントリノ!! もう逃げられんぞ
オールマイトが言うと、
「オールマイト…!! あの会見後にまさかタイミング示し合わせて………!」
「木の人! 引っ張んなってば! 押せよ!!」
「や〜!!」
「クッソ…!」
Mr.コンプレスが驚きを隠せないと言わんばかりに言い、トゥワイスとトガは暴れていた。
初手から目を覆い隠すように木で拘束された零は、“個性”を発動できずに苛立っていた。
すると、扉からもう一人入ってくる。
「攻勢時ほど守りが疎かになるものだ…ピザーラ神野店は俺達だけじゃない」
そう言ってエッジショットが警察の機動隊を引き連れてきた。
「外はあのエンデヴァーをはじめ手練のヒーローと警察が包囲してる」
エッジショットは、誰に対してでもなく現状を説明した。
その頃待機させられていたエンデヴァーはというと。
「塚内ィ!! 何故あのメリケン男が突入で俺は包囲なんだ!!」
エンデヴァーは、オールマイトに突撃をさせて自分は待機させられている事に納得いかず怒鳴り散らしていた。
すると塚内がエンデヴァーを宥める。
「万が一捕り漏らした場合君の方が視野が広い」
「シャ!!」
塚内が言うと、エンデヴァーはオールマイトと比べて自分の方が視野が広いと言われた事に悪い気分はしなかったのか存外快く任務を引き受けた。
一方オールマイトは、本当はずっと不安だった爆豪に歩み寄る。
「怖かったろうに…よく耐えた! ごめんな…もう大丈夫だ少年!」
「こっ…怖くねえよ余裕だクソッ!!」
オールマイトが爆豪を安心させようと言葉をかけると爆豪は逆ギレし、思いの外大丈夫そうな爆豪に対しオールマイトはサムズアップをした。
すると爆豪は、ひなたが
「それよりオールマイト、触角…相澤の様子が変なんだ! さっきから『一人で逃げろ』とか『外に出たくない』とかわけわかんねぇ事ばっか言ってやがる! 多分クソカスの“個性”にやられたんだ!!」
「何!? Shit…! どこまで姑息なんだ
爆豪がただ呆然と椅子に座っているひなたを指差しながら報告すると、オールマイトはひなたを錯乱させた
そしてひなたの状態を伝えた爆豪に礼を言うと、必ずひなたを助け出して元に戻すと決意を固めて拳を握り締める。
すると、死柄木が不満そうに呟く。
「せっかく色々こねくり回してたのに………何でそっちから来てくれんだよラスボス…仕方がない…俺達だけじゃない……そりゃあ、こっちもだ。黒霧、持って来れるだけ持って来い!!!」
死柄木は叫ぶが、何も起こらなかった。
すると黒霧が言いにくそうに報告する。
「すみません死柄木弔…所定の位置にある筈の脳無が…無い…!!」
「!?」
するとオールマイトが爆豪の肩に手を置きながら言った。
「やはり君はまだまだ青二才だ、死柄木!」
「あ?」
「
その頃、緑谷達が捜査をしていた倉庫をMt.レディが踏み潰し、中にいた脳無をベストジーニストとギャングオルカが制圧し虎が攫われたラグドールを救出していた。
オールマイトが
「オールマイト…これが、ステインの求めた…ヒーロー…」
「終わりだと…? ふざけるな…始まったばかりだ。正義だの…平和だの…あやふやなモンで蓋されたこの掃き溜めを、ブッ壊す…その為にフタを取り除く。仲間も集まり始めた。ふざけるな…ここからなんだよ…………黒ぎっ…」
「うっ…」
死柄木が黒霧に命令しようとすると、黒霧が何かで貫かれ突然意識を失った。
それを見たマグネが慌てふためく。
「……え…!? キャアアやだぁもお!! 見えなかったわ! 何!? 殺したの!?」
すると、エッジショットが引き伸ばした自身の身体を戻しながら言った。
「中を少々弄り気絶させた。死にはしない。忍法千枚通し! この男は最も厄介…眠っててもらう。君が過去に暴いた弱点を参考にしたよ」
エッジショットは、爆豪を指差しながら言った。
エッジショット
本名 紙原伸也
“個性”『紙肢』
忍法とか言ってるけど体を薄く細く伸ばせるだけだ!
しかしその変化速度は鍛錬により音速を越える!
「さっき言ったろ、大人しくしといた方が身の為だって。引石健磁、迫圧紘、伊口秀一、渡我被身子、分倍河原仁。少ない情報と時間の中お巡りさんが夜なべして素性を突き止めたそうだ。わかるかね? もう逃げ場ァねぇって事よ。なァ死柄木弔。聞きてぇんだが…お前さんのボスはどこにいる?」
「……………………………………………………………………………………こんな…呆気なく…ふざけるな…失せろ………消えろ…」
グラントリノが尋ねると、死柄木は過去を思い出してブツブツと呟いた。
死柄木の脳裏に浮かんでいたのは、全てを失い途方に暮れていた幼い頃の死柄木に手を差し伸べるオールフォーワンの姿だった。
すると、オールマイトが死柄木に尋ねる。
「奴は今どこにいる、死柄木!!」
オールマイトが尋ねると、死柄木はオールマイトに対する嫌悪を爆発させた。
「お前が!! 嫌いだ!!」
死柄木が叫んだ瞬間、黒い液体が現れ中から脳無が出てくる。
「!?」
「脳無!? 何も無い所から…! あの黒い液体は何だ!」
突然何もないところから黒い液体と脳無が現れたため、シンリンカムイが驚く。
そしてグラントリノは、黒霧を気絶させたエッジショットに尋ねる。
「エッジショット! 黒霧は──」
「気絶している! こいつの仕業ではないぞ!」
「どんどん出てくるぞ!!」
エッジショットが黒霧の意識を奪ったにもかかわらず、突然黒い液体が現れて中から脳無が出てきたのだ。
空中に次々と黒い液体が現れ、中から脳無が出てきた。
「シンリンカムイ、絶対離すんじゃないぞ!!」
オールマイトが爆豪とひなたを連れて逃げようとした、その時だった。
「お゛!!?」
「ぉぼっ」
突然二人の口から黒い液体が吹き出し、液体が二人の身体を包み込んだ。
「!!! 爆豪少年! 相澤少女! No!」
「っだこれ、身体が…飲まっれ…」
オールマイトは二人の身体を掴もうとしたが、二人は液体の中へと消えていきオールマイトの足元にはドロドロした黒い液体だけが残った。
部屋には、オールマイトの悲痛な叫び声が響き渡った。
「Nooo!!」
「エンデヴァー!! 応援を──…」
シンリンカムイはエンデヴァーを呼ぼうとしたが、エンデヴァーの方も黒い液体から現れた脳無の対応に追われていた。
エンデヴァーは、塚内と共に脳無と交戦していた。
「塚内! 避難区域広げろ!」
「アジトは二ヶ所と…捜査結果が出たハズだ。ジーニスト!! そっち制圧したんじゃないのか!? ………ジーニスト!?」
塚内は廃倉庫の方に行ったベストジーニストに連絡をする。
だがベストジーニストからの応答はなかった。
そしてオールマイト達はというと。
「俊典、こいつぁ…」
「ワープなど…持っていなかった筈…!! 対応も…早すぎる…!」
グラントリノとオールマイトは今起こっている事態の原因に薄々気付いている様子だった。
「先……生」
死柄木は、黒い液体を見ながらポツリと呟いた。
◇◇◇
約二分前、緑谷達の方はというと。
「ど…どうなってるんだ!?」
「いっててて………」
突然Mt.レディが廃倉庫を壊したため、飯田と轟が驚いて緑谷と切島がバランスを崩してしまい二人が下に落ちた。
もう一度中の様子を確認する為、飯田が切島を、心操が八百万を担ぐ。
「Mt.レディにギャングオルカ…No.4のベストジーニストまで………!」
「虎さんもいますわ…!」
二人は、塀の上から倉庫の中の様子を確認していた。
倉庫の中ではMt.レディ達が中にいた脳無を捕らえていた。
「うええ〜〜、これ本当に生きてんのぉ…? こんな楽な仕事でいんですかね、ジーニストさん。オールマイトの方行くべきだったんじゃないですかね。メッチャ勢い良く突入しましたけど」
「難易度と重要性は切り離して考えろ、新人。機動隊、すぐに
両手に脳無を掴みながら文句を言うMt.レディに対し、ベストジーニストは窘め機動隊に指示を出していた。
ベストジーニスト
本名 袴田維
“個性”『ファイバーマスター』
繊維を自在に操作する!
人が服を着る以上彼には抗えないぞ!
ちなみにデニムが最も操りやすく、スウェットがちょっぴり苦手だ!
「ラグドールよ! 返事をするのだ!!」
ラグドールを見つけた虎は、意識が朦朧としているラグドールを抱えて声をかける。
ギャングオルカは、ラグドールが生きていたので安心していた。
「チームメイトか! 息はあるのか、良かったな」
「しかし…様子が……何をされたのだ…ラグドール!!」
虎に抱き抱えられたラグドールは、意識が朦朧としており虎の呼びかけにも返事をしなかった。
そして緑谷達6人は、路地裏を通って避難していた。
「ヒーローは俺達などよりもずっと早く動いていたんだ…!」
「すんげえ…」
「やっぱり俺達の出る幕じゃなかったな…」
飯田と切島が感心していると、心操は頭を掻きながら呟く。
飯田は、ヒーローが来たので安心した様子でため息をつく。
「さぁすぐに去ろう。俺達にもうすべき事は無い!!」
飯田が言うと、緑谷は廃倉庫に爆豪とひなたがいなかった事、そしてMt.レディの『オールマイトの方』という発言を思い出した。
「『オールマイトの方』…かっちゃんと相澤さんはそっちにいるのか…」
「オールマイトがいらっしゃるのなら尚更安心です! さぁ早く…」
八百万が言いかけた、その時だった。
「すまない虎。前々から良い“個性”だと……丁度良いから…貰う事にしたんだ」
「!?」
「止まれ動くな!」
突然何者かが現れ、ギャングオルカはその人物に対し指示した。
「連合の者か」
「誰かライトを…」
「こんな身体になってから、ストックも随分と減ってしまってね…」
そう言って声の主が一歩踏み出した瞬間、ベストジーニストは声の主の衣服の繊維を圧縮して動きを止める。
するとMt.レディが注意しようとした。
「ちょ、ジーニストさん、もし民間人だったら…」
「状況を考えろ、その一瞬の迷いが現場を左右する。
そう言ってベストジーニストがさらに拘束しようとした、その時だった。
「せっかく弔が自身で考え、自身で導き始めたんだ。出来れば邪魔はよして欲しかったな」
声の主は、一瞬にしてあたり一帯を吹き飛ばした。
咄嗟の判断で瓦礫に隠れた緑谷達6人は、全員がその男を見た瞬間に死を錯覚していた。
その男こそが、
「さて…やるか」
◇◇◇
「ぼえ!!!」
「おえっ!!」
突然、
「マズい全員持っていかれるぞ!!」
「おんのれ、私も連れて行け!!」
オールマイトは、黒い液体に飲まれる死柄木を捕まえようとしたが遅かった。
グラントリノ、エッジショット、シンリンカムイの三人も黒い液体に飲まれる
「すみません皆様ァ!!!」
「お前の手落ちじゃない! 俺達も干渉できなかった。黒霧の『空間に道を開く』ワープじゃなく『対象のみを転送する』系と見た!」
「オールマイト!!」
オールマイトは、四体の脳無に組みつかれていた。
するとオールマイトはその場で回転を始める。
「Oklahoma…SMASH!!!」
そして、回転の遠心力で脳無を吹き飛ばした。
吹っ飛ばされた脳無の一体は、ビルを突き抜けて空高く飛んでいった。
一方、脳無と戦っていた警察はその威力に驚いていた。
「景気のいいぶっ壊しぶりだな…!!」
「事が事だからだ!
「こいつら…あっちから流れて来てるのか…!?」
次々と現れる脳無に、警察はその対応に追われていた。
「ジーニストらと連絡がつかない! 恐らくあっちが失敗した!」
「グダグダじゃないか全く!!!!」
塚内が言うと、エンデヴァーは炎で脳無を燃やしながら怒鳴る。
するとその時だった。
「エンデヴァー!!」
バーの中にいたオールマイトが、エンデヴァーに呼びかける。
「大丈夫か!?」
するとエンデヴァーは、オールマイトに向かって叫び返した。
「どこを見たらそんな疑問が出る!? 流石のトップも老眼が始まったか!? 行くならとっとと行くがいい!!」
「ああ…任せるね」
◇◇◇
一方、緑谷達の方はあたり一帯をオールフォーワンによって吹き飛ばされ、Mt.レディ、ギャングオルカ、虎、そしてベストジーニストの4人はボロボロになっていた。
オールフォーワンは、咄嗟の判断で三人を庇ったベストジーニストに感心する。
「さすがNo.4!! ベストジーニスト!! 僕は全員を吹き飛ばしたつもりだったんだ!! 皆の衣服を操り瞬時に端へ寄せた! 判断力、技術…並の神経じゃない!」
「……こいつ…」
ベストジーニストはオールフォーワンに向けて服の繊維を飛ばすが、ベストジーニストはオールフォーワンに指先から放たれた空気弾のようなもので撃たれ倒れた。
「相当な練習量と実務経験故の強さだ。君のは…要らないな。弔とは、性の合わない“個性”だ」
瓦礫の陰に隠れていた緑谷達6人は、恐怖で身体が動かなくなっていた。
するとその時、黒い液体が現れ中から爆豪とひなたが現れた。
「ゲッホ!! くっせぇぇ…んっじゃこりゃあ!!」
「ケホッ、コホッ……」
突然現れた爆豪とひなたは咳き込みながら黒い液体を吐き出し、突然ワープされて支えを失ったひなたはぐったりとしてその場に膝をつく。
「悪いね。爆豪くん、ひなたちゃん」
「あ!!?」
「…………」
オールフォーワンが二人に話しかけると、爆豪はオールフォーワンに悪態をつく。
意識が朦朧としているひなたは、ぼんやりとオールフォーワンの方を眺めていた。
すると次の瞬間、次々と黒い液体が現れ中から
「げええ…」
「おぇ、何だこれ…」
するとオールフォーワンが死柄木に声をかける。
「また失敗したね、弔。でも決してめげてはいけないよ。またやり直せばいい。こうして仲間も取り返した、この子達もね.君が大切な駒だと考え、判断したからだ。いくらでもやり直せ。そのために僕がいるんだよ。全ては君の為にある」
そう言ってオールフォーワンは死柄木に手を差し伸べる。
緑谷が爆豪を助ける為飛び出そうとすると、飯田が止めた。
緑谷と轟を飯田が、切島と心操を八百万が止めた。
すると、その時だった。
「………やはり…来てるな…」
「!!」
ガンッ
「!?」
突然、上空からオールマイトが拳を振るい、オールフォーワンがオールマイトの拳を受け止めた。
「全て返して貰うぞ、オールフォーワン!!」
「また僕を殺すか、オールマイト」
オールマイトとオールフォーワンは、手を組み合っていがみ合っていた。
「随分と遅かったじゃないか」
二人がぶつかり合うと、
「うおお!!!」
「オールマイトまで…!!」
「バーからここまで5km余り…僕が脳無を送り優に30秒は経過しての到着……衰えたねオールマイト」
「貴様こそ何だその工業地帯のようなマスクは!? だいぶ無理してるんじゃあないか!? 五年前と同じ過ちは犯さん、オールフォーワン。爆豪少年と相澤少女を取り戻す! そして貴様は今度こそ刑務所にぶち込む! 貴様の操る
オールマイトが拳を振りかぶって猛スピードで飛び出すと、オールフォーワンが軽く左手を挙げる。
「それは…やることが多くて大変だな。お互いに」
オールフォーワンの左腕が膨らんで手を振り下ろした次の瞬間、オールフォーワンの掌から衝撃波が放たれオールマイトは遥か彼方へと吹っ飛んだ。
「『空気を押し出す』+『筋肉発条化』『瞬発力』×4『膂力増強』×3、この組み合わせは楽しいな…増強系をもう少し足すか…」
オールフォーワンが独り言を言っていると、爆豪が身を乗り出しながら叫ぶ。
「オールマイトぉ!!!」
「心配しなくてもあの程度じゃ死なないよ。だから… ここは逃げろ弔。この子達を連れて」
オールフォーワンの指の皮が剥けて中から黒く鋭い物体が飛び出し、黒い棘で倒れている黒霧を刺した。
「黒霧、皆を逃がすんだ」
オールフォーワンが言うと、マグネが声を荒げる。
「ちょ! あなた! 彼やられて気絶してんのよ!? よく分かんないけど、ワープを使えるならあなたが逃がしてちょうだいよ」
「僕のはまだ出来たてでねマグネ。転送距離はひどく短い上、彼の座標移動と違い僕の元へ持ってくるか僕の元から送り出すしか出来ないんだ。ついでに…送り先は人。馴染み深い人物でないと機能しない。『“個性”強制発動』!!」
すると黒霧のワープゲートが徐々に開いていき、巨大なワープゲートができた。
「さあ、行け」
「先生は…」
死柄木が言いかけたその時、吹き飛ばされたオールマイトが戻ってくる。
「逃がさん!!」
「常に考えろ弔、君はまだまだ成長できるんだ」
するとその直後オールマイトの拳が振り下ろされ、オールフォーワンはそれを片腕で受け止める。
「行こう死柄木! あのパイプ仮面がオールマイトを食い止めてくれてる間に! 駒持ってよ」
Mr.コンプレスは荼毘に触れて圧縮し、他のメンバーが爆豪とひなたに襲いかかる。
そして無抵抗のひなたをMr.コンプレスが圧縮しようとすると、爆豪が前に出て爆破でMr.コンプレスを退ける。
「めんっ…ドクセー」
「爆豪少年…!」
「オールマイト…!」
オールマイトは二人を助けに行こうとするがオールフォーワンに阻まれ、緑谷達も助けに行けなかった。
爆豪は、連合メンバー目掛けて爆破を放ちメンバーをひなたに近づかせなかった。
「死ねェ!!!」
「バッカ冷たっ!?」
トゥワイスがメジャーで攻撃しようとすると、爆豪は爆破でトゥワイスを退ける。
オールマイトは、オールフォーワンの一瞬の隙を突いて二人を助けようとする。
「今行くぞ!!」
だが、オールフォーワンがオールマイトを黒い爪で刺して阻止した。
「させないさ。その為に僕がいる」
オールフォーワンは、爪でオールマイトを引き摺って後ろへ投げた。
「お前如きが気安く僕の妹に触るな…!!」
「てめぇかァ触角に何か吹き込みやがったのァ!!」
零は幻覚を使って爆豪に攻撃を仕掛けていくが、爆豪は爆破で全て吹き飛ばしていく。
するとひなたは僅かに目を見開いて爆豪の方を見る。
「かっちゃ……「おいクソ触角てめ何サボってんだコラァ!! てめぇも立って戦えや!! 俺ァてめぇのボディーガードじゃねンだよ!!」
ひなたが何かを言おうとすると、爆豪は連合メンバーと戦いながら怒鳴りつける。
文句を垂れる爆豪だったが、ヒーロー志望らしくきちんとひなたを守り切っていた。
だがひなた自身は、それを望んではいなかった。
「何やってんだよ…! 僕の事はいいから早く逃げてよ!!」
「アホかてめぇは!! ンな事できる状況に見えんのか!?」
「いいから行けよ!! 僕がいたら皆の邪魔になるから…っ、僕のせいで皆が傷つくくらいなら、僕なんか…いない方がいいんだ!!」
ひなたが叫ぶと、オールフォーワンと対峙していたオールマイトがブチ切れる。
ひなたが自分には理解し難い程苦しい思いをしてきた事、そしてそれを乗り越えてヒーローに憧れひたすら努力してきた事を知っていたからこそ、目の前の
「貴様ら…相澤少女に何て事を言わせるんだ…!! どこまで人の心を弄べば気が済むんだ!!?」
「嫌だなァ、誤解はよしてくれ。あれは間違いなく彼女の本心だよ。零には思ってもない事を無理矢理言わせる力はない。少し揺さぶってきっかけを与えてやるだけさ。彼女はね…本当はずっと心の底から、君なんかに助けられたくないと思っていたんだよ」
「Enough!!」
オールフォーワンが嘲笑うと、オールマイトが拳を放つがオールフォーワンはそれを軽々と受け止める。
ひなたのヒーローに憧れる気持ちは嘘ではなく、相澤の『自分を大事にしろ』という言葉も大切な言葉として受け止め胸を張ってヒーローを名乗れるよう努力してきた。
だが、心のどこかではずっと『自分の存在が家族やクラスメイトに迷惑をかけている』という罪悪感が燻っていた。
それを言ったら余計に周りに迷惑をかけると思ったから、その思いを無かった事にして明るく振る舞ってきたが、クラスメイトと仲良くなればなるほどその思いは消えるどころか膨れ上がっていた。
零の“個性”の悪質な部分は、本人が必死に隠そうとしている本心まで曝け出させてしまうというところにあった。
オールマイトだけでなく、心操もひなたが言いたくない言葉を言わされている事に耐えられなかった。
するとその時、緑谷が爆豪とひなたを救出するための作戦を思いついた。
「飯田くん、皆!」
「ダメだぞ…緑谷くん…!!」
緑谷が言おうとすると、飯田が止める。
すると緑谷が話し始めた。
「違うんだよ、あるんだよ! 決して戦闘行為にはならない! 僕らもこの場から去れる! それでも二人を救け出せる! 方法が!!」
「言ってみてくれ」
飯田が止めようとすると緑谷が説明し、轟が尋ねた。
すると緑谷は少し自信なさげに答える。
「でもこれは…かっちゃんと相澤さん次第でもあって──…この策だと多分……僕じゃ…成功しない。だから切島くん、心操くん。君達が成功率を上げる鍵だ」
「「!!」」
緑谷が言うと、切島と心操が驚く。
「かっちゃんは相手を警戒して距離を保って戦ってる。タイミングはかっちゃん達と
「飯田さん…」
「…博打ではあるが…状況を考えれば俺達へのリスクは少ない…何より成功すれば、全てが好転する…」
まず緑谷の『フルカウル』と飯田の『レシプロ』で推進力、そして切島の硬化で壁をぶち破り開けた瞬間、轟の氷結ですぐさま道を高く形成しそのまま走り抜け、空に跳び出す。
「何で……」
助けに来てほしくなんかないのに、ひなたがそう考えていたその時だった。
「来い!!」
切島が手を爆豪に翳し叫ぶ。
誰よりも爆豪を対等な存在として信頼している切島の言葉でなければ意味がなかったのだ。
死柄木の手が爆豪に触れる寸前、爆豪はひなたの腕を掴み、片手での爆破で空を飛んだ。
するとひなたは、爆豪の手を振り解こうと暴れる。
「離して!! 僕は助けられたくなんか……「ひなた!!!」
ひなたが言おうとすると、心操がひなたに向かって叫ぶ。
すると心操の声が聞こえたひなたは、ピタリと止まって暴れるのをやめた。
「俺は!! お前と一緒にいたい!! 俺と一緒に…ヒーローになろうぜ!!」
心操が言うと、ひなたは大きく目を見開く。
するとその瞬間、生まれてきてからずっとひなたを縛っていた見えない鎖が砕け散る音が、ひなたの中で響く。
本当の意味でひなたの心を救う事は他の誰にも、No. 1ヒーローのオールマイトや、ひなたの事を誰よりもよく知る相澤や山田ですらも出来なかった。
ひなたが生まれて初めて恋をし、凄惨な過去や醜い本心を暴露されてもそれを全て受け入れひなたを一途に想い続けている心操の言葉だからこそ、ひなたは救われたのだ。
(本当はずっと、怖かったんだ。本当の自分を知られて、拒絶されるのが怖かった。自分のせいで、誰かが傷つくのが怖かった。だから僕は、勝手に線引きして対等になれるわけがないんだって自分に言い聞かせてた。だけど、だけど…!! 僕はひー君が好き。こんな僕を友達だと言ってくれた皆と一緒にいたい。いつか一緒に立派なヒーローになりたい。この気持ちにだけは、嘘をついてたまるか!!)
「…うん!!」
ひなたは、大粒の涙を流すと力強く頷く。
すると洗脳スイッチが入り、ひなたを苦しめていた零の“個性”が解ける。
「な…!? 暗示が上書きされた…!?」
突然ひなたにかけられていた催眠が解け、零が軽く目を見開く。
零の“個性”が解けたひなたは、そのまま爆豪にしがみつく。
そして爆豪は、ひなたを抱えたまま切島の手を掴んだ。
「…バカかよ」
爆豪は笑いながら切島を見た。
飯田がすかさず爆豪に指示を出し逃げていく。
ひーひーカップル爆誕
え?既にカップルだろって?
寮制になった事だしそろそろひーひーカップルをくっつけたいんだけどどこまで進展させてほしい?アンケートによって結果が決まります
-
くっついた、はいおわり
-
お部屋デートとかぬるいやつ
-
A(軽め)
-
A(ガッツリめ)
-
B(直接的な描写ナシ 仄めかす程度)
-
C(直接的な描写ナシ 仄めかす程度)